Sat 150926 小樽運河を行ったり来たり 小樽の大盛況 激しい祝勝会と翌日のジンギスカン | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 150926 小樽運河を行ったり来たり 小樽の大盛況 激しい祝勝会と翌日のジンギスカン

 10月18日、小樽でのお仕事は15時からだから、秋の快晴の一日、クマ助は目いっぱい小樽の休日を楽しむことにした。無数の雪虫が舞う祝津港のニシン御殿から小樽の街中に帰って、真っ赤に染まったツタの葉の美しい運河沿いを何度でも行きつ戻りつした。

 今や小樽の運河は、中国人団体ツアーの独壇場であって、狭い運河に浮かんだお舟にも中国の人々がスズナリだ。さっき札幌からの電車で一緒だったマレーシアかインドネシアの大家族もお舟の上に見かけたが、その他は全て中国人、運河沿いに流れるアナウンスも中国語。恐るべきパワーを如実に感じる。

 今井君としては、15時の仕事開始の前にどうしても「ここは小樽なんだ」「中国じゃないんだ」と実感したい。観光用の小樽運河を離れて、どんどん北の方角に進み、地元では「北運河」と呼ばれる地域に足を踏み込んだ。

 北運河は、古びたイカ釣り漁船がズラリと並び、使われているのかいないのか定かではない赤錆びた漁港施設の立ち並んだあたりである。夜間の漁でイカたちをおびき寄せるランプを十数個ぶら下げた漁船は、今井君の生まれ故郷・秋田市土崎港でもよく見かけた。
るたお
(小樽の駅は、寂しさでいっぱいだ)

 ところが諸君、むかし懐かしさにホノボノしているヒマもなく、小樽の浜辺はいつの間にか黒々とした雲に覆われはじめた。天気予報でも言っていた、「北海道の日本海側では、お昼過ぎから突然の雨にお気をつけ下さい」が、マコトに珍しくズバリ的中しちゃったわけである。

 こりゃ致し方ない。雨に降られないうちに、大急ぎで小樽駅に引き返すことにした。小樽駅でのスタッフとの待ち合わせは13時15分だったが、12時半過ぎにはもうとっくに小樽の駅に戻ってきてしまった。

 ションボリして小樽駅の待合室に座り、待ち合わせの時間をひたすら待つことにした。「何故そんなにションボリしていたの?」であるが、そのことについては明日のブログで改めてジックリ書くことにする。クマ助がいくらでもションボリしなければならない知らせが、この直前にスマホメールに入っていた。
イカ釣り漁船
(小樽・北運河のイカ釣り船。曇り空に寂寥感があふれる)

 古めかしい待合室に、いかにも寂しそうなコート姿の女性が一人。「おお、これは、まさに『小樽のひとよ』の世界である。待ちわびる彼氏はやってくるのか。1967年9月、作詞・池田充男、鶴岡雅義と東京ロマンチカの大ヒット曲「小樽のひとよ」はこんなふうにして生まれたのである。

  逢いたい気持ちが ままならぬ 
  北国の街は 冷たく遠い
  粉雪舞い散る 小樽の駅に
  ああ 一人残して 来たけれど
  忘れはしない 愛する人よ

 と、まあこういう感じであるが、2015年の彼氏はマコトにあっけなくやってきた。彼女はずいぶん心配したようであったが、やっと現れた彼氏はあっけらかんとした男子。今井君なんかが心配してあげるほどのことは全くなかった。

 しかし諸君、20世紀中期の小樽駅前は、とてもそんなあっけらかんとしたデートの現場ではありえなかったので、東京ロマンチカの歌声は以下のように続く。

  小樽は寒かろ 東京も
  こんなにシバれる 星空だから
  語り明かした 吹雪の夜を
  ああ思い出してる ボクだから
  かならず行くよ
  待ってておくれ 待ってておくれ

 おお、何だかこのまま彼女は編み物をしながら凍えてしまいそうだ。編んでいるのは彼氏のセーター? それともマフラー? あんまり可哀そうで、中年グマは思わず「ほんれ、どうでがす、焚き火にでもあたりなされ。そんなんじゃカラダに毒でげすよ」と声をかけてあげそうである。
蔦
(小樽運河、赤いツタの葉が美しい)

 しかし諸君、今や時代はすっかり変わった。彼氏が現れなければ、メールすればいい。メールでダメなら、SNSで探してもいい。「小樽は寒かろ」どころの話ではないのだ。

 そういうことを考えて寂しくなっているうちに、小樽の駅には続々とスタッフが集まりはじめた。「ずいぶん早いご到着だったんですね」と驚かれたが、そりゃ早いでござるよ。とっくに鰊御殿と小樽運河と、ついでに「小樽のひとよ」まで目撃してきちゃった。

 小樽でのお仕事は、15時開始、16時半終了、出席者150名超。開始直前から小樽には激しい雨が降り始めたが、雨なんかモノともせずに、予定通りの150名超が会場を埋め尽くしてくれた。

 会場は、北海道新聞小樽支社の大ホール。「小樽にはこれ以上大きな会場はありません」というその会場を、小樽の中3生とその保護者の皆さんが埋め尽くしてくれた。

 もちろんクマ助は、せっかくの休日の午後に詰めかけてくれた皆さんをガッカリさせるようなことはしない。大爆笑に次ぐ大爆笑はとどまるところを知らず、90分間大爆笑の連続は、小樽でもまたスタッフ全員が腰を抜かすほどであった。
小樽
(小樽の大盛況。冷たい雨の中、150名超が駆けつけてくれた)

 終了するやいなや、いきなり祝勝会場に向かうのもまたクマ蔵独得のスタイル。18時開始予定の祝勝会をあえて17時開始に変更してもらってまで、終了直後のグビグビを満喫したのである。

 北海道スタッフの皆さんもまた、今井クマ蔵独得のこのノリに見事に応えてくださった。用意されていた日本酒は、増毛や釧路や旭川の銘酒5種類ほど。すべて4合瓶で、飢えた秋のクマ助がいくらグビグビやってもちっともなくならない。

 17時から19時までの2時間で、空っぽにした4合瓶は全部で3本。「あれれ、まだ2本残ってますよ」とダダをこねてみたが、考えてみれば4合×3本で、とっくに一升を空っぽにしている。ダダをこねるのもいい加減にして、2次会のカラオケに向かうべきシチュエーションに従った。

 2次会 ☞ カラオケの盛り上がりについては、ここで詳細を述べるのをヤメにしておく。クマ助の筆力をもってすれば、このカラオケ大会の描写だけで十分に文庫本一冊のエッセイが書けそうな程であるが、あんまり微に入り細を穿てば、そのせいで上司に叱られる人も出そうなぐらいであった。
ジンギスカン
(新千歳空港「松尾ジンギスカン」の特上ラムジンギスカン)

 こうして、10月の今井君の沖縄 ☞ 北海道シリーズは終わりを告げた。普段ならこんなに楽しい出張は考えられないほどであるが、今井君の心には常に不安の影がつきまとった。その正体が何であるか、それは明日からの記事の中で明らかにしようと思う。

 翌19日、不安に耐えきれない今井君は、新千歳空港でもジンギスカンを貪りまくった。「ランチのジンギスカン」というだけで十分に激烈な行動であるが、諸君、今井君はオカワリにオカワリを重ね、とうとう5人前を完食。日本酒も600mlをカラッポにした。

 だって諸君、つい昨晩、日本酒を一升以上痛飲し、カラオケで慶応大学「若き血」だの早稲田大学「紺碧の空」だのを熱唱した直後だ。この暴飲暴食ぶりには、きっと何かワケがあるのであるが、その全貌については、ぜひ明日の記事を熟読してくれたまえ。

1E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.8 2/2
2E(Cd) Barbirolli & Berliner:MAHLER/SYMPHONY No.9
3E(Cd) Rattle & Bournmouth:MAHLER/SYMPHONY No.10
4E(Cd) Goldberg & Lupu:SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 1/2
5E(Cd) Goldberg & Lupu:SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 2/2
total m130 y1561 d16872