2015年09月18日(金)

Tue 150825 東京の雷鳴 津波が来る セルフィ オランジュ紀行(また夏マルセイユ6)

テーマ:ブログ
 9月18日早朝5時、東京では雷が鳴っている。何かに対する神の怒りを感じないでもないが、稲妻も雷鳴も「遠雷」という程度。遠くの方で弱い光が十数回ひらめき、雷鳴はゴロゴロ&ゴロリ、弱々しく遠慮がちに繰り返し轟いただけだった。神様も何となくホンキで怒りを示せないのかもしれない。

 野党政治家の追及のコトバから「地球の裏側」という表現が消えたのはいつのことだっただろうか。5月6月のころには、「地球の裏側まで行って…」が決まり文句だったはずだが、昨日1日テレビを眺めていたけれども、この表現は表舞台からヒッソリ消えていった。

 その地球の裏側から、津波がやってくる。チリで巨大地震が発生したのは、日本時間で昨日朝7時のことである。津波は23時間で地球の裏側まで達し、北海道から沖縄まで、日本中の太平洋側に1メートルもの波が押し寄せる予報だ。

 すると津波の速度はまさにヒコーキ並みなのであって、例えばブエノスアイレスからニューヨーク経由で東京に帰り着くには26時間もかかる。津波は最短距離、ヒコーキは三角形の2辺を通るのだから、そのへんは差し引くとしても、その余りの速度に驚愕の思いである。
劇場1
(8月29日、古代劇場を訪ねてオランジュに向かう)

 中年のクセに何故かカミナリに興奮して眠れなくなってしまったので、このまま今日のブログ記事もアップしてしまうが、国会議事堂で進行中の事態が気になってヤフーニュースなどをポチポチやっていると、いやはや、その暢気さには舌を巻く。

 日本の将来を決める一大事が進行中で、国会前にはこの冷たい雨の中を数万人のヒトビトが集結しているし、日本には津波が迫り、ヨーロッパ全域に大量の難民が押し寄せ、アメリカの利上げ次第では全世界の経済が混乱の瀬戸際にあるのに、トップに並んだ文字は以下の通り。

「JR西、自撮り棒を禁止」
「チンパンジーも名場面を記憶?」
「川島なお美、ミュージカル降板」
おお、やっと「アメリカ利上げ見送り」を発見して、いろんな意味で安堵の胸を撫でおろす秋のクマ助なのであった。

 とは言っても、暢気であることはこのクマ助も決して人後に落ちないので、今日もまた暢気にプロバンス旅行記を書き続ける。「じどりぼう」と入力してMac君は「地鶏棒」と返してくれたが、そんな居酒屋♡贅沢メニューも悪くないとして、欧米ではあれを「セルフィ」と呼ぶ。
長蛇の列1
(ヨーロッパの駅でしばしば発生する長蛇の列。いつ解決するか分からない混乱に、ひたすら耐えるしかない)

 セルフィの立場は、今や可哀想なぐらい悪くなっている。2014年12月、セルフィの勢いは爆発的で、ヨーロッパの全観光地を席巻していたと言っていい。1年も経たないうちに消えていく運命とは、まさに盛者必衰のコトワリである。

 昨年12月はフィレンツェからローマ&パリと「はとバスコース」復習を楽しんだが、諸君、フィレンツェもローマもセルフィの嵐が吹き荒れていた。路上はセルフィ売りのオジサマたちが占拠していた。

 例えばローマのコロッセオで、ピサの斜塔前で、ウフィツィ美術館前の広場で、10メートル進むのに、10人のセルフィおじさんを押しのけなければならなかった。「セルフィ?」「セルフィ&セルフィ」「セルフィ♡」「セルフィ♨」であったのだ。

 しかし2015年3月、ナポリでセルフィおじさんを見かけることはなかった。8月、マルセイユではとうとうセルフィを使用しているヒトをほとんど見かけない。栄枯盛衰 ☞ かくのごとしである。
長蛇の列2
(TGV乗車を待つ長蛇の列。ヨーロッパのヒトビトは、日本人ほどイライラしないようである)

 8月29日、暢気なクマどんは朝からオランジュの町を目指した。今から2000年前、古代ローマの町として始まった長い歴史の町である。マルセイユを出た電車は、アルルとアヴィニョンを経由して、オランジュまで約1時間の旅である。

 乗り込んだのは、急行インターシティ。10年前はフランスTGVもドイツICEもスペインAVEもまだ珍しかったから、この急行インターシティとユーロシティが花形列車だったが、これもまたセルフィ同様に栄枯盛衰、今では疲れ果てた田舎の急行列車役を務めている。

 昨日詳述した通り、列車に乗るにはまずチケット自動販売機との神経戦に勝利しなければならないが、次に「コンポステ」との戦いが続く。チケットに「刻印」を入れる機械のことであって、チケットを差し込むとチリチリチリと音がして、チケットの使用日時が記録される仕組みである。

 こんな時代遅れなことをまだホンキでやっているのが不思議だが、不正乗車を防止するにはこれしかないらしいのだ。コンポステしていないと、必ず回ってくる検札係に厳しく問いつめられ、高額の罰金を支払わされることになる。

 ドイツでは、フランクフルトやミュンヘンあたりではだんだんコンポステが廃れつつあるようだが、それはあくまでも例外。先進国なのに、何でこんな古くさいことを続けているのか、理解に苦しむほどである。

 そして次には、お馴染み「長蛇の列」が待っている。中距離列車なら滅多に遭遇しないけれども、事故や事件があったり、ストライキがあったり、誰かの機嫌が悪かったりすれば、あっという間に長蛇の列ができて、蒸し暑い駅の構内でひたすら我慢強く待つしかない。
劇場2
(オランジュ古代劇場。正面の立像はアウグストゥスである)

 そんな時にはイライラせずに、ひたすら列が解消するのを待つことである。幸いこの数年、少なくともフランスなら、駅の構内にコンビニらしきものも出来てきた。店員さんの異様に意地悪な応対にさらされなくても済むのはありがたい。

 マルセイユ・サンシャルル駅なら、「モノプリ・デイリー」がある。昨日の写真5枚目を見てみたまえ。ドリンクやサンドイッチの品揃えの良さは、まさに日本のコンビニ並みだ。

 ただし、愛想は驚くほどよくなったが、日本人の店員さんほど計算は上手ではない。キャッシュで払おうとすると、大概はオツリを間違える。悪気でやっているのではないが、ムカつくことはムカつくので、水1本でもサンドイッチ1コでも、クレジットカードを使うほうがお互いにシアワセでいられる。

 ただし諸君、アルル・アヴィニョン・オランジュ、その隣りのニーム、そういう小さな町の1つ1つには、ビックリするような長く豊かな歴史が隠されている。それぞれにローマ時代の闘技場や劇場跡が残り、しかも今なお使用に耐えるのである。

 2000年前の水道橋は、ポンデュガールの他にも随所にいきなり姿を現すし、アヴィニョンには14世紀のローマ法王庁が厳然と存在する。世界遺産がこれほど集中しているのは、世界中で他にイタリアぐらいしか考えられない。

 オランジュとはORANGEであって、町の紋章もオレンジの樹をデザインしたものである。国鉄の駅に降り立つと「えっ?」と驚くほど鄙びた田舎町であるが、駅を降りたら西に真っ直ぐ伸びている1本道を歩いていけば、やがて美しい旧市街に入る。
観客席
(オランジュ古代劇場にて。演ずる者の視線で客席を見上げる)

 旧市街については明日詳しく書くとして、オランジュに来てまず何よりも見なければならないのは、今もなお現役で活躍している古代劇場である。昨日まで、ここで市民大DISCO大会が開催されていた。

 DISCOとはまたヤケに20世紀的な表現であるが、看板にそうあったのだから致し方ない。プロバンス全域に点在する古代劇場の中でも特に保存状態のいい劇場であって、正面には傲然と市民を見下ろす若きアウグストゥスの像。数えてみたら、3000人から4000人近くが収容できそうだ。

 真夏の太陽に照らされて、劇場はフライパン並みの熱さである。クマ助なんかは数分でジュッと焦げだし、青い香ばしいケムリを上げてステーキになっていきそうであるが、間違いなく誰でもこの壮大な規模には感動させられる。

 演ずる者の気持ちになって、舞台下の平面に立ち、古代劇の主役よろしく客席を見あげてみた。マコトに気分爽快であって、役者なら誰だってこの場所で、神や女神の激しい怒りや、王や王妃の悲劇を演じてみたくなるはずだ。

 試しにちょっと咳払いをしてみると、劇場の音響の良さにドギモを抜かれる。舞台下平面の真ん中の一点だ。諸君もいつかオランジュを旅して、この場に立ち尽くし、オイディプスかエレクトラの一節でも朗々と暗唱してみたまえ。例え日本語でも、世界から集まった観光客の喝采を浴びることは確実だ。

1E(Cd) Santana:EVOLUTION
2E(Cd) Sheila E. & The E-Train:HEAVEN
3E(Cd) Tower of Power:TOWER OF TOWER
4E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO①
5E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO②
total m125 y1401 d16722
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