2015年10月11日(日)

Thu 150917 感情が激しく揺れ動く リヨン小旅行 オリヴィエ(また夏マルセイユ24)

テーマ:ブログ
 外国を旅していれば、たった1日のうちに様々な感情を味わう経験をする。天国に昇るような幸福感に浸ったかと思えば、そこから真っ逆さまに失望の縁に落ちていったりもする。

 もちろん、ものすごく大袈裟に言っているのであるが、マルセイユからリヨンに小旅行を試みた9月4日は、マコトに激しい感情の起伏を経験。ほとんどオペラの登場人物みたいな、激烈な上昇と下降と言ってよかった。

 総じて午前中は爽快・愉快・溌剌とした時間帯。昼から午後までは、期待・充足・喜悦・さらなる充実が支配し、クマ助は快晴のお空にヒト声「ガオーッ!!」と吠えたいぐらいであった。

 ところが夕暮れせまるリヨンのローヌ河畔で、その満足感が一挙に焦慮に変わる。焦りは憤怒へ、憤怒の真っただ中でも何とか忍耐を試みたが、しかし忍耐はやがて失望へ、失望は諦めへと変質して、日没とともに悲哀にすら似た気持ちを味わった。

 21時、ようやくクマ助は諦めから復活し、心には安堵が訪れる。真夜中、下弦の月の光に輝く丘の上のマリアさまを眺めながら、温かな安堵が深く広い幸福感に変わっていくのであったが、ま、大袈裟にいえばそんな激しい1日であった。
早朝のマルセイユ
(夜が明けて間もないマルセイユ。9月4日、すっかり秋の風になっていた)

 9月4日、つい2~3日前まであんなに輝かしい真夏の真っ盛りであったのに、ブルーブラックの海は少し灰色に翳って、どうやら地中海にも秋が訪れたようである。バカンス客の多くが都会に帰って、マルセイユの港は日に日に寂しさに満ちていく。

 空は快晴でも、朝8時の空気は冷たい。半袖では何となく心配だから、長袖のワイシャツを着込んで地下鉄駅に向かう。もう夏休みの終わった人々が、険しい表情で職場や学校に急いでいる。極楽トンボみたいに遊び歩いているのは、暢気な日本のクマ助ぐらいのものである。

 秋の海にお船で出かけるのはあまりに寂しいから、今日の予定は内陸・リヨンへの小旅行である。美食の都リヨンは、古代ローマ時代からガリアの中心地。ローヌ川とソーヌ川が合流する交通の要衝にあって、2000年以上の歴史を誇る古都である。

 パリからTGVで南下すれば、約2時間。マルセイユから北上しても約2時間。パリを東京、マルセイユを福岡に置き換えれば、リヨンはちょうど京都か大阪にあたる。「美食の都」「2000年の古都」という点も、京都&大阪の雰囲気にピッタリだろう。

 ただし、大阪のコテコテとはリヨンは明らかに雰囲気が違って、「リヨネーズ」と呼ばれるリヨンの人々は、素っ気ないぐらい物静かである。川が南北に街を貫いている地勢も、大阪よりは京都に似ているように思う。
夜明け
(朝日の中のノートルダム。マリアさまは今日もキラキラ輝いていた)

 リヨンには、2年前の12月にパリから日帰り旅行を試みている。ちょうどクリスマス直前の時期であったが、名店「LE NORD」でランチを楽しもうと考えたのだった。詳しくは2013年の旅行記「マタ・パリ」を参照していただきたい。

 クリスマス間近の名店で、予約もなしにランチ。冷たく門前払いされて当然の状況だったが、お店のオネーサンは偶然あいていたテーブルに温かく迎え入れてくれた。あの時の御礼もこめて、もう1度ランチを楽しみに行きたいのである。

 マルセイユ発8時のTGVは、何とフランクフルト行きである。マルセイユを出て、エクサンプロバンス ☞ アヴィニョン ☞ リヨンと北西方向に進み、リヨンでいきなり東に向きを変えてドイツ国境を横切る。リヨンまでは2時間弱だが、終着フランクフルトまでは8時間。はるかな&はるかな旅である。

 しかしそれでも、マルセイユからフランクフルトまで直行する新幹線網が発達したのは驚きだ。バルセロナやマドリードにも行ける。ブリュッセルにも直行する。今やヨーロッパは、鉄道で密接に結びつけられつつある。
秋の海
(9月4日のマルセイユ旧港。水の色もすっかり秋だ)

 ちょうど金曜日のことで、どの長距離列車もみんな超満員である。ヨーロッパの人々は日本人と違って、故郷を離れて仕事や勉学に励んでいても、「週末は故郷で」と熱望するようである。

 週末たった2日の帰郷なのに、みんな驚くほどデカイ荷物を引きずって歩く。今井君の荷物は、2週間の外国旅行でもスーツケースに約20kg。彼ら彼女らはたった2日でもワタクシの荷物を凌ぐほどの大きさである。

 いったい何をそんなに運んでいくのか分からないが、細身の何となくかよわそうな女子でも、ワタクシのスーツケースよりデカい恐るべきヤツを、2つも3つも引きずって平気で歩いている。

 そのたくましさは「さすが♡」な感じ。10年前の今井君は、そういうバーチャンを見るたびに「お手伝いしましょうか?」と声をかけていたものだが、バーチャンから大学生女子に至るまで、そのたくましさは、生半可な手助けなんか弾き飛ばすぐらいのものである。
フランクフルト行
(TGVはフランクフルト行き。ヨーロッパはどんどんつながっていく)

 そんな具合だから、金曜日と日曜日の鉄道駅は、どこもテンヤワンヤの大騒ぎだ。ヒトの数も尋常ではないが、何しろ1人1人が引きずっている荷物の量がハンパじゃないから、荷物の山を掻き分けて歩くのはたいへんな苦労。蒸し暑い駅構内を歩き回れば、たちまちビッショリ大汗をかく。

 格安新幹線「OUIGO」についてはすでに書いたが、この日も金曜日だけあって、OUIGOの出るホーム周辺は、言語道断の大混雑になっている。「これで定時運行が可能なの?」であって、発車時間の数分前になっても、乗車が完了する気配は一向にない。

 今井君の買ったキップは、8時14分発のTGV。リヨンには2つの中央駅があって、パリからのTGVはPERRACHE駅、マルセイユからのTGVはPART DIEU駅に着く。

 発車直後は5割ほどの乗車率だったが、エクサンプロバンスで7割に、アヴィニョンからは満員になった。ほとんど週末のプチ帰省の人々であって、日本の新幹線とは比べ物にならないほど狭いTGV内部は、デカい荷物で足の踏み場もないほどであった。

 それでもこの朝のクマ助は珍しいほどに爽快な気分。昨夜はこの小旅行に備えてワインも控え目に抑えた。例の鶏の丸焼きをツマミながら(昨日の記事参照)、ロゼワイン1本でヤメにしておいたのである。
リヨンパデュー駅
(リヨン・PART DIEU駅。激しい1日がここから始まった)

 そこへ話しかけてきたのが、「日本の大学で経営学を勉強しています」「今はいったん帰国中です」というフランス人男子である。聞いてみると、彼が日本で在籍しているのは超有名私立大学。将来はワイナリーを経営したいのだという。

「また近いうちに日本に戻る」と言うことだったから、彼の細かいプロフィールをここに書くのは遠慮するが、「オリヴィエ」と名乗った彼は、日本では高円寺の街が大好き。ラグビー選手でもあって、ポジションはCTB。右目の下に大きな絆創膏が貼ってあったのも、ラグビーの試合でのケガと思われる。

 いやはや、オリヴィエとの会話は延々と楽しく弾んで、クマ助が午前中を愉快&爽快に溌剌とした気持ちで過ごせたのは、まさにオリヴィエのおかげと言っていい。

 このままフランクフルト方面に向かう彼を電車に残して、11時少し前、クマ助はリヨン・パールデュー駅に降り立った。ここからマコトに激しい上昇と下降と復活の1日が始まるのであるが、その中身はまた明日&明後日の記事に譲りたい。

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2E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 2/6
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