2015年04月15日(水)

Fri 150322 お天気 関係代名詞で ヴァチカン(イタリア冬紀行18・2484回)

テーマ:ブログ
 昨日は夕方からちょっとした飲み会に参加。あんまり楽しかったのでついつい飲み過ぎてしまい、今朝ノコノコ起きだしてみると、どうにもやる気が出ない。

 テレビでは、緊張の面持ちのキャスターが切迫した声で、
「大気の状態が非常に不安定」
「ゴロゴロ雷鳴が聞こえたら、頑丈な建物に避難」
「樹木の下での雨宿りは絶対にいけません」
「竜巻や突然の突風に注意」
と繰り返している。

 「突然の突風」にどんなふうに注意すればいいのか、愚かなクマ助にはよく分からない。「突然でない突風」なんてものがあるのか。「突風に気をつけろ!!」と厳命された国民は、1日中カラダを低くして、床にでも伏せていなければならないのか。普段からあんまり情報が大袈裟すぎると、「狼少年」の逸話みたいにならないか、むしろそっちが心配である。

 すると諸君、NHK朝7時41分の女・ワタナベさんが、マコトに厳しい表情で姿を現した。メインキャスターは鈴木サンから和久田サンに代わり、夕方のお天気お姉さんも半井サン時代から岡村サン時代を経て、変遷も話題もマコトに激烈&多種多様であるが、ワタナベさんは不動の4番。「7時41分の女」の座を譲らない。

 伝えるのは、数年変わらず「朝の渋谷」のお天気。北海道から関西、九州・沖縄のヒトビトにも、何が何でも「朝の渋谷の様子」を懇切丁寧に教えつづける。

 ワタクシのオウチは渋谷区で、NHKから歩いて30分ほどだから、違和感は全くないが、例えば大阪や京都のヒトにとって、朝の忙しい時間に「渋谷の様子」なんか、「カンケーあれへんで」「余計なお世話どすえ」なんじゃないか、これもちょっと心配である。
チケット
(12月24日は、ローマ・ヴァチカン美術館で過ごす)

 今朝のワタナベさんは、いつも以上の厳しい表情。
「朝の渋谷は快晴ですが、この青空にダマされてはいけません」
「昼ごろには真っ黒な雲が突然現れて、落雷&突風&竜巻が発生するおそれ」
と、中学校の先生さながら。腕白なイタズラ少年 ☞ 今井君でさえ、思わず「言うことをきく素直なヨイコになろう」と決意したのであった。

 ところが、素直なヨイコ ☞ クマ助が昼12時まで待っても、怪しい黒雲はサッパリ姿を現さない。ポツリと降り出す雨の気配もナシ。ゴロゴロどころかコロコロもなく、ソヨソヨもパラパラもなくて、あれれ、こんなにギュッと身構えていたのに、何だか拍子抜けである。

 もちろん何事もなかったのはマコトにマコトにおめでたい。何しろ「雨雲が急速に発達」という予報はあくまで「局地的」であって、「たいていの場所は快晴のまま」と考えなくてはならなかったのである。読解力&理解力のなかったクマが悪うございました。

 というわけで、拍子抜けしたクマどんは、お口をポッカリ開けたまま、お昼のNHKニュースをボンヤリ眺めつづけた。目の覚めるような報道があったのは、まさにその時である。厳しい顔のキャスターが、こんなニュースを読みあげたのだ。

「原発事故の影響で需要の増加した火力発電をおこなう事業者の工場のメンテナンスを請け負った千葉県の会社が、所得を正しく申告していなかった疑いで、東京国税局は…」

 は?何ですって? いくら何でも、修飾語を盛りすぎなんじゃないかい? 「原発事故の影響で需要の増加した火力発電をおこなう事業者の工場のメンテナンスを請け負った千葉県の会社」とは、いったい何ぞや?
行列
(ヴァチカン、美術館前の長蛇の列)

 こういう日本語を耳にするたびに、「ははあ、これを書いた人は、英語をチャンと勉強しなかったんだな」と実感する。修飾語を、被修飾語の前に盛りすぎるのは、英語の基礎をキチンとやらなかった人の特徴と言っていい。

 何のために中学英語で関係代名詞を学ぶのか。その一つの答えとして、「修飾語を盛りすぎて不明確になりやすい日本語の欠点を、義務教育のうちに修正するため」と言ってくれる人は少ない。

 これはあくまで極論だから、極論として読んでほしいのだが、さっきのニュースの原稿を、関係代名詞をつかって書き直せば、以下のように変わる。
「千葉県のメンテナンス会社が、所得を正しく申告していなかった疑いが発生しました。この会社は、火力発電事業者の工場のメンテナンスを請け負っていました。火力発電は現在、原発事故の影響で需要が増しています。東京国税局は...」

 日本語の修飾語は、もともと被修飾語の前にワラワラ盛りあがる性質があるから、放置すればどこまでも山盛りになる。この欠点を修正するために、外国語の発想を利用するのも悪いことではない。

 英語にもドイツ語にも、フランス語にもイタリア語にも、世界には「関係代名詞」という便利なものがあって、これをつかえば後ろから好きなだけ修飾語をズラズラ並べることが可能になる。
雑踏
(ヴァチカン美術館内の雑踏。雑踏はこのまま出口まで続く)

 そこで、中学生のうちに英語の関係代名詞を教える。
「主文を言ってから、関係詞節。修飾語は後ろからつければ、
  ① まず主張内容をズバッと
  ② それから修飾語をズラズラ
と、スッキリした分かりやすいセンテンスが書けるよ」
こういう発想である。

 外国語を学ぶ理由は、何も「その外国語を書いたり話したり読んだり出来るようになるため」ばかりではないのだ。そういうのは、オカネを払ってその道のプロに任せることだってできる。

 これからの時代は、ウェアラブルな電子通訳機器とか、e-通訳みたいなものがグッと一般的になって、外国語を話せたり聞き取れたりする能力は、普通のヒトにとって必須のものではなくなる可能性がある。

 しかしそれでも外国語学習が重要なのは、自らの母語による思考をもっと明確化できるヒントが、外国語学習にはたくさん含まれているからである。

 いま考えられる日本語の2大欠点は
 ① 前からの修飾語テンコモリで、主語の範囲が不明確
 ② 否定語が最後にきて、センテンスの最後でドンデン返し
であるが、思考を不明確にするこうした要素を、自らの思考から除去するためにも、外国語学習の重要性はいつまでも変わらないはずである。
シチリア
(ヴァチカン「地図の間」で発見、シチリア島)

 さて、旅行記の方は12月24日。2014年のクリスマスイブはローマで迎えることになった。昨年はパリ。一昨年もパリ。その前は…と考えていくと、マコトにクマに似合わないオシャレなクリスマスイブを続けている。ニューヨークもあれば、ロンドンもあった。

 ローマなら、クリスマスイブにはシスティーナ礼拝堂へ。25日のクリスマス本番は、もちろんサンピエトロ広場で法王さまのご挨拶を直接聞き、「ビボ!! パパ!!」の大合唱に加わりたい。

 そこで24日のクマ助はノコノコ朝からネグラを出て、タクシーでヴァチカンに向かった。諸君、もし日本のニュースなら、
「ミケランジェロがルネサンス期に残した名作『最後の審判』で有名なクリスマスのたくさんの参拝客でごった返すローマのシスティーナ礼拝堂としても知られるヴァチカン美術館」
というところである。

 いやはや、修飾語は、後ろから。センテンスも主語も短く。若い頃から、関係代名詞を大切にしてくれたまえ。
サルデーニャ
(ヴァチカン「地図の間」で発見、サルデーニャ島)

 その大混雑ぶりについては、今日2枚目の写真を参照。イタリア語では「ムゼイ・ヴァチカーニ」であるが、ヴァチカンの城壁をとりまく群衆の列は、四角い形のヴァチカンの城壁をグルリと1周してしまいそうな勢い。スペースマウンテンでもビッグサンダーマウンテンでも、この長蛇の列にはかないそうにない。

 ネット予約さえしていけば、ファストパスよろしく一気に列の一番前に出られるが、その優越感も束の間、いったん入場してしまえば、どこまで行っても行列と雑踏が続く。

 その雑踏ぶりたるや、「浅草の三社祭か、はたまた京都の山鉾巡行か」というアリサマ。人の肩越しに、名画の幻が瞬間的に通り過ぎる。ザワザワ無遠慮に交わす雑談の声が、一つにまとまって礼拝堂を支配し、係員が10秒ごとに「シーッ!!」「シーッ!!」と群衆を叱りつける。

 その「シーッ!!」も、欧米人独特の非常に厳しい「シーッ!!」である。どれほど厳しいかは、1988年の映画「危険な関係」でご覧いただいきたい。マルコビッチ演ずるヴァルモン子爵の発する「シーッ!!」の声を聞き、その表情を目撃したら、誰もが震えあがるに違いない。

 しかし、それほど厳しい「シーッ!!」で叱られ続けても、礼拝堂を埋め尽くす群衆の雑談の声は一向に収まらない。雨模様のシスティーナでは、「シーッ!!」と「ザワザワ♨」がどこまでもどこまでも連続し交錯し、とてもミケランジェロどころではない。

 実はこのムゼイ・ヴァチカーニの中に、ミケランジェロ以上にクマ助の鼻をピクつかせる絵が数枚あったのだが、その話はまた明日。明日はついでに「バルトロマイの生皮はぎ」についても書こうと考えている。

1E(Cd) Wigglesworth & Netherland radio:SHOSTAKOVICH/SYMPHONY No.4
2E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 1/3
3E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 2/3
4E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 3/3
5E(Cd) Cluytens & Société des Concerts du Conservatoire:RAVEL/DAPHNIS ET CHLOÉ
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