2016年01月19日(火)

Sat 151226 東京の勤勉な人々 バークレー ステーキのハリス(速攻サンフランシスコ18)

テーマ:ブログ
 2016年の今井君は、もうすっかりいい気なご身分なので、昨日も今日もお休み。「大雪の中、生徒は何人くるだろう」とガーラガラの教室に戦々恐々としている必要はない。

 雪が降ろうが降るまいが「我関せず」であって、例えばテレビのニュースでお馴染み「新宿駅南口」に出かけ、鉄道の混乱ぶりを伝えるレポーターの背後にヌッと出現してみせることもできる。

 もちろんそんなことは絶対にしないから安心してもらいたいが、諸君、万が一のこともある。新宿南口か渋谷ハチ公口、ヌッと出現するにはそのあたりがネライ目なので、ふと舌なめずりして「やってみっかな」と呟いたりもする。

 しかし、東京の積雪が6cmに達した午前10時、「とてもそんな冗談をやってる場合じゃないな」と、チャンとマジメなワタクシを取り戻した。積雪の影響で、都内の駅はどこもたいへんなことになっているらしい。

 京王線の千歳烏山。東急線の三軒茶屋。テレビ画面に映し出されたのは主にその2駅であったけれども、それに勝るとも劣らない大混乱が首都圏のいたるところで発生していたのである。

 入場制限が実施され、降りしきるベチャベチャな雪の中、駅に入れない人の列は300mにも500mにも達した。これはもう大規模なカサ地蔵であって、「これほど勤勉な国民性なら、日本も東京もまだまだ大丈夫だ」と、思わず胸が熱くなった。
お店
(サンフランシスコ最終日、Van Ness Avenueの有名ステーキ店「HARRIS'」で肉ワシワシをやった)

 しかし諸君、これじゃ笠地蔵より遥かにツラいじゃないか。笠地蔵に降りしきった雪は、北国のフワフワ乾いた雪であって、笠なんか必要ないのである。2時間じっとしていても着物が濡れることはないし、頭でも肩でもチョイと揺すれば、積もった雪はサラサラ地面に落ちてくれる。

 東京の雪は、そうはいかないのだ。着ているものにすぐ滲みこんできて、冷たい雨の中に立ちつくしているのとおんなじだ。いつ駅に入れるとも分からない行列で、頭から足の爪先までビショビショになりながら、2時間も3時間も待ち続ける。この忍耐強い国民性は、世界の宝物と言っていい。

 ロンドンとかパリとかニューヨークなら、あっという間に駅には誰もいなくなる。黄色いテープが入口にビローンと1本ダラしなく張り巡らされ、理由も運転見込みも一切示されることなく、「入るな」または「運休」という貼紙が貼られて、もう駅員も係員も警備員もいない。

 そこへいくと日本は違うのだ。入場制限だろうが何だろうが、通勤の人も通学の学生たちも、みんな強烈な責任感に満ちていて、例えびしょ濡れでも、足の爪先が痺れるほどかじかんでも、黙々と列に並び続ける。

 駅員さんや警備員さんだって、あの熱意は世界に類を見ない。シュンシュンお湯が沸くほどの熱意を込めて、遅れの原因や運転再開の見通しを語り続ける。それを2時間でも3時間でも続けて、顔に一片の疲労も見せない。
ソファ
(サンフランシスコ「HARRIS'」店内風景。おお、高級そうだ)

 諸君、世界標準なら、先進国であっても、
「立入禁止のテープを張り、貼り紙したら、いなくなる」
「説明は一切しない」
「大きく肩をすくめて『知りません』と答える」
「それ以上問いつめられたら、さも不快そうに舌打ちしてみせる」
なのである。日本の駅員さん1人1人の熱心さにも、やっぱり胸が熱くなった。

 しかしそれだけに、会社としての対応には大いに不満が残る。「各駅停車だけにしぼって、普段の3割の運転」。そういうことをすれば、大混乱になるのは明らかじゃないか。

 普段の朝だって乗車率150%の電車が2分おき3分おきに走っている。それをいきなり「各駅停車のみ、急行なし、快速なし、3割に減便」ならどうなるか、小学生だって分かる話だ。

 普段は1リットルの大きなマスで泉から水をくみ出しています。それでやっとギリギリです。ところが今日は事情があって、1デシリットルのマスが3つしかありません。泉の水はどうなるでしょう。まあそんな話である。

 というふうに考えてみると、欧米の鉄道のドライな対応は意外に正しいのかもしれない。「運休」「動かないよ」「理由なんか聞くな」「知るかよ?」「質問するほうが悪い」。だからヒトビトはオウチで大人しくヌクヌクできる。怠け者の今井君は、どうもそっちのほうがありがたい。
ステーキ
(HARRIS'、1オンスのフィレステーキ。さすがUSビーフ、おいしゅーございました)

 さて、バークレーであるが、こちらはアジア系のヒトビトが進出しすぎたせいか、アメリカのアイデンティティを失いかけているような気がする。大学構内には中国系・韓国系の勤勉な学生が溢れていて、鉄道が「運休」なんてことになれば、昨日の東京なみの長蛇の列がそこいら中に出来てしまいそうだ。

 入学式直後の早稲田や慶応のキャンパスを髣髴とさせる花やかな雰囲気。笑顔・談笑・歓声・哄笑の渦は、早稲田に慣れたワタクシとしてはマコトに懐かしい感触である。ただし、もしも自分の一生をかけて留学するなら、「うーん、東海岸のほうがいいな」と感じると思う。

 やっぱり、ハーバード・MIT・シカゴ大。ニューヨークの近くがよければ、イェール・ブラウン・コロンビア。「キャンパス内をうろついて遊んでいるより、図書館・ゼミ室・研究室」という学生たちの張りつめた雰囲気は、東海岸の大学の方が圧倒的によかった。

 一方のUCLAのほうは、「世界中から集まった若者たちが明るく元気に交流する」というムード。アジア系の学生が余りに多いので、ショップに入ってオミヤゲを物色していると、諸君、驚くなかれ、オミヤゲのTシャツまでアジア系だ。

 紺の地に鮮やかな黄色で「CALIFORNIA UNIVERSITY BERKLEY」と染め抜いたTシャツは、なかなかカッコいいのだが、その脇には中国語バージョン・韓国語バージョン・日本語バージョンもうずたかく積まれている。
ワイン
(ナパの赤ワインも、マコトにおししゅーございました)

 つまり諸君、紺の地に鮮やかな黄色で「柏克萊加州大學…」「캘리포니아 대학교 …」「カリフォルニア大学バークレー校」みたいな文字が染め抜かれているわけだ。ビックリ系のオミヤゲとしては、確かに食指が動いたけれども、うーん、やっぱりヤメといた。

 グローバル化は素晴しいことだが、どうも東アジアの国々ばかりが突出して豊かになり、世界の他の地域を圧倒してしまっているような罪悪感を感じないこともないのだ。バークレーのショップのど真ん中に立ち尽くして、ワタクシはそういう重い罪悪感に苛まれ、ションボリしてしまった。

 うーん、こういう時は、やっぱり肉でもワシワシやって、元気を取り戻したほうがいい。「オレたち勤勉な東アジア勢が豊かになって何が悪い?」と開き直るのも何だが、何しろ速攻サンフランシスコの旅はこの日が最終日だ。

 まだサンフランシスコで肉ワシワシをやっていないんだから、最終日の夕食で思いっきりワシワシ行動を展開したい。選んだのは、Van Ness Aveに面したステーキの名店「HARRIS’」。サンフランシスコ市内に戻って、バスに乗って出かけることにした。

 ガイドブックによると「ドレスコードあり」「ビジネスカジュアルが望ましい」とあるが、よほどの高級店でない限り、「そんなのカンケーネー」が普通であって、ドレスコードの文字に緊張してスーツなんか着ていくと、むしろ思い切り浮いて恥ずかしい思いをすることが多い。
カキ
(日本の影響か、生牡蠣は上品すぎて、クマ助にはモノタリノーございました。アメリカよ、もっとワイルドに行こうじゃないか)

 午後5時、開店と同時に入店したが、おお、欧米のお店ではなかなか出会えない素晴らしい応対でテーブルに導かれた。「この辺も、日本文化の影響かねえ?」と鼻高々な気分である。

 早速、① 生牡蠣の盛り合わせ ② フィレステーキ1オンス ③ 赤ワインボトル1本を注文。旅が終わりに近づいた寂しさも、こうして元気にワシワシやれば、あっという間に忘れてしまう。

 ただし諸君、「日本文化の影響」も度が過ぎると、「何もかもがチマチマ丁寧になりすぎる」「豪快さが消えていく」という困った面も現れる。せっかくのアメリカだ。もっとガンガン強烈な大盛りが出てきてほしかった。

 マルセイユの生牡蠣ウルトラ大盛りだの、ブリュッセルのムール貝スーパー大盛りだの、とにかくワイルドな大盛りを期待していたワタクシにとって、特にこの余りに上品な生牡蠣盛り合わせは、「は?」であり「おやおや?」なのであった。

 うーんやっぱりワタクシは、ガンコにアイデンティティを譲らないヨーロッパのほうが圧倒的に好きみたいだ。今度はアメリカ本土でも、もっともっと奥まで足を踏み込んで、徹底的にガンコなヒトビトの街を訪ねてみたいのである。

1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.4
2E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.5
3E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.6
6D(DPl) 観世流 卒都婆小町(梅若六郎 松本謙三)/ 観世流 松虫(梅若六郎 豊嶋十郎)
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