2015年05月23日(土)

Wed 150429 ナポリ治安情報 ナポリは雨降り カゼルタの広大な庭園(ナポリ滞在記18)

テーマ:ブログ
 ナポリ旅行記を始めて昨日で17回目、「まだ滞在2日目の記録を終わったばかりなのに」というこの充実ぶりは、自らまさに驚嘆に値する。さすがにそろそろ3日目に入らなきゃと思いつつ、「ワザとやってんの?」であり、もちろんその答えは「ハイ、ワザとやってます」以外にありえない。

 3月29日までは「いかにも南イタリア」という快晴に恵まれ、冷えたビールがありえないぐらい旨かった。炎天下のポンペイやカプリ島を丸一日歩き回って、タップリ汗をかいた後だから、その旨さはなおさらである。

 イタリアでビールと言えば「ナストロ アズーロ」か「ビア モレッティ」。今井君は後者(=モレッティ)派であって、深緑スーツ&ハットの渋い20世紀オジサマが描かれたラベルが大好き。バーカウンターに腰掛けて、今まさにビールジョッキを口に運ぼうとする瞬間のオジサマの微笑がスンバラシイ。

 ホテルから徒歩で片道25分もかかるスーパーに出かけ、缶のモレッティをシコタマ買ってくるのだが、それがあっという間にカラッポになっていく。ひと昔前のイタリアと違って、ホテルの部屋の冷蔵庫の性能がマトモ。風呂上がりのビールがキンキンに冷えているのは、クマ助にとってこの上ない幸せである。

 今井君は贅沢がキライだから、旅行中のビアは必ずスーパーで購入するのだが、毎日オジサマの微笑の空き缶が5本も6本もズラリと並び、お掃除係のオバサマもさぞかしビックリしているだろうと思う。
カゼルタ
(ナポリ近郊・カゼルタの町を訪問する)

 3月30日、昨日までとはうってかわって今朝のナポリは「今にも降り出しそう」という不穏なお空。もしNHK朝の天気予報なら、7時41分の女=「渡辺サン」がヌッと姿を現して「折りたたみの傘があると安心でしょう」「大きな傘があってもいいぐらいです」と、超マジメな顔でアドバイスしてくれるところである。

 天気の悪い日に海辺にいてもつまらないから、アマルフィとかポジターノとかソレントとかはまた後日訪れることにして、今日はグッと内陸に入り、「カゼルタ」という町を訪問することにした。

 「カゼルタ」と言っていきなり通じるとすれば、よほどのイタリア通ないしナポリ通であるが、18世紀ナポリ王国の王宮と、ヴェルサイユ宮殿をお手本にした広大な王宮庭園で有名な町である。

 徒歩でトレド通りに出て、地下鉄1号線でナポリ中央駅へ。ガイドブックでは「1号線は現在工事中」ということになっていたが、ごく最近になって開通したらしい。暗くてコワい2号線に乗り継がなくても、明るくてまだキレイな1号線で一気に中央駅に出られるのは嬉しい。

 ただし、「コワくなくちゃナポリじゃない」「汚くないとナポリに来た実感がない」というタイプのクマ助にとって、1号線の清潔さは若干寂しい気もする。不謹慎ではあるが、治安が改善されすぎたんじゃ、ナポリらしい風情に欠けるじゃないか。
庭園
(カゼルタ、広大な庭園から宮殿を望む)

 ナポリ中央駅も同じことであって、10年前のこのあたりは、それこそ「近づいてはいけません」だったし、暢気に地図なんか広げて眺めていたら、たちまち身ぐるみ剥がれてしまいそうな危険のカホリがムンムンしていた。

 今やナポリ駅の雰囲気は、渋谷とか新宿とか、大阪の難波あたりと変わらない。油断はできないが、こちらからわざわざ危険を招き寄せない限りまず大丈夫。いかにも「オノボリさん」なオドオド顔で駅構内をウロウロしていても、悪い人たちの悪だくみの対象にはなりそうもない。

 それでもまだガイドブックには危険情報やスリ被害情報が満載されている。「バスで5人の大男に囲まれ、気がついたらバッグのファスナーが全開でした」みたいな危険情報が、こんなに多様にビッシリ詰まったガイドブックは、おそらく日本独特のものなんじゃないか。

 ただし、以下のような発言は、どうなんだろう。
「郊外の町は、ナポリ中心部よりもむしろ危険なぐらいです。職にあぶれた若者がタムロしていますから、近づかない方が無難です」

 諸君、「職にあぶれた若者」であるよ。そりゃ若者なんだから誰だってタムロぐらいするだろうが、失業者に対するこの種の上から目線って、修正した方がいいんじゃなかろうか。
噴水
(カゼルタの泉。みんな並んで激しいゲロも悪くない)

 さて、ナポリ中央駅から各駅停車に乗り込んで、カゼルタまで40分ほど。車窓風景はそれこそ「危険です」な郊外の町から、やがてノドカな田園風景に変わる。

 ちょうどそのあたりから雨がポツポツ降り始めて、どうやら折りたたみ傘が役に立ちそうだ。はるか東京渋谷の渡辺サンに、思わず「感謝&感謝」である。雨の日に広大な王宮庭園を散策するのに、傘なしじゃあまりにツラい。

 カゼルタの駅前があんまり閑散としていたので、「こりゃもしかして、表六玉かいな?」と心配になったが、諸君、電車でノコノコやってくる人間が稀なだけであって、多くの観光客は団体ツアーの大型バスでどっと押し寄せるのである。

 宮殿に接近するに連れて、小中学生の大軍の存在を予感。そうだ、忘れていた。ヨーロッパの春、平日の名所はどこもかしこも、小中学生軍団に占拠されるのだった。

 一昨日のポンペイは土曜日、昨日のカプリは日曜日。それで救われたのだったが、今日は月曜日である。宮殿全体がワンワン唸りをあげるほど。ハチの巣みたいな大騒ぎになっている。

 もしもそれでイヤな顔をするとすれば、欧米では「イヤな顔をするオトナの方が悪い」のである。お子さま集団最優先、先生も係員も、滅多なことではコドモを嗜めない。むかし本で読んだ記憶のある欧米の厳しいシツケなど、全くウソのようである。
泉
(カゼルタ、みんな楽しげな泉の光景)

 中世前期、ナポリの王宮は海に突き出したタマゴ城であった。現在滞在中のホテル「ヴェスヴィオ」から手に取るように見えるアイツである。12世紀、ノルマン王がタマゴ城を建て、13世紀にはアンジュー家の居城になった。何度も書いているが、元は北アフリカから襲来する海賊に対する砦だったところである。

 ところが、シチリアを占拠したサラセン側の襲撃があんまり頻繁になると、王の居城が海に突き出ているなんてのは危険きわまりない。そこで1284年、アンジュー家は海からある程度の距離を置いた地点に新しく城を建てる。

 これがナポリ港前に残る「カステル・ヌオーヴォ」。こんなに武骨に険しい石の壁を作れば、そりゃ海賊撃退には十分な感じ。しかし諸君、「そんなの甘い&甘い」だったのであって、もっとずっと遠いところにお城を作んなきゃいけなくなった。

 こうして1751年、ナポリ港から直線距離で30kmほど離れたカゼルタなら「きっと大丈夫だんべ」「そうだんべ」「みなで賛成すんべ」ということになった。お城の完成は1780年。30年もかかって、ついにお城は内陸に移動したわけである。
滝
(カゼルタ、バカバカしいほど壮大な人工の滝)

 何と言ってもビックリするのは庭園の広大さである。宮殿から一直線に3km以上のお庭が続き、端から端までのんびり散策すると2時間はタップリかかる。細長い池や泉が随所にあり、池にはたくさんのお魚が泳いで、「おお、確かにヴェルサイユを髣髴とさせるわい」である。

 悪賢いカラスどんが1羽、どうやら巧みにお魚を捕らえた様子。体長30cmほどの赤身のお魚であるが、カラスどんは片足でムンズとお魚を抑え、自ら獲得した素晴らしいランチに取りかかりはじめた。おお、旨そうだ。

 ところが諸君、人間の世界とおんなじで、カラスの世界もまた油断もスキもない。「横取りすんべ」「そうすんべ」と、もっと悪賢いヤツらが上空を縦横にビュンビュン舞い始める。

 ムンズ君は、ますます魚をムンズとやっているが、いくらムンズと力を込めても、やっぱり多勢に無勢であって、やがて哀れなお魚は、千切れ千切れの八つ裂き状態。いやはや、カゼルタくんだりまではるばる旅してきて、今井君は何をじっくり観察してるんじゃ。

 3km超の庭園を踏破すると、その終点は滝である。思わず「アホか?」と叫びたくなるほど大仕掛けな人工の滝であるが、うにゃにゃ、おそらくこれは日本庭園の影響か。「何でもかんでもウチラがルーツ」と主張する趣味はないけれども、18世紀の日本って、どうも相当に濃厚な影響力があったようである。

1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.1
2E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.2
3E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.3
4E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.4
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