2016年04月07日(木)

Mon 160314 旅に病んで、それでもブログは書きまくる(ドイツ・クリスマス紀行16)

テーマ:ブログ
 読者諸君もウスウス気づいているだろうが、2016年4月7日現在、ワタクシはフランスを旅行中である。クリスマスのドイツ旅行記を書きながら、ホンモノの自分はフランスをフラフラやっている。マコトに暢気で、これ以上素晴しい人生はなかなか考えられないんじゃないか。

 フランスと言っても、パリはさすがにもう飽きちゃったし、マルセイユは一昨年・昨年と夏に2週間ずつ滞在し、すでにマルセイユ特派員みたいなアリサマ。ニース・リヨン・ストラスブール・ルアーブル・ルーアン・ランス・アミアン。めぼしい所はもうほとんど訪ねてしまった。

 だから今回のクマ助が選択したのは、「フランス南西部」。「アキテーヌ」「Sud-Ouest」と呼ばれている地域である。その中心地は、ボルドーとトゥールーズ。ボルドーに長滞在して、そこから放射状に列車の旅を繰り返す形式を選んだ。

 ところが諸君、さすがに「寄る年並には勝てない」というか、4月6日の朝起きてみると、「こりゃかなりヒドい風邪を引いたな」と直感するさまざまな不快な症状が現れていた。
ライプチヒ駅
(12月22日、夕暮れのライプツィヒ駅)

 まず、ポンポンの具合がよくない。カンタンに言えば「ゲリコ」な感じ。今井君は男子であるから、「ゲリ子」というより「ゲリ之助」なのであるが、まあとにかくこりゃ「どげんかせんといかん」「長い列車の旅は自重したほうがよさそうだ」なのであった。

 しかしそうは言っても、はるばる東の果て・東京の渋谷区から、ユーラシア大陸の西の果て・アキテーヌまで「ヒコーキでビューン」をやってきたのだ。ちょっとやそっとゲリ之助であっても、今日の予定ぐらいはビシッと実行して来たいじゃないか。

 午前11時のTGVの乗り込んだワタクシは、ゾクゾク寒けを感じながら、フランスの大西洋岸をどこまでも南下した。目指すのは「バイヨンヌ」。中世ヨーロッパ文学にたびたび登場する街である。

 中世、地中海をわたってイベリア半島を席巻した後ウマイヤ朝は、怒濤のようにピレネー山脈を超え、キリスト教圏に押し寄せる。「バイヨンヌを死守せよ」。まさにバイヨンヌは、圧倒的なイスラム勢力を阻止する防壁だったのである。中世の鈍い刀と鎖カタビラに身を包んだ男たちが、この街に集結した。
トラム
(ライプツィヒのトラム。運転手のオバチャンが満面の笑みを向けてくれた)

 ま、そういう難しいことは世界史のセンセにお任せするしかない。ただしお任せするにしても、世界史のセンセはなかなか手近に見つからないが、とにかく午後1時、ワタクシはバイヨンヌに到着していた。

 この段階で、風邪の症状はゲリ之助だけじゃなくなっていた。押し寄せる悪寒。お手手は右も左も冷たくなってワナワナ震えだした。明らかに高熱が出ていて、食欲なんか小指の先ほどもない。

 松尾芭蕉は「旅に病んで 夢は枯野を駆けめぐる」と言ったが、クマ助の場合は「旅に病んで、それでもバイヨンヌを駆け巡る」。意地でもバスク料理の名店に闖入して、鴨やら何やら、バスク地方独特の料理を貪ったのである。

 これがいけなかった。料理は半分ちょいしか胃袋に収まらない。それでもクマ助は「お酒は別腹」ということらしくて、バスク地方産のロゼワイン1本、カンタンにカラッポになった。冷えたカラダに冷えたロゼワイン。うぉ、激しい寒けがグイッと前面に出てきて、震えが止まらなくなった。
人気ワッフル
(ライプツィヒのクリスマス市、人気のワッフル店。長蛇の列がたえることなく続いていた)

 ワタクシは、年甲斐もなく勘違いしていたのだ。いつもの風邪は酒で治るのであるが、それは「日本酒の熱燗」をクイクイやるからなのである。濛々と湯気が立つほどの熱燗を胃袋にキュッと収めれば、それが湯たんぽ代わりになって、風邪なんかあっという間に吹っ飛んでしまう。

 それをつい勘違いして、「冷えたロゼワイン」でやっちゃった。湯たんぽになるはずの胃袋は、全身に冷えた血液を送り込み、悪寒と震えが止まらなくなった。こりゃもうさすがに、ボルドーのホテルまで引き返すしかないだろう。

 しかし諸君、フランス南西部を甘く見てはいけない。運行される列車の本数は、「2時間に1本」。ふるさと秋田を髣髴とさせる世界であって、3時の列車が出ちゃったら、もう5時までピクリとも動かない。

 駅に駆けつけたのが3時05分。おお、たった今ボルドー行きは出たばかり。駅で2時間、日向ぼっこしながら待つよりなくなった。しかもその5時の列車は、発車の時点で50分遅れ。途中「車両故障が発生しました」とのことで、「代わりの列車に乗り継いでください」。弱り目に祟り目を絵に描いた状況である。
ニコライ教会
(ライプツィヒ・ニコライ教会。1989年、ドイツ統一への動きは、この教会に集まったヒトビトのデモから始まった)

 こうしてボルドーの駅にたどり着いたのが午後9時半。ホテル前までトラムに乗って、ほうほうのていでベッドに潜り込んだのが午後10時。持参した風邪薬を飲んで、翌朝5時までグッスリ眠った。

 Tシャツ4枚がビショビショになるほどの大汗をかいて、風邪の症状は大幅に改善。諸君、現在ボルドーは午前5時。日本時間は午後1時ですかい? グロッキー状態ではあるが、まあクマ助は立ち直れたようである。

 旅に病んで、それでもブログは書きまくる。「10年続ける」と断言して始めたんだ。その8年目、周囲の景色はどんどん変わっていくが、クマ助の決意は揺らぐことがない。

 旅に病んで、たった一晩でケロッと治しちゃう。12時間前にはホントに「這って寝床にたどり着く」というアリサマだったが、今やこうしてブログを書きまくる勢い。この体力なら、まだまだ激烈に働けそうですな。
駅舎
(まだ東ドイツの面影が残る夕暮れのライプツィヒ駅前。12月22日、ワタクシはライプツィヒからいったんベルリンに戻った)

 ただし、さすがにいつもほど長々と記事を書く余裕はないのである。いつもの2/3程度の長さになってしまうことと、「クリスマス・ドイツ紀行」と題しておきながら、ドイツの話は写真だけ掲載しておしまいになることを許してくだされ。

 ま、「羊頭狗肉」なわけであるが、ついさっきまで38度ほどの熱を出し、ゲリ之助の襲来にも耐えていたワタクシだ。今日も怠けることなくキチンと更新を継続していることだけでも、諸君、優しく評価してくれたまえ。

1E(Cd) Harbie Hancock:MAIDEN VOYAGE
2E(Cd) Miles Davis:KIND OF BLUE
3E(Cd) Weather Report:HEAVY WEATHER
4E(Cd) Sonny Clark:COOL STRUTTIN’
5E(Cd) Kenny Dorham:QUIET KENNY
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