2015年08月25日(火)

Sat 150801 御茶の水で天ぷら満喫 ポジターノからまたラヴェッロ(ナポリ滞在記36)

テーマ:ブログ
 ブログ名目上の日付は今日が8月1日であって、「さあ今日から夏本番だ」な感じであるが、マコトに残念なことに、実際上の日付はすでに夏もすっかり衰えた8月25日である。

 高校野球が終わって1週間、お盆ラッシュが収まってやっぱり1週間。大型台風のニュースを眺めながら、「大分ではもう2学期が始まっています」「群馬県沼田市では今日から2学期が始まります」など、レポーターの一言一言に「おやおや」と軽く嘆声がもれるのである。

 長かった中国・上海の夏もどうやら終わったらしくて、株のバブルはすっかり冷えきってしまった。その余波で大揺れのニューヨークも東京もフランクフルトも、やっぱり夏の盛りは過ぎたようである。今日の東京は最高気温が26℃までしか上がらない。

 昨晩は窓を開けると「おお寒い」と背中を丸めるほどだった。コオロギ君たちが盛んに鳴き、カネタタキの一家も、負けじとチンチンチン&チンチンチン高い音色の鉦をたたき続けた。旭川も釧路も、最低気温は10℃まで下がるらしい。

 この10年、公開授業で全国行脚を続けたおかげで、日本全国どこの街の光景が映っても「おお、あそこだ!!」と絶叫するのである。冷え込んだ北海道の町々も、台風ニュースで目にする下関・佐賀・大分・徳山・宇部・松山・熊本・諫早など西日本の町も、今井君はどこもかしこも心配でならない。

 やっぱり人生を長くやっていると、人は限りなく優しくなるのである。どこの街の光景を見ても、3年前や5年前や7年前の思ひ出が次々と脳裏にポップアップしてきて、ホンワカ笑顔にならずにいられない。
ポジターノ1
(ポジターノの海岸。岬の先端が5つ星ホテル「コーボ・デイ・サラチェーニ」である)

 昨日のクマどんは、どうしても馴染みの天ぷらの名店を訪れたくなって、午後5時前、タクシーを呼んで御茶の水に向かった。あいにくカウンターが満席で、テーブル席でガマンせざるを得なかったが、つい1年半前にはメゴチ8匹を平らげて店中をビックリさせた経験がある。

 9月に入れば、「栗の天ぷら」が始まる。クマ助は栗の天ぷらも大好物であって、例えば「メゴチ5匹・キス5匹・栗10個」みたいな離れワザも演じるのである。「天ぷらと言えば車海老」みたいな陳腐な常識はクマ助には通じない。

 ひたすらメゴチと栗とキス、車海老はゼロ匹。カウンターの鍋の前で大将が呆れ、会計のオジサマが「そんな日本人が存在するはずがない」とひっくり返り、メゴチと栗の在庫がなくなって、店全体が警戒態勢に入る頃に、やっとお勘定をお願いする。

 昨日もそのたぐいの非常識を始めていたら、「おお今井サン、お久しぶり」といきなり声がかかった。名前はハッキリ言わない方がいいと思うけれども、クマ助の大先輩。駿台時代に大いにお世話になった英作文の名物講師である。

 その後今井君は駿台 ☞ 代ゼミ ☞ 東進と派手な移籍を続けたが、先生はずっと駿台で英作文だけを教え続けていらっしゃる。本日はイギリス人講師とご一緒。日本料理についていろいろ説明なさりながら、素晴らしい夕食を満喫なさっている様子であった。先生とは3ヶ月ぶり。前回もこの店でバッタリ出会って、お互い「お久しぶり!!」と絶叫したばかりである。
コーヴォ
(5つ星ホテル「コーボ・デイ・サラチェーニ」近景)

 帰り、タクシー運転手さんとの会話も楽しかった。息子さんは高校を卒業されたばかりで、埼玉県の名門・越谷北高校の野球部に在籍していたとのことである。昨年は県大会でベスト8まで進んだが、ウルトラ強豪・浦和学院に惜敗したんだそうな。

 今は高校野球の監督を目指して大学で勉学に励んでいらっしゃるとのこと。息子さんの将来が楽しみだ。「今年の甲子園では、公立の星・秋田商の活躍が嬉しかった」とおっしゃった運転手さんに心から同感し、御茶の水から東京都渋谷区までの30分間は、絶品天ぷらにも勝る最高のショートトリップになった。

 こんなふうだから、別にヨーロッパまで長旅をしなくても、東京都内を右往左往しているだけで十分に人生は楽しめるのである。しかし諸君、そういうことを言って引っ込み思案になっていたのが昔々の今井君。オカネがなかった大学生時代、そうやってウジウジしてちっとも海外に出なかったのが悔やまれる。
砦
(岬を回ると、「コーボ・デイ・サラチェーニ」の向こう側に、ホンモノの対サラセン海賊砦が林立している)

 だからこの10年のクマ助は、「何でもいいから」「若かった頃のカタキをとるような勢いで」、ヒマさえあれば海外を闊歩する。まもなく昨年に続いて2年連続のマルセイユに旅立つが、帰国後はまたすぐに「サンフランシスコ♡速攻1週間」なんてのも待っている。

 いまやクマ蔵は、「高校生も大学生も、オカネなんかなくてもどんどん海外に出て行きたまえ」なスタンス。教育改革とか入試制度改革もまた素晴しいが、もっとずっとカンタンなのは、留学支援の充実と、無茶でもいいからバンバン海外を旅することの奨励なんじゃないかと愚考する。

 今の日本は、ちょっと「英語イジメ」な感じ。「英語が出来ないと恥をかく」ないし「からかわれる」という流れであって、うーん、少なくともあんまり優しくないし、明るくもない。

 次から次へと「テスト&テスト」「スピード&スピード」で若者たちを締めあげるんじゃなくて、「どんどん外国をノシ歩いてきたまえ」「オカネならオレたちが何とかするよ」のほうが、伸び伸び力を伸ばしてあげられるような気がしてならない。

 ま、そういう発想であるから、4月3日のクマ蔵もマコトに自由な発想で行動する。「ポジターノが狭苦しくてツマラナイ」と判断するや、たちまちキビスを返してアマルフィに戻り、昨日あんなに楽しかったラヴェッロを、もう1度探訪しようと決める。
アマルフィ
(アマルフィ海岸「ルナ・コンベント」。いちおう修道院ということになっているが、中世時代はやっぱりサラセン海賊の監視塔であった)

「せっかくポジターノに来たんだから」とか、ケチくさいことをウジウジ言っていても楽しくなんかない。狭い浜辺に小さなレストラン数軒と同じような土産物屋がギューヅメになっているのをいつまでも見ていても、別に面白くはないだろう。

 海岸にグッと突き出した岬に、5つ星ホテル「コーボ・デイ・サラチェーニ」がある。見た感じでは、この5つ星は自己申告なのかもしれないが、日本語なら「サラセン人砦」である。

 7世紀から11世紀の中世400年間、北アフリカやシチリア島からのべつ幕なしに襲ってくるイスラム海賊を監視しつづけた砦が、南イタリアの至る所に今も林立している。ポジターノの船着き場から見渡しただけでも、中世の石の砦が4つも5つも残っている。

 この地域の言い伝えで、
「嵐のさなかにマリア様が現れ、海賊船を退治してくださった」
「大天使ミカエルが怒りの形相で出現し、ワンサと海を埋め尽くした海賊船団を一蹴してくださった」
などというのは、この地方特有の突然の暴風雨が海賊船団を一掃した一夜の出来事を脚色したものに違いない。
サルヴァトーレ
(今日もまたラヴェッロ「サルヴァトーレ」にやってきた)

 そういう激しい嵐を、この翌日と翌々日に今井君も体験することになるのだが、それはまた明日以降の記事に詳述することにしよう。4月3日のクマ助は、とにかく「ポジターノ、案外つまんない」の結論になり、すぐにお船に乗ってアマルフィに引き返した。

 そのアマルフィだって、「何でこんなに有名なんだか不可解だよん」という類いの街であるから、貪欲なクマ蔵は意地でもバスに乗り込んで崖の上のラヴェッロを目指した。

 その目的が、昨日も満腹したレストラン「サルヴァトーレ」であって、「昨日もウハウハ平らげたイカのグリルを今日もまた貪ろう」というのだから、このクマ助は誠に恐れ入った生き物である。バスで30分、崖の上には冷たい風が吹き荒れていたが、空は相変わらず快晴であった。

 サレルノ湾の絶景を眺めつつテーブルにつくと、店のダンナもオネーサマも、みんなクマ助を記憶している様子。
「おや、また来ましたか」
「昨日と同じテーブルでいいですね?」
「またイカですか?」
とマコトに温かい応対ぶりを見せてくれたのであった。

1E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 1/3
2E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 2/3
3E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 3/3
4E(Cd) Sequentia:AQUITANIA
5E(Cd) Nevel & Huelgas Ensemble:Canções, Vilancicos e Motetes Portugueses
total m5 y1281 d16602
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