2015年09月08日(火)

Sat 150815 熱心な広報活動は続く カプリ再訪 またいつかはと心細し(ナポリ滞在記50)

テーマ:ブログ
 タテマエはともかく、予備校講師のブログと言ふものは、要するに個人事業主としての自前の広報活動であり、広告宣伝活動の一環なのであって、「自分がどれほどスゴい講師か」を、授業以外の所でもビシッと示しておかないと、忘れられてしまう危険性なきにしもあらずなのである。

 だから本来は「こんな仕事もしました」「あんな仕事もやりました」「こんなことにも取り組んでいます」みたいな内容をバンバン掲載して、読者ばかりではなくて自分自身をも鼓舞することに努めなければならない。

 読者がブログに期待するのもおそらくそういう部分なので、例えば今井君なら、「こんな本も書きました」「効果的な英語学習はこんなふうに進めましょう」「こんど○○で講演会を開きます」みたいな記事が中心になるべきなのだ。
カプリ1
(カプリ島・再訪 1)

 ところが残念なことに、今井君は怠け者の代表格である。授業そのものは大好きでも、それ以外のお仕事ではあんまり盛り上がれない。本を書く話がいろいろあっても、実際の執筆となると、まったく筆が進まない。

「効果的学習法」と言われても、「基礎基本徹底」「ひたすら音読」以外に、余計な方法は思いつかないし、音読なら音読で、別に難しい方法をとる必要はない。「授業を受けては音読」の繰り返しで、1日30分、しかも1年休まず継続あるのみである。

 そこで「個人事業主の広報宣伝活動」としては、「講師としての意外な側面」を前面に押し出さざるを得ない。実際、予備校機関紙の取材なんかで「先生の意外な側面を教えてください」なんてのもくる。

 その「意外な側面の取材」が、4年間で4回も連続してやってきた時には、もちろんうれしくもあったけれども、「そんなにたくさん意外な側面があるわけないじゃありませんか♨」と、自分の意外な側面探しに青息吐息になった。

「旅好き」「演劇好き」「映画好き」などで何とかゴマかしていたうちはよかったが、とうとう4回目に在庫払底。「品切れ」「もう意外な側面はありません」とひたすら詫びるしかなくなったけれども、「それでもどうしても」と懇願され、とうとう小学生のころ苦しんだ喘息の話をしてお茶を濁した。
カプリ2
(カプリ島・再訪 2)

 こういうふうだから、ブログでも「意外な側面」をウリにするのはやっぱり難しい。それほど数奇な人生を歩んできたわけではないし、ビリギャルみたいな「偏差値30からの大逆転」の話では、10年=3652回(うるう年含む)のブログ更新は不可能である。

 すると諸君、残るは旅行記ぐらいのものじゃないか。よく「先生のブログって、ちっとも受験とカンケーありませんよね」と指摘されることがあるが、ご指摘マコトにごもっともであって、受験とは丸っきり別の「意外な側面オンパレード」で、楽しく旅行記を書きまくる。

 ナポリ・マルセイユ・ブダペスト・アムステルダム。「受験とはカンケーありませんよ」と開き直ってしまえば、話は非常にカンタンであって、要するに小学生の夏休みの絵日記と同じことである。

 日記を楽しんで読んでもらえばそれでいいので、今井ブログに役立つ受験情報を期待しても、滅多なことでは発見できない。役立つ受験情報が実際に役に立つかどうかは、情報に振り回されずにひたすら基礎基本に徹した受験生の方が確実に目標を達成し続けている事実を考えれば、すぐに分かることである。
カプリ3
(カプリ島・再訪 3)

 9月7日、日本には台風18号が接近しているらしいが、旅のクマ助はいまマルセイユにいて、2週間に及ぶ旅の最終日を迎えている。最終日に何をするか、現在まだ思案中であって、フリウリ島を再訪するか、セザンヌやジョルジュ・ブラックが愛したレスタックを再訪するか、なかなか決まらない。

 1つの旅の真っただ中に、別の旅の思ひ出を書くのを毎朝の日課にしている。「混乱しませんか?」と心配してくれる人もいるが、今井君の記憶力の強烈さはこのブログでもビシッと示し続けている通り。この程度の日課で、記憶が混乱することはありえない。

 むしろ重層的な効果があって、1つの旅の進行に合わせてもう1つの旅の記憶をたどることは、現在進行中の旅をより濃密濃厚なものにしてくれさえする。

 実際、ナポリ旅行記の最終日の記録を書きつつ、マルセイユの旅が今日で終わりになる。2つの旅の終わりを同じ日に経験するなどというのは、「たかが予備校講師の広報宣伝活動」であっても、この世の中で滅多にできることではない。

 クマみたいな外見であっても、旅の最終日はマコトに寂しくなるもので、それを2つも同時に経験すれば、あまりの感激に熱い涙がウルウル眼窩を満たす。

 昭和のクマ助は昭和の小説みたいに感激しやすいので、涙の熱さはおそらく100℃に近い。涙でタマゴをゆでることも夢じゃないし、目にバイキンが入っても、涙の熱さでサッと殺菌ができるほどである。
生ジュース
(前回と同じ屋台で、オレンジジュースをすする)

 そこで4月7日、ナポリ滞在の最終日、クマ助はカプリ島を再訪することに決めた。長い滞在の最後の日には、その旅で最も気に入った場所を再訪してしめくくる。こういうスタイルも悪くないのである。

 可能なら「Grotta Azzurra」にも入ってきたい。日本というのは困った国であって、「グロッタ・アズーラ」でググってみると、飲み屋やキャバクラの名前がズラリと画面上に現れるが、品行方正な今井君は、キャバクラの類いにはカケラほどの興味もない。

 グロッタアズーラとは、カプリ島の「青の洞窟」であって、5月から8月にかけての夏のシーズンには、欧米全域から大量の観光客が詰めかける。今年あたりは団体ツアーの中国サマと韓国サマでいっぱいだろうから、まだ静かな4月上旬の朝のうちに、コッソリ訪ねてこようと思ったのである。

 洞窟が一番美しいのは、午前中、しかも出来れば10時ごろがいい。暗い洞窟の海水にブルーとエメラルド色の光が乱反射して、まさにこの世の天国であるらしい。ナポリの港を出たのが9時、カプリ到着10時前。この旅の初日にもチャレンジしているから、今回2度目の挑戦であった。

 しかし諸君、やっぱりダメなものはダメであって、カプリに着いてみると「アズーラ行きの船は本日は運航いたしません」の看板が出ている。快晴、海も凪いで、波はごく穏やかであるが、「4月上旬は基本として運航しない」が既定路線なら、それも致し方ないのである。

 それならそれでちっともかまわないので、あるスポットがダメなら、すぐに別のスポットに移動するのが旅のベテランというものである。すぐにケーブルカーで中心街にあがり、山の上からの絶景スポットを巡ることにした。
黒猫
(カプリ・白猫ホテル付近を縄張りにしている黒ネコどん)

 2週間前と同じ店のオレンジジュースを飲み、同じ黒ネコ、同じ茶色のシマネコのアタマや背中を撫でてヨシヨシすれば、例の100℃の涙がシュンシュン音を立てて沸騰する。

 自称4つ星の「白猫ホテル」= Albergo Gatto Biancoには、今日もまた人影はなくて、ナポリやカプリの夏はまだこれからなのである。ふと「奥の細道」冒頭の一節が蘇る。

 卯月もすでに七日、カプリの空は朧朧として、月は有明にて光おさまれるものから、ヴェスヴィオの峰かすかに見えて、黒ネコ・シマネコの姿、またいつかはと心細し。「明日はもうヒコーキ」と思えば、前途三千里の思ひ胸にふさがりて、幻の巷に離別の涙をそそぐ。 行く春や鳥啼きクマの目は涙。

 まあこういう具合であって、青い海を断崖の上から望む絶景スポットにたどり着いても、相変わらず涙は熱く、乱暴に涙をぬぐう手の甲がヤケドするほどである。

 芭蕉の場合は旅立ちの朝に「またいつかはと心細し」だったのであるが、クマ助の場合、「またいつかは」と心細くなるのは常に旅の終わりであって、今回こんなに大好きになってしまったナポリ・カプリ・ソレント・ラヴェッロ、その全てが間違いなく「またいつかは」の対象なのである。

1E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/EIN DEUTSCHES REQUIEM 2/2
2E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.1
3E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.2
4E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.3
5E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPHONY No.4
total m75 y1351 d16672
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