2015年10月17日(土)

Wed 150923 桂馬とび 絶品フィレステーキ ババで悪夢を葬り去る(また夏マルセイユ27)

テーマ:ブログ
 9月4日、リヨン「LE NORD」のクマ助は、一昨日書いた通り「川カマスのクネル」に一驚を喫し、フルスイングしたバットでピンポン球をジャストミートした感覚に驚天動地、「他の料理もこんな感じなのかね」と、思わず椅子に座り直してタメイキをつく思いであった。

 だって諸君、ワタクシはこの有名店の料理を心ゆくまで味わうことだけを楽しみに、早朝のマルセイユを意気揚々と出発したのだ。往復のTGV代だって、決してバカにならない。

 マルセイユ-リヨンは約2時間だから、日本の新幹線に例えるなら「東京から京都まで、旨い料理を食べに日帰り旅行」という感覚。まあタマにそういう行動を自慢するグルメブログなんかもあるが、その旅先の料理にガックリ来てたんじゃ、自慢にも何にもなりはしない。

 しかし今井君には、「絶対にこのままでじゃ終わるはずがない」という熱い確信があった。確信を居抱かせてくれたのは、クマ助のテーブルから「桂馬とび」の位置のテーブルに向かって、マコトに熱心な様子で料理を味わっているフランス人女子の後ろ姿である。
ステーキ
(この日のメインは大好物のフィレステーキである)

 諸君、まず今井君は将棋に「桂馬」を発明した人のアイディアに絶讃を送りたいのである。前へ2コマ、その上で左右に一コマ。後退は出来ないが、他の駒を飛び越せるのは、全ての駒の中で「桂馬」だけである。

 チェスの「ナイト」となると、今井君の絶讃は万歳三唱と絶叫を伴い、ナイトを発明した人のイマジネーションは、未来永劫♡讃えられて然るべき天才的発想と信じる。

 お馬の形のナイトがどんな動きをするか、それをコトバで説明するのはメンドーなので、ググッてもらうのが一番速いが、あんまり「メンドー」というコトバを乱発すると、麻生副総理よろしく谷垣幹事長に叱られかねない。

 そこであえてコトバを駆使すれば、ナイト君は前でも後ろでも自由自在に移動できる。移動の仕方は桂馬の動きの相似形。前後に2つ&左右に1つ。または前後に1つ&左右に2つ。おお、さすがに今井君はコトバでの説明もカンペキだ♡

 さてそれにしても、これほど話の大きくそれるブログがあっていいものだろうか。ブログというのは一般に、掲載した写真の説明に徹する紙芝居みたいなのが主流。ここまで話がそれると、ムカムカ&イライラ激しく怒りだし、「何のブログだかサッパリ分からない」と激高する人だって出かねない。
店内風景
(桂馬とびフランス人女子の他にも、だんだんお客さんが増えはじめた)

 そこで諸君、話をモトに戻せば、リヨンの今井君から桂馬とびに離れたテーブルのフランス20歳代女子であるが、何だかマコトに熱心に料理を研究している様子。ランチでも一人1万5千円はするお店だから、彼女の若さでこの店に来るのは、かなりの勇気が必要だったに違いない。

 それでもこうして桂馬とびの席で一時間も頑張ってるのだから、このお店は間違いなくそれだけの研究の価値があるに違いない。「桂馬とび」と「馬とび」と「跳び箱」を混同するような人もいるから、まさに雲泥の差と言っていい。

 名物料理「川カマスのクネル」は一昨日の記事の通りの困ったシロモノだったが、ならば名物ではない料理の中に「バシッ!!」ないし「ビシッ!!」と、人の心を激しく打つものがあるに違いないのである。

 いやはや、こうして期待して待つこと10分強、本日のクマ助がメイン中のメインとして設定したフィレステーキがやってきた。諸君、今井君のフィレステーキ遍歴は、すでに地球を2周も3周もしている。

 ブエノスアイレスでもアムステルダムでも、ミュンヘンでもニューヨークでも、大量のフィレステーキを連日むさぼって、この世の中のフィレステーキなら、別に自慢するのであるが、すでに未知の要素は存在しない。
断面
(フィレステーキ。切り口も美しい)

 その恐るべき今井君に平気でフィレステーキを出そうというのだから、シェフの勇気はタダゴトではない。鞍馬天狗に一騎打ちを挑むなり、百戦錬磨の西部の保安官に決闘を挑む荒野のガンマンのレベル。ほとんど自暴自棄と言っていい挑戦である♡

 しかし諸君、さすがポール・ボキューズである。いくぶん小さめではあったが、いやはや参りました。マコトにおいしゅーございました。普段は意地でも食べない付けあわせの野菜、この日は大量のインゲンであったけれども、そのインゲンさえ残らず胃袋に収めずにはいられなくなった。

 こうして諸君、「クネルのカタキはフィレステーキでうつ」という図が完成。この世のものとは思えないほど美味しいステーキを、10分もかからずにワシワシ咀嚼し、インゲンまで含めて残らず嚥下して、まさに「溜飲を下げる」をやってのけたである。

 こうなると諸君、「赤ワイン1本ではとても足りないな」というのが実感。オトナというのはマコトに悲しい存在であって、満足すればするほど欲望が止めどなくなり、旨い赤ワインに満足した分「もっと&もっと」「もっと&もっと」と要求が激化。これを要約すれば「帰りたくない♡」な状況に陥った。
ババ
(デザートはナポリ名物「ババ」。これ一個で十分に酔っぱらう)

 ならば諸君、「デザート」という選択肢が残っている。さすがポール・ボキューズ。ランチの段階でデザートメニューも豊富に揃っている。桂馬とびフランス女子も、そのへんを大いに楽しんでいらっしゃる様子だ。

 しかもオトナの場合、デザートの選択肢はコドモの2倍の広大さを誇るのであって、「コニャック」「アイリッシュコーヒー」「グラッパ」その他、40度だの50度だのという強烈なお酒が「帰りたくないなら、帰らなくてもいいよ♡」という怪しい世界を広げて見せてくれるのである。

 クマ助が注文したのは、ナポリ名物の「ババ」。ババについては、つい最近の旅行記「ナポリ滞在記」に詳しい。歯ごたえのある固めの生地に、タップリのラム酒と濃厚なシロップを染み込ませ、添えられた生クリームを嘗めながら酔っぱらう。

「ケーキで酔っぱらう」というのはよくある話で、今井君でさえサバラン一個で気持ちよく酔っぱらうことがある。濃厚なシロップで酔っぱらうのは、お酒で酔っぱらうのとはまた異質な酔っぱらい方で気持ちいい。
ラム
(ババにはラム酒一本がついてくる。「いくらでも好きなだけどうぞ」という心意気である)

 しかも、「ババ」の場合はますます念が入っているので、元々の生地にイヤというほどラム酒が染みているくせに、「もっとラム酒をかけたかったらどうぞ」とばかり、ラム酒のボトルが1本添えられる。

 こうなると、この世で1番か2番にイヤしいクマ助のことだ、生地に染み込まないほどのラム酒をドボドボとババにかけ、まるでラム酒茶漬けみたいなアリサマにしないと気が済まない。横で眺めていたフランスのオジサマたちが、「おやおや、コイツなかなかやるじゃないか」と目を剥くほどの茶漬けぶりである。

 しかもクマ助のイヤシさはそんなレベルでは収まらない。さらに「コニャックもグラスに一杯お願いします」。どうしても諸君、悪夢のような「川カマスのクネル」、悪夢の付けあわせのようなインディカ米の乾飯 ☞ カレイイの思い出を、強烈なコニャックとラムに漬け込んで、「あれは悪い夢でした」と、一気に葬り去ろうとしたのであった。

1E(Cd) Bernstein:HAYDN/PAUKENMESSE
2E(Cd) Fischer & Budapest:MENDELSSOHN/A MIDSUMMER NIGHT’S DREAM
3E(Cd) Coombs & Munro:MENDELSSOHN/THE CONCERTOS FOR 2 PIANOS
4E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE 1/2
5E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE 2/2
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