2015年06月10日(水)

Sun 150517 ラヴェッロの絶景 本屋に行かない 黄色い鳥小鳥(ナポリ滞在記32)

テーマ:ブログ
 こうして諸君(スミマセン、昨日の続きです)、いきなりランチの段階でメッタヤタラにラヴェッロが気に入ってしまった。まだ散策すらしていないのに、である。

 4月2日、観光シーズンに入って間もないせいか、訪れているヒトもホンのチラホラしか見当たらないが、アマルフィ市街だけで帰っちゃうのは、そりゃ大損というものだろう。アマルフィまで来たら、何が何でもラヴェッロを訪問したまえ。

 というか、この場であんまりラヴェッロを宣伝したくない。ガイドブックでの扱いもまだごく小さくて、「もし時間があれば」「もし閑散とした集落でもよければ」というニュアンスでしか紹介されていない。このままそっとしておいて、自分だけコッソリ長期滞在を楽しむことにした方がいいのかもしれない。

 例えば、こんなに気に入って「明日もはるばるナポリから3時間かけてでも来ることにしよう」と決めたレストラン「ダ・サルヴァトーレ」であるが、この店はホテルも併設だ。ホテルとレストランとその周囲をウロウロするだけで、2週間ぐらいならカンタンに過ぎてしまいそうだ。
絶景1
(ラヴェッロの絶景 1)

 いやはや、今回の旅ではそういう旅の仕方をしてみたい街と次々に出会うのである。ソレントがそうだった。今日のラヴェッロもそうであり、ポジターノはさすがに狭すぎたが、翌々日のプローチダ島でも(若干ニュアンスは違うのだが)同様の感慨にふけるのである。

 出来れば観光シーズンの7月&8月は避けたい。何しろ中国サマや韓国サマのスーパー大型団体が押し寄せる。「社員旅行で4000人がニースに押し寄せた」「ビーチで人文字を描いた」ということになると、カンヌもエズもマントンも、これからは「静けさ」など求めても得られない贅沢品になりそうだ。

 ましてや、こんなに小さなアマルフィであり、そのまた奥のラヴェッロである。もし2週間の長期滞在を試みて、そのど真ん中あたりでスーパー団体の来襲にでも出くわしたら、滞在の全てが台無しだ。
絶景2
(ラヴェッロの絶景 2)

 ということになると、4月か、5月か。9月10月のリゾート地は、滞在者がどんどん元の生活に帰っていく様子があまりにも寂しいから、夏のピークに向かってだんだん盛り上がっていく春の盛りの時期がよさそうだ。

 ワイン1本を軽々とカラッポにした春のクマ助は、デザートにレモンチェロを選択。アルコール40度のリキュールであるが、キリッと冷えていてこれもまたマコトに美味。「では、いよいよ散策に出るか」と、お勘定を済ませて外に出た。

 この段階で14時。目指すのは2つのヴィラ。「ヴィラ・ルーフォロ」と「ヴィラ・チンブローネ」の庭園である。むかしむかしワグナーはこの庭園を眺めながら、名作「パルシファル」の中の「魔法の花園」を作曲した。

 そこで、この断崖の上の庭園では、毎年7月にワグナーのコンサートが開かれる。いやはや、「アマルフィ海岸の7月」ということになると、コンサートもさぞかしたいへんな数の人が押し寄せて、身動きもとれないアリサマなんじゃないか。それを思っただけで身震いを禁じ得ない。
絶景3
(ラヴェッロの絶景・拡大図)

 今日の写真1枚目から3枚目の絶景は、この2つの庭園から遥か眼下のティレニア海を望んだもの。向こうの岬を回れば、今日の旅の出発点サレルノである。

 日本の旅行ライターは優秀なので、2つの丸屋根と断崖の向こうの地中海の風景は、すでに旅行雑誌にチラホラ現れているようだ。最近はサッパリ本屋さんに行かなくなったから、CREA travellersを立ち読みする機会もなくなったが、おそらくそのタイプの雑誌の表紙を2度や3度は飾っているんじゃないだろうか。

「あれれ、今井先生って、本屋さんに行かないんですか?」
とビックリ&ガッカリされそうだが、まあ諸君、事情を察してくれたまえ。本屋さんに行くと、諸君の同年代の人々がウヨウヨしている。

 中にはワタクシの一挙手一投足をジッと観察しているタイプの人もいて、
「今井が…というタイトルの本を手に取った」
「今井が雑誌○○○をペラペラやって目を輝かせていた」
みたいな情報がズラズラ巷に溢れることだってある。

 この間は「今井がビアガーデンでビールを痛飲していた」という情報が、ネットの世界を駆け巡ったばかり。何となくメンドーなので、最近は本の購入をアマゾンに頼っている。ツマラナイけれども、書棚の前に立つ楽しみは図書館か、自分の書棚で満たすことが出来なくもない。天井まで届く書棚が9つもズラッと揃えば、小さな書店1軒分ぐらいの迫力はある。
庭園
(ヴィラ・チンブローネで)

 今日の写真4枚目は、散策路をさらに500メートルほど進んだラヴェッロの一番奥、「ヴィラ・チンブローネ」の風景である。ズラリと並んだ彫像の向こうは、ほぼ真下のアマルフィ市街に向かってほとんど垂直の断崖になっている。

 「ほとんど垂直」というのはもちろん大袈裟に言っているのであって、今井君の長年のスキーの経験からいうと、おそらくこの傾斜は35度程度。上級者コースで斜面の上からはほぼ垂直に落ちていくように見えても、後で最大斜度を尋ねてみると、意外なほど緩やかだったことを知って拍子抜けすることが多い。

 実際にここでも、強烈な斜面にレモンの木が群がり、崖下に海の波が打ち寄せる斜面に、マコトにたくさんの黄色い実が揺れている。1つ1つがお月さまみたいに大きいが、鳥の被害を防ぐためか、緑色のネットがかけられている。

 すると諸君、南の鳥たちは、あの酸っぱいレモンの実を食べるのである。赤い鳥小鳥に「なぜなぜ赤い?」と聞くと、ごく素直に「赤い実を食べた」と白状する。青い鳥小鳥に「なぜなぜ青い?」と尋ねると、これもまた素直に「青い実を食べた」と告白する。

 するとレモンの実ばっかり食べている南イタリアの鳥は、さぞかし黄色くなるだろう。ソレントではレモンではなくてオレンジだから、ソレントの鳥はオレンジ色のはず。岬を3つか4つへ隔てて、鮮やかな黄色い鳥小鳥たちとオレンジ色小鳥たちが飛び交う。南イタリアとは、そういう土地である。
絶景4
(ラヴェッロの絶景 3)

 クマ助としては、酸っぱい鳥小鳥でないことを祈るばかりである。レモンみたいに酸っぱい鳥小鳥がウヨウヨ飛び交ったんじゃ、空気まで酸っぱくなって胸焼けがしそうだ。

 実はこの5日前、カプリ島のジューススタンドで、レモンを4個か5個しぼった生ジュースを飲みほした。もちろん何かの気の迷いに過ぎなかったのだが、あの後の胸焼けは今井史上2度目の激しさであった。

 では「1度目はいつ?」であるが、告白すれば「10年前のモナコ王宮前」である。あの時もレモンの生ジュース。フランス語で「シトロン・プレッセ」である。

 何にでも意地汚いクマどんは、特に飲み物に関してはマコトにグリーディー。「ヤメた方がいい」と分かっていたのに無理やり飲み干したら、その後2~3日にわたって酸っぱい胃液がこみあげて、たいへん酸っぱい思いをした。

 こういうふうだから、断崖の風を受けて飛び交う鳥たちを眺めても、「酸っぱい鳥小鳥、なぜなぜ酸っぱい?」と尋ね、「酸っぱい実を食べた」「レモンを貪った」という鳥たちの告白を、鳥語を理解する聖フランチェスコよろしく、しっかりと聞き取れた気がしたほどである。

1E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.8 2/2
2E(Cd) Barbirolli & Berliner:MAHLER/SYMPHONY No.9
3E(Cd) Rattle & Bournmouth:MAHLER/SYMPHONY No.10
4E(Cd) Goldberg & Lupu:SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 1/2
5E(Cd) Goldberg & Lupu:SCHUBERT/MUSIC FOR VIOLIN & PIANO 2/2
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