2016年04月22日(金)

Tue 160329 ブレーメンと無礼麺 グリムの4匹の大活躍(ドイツ・クリスマス紀行28)

テーマ:ブログ
 ブレーメンは、ドイツの北西部、オランダとの国境にもググッと接近している。街の雰囲気も、ベルリンとかドレスデンよりむしろアムステルダムに似ている。ハンブルクからは急行電車で西へ、約1時間でたどり着く。

「ブレーメンの音楽隊」はグリム童話であるが、うーん、有名な割にキチンと読んだヒトは多くないんじゃないか。だって諸君、あんまり面白い話ではないのである。登場するのはロバとイヌとネコとニワトリ。ネットの世界ではネコ君はすっかり人気者だが、グリムのネコの活躍はどうもイマイチだ。

 むしろ諸君、21世紀の大スターは「無礼男達」のほう何じゃあるまいか。「無礼」が「ブレー」、男達が「メン」であって、北ドイツを根城に世界中に出かけては無礼な行動に徹する。そういう映画なりマンガなり、誰か思いっきり創作してくれませんかね。

「無礼麺」というのもいい。ラーメン屋とか蕎麦屋とかに入っては、そこで無礼を働く男の話である。
「バーカ、スープがヌルいんだよ」
「バーカ、麺のノドごしが悪いんだよ」
「バーカ、チャーシューが多すぎて、これじゃラーメンというよりチャーシュースープじゃねえか」
「バーカ、キャベツが多すぎんだよ。こんなのキャベツ汁じゃねえか」

 何となくそういう人物が身近にいるような気もするが、「無礼麺」、ラーメンの道場破りみたいなストーリーでマンガにできないものかねえ。「クッキングパパ」ぐらいのヒットにはなりそうな気がしますがね。
ブレーメン
(ブレーメン中央駅)

 10時近くなってもまだ薄暗かった冬のハンブルクから長距離電車に乗り込んで、ブレーメンまで1時間強。同じ電車に遠足の高校生も乗り込んで、うーん、ヨーロッパの人々はホントに遠足が大好きだ。

 小学生も中高生も、年がら年中センセにくっついて遠足ばっかり、「よく飽きないな」というぐらい、野外学習やらアクティブ♡ラーニングやらに励んでいる。日本みたいに「詰込み教育」をやらかして「応用自在」「チャート式」に熱中するのは御法度、そういうことらしい。

 さてと、冷たい雨の予感の漂うブレーメンの駅に降り立ってみると、やっぱり雰囲気はオランダだ。アムステルダムに2週間滞在した2014年の春を思い出す。

 あの頃は不思議なほどゆで玉子に凝っていて、オランダのスーパーで玉子を購入してまで「ゆで玉子ディナー」をやったものだが、濃い霧に包まれて今にも雨が降り出しそうなブレーメンのお空を眺めていると、またゆで玉子が恋しくなる。「板東英二も真っ青」なほどゆで玉子好きな今井君なのである。

 ブレーメンの駅前で、まずブタさんたちの銅像に出会う。やっぱりブレーメンは童話の街。「ブレーメンの音楽隊」の前に、夢中でブタさんたちの写真を撮らないと、旧市街に入り込めないシカケになっている。
ぶたさん
(ブレーメンのブタさんたち)

 さて諸君、「ブレーメンの音楽隊」とは、いったいいかなる童話だったのであろうか。「無礼麺」のほうなら、出てくるラーメンの全てに文句を言い続ければいいだけのことだが、「ブレーメン」となるとさすがにチョイとグリム童話を復習しておいたほうがいい。

 ヒーローは、オウチで飼われていた動物たち。家畜とペット ☞ 合計4匹である。人間に捨てられたり、食い物ににされそうになった動物たちが、協力して自分たちの新生活を切り開いていく。

 昔は働き者だったロバどんは年を取ってしまい、もう仕事が出来なくなってしまった。冷酷な飼い主はロバどんを虐待するようになる。そこでロバどんが思いついたのは、脱走。「ブレーメンに行って音楽隊に入ろう」と決心する。

 旅の途中で、同じ境遇に悩むイヌどん・ネコどん・ニワトリどんに次々に出会う。日本では、桃太郎が次々と出会うのはイヌ&サル&キジであるが、キジとニワトリは相似形であるにしても、ブレーメンでは桃太郎役がロバ、サル役がネコ。「所変われば品変わる」の典型と言っていい。

 ロバどんの提案に、イヌどんもネコどんもニワトリどんも大賛成。ブレーメンへの行進が始まる。しかしブレーメンへの道のりは遠く、日も暮れてしまった。
音楽隊
(ブレーメンの4匹)

 その点は今井クマ蔵もおんなじだ。ベルリンが朝7時、ハンブルクまで3時間、ハンブルクからさらに1時間。合計4時間もかかったんじゃ、「これでホントにブレーメンにたどり着けるの?」と弱音も吐きたくなる。

 そこで4匹は、森の中で休憩をすることに決める。ふと向こうを見ると、暖かそうな灯がともるオウチを発見。オウチに近づいて覗いてみると、中では泥棒たちが旨そうな御馳走を貪りつつ、盗んだ金貨を分けている。

 御馳走にありつきたい4匹は、泥棒どもを追い出そうと一計を案じる。窓のそばでロバどんの上にイヌどんが乗り、イヌどんの上にはネコどんが、ネコどんの上にニワトリどんが乗って、4匹が一斉に大声をあげる。

 泥棒どもはその声にビックリ。見ると窓には、奇々怪々な4段重ねの動物たちの影。「出た!!」「怪物だ!!」「お化けだ!!」と叫んで、一斉に逃げ出した。うにゃにゃ、何ともヒヨワなドロボーであるが、そこで4匹はオウチに入って、御馳走をたらふくお腹に詰め込んだ。
ブレーメン1
(ブレーメン。町並みはどこかオランダ風だ)

 満腹した4匹は、灯りを消してグースカ眠りにつく。森に逃げたドロボーたちは、やがて落ち着きを取り戻し、「やっぱりオウチに帰ろう」と決める。一人が「偵察」ということになり、真っ暗なオウチの中に恐る恐る踏み込んでいく。

 ところが4匹は、このドロボーに再び襲い掛かる。ロバどんはキック。イヌどんはガブリと噛みつく。ニャゴどんはパリリと引っかく。ニワトリどんの武器は、もちろん例のクチバシである。

 諸君、ニャゴのツメの攻撃は恐ろしい。ツメを引っかけたまま、例の6kgの体重をかけられてみたまえ。ニンゲンの皮膚なんかひとたまりもない。ついでにパシッと猫パンチを喰らえば、精神的な傷は2~3年消えずに残るほど深い。

 暗闇の中で散々な目に遭ったドロボーどんは、「本当に怪物に襲われた」と信じ、逃げ帰って仲間に恐怖の体験を報告。泥棒たちは彼らのオウチを取り戻すのをあきらめ、スゴスゴ退散してしまった。4匹はオウチがすっかり気に入り、みんなで音楽を演奏しながら仲よく暮らしましたとさ。
ブレーメン2
(ブレーメン、大聖堂のあたり)

「おお、めでたし&めでたし」という結末なのであるが、うーん、こんなのちっとも面白くないじゃないか。そもそも「ブレーメンの音楽隊」のはずが、4匹は実際にはブレーメンにたどり着いてもいない。

 こりゃ「看板にイツワリあり」であって、本来は「ブレーメンへの大行進」「オウチ乗っ取り」。ただ単にドロボーを追い出しただけのことで、鬼が島の鬼退治とは次元もスケールも丸っきり違う。「ネコどんにもっと大活躍させてほしい」と、ニャゴロワだって文句がありそうだ。

 それでもブレーメン旧市街の市庁舎の脇に、4匹の銅像が存在する。高さ3メートルほど。童話の通り、下からロバ ☞ イヌ ☞ ネコ ☞ ニワトリの順。制作は1953年、グリム童話を読んだことのないヒトも、夢中で写真に収めている。

 うにゃにゃ、ワタクシなんかは、むしろドロボーさんたちが不憫でならない。この程度の怪物を怪物と信したドロボーさんなら、決して心底悪い人々ではなかったはずである。

1E(Cd) Menuhin:BRAHMS/SEXTET FOR STRINGS No.1 & No.2
2E(Cd) Holliger & Brendel:SCHUMANN/WORKS FOR OBOE AND PIANO
3E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 1/2
4E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 2/2
5E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 1/3
total m145 y449 d18154
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