2016年01月06日(水)

Sun 151213 これが先進国なの? オペラハウス前の感慨(速攻サンフランシスコ7)

テーマ:ブログ
「日本で当たり前であることが、世界ではどれほど当たり前でないか。それを骨身に染みてわかってもらいたい。そのためにも東大新入生諸君には、留学でなくてもいい、旅するだけでもいい、1日も早く海外に出て生活し、その理解と認識を日々の研究のカテにしてもらいたい」

 2年前の4月、東京大学の入学式に出席して聴いたこの東大学長の演説に、今井君はすっかり感激してしまった。だって諸君、ホントにそうなのだ。日本で当たり前であることが、世界では当たり前でないどころか、「は? そんな夢みたいな国が、現実に存在するわけないじゃないですか」というレベルなのだ。

 もしもコワかったら、別に「途上国」とか「メッチャ治安の悪い国」を歩く必要はない。一般に「先進国」と呼ばれ、自分たちでも「オレたちゃ先進国でござるよ」と自負している国を旅してみても、日本と比較すると思わず噴き出してしまうような経験が満載だ。

 例えば、ドイツを旅してみたまえ。ドイツと言えば諸君、アメリカ人だってフランス人だって、「うぉ、すげえ」とビックリするほどの先進テクノロジーに満ちている。しかしいやはや、鉄道で旅して、ドイツご自慢の新幹線ICEを経験してみるがいい。
洋梨
(アメリカの高級ホテル、スイートルームの梨)

 「回転する椅子」なんてのは夢のまた夢。ゴツいほどガッチリ固定された座席にはリクライニングすらない。進行方向うしろむきに座ったまま、2時間も3時間も身動きさえできない。コイツをアジアに輸出しようと日本の新幹線と競っているというのだから、まさに「恐れ入る」である。

 窓のブラインドは壊れているし、ブラインドの針金は剥き出し、窓枠には見栄えのよくない白いパテがこれまた剥き出し。車内販売なんか、2時間に1回でも回ってくればよし、もともと存在しない列車が殆どである。

 日本の鉄道との格差が最もハッキリ出ているのが「座席の表示」。どの車両が何号車なのか、よほど目を凝らさなければ分からない。号車番号は、入口ドアに貼られた汚いコピー用紙で確認する。どこ行きの列車で、これが何号車なのか、すべてはコピー用紙に印字された文字で確認する。

 コピー用紙はドアのガラスにセロハンテープで貼られているから、窓が水蒸気で白く曇るうちに、セロテープがベロベロはがれて、掲示はダラしなくペロンと剥げかけている。

 乗客たちは「どこ行きの何号車か」がサッパリ分からないから、とにかく何が何でも車内に入り込もうとドアに殺到する。しかし「列を作って並ぶ」という礼儀作法も定着していない。列車の到着から発車までの混乱は、まさに目を覆うばかり。押し合いへし合い&おしくらまんじゅうの世界だ。
リンゴ
(アメリカの高級ホテル、スイートルームのリンゴ。日本なら「あーら、おっきなサクランボ♡」と絶讃されそうだ)

 若い諸君も、この汗だくの数分を経験してほしい。その数分だけで、日本がどれほど優れているか、骨身に沁みて実感できるはずだ。入口だけではない、車内に入り込んだ後も、まるで日本の戦後のドサクサみたいな大混乱は収まらない。

 日本の鉄道なら新幹線でなくとも、「何号車」「何列何番」の文字は、かなりの高齢者でも瞬時に理解できる大きさの文字で表示されている。しかし欧米先進国ですら、そのへんの表示は「ワザと意地悪してんのか?」というありさまである。

 何と言いますかね。1つ1つの文字は3段組み文学全集みたいな大きさ。しかもブルーとかグリーンとか、マコトに見にくいライトによる表示である。ジーチャン&バーチャンどころか、まだ若いマナコの若者たちさえ、表示の文字が見えなくて右往左往している。

 狭い入口、狭い通路、見えない表示、狭い通路を譲ろうとしないヒトビト。座席指定を守ろうとしない乗客。指定券の示す席には、必ずすでに誰かが座っていて、「ここはワタシの席ですが?」と声をかけると、平気でウソをつく。

「あれれ? どうやらダブルブッキングですね」などと言い出すが、互いにチケットを照合してみると「指定券を買わずに適当に着席した」という類いのヒトである可能性が高い。それでもカンタンには席を明け渡さない。不承不承な顔で、いつまでもムクれていたりする。
茄子
(アメリカ人もナスは召し上がる。しかしアメリカのナスは、まあこんな感じだ)

 そんな状況だから、おしくらまんじゅうのスッタモンダは列車が発車した後もちっとも収まらない。しかも諸君、乗客一人一人の荷物が言語道断にデカい。それが2つも3つもある。

 デカい荷物を何とかしようと頑張るうちに、あっちではジュースがひっくりかえり、こっちではコドモが泣き出し、向こうでは口論が始まり、「乗り遅れた」「降り遅れた」「チケットを持ってない」「罰金だ」「いや罰金なんかはらうもんか」など、スッタモンダは最後まで収まらない。

 ドイツですらそうなんだから、ましてフランス、ましてましてイタリアにスペイン、諸君、「これが先進国なの?」と深いタメイキが湧き上がる。これにスマホの会話の大声が加わるんだから、列車の旅はほとんど地獄絵図。スペインでは、「窓枠がまるまる外れちゃった」という恐るべき事態も経験した。

 別にクマ助は国粋主義者でもなんでもないし、だからこそこんなに外国旅行を楽しんでいるのであるが、その都度「どれほど日本が素晴しいか」を実感して帰ってくる。
市庁舎
(サンフランシスコ市庁舎。70年前の「講和会議」の現場だ)

 昨日&一昨日、ちょっと所用があって宮城県仙台に行ってきたが、新幹線ホームで行儀よくキチンと整列している日本人と、荷物の上にダラしなく座り込み&横たわって往来を遮断してはばからない外国人を比較しながら、日本の教育がどれほど公徳心を高めてきたか、マコトに誇らしく思うクマ助であった。

 10月4日、サンフランシスコの旅の3日目、午前中の今井君はサンフランシスコ市庁舎とオペラハウスを訪ねた。1951年、サンフランシスコ講和会議の舞台である。

 ワタクシは「たかが予備校講師」であって、ブログの場で極東軍事裁判やサンフランシスコ講和会議について発言するのはマコトに困難。というか、やっぱり「場違い」な感じが大きい。軽々に言及するのは避けて通らなければならない。

 しかし、もし知らないヒトがいたら、アメリカの弁護士ベン・ブルース・ブレークニーについて、ちょっとでいいから調べてみたまえ。感激するのは間違いない。

 1945年6月26日、国連憲章が51カ国により署名されたのもこの場所だ。その数百年後ではあるが、6月26日はクマ助の誕生日でもある。感激はますます深い。
オペラハウス
(オペラハウス。こここそ70年前の「講和会議」の現場だ)

 あれから70年。今や日本はまさに世界中が憧れるオトギの国である。今日の写真のナシやリンゴと、日本ならどこのスーパーでも売っているナシ&リンゴを、ちょっと比較してみたまえ。

 日本で「商品になりませんね」とニコニコ笑われるようなシロモノが、最高級ホテルのスイートルームで恭しくサービスされるのだ。市庁舎近くのマーケットで売られているナスやキュウリも、やはりかくのごとし。これでもまだ文句のある日本人って、いったいどこまでワガママなんですかね。

 先進国を自称する国々が、果たして実際に先進国なのかどうか。諸君、無理して途上国をコワゴワ旅しなくても、「先進国であるらしい国」のど真ん中でいい。団体ツアー以外の旅をしてきてみたまえ。日本がどれほどオトギの国か、初日で実感するはずだ。

 ましてや「自分の国の庭で何をしようと文句を言われたくない」だなんてのは、まさに「うひゃ!!」とビックリポンで飛びのく対象でしかない。

「福袋を爆買いして、その中身を横流し」とくると、もう「うひゃ」の声さえ出ない。せいぜいが「うにゃにゃ」。我々の生活している21世紀が、まだそういう段階だということを、諸君、けっして忘れてはならないのである。

1E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH vol.1
2E(Cd) Brendel:BACH/ITALIENISCHES KONZERT
3E(Cd) Casals:BACH/6 SUITEN FÜR VIOLONCELLO 1/2
4E(Cd) Casals:BACH/6 SUITEN FÜR VIOLONCELLO 2/2
5E(Cd) Preston:BACH/ORGELWERKE 1/6
total m65 y2170 d17481
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