2015年12月29日(火)

Sat 151205 治安が悪い 咸臨丸 坂道を疾走 署長マクミラン(速攻サンフランシスコ2)

テーマ:ブログ
 サンフランシスコ空港から、近郊電車BARTで市街中心部まで約30分。「治安が悪い」という感覚は全くなくて、駅からホテルまで10分ほど、大きな荷物をゴロゴロ引きずっていっても、危険を感じるようなことは一切ない。

 むかしむかしのその昔、1980年代のアメリカは、東部でも中西部でも「治安の悪さが世界で群を抜いている」という悪評が立った。チャールズ・ブロンソン主演の「ロサンゼルス」(1982年)なんか、どれほどロサンゼルスの治安が悪いか、それを徹底的に見せつけるのがウリになっていた。

 だからクマ助としては、明るい快晴の秋の1日、荷物を引きずっていても「ちっとも危険を感じない」というサンフランシスコに、逆に違和感を覚えるほどであるが、まあとにかくマコトにおめでたい。

「治安」という意味で言うなら、今や渋谷や新宿のほうがずっとコワいのである。東京のタクシー運転手さんたちに聞いてみても、「クリスマスやハロウィンの夜には、渋谷には寄りつかないようにしています」「サッカーの大きな試合があった日は、渋谷や新宿は願い下げです」とのことである。
ケーブルカー
(サンフランシスコ初日、まずケーブルカーに乗りにいく)

 世界を旅する今井君としても、そろそろ渋谷は「どげんかせんといかん」のレベル。この5年で「おや、治安が悪いな」と思ったのは、① ボローニャ ② マドリード ③ イスタンブールであるが、どこもみんな滑稽味のあるもので、渋谷・新宿ほどのコワさはない。

 ボローニャでは、小銭をせびるバーチャンが、ものすごい早足でどこまでもクマ助を追いかけてきた。早足でもちっとも息を切らさない。一目で悲鳴を上げたくなるようなメルヘンチックなバーチャン笑顔。10分もスッタモンダのあげく、「No!!」のヒトコトで撃退したが、今でもあの笑顔を思い出すと鳥肌が立つ。

 マドリードでは、悪評高いレティーロ公園で、空からウスターソースが降ってきた。いきなり中米系のオジサマが登場して、「それは鳥の糞だから拭いてあげましょう」と汚いタオルを取り出してみせた。やっぱりコワいのはその笑顔。ここもまた「No!!」のヒトコトで撃退した。

 イスタンブールは、靴磨きのオジサン。目の前でワザと靴ブラシを落とし、拾ってあげると「御礼」と称して意地でも靴を磨き、高額の靴磨き代を請求するもの。3日で3回も目の前でブラシが落ち、今井君は完全無視。4日目からは今井君を見かけても逆にオジサンが無視するようになった。

 イスタンブールでは「ぼったくりタクシー」なんてのにも遭遇した。3分乗っただけで、約50リラを請求。メーターと桁が違うからこっちも意地があって「そんなら絶対に5リラしか払いません!!」と支払いを断固拒絶。ま、ボッタクリを一蹴して意気揚々と帰ってきた。
眺望
(ホテル最上階から、サンフランシスコを一望する)

 こういうふうで、「治安が悪い」とビクビク怖がっているより、むしろヨーロッパではその治安の悪さをタップリ楽しめばいいのである。暴力的なのからはひたすらスタコラ逃げるのみであって、さっき紹介した映画「ロサンゼルス」の世界になったら、逃げるより近づかないを優先。そういうことである。

 さて、10月2日朝11時、早くも今井君はインターコンチネンタルホテルのスイートルームに収まった。「あれれ、ポイントをつかって0円の旅じゃないの?」であるが、ポイントを使おうとなんだろうと、いつもいつもホテルサイドが「無料でアップグレードさせていただきました」と言ってくるんだから仕方がない。

 思えば、時差というものはマコトに不思議なものである。成田空港を出たのが10月2日午後6時。それから11時間のフライトがあって、空港からホテルまで電車で移動して、時計を見ると10月2日午前11時。ありゃりゃ、ものすごく得した気分。ずいぶんタイムスリップしてきたものである。
ジャイアンツ
(窓からも「LET'S GO GIANTS」。あくまでサンフランシスコだから、阪神ファン諸君も怒りなさんな)

 その点、幕末期に太平洋を横断した勝海舟の咸臨丸なんかは、タイムスリップ感覚は全くなかったはずだ。「おお、ついにサンフランシスコに来たんだな」「思えば遠くまで来たもんだ」という感激も、またひとしおだったに違いない。

 咸臨丸でもサンフランシスコ講和会議でも、日本が「いいんだヨ、オレたちは1人でやっていくんだから」「誰も相手にしてくれなくてもかまわない」と小さく縮こまって世界に背を向けた時、「まあまあ、そんなに依怙地になりなさんな♡」と、サンフランシスコは優しく声をかけてくれた。日本の最高の友人である。

 咸臨丸の建造は、オランダのキンデルダイク。今もなお無数の風車が立ち並ぶ町である。1860年1月19日、日米修好通商条約の批准のため、浦賀を出航。サンフランシスコ到着は2月26日。40日もかかっている。

 咸臨丸には、勝海舟・福沢諭吉・ジョン万次郎・榎本武揚から、最後は清水次郎長までが関わりを持ち、その後サンフランシスコで一番の名所「フィッシャーマンズワーフ」にも「咸臨丸」と名づけられた別の船が展示されていたとのこと。感慨は深い。
休憩中
(ケーブルカー、ただいま休憩中)

 さてと、いつまでもホテルの部屋でノンビリしていると、フライトの疲れで丸1日を寝て過ごす怠惰な結果になりかねない。早速サンフランシスコ名物のケーブルカーに乗って、フィッシャーマンズワーフまで行ってきたい。

 ホテルからケーブルカーの始発駅までは、徒歩10分ほどである。1912年以来、すでに100年以上も走り続けているケーブルカーは、今もなお大人気。というか、むしろ今だからこそ大人気なのであって、「ミュニチケット」を購入するのに15分、電車に乗り込むのに30分、長蛇の列に並ばなければならない。

 時間によっては、ディズニーリゾートの列に勝るとも劣らない。老若男女、世界中から善男善女が集合して、坂道を疾走するオジーチャン電車に乗り込むわけである。

 始発駅に到着した電車を、屈強な西部の男たちの手で方向転換する。回転台の上で、グルグル逆方向に向けるわけだが、この作業がほぼ完全に人力のみで行われる。さすがに長いクマ助の人生でも、ここまでクラシックな電車は見たことがないから、まさに胸躍る瞬間だ。

 まだ夏の暑さの陽光を浴びつつ、列に並んで待つこと30分。乗り場の脇ではギターを爪弾きながらカントリーウェスタンを熱唱するオジーチャンもいて、30分の待ち時間は全く苦にならない。

 ホントなら、さっそく名物「ステップ立ち乗り」をやってみたいところであるが、まあ今日のところは初めての乗車だ。立ち乗りはまた次回にトライすることにして、ひとまずマジメに大人しく、キチンと座席に座っていこうじゃないか。
立ち乗り
(ステップに立ち乗りで坂道疾走のスリルを満喫する人々)

 諸君、サンフランシスコの坂道は強烈だ。激しいアップダウンを繰り返しながら、終点のフィッシャーマンズワーフまで、10分ほどの電車ライドになる。

 1970年代、この坂道を舞台にした刑事ドラマがNHKで放送された。「署長マクミラン」である。制作はアメリカNBC。「刑事コロンボ」「警部マクロード」に続くもので、コロンボの大ヒット、マクロードのポテンヒットに続き、マクミランも内野安打ぐらいになるものと期待された。

 弁護士マクミランは、何かのハズミでサンフランシスコ警察署長に大抜擢。若く美しい妻とともに難事件を次々を解決していく。彼の武器になったのが自転車。サンフランシスコの強烈な坂道を自転車で疾走しつつ、犯人を追いつめる。

 コロンボはピーター・フォーク。マクロードはデニス・ウィーバー。マクミランはロック・ハドソン。主演俳優の大物ぶりではヒケを取らない。しかし残念ながら「自転車が武器」という地味さのせいか、日本ではちっとも人気が出ないまま、ヒットどころか内野フライな感じで終わってしまった。

 そして諸君、マクミランから40年、ついにクマ助はサンフランシスコの坂道をケーブルカーで疾走する。別に追いつめなければならない犯人もいないし、署長にも抜擢されたわけではないが、何しろ「速攻サンフランシスコ」だ。爽やかな秋の風に吹かれつつ、とにかく海岸まで気持ちよく疾走することから旅を始めたい。

1E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN 2/2
2E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO 1/2
3E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO 2/2
4E(Cd) Festival International de Sofia:PROKOFIEV/IVAN LE TERRIBLE
5E(Cd) Schüchter:ROSSINI/DER BARBIER VON SEVILLA
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