2016年04月09日(土)

Wed 160316 ワタクシは8割復活 蘇ったフラウエン教会(ドイツ・クリスマス紀行18)

テーマ:ブログ
 ご心配をおかけしていると思うが、4月9日現在、ワタクシの「旅に病んだ」状況は約8割が回復。3日前の夕暮れは寒けに震えて必死でベッドに潜り込むアリサマだったが、一昨日で5割が回復し、昨日はちょっと頑張って電車で片道3時間、中世の街♡サルラまで出かけてきた。

 今朝4時に目を覚ましてみると、まだ若干アタマが痛いけれども、これならもう普段とそんなに変わらない。今日はこれから大西洋岸・ビスケー湾を望むビアリッツの町まで足を伸ばせそうだ。

 もちろん、各駅停車の旅である。「ファーストクラスでビューン」というのももちろん素晴しいだろうが、各駅停車の旅にもまたスンバラスイ味があって、ワタクシはどこまでもそこに執着してしまう。

 そのへんはあくまで好みの問題であって、ワタクシの旅の基本はあくまで芭蕉先生なのである。俳諧については芭蕉より与謝蕪村が圧倒的に好きだが、旅の仕方はもう何がなんでもバセオどん。沢木耕太郎サマとなると昭和の匂いがムンムンしすぎて、ワタクシにはチョイと無理でござるよ。
君主の行列1
(ドレスデン「君主の行列」。マイセン焼きのタイル25000枚をつかった大壁画は、奇跡的に大空襲の被害を免れた)

 エコノミーである分、ヒトの5倍も6倍も旅ができる。旅は頻度が高まれば高まるほどおトクになるので、ホテルのアップグレードにはビックリするほどである。こちらからは何の働きかけもしていないのに、ホテル側からいきなり「ダブル・アップグレードいたしました」とニッコリされたりする。

 ボルドーでも、「プレスティージ・スイートにお迎えいたします」と来た。「は? プレスティージ・スイート?」であるが、ホテル側から申し出られたんじゃ、断るほうが愚かである。

 入ってみると、何と諸君、リビングスペースにバー・カウンターがついている。エントランスからリビングスペースまでは、「三段跳びが可能なほど」と思われる距離であって、部屋の出入りですでに疲労を感じる。いやはや、こんなにいつも高級スイートじゃ、何だか世間に申し訳が立たない気がする。

 考えてみるとこの数年、今井君の旅はほとんどが広大なスイートルームなのである。サンフランシスコ・マルセイユ・ナポリ・アムステルダム・ボストン・シカゴ・サンパウロ・リオデジャネイロ・ブエノスアイレス。あれれ、どこまで記憶を溯っても、どこもかしこも高級スイートの長期滞在だ。
ツヴィンガー宮殿
(ザクセン王国・アウグスト強王の「ツヴィンガー宮殿」。10年前はもっと煤けていたような気がする)

 しかも、支払った金額はごく普通のお部屋料金のみ。向こうから「無料でアップグレード」「ダブルでアップグレード、もちろん無料」と言われるのだから、断るいわれはない。

 こうして旅の理想郷 ☞ バセオどんの世界からはどんどん遠ざかるが、ま、快適ならそれでいいので、理想はまた理想として、掛け軸に描いて床の間に飾っておけばいい。

 ただし、こうして物凄い豪華なお部屋に宿泊していると、意外に困ることも多いのである。中でも「WiFiがつながりにくい」というのが豪華なお部屋の共通点。静けさや見晴らしを優先して「最上階の端っこ」あたりにスイートを作るから、電波君が届いてくれなかったりするわけである。

 ボルドーでもやっぱり電波君が遠慮して、病み上がりの今井クマ助を苛立たせる。むかし長崎県諫早の老舗旅館で「天皇陛下もお泊まりになったことがございます」という超豪華ルームに通されたが、やんごとなきその部屋のみ「WiFiが利用できません」とのことだった。

 そりゃそうだ。畏れ多くもかしこくも、あのお優しい天皇陛下が「インターネットをポチポチ」などという光景は考えられない。しかし例え同じお部屋に通されても、今井君はやっぱり「ポチポチ」が大好き。困り果てた経験がある。
フラウエン教会
(フラウエン教会。ドレスデン大空襲で瓦礫の山と化したが、2005年10月、空襲60年後に再建が完成。夜には教会前で大クリスマスコンサートが予定されていた)

 2015年12月23日ドレスデンの今井君は、例え「ホリデーイン」であっても、その中の最上階の端っこ、要するにこのホテルでも自慢の最高級ルームに案内されたのである。

 実は「ポイントを利用した無料宿泊」なのだが、ホリデーインはインターコンチネンタルホテルグループ。繰り返すようだが、ワタクシはこのグループの「スパイア・ロイヤル・アンバサダー」であって、世界中どこでもウルトラ大事にしていただける。

 しかしやっぱり心配なのは、「最上階の端っこ」☞「インターネットの環境が悪そう」という1点。何もない真四角な箱のようなお部屋で、もしもインターネットがつながらなきゃ、そりゃサイテーだ。ブログの継続さえ危機に陥るじゃないか。

 そして案の定、電波君たちは「そんな高貴なお部屋には畏れ多くて」とみんな遠慮している様子。写真一枚をブログにアップするのに10分も15分もかかる。7年前のポルトガルで同じ状況に遭遇したことがあるが、写真5枚なら1時間半。クマ助はすっかりムクれてしまった。
教会内部
(再建10年目のフラウエン教会内部。その美しさに感激する)

 仕方ないので、曇りがちの町に出て、クリスマス市に沸きかえるドレスデンを散策することにした。一見して気づくのは、この10年で町が一気に美しく変貌したことである。

 前回のドレスデン訪問は2005年2月12日のことであったが、あの時はまだもっと黒く煤けて、戦災と東西冷戦の記憶を深くとどめていたものだった。

 たとえば、聖十字架教会。昨日の記事に写真を2枚掲載しておいたが(昨日の3枚目と4枚目)、2005年2月の段階では、町中すべてがあんなふうに黒々と煤を冠った姿で、ツヴィンガー宮殿にしても、ゼンパー歌劇場にしても、第2次大戦末期の大空襲の記憶をそのまま伝えていたものだった。

 ドレスデン大空襲は、1945年2月13日から15日。イギリス&アメリカ空軍による一般市民への無差別爆撃で、使用された戦闘機は1500機に近く、投下された爆弾の総量は約4000トンと言われる。

 死者について、2万という人もいれば、15万という人もいる。ドレスデンの1ヶ月後、焼夷弾による東京大空襲の死者が10万にのぼるけれども、街の規模を考えれば、ドレスデン大空襲がどれほど執拗なものだったかが分かる。防空壕内に蓄えられていた水が沸騰し、その惨状は激烈なものであったらしい。
ルター
(フラウエン教会と、その前にスックと立つマルティン・ルターどん)

 ドレスデンはザクセン王国の首都として、16世紀から繁栄をきわめた街であったが、この空襲で宮殿も教会も残らず崩壊。「崩壊」というよりも、粉々に破壊され尽くして、廃墟というか、瓦礫の山となった。

 戦後直後は誰もが「再建は不可能」と考え、東ドイツ圏になってからは「ほぼ放置」の状態が続いたわけである。

 フラウエン教会の再建が始まったのは、東西ドイツ統合の後である。1994年に再建が始まり、コナゴナに破壊された破片の1つ1つをジグソーパズルのように繋ぎあわせて10年、ドイツの人々のガンコな執念は、ついにカンペキな再建を成し遂げた。

 再建完了は2005年10月30日。ワタクシが前回ここを訪ねた2005年2月にはまだ再建途上、フラウエン教会の姿を眺めることはできなかった。いやはや、真っ黒く煤けていたドレスデンは、こうしてとうとう美しい都として蘇ったのである。

 そういえば、アウグスト強王によるツヴィンガー宮殿も前回はもっと黒く煤けていたし、マイセン焼きタイルを25000枚も使用した大壁画「君主の行列」も、もっとずっと黒ずんでいた記憶がある。そういう煤を1粒ずつ、丹念に丹念に洗い落として、今の姿がある。我々も大いに学ぶ所があるじゃないか。

1E(Cd) Kenny Wheeler:GNU HIGH
2E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
3E(Cd) Bill Evans & Jim Hall:INTERMODULATION
4E(Cd) John Dankworth:MOVIES ’N’ ME
5E(Cd) Duke Ellington: THE ELLINGTON SUITES
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