2015年01月22日(木)

Mon 141229 バロン・デ・ゾフ 缶詰サーディンの意外な美味(夏マルセイユ滞在記27)

テーマ:ブログ
 1月22日、今朝も東京は朝から冷たい雨に濡れている。朝から重苦しい雲に覆われ、11時ごろには一度だけだけれども雷鳴が轟いた(ような気がした)。昨日みたいに雪が落ちてくることはないが、「冬の雷鳴」となるとやっぱり感慨が違う。

 金沢や福井なら、冬の雷鳴だろうが稲妻だろうが珍しいことではないけれども、諸君、ここは東京だ。記憶がないほどに暗い、東京の冬の空と雨と雷鳴。「寒いねぇ」「寒いねぇ」とニャゴロワに連発しているうちに、いつのまにかお昼過ぎになっていた。

 それにしても、全豪オープンでの錦織選手の粘り強い戦いぶりは、まさに感激ものである。2戦目はいきなり第1セットを取られたり、第4セットで先にブレークされたり、「苦戦」「本調子ではない」という状況に追い込まれたが、ここぞという時の落ち着きと余裕と集中力は、「こりゃホンモノだ」の実感がある。

 いやはや、これこそ基礎力であり、基礎基本徹底であって、「さすがマイケル・チャンコーチ」とコブシを握りしめる思いである。基礎さえ徹底していれば、どんな窮地に追い込まれても、その鍛え抜いた基礎力で十分に窮地を脱することは可能なのである。
カランク
(マルセイユ、バロン・デ・ゾフのカランク)

 9月8日、今日もまたマルセイユは快晴。ゆったり散策しているだけで朝から汗びっしょりになるほどであるが、本日の今井君の予定は
  ① 午前中 ☞ バロン・デ・ゾフ
  ② 午後からは、アヴィニョン
という2本立て。日本の旅行会社のツアーほどギューギュー詰めではないが、まあなかなかの欲張りプランである。

 「バロン・デ・ゾフ」は、マルセイユ旧港から郊外ゆき路線バスに乗って20分。イフ島やカランクの海を見渡す海岸沿いの小さな入り江の町。フランス語のスペルは、Vallon des Auffesである。

 一応カタカナでバロン・デ・ゾフと書いておくことにするが、フランス語を習ったことがなければ、なかなかこの読み方は思いつかない。町自体も、完全に「地元のヒトによる、地元のヒトの、地元民のための町」であって、日本人が単独でノコノコ入り込んでくるような所ではない。

 しかも諸君、ニヤニヤしながらバスを降りた今井君は、さっそく道に迷ってしまった。バス停からバロン・デ・ゾフとは完全に正反対の海岸に降りてしまい、変な日本人の姿を見とがめた地元のオネーサマに怪訝な顔をされるハメになった。

 しかし、さすがにガイドブックが「底抜けに明るい地中海人」と絶讃するだけのことはある。今井君はイタリアでもスペインでも「底抜けに明るい」などという妙竹林な人間に出会ったことはないが、道に迷ったアジア人を詳しく道案内してくれる温かく親切なヒトなら少なくないのである。
大道芸人
(マルセイユ旧港にて。大道芸人とチキトレイン。最近このタイプの芸人が急増中)

 何だ、正反対の海岸に降りてきてしまっていただけである。目指す店は、「シェ・ジャノー」。3日前の夜にカフェで出会ったオバサマ2人組、60歳代の姉妹ネリー&アイリーン(おそらく本名はイレーヌ)に紹介された、「すごくおいしいわよ」というピザ屋である(Mon 141222 マルセイユ滞在記20参照)。

 たくさんの小舟が並ぶ雰囲気のいい入り江に、ブイヤベースの名店「FONFON」があり、小さな湾を挟んで反対側に立つのがシェ・ジャノー。有名度では若干FONFONにかなわないが、オイシサと雰囲気のよさでは決してヒケを取らないのだと、アイリーンことイレーヌが手を取り合って力説していた。

 確かにマコトに小さな入り江であって、港からの出口には美しい橋がかかり、橋の下には水着姿の男女が集まって海水浴を楽しんでいる。ジーチャン&バーチャンたちも見事な泳ぎぶりであって、美しい緑のカランクを、向こうの小島までカンタンに泳ぎきってしまう。

 この暑さなら、クマ助なんかも海に飛びんでみたいところだが、2010年11月に網膜剥離の手術をして以来、そういう乱暴な行動は慎んでいる。何を隠そうクマの右目は、網膜を治療するために正面から瞳孔を突き破ったのであって、完治したとはいえ海水にお目目をさらすのは恐ろしすぎる。
ひなた猫
(バロン・デ・ゾフの日なたネコ君)

 まあそんな乱暴な行動は冷静に謹んで、入り江の町にたくさん寝転んでいるネコたちをナデナデしたり、ついでに日なたのネコたちとお話をしたりして、ごく穏やかに過ごすことにする。

 何しろ穏やかな海辺である。100%の飼い猫もいれば、100%の自由ネコもいる。50%飼い猫&50%自由ネコなどという中途半端なヤツもウロウロするから、ナデナデするネコに不自由することはない。

 ところが諸君、目指す「シェ・ジャノー」は見つかったけれども、何と「本日休業」である。ネリーも、アイリーンことイレーヌも、この店の休業日については言及していなかったが、確かに今日は月曜日。日曜日の夜遅くまで目いっぱい営業して、従業員の皆様も大いにお酒に酔って、それで月曜休業というなら、やむを得ないものはやむを得ない。

 ならば「イチかバチか」ということで、FONFONにアタックしてみたけれども、さすがにこの高級店は「マルセイユで一番のブイヤベースを食べさせる店」であって、欧米系のガイドブックでの扱いが大きいらしい。エントランスであっさり「満員です」「予約のみです」と断られてしまった。
ペロン
(バロン・デ・ゾフ付近の「PERON」。この店もなかなかヨサゲであって、ミシュランにも掲載されている)

 途方に暮れたクマ助は、FONFONとシェ・ジャノーとに挟またごく平凡なお店に闖入。ショッキングピンクが主体の装飾は気になったが、こんな雰囲気のいい海の入り江で、まさか「ビックリするぐらいマズい」ということも考えられない。

 ところが諸君、通されたテーブルが、まず異様なほどSunny。9月上旬の太陽が右側からマトモに照りつけて、ホンの5分座っていることも困難である。5分経過したところで隣のテーブルに移動させてもらったが、「変なお客♨」という店のオネーサマの視線が痛い。

 あまりの暑さにワインを注文する気になれず、「命を守るためにも、とにかく冷たいビア」。ビア&ビア&ビアであって、食べ物なんかもうどうでもいい。メンドーなので、何だか分からないが目についた「サーディン」を注文してみたら、諸君、驚くなかれ、「缶詰のサーディンをパカッ」「それをそのままテーブルに」という暴挙が待っていた。

 缶詰サーディンはペースト状で、それを「パンにのっけて食べてくんろ」という荒っぽく投げやりな趣向である。さすがピンクの傘の地元店。「観光客のくるような店じゃありません」と、態度でも料理でも表情でも、遠慮なしに真っ正面からぶつけてくるのであった。
カフェ
(FONFONとシェ・ジャノーの代役として選択したお店)

 ただし諸君、この缶詰サーディンが意外にイケる。もしこんなにSunnyなテーブルじゃなかったら、せめて軽くでもクーラーがかかっていたら、せめてオネーサマがわずかな笑顔を浮かべてくれたら、今井君はこのサーディンとパンだけでロゼワイン1本ぐらいはカラッポにする自信があった。

 というか、こんなに缶詰サーディンが旨いのなら、同じワインを2本☞3本と飲み続け、午後のアヴィニョンなんかどうでもいいから、このまま夕方まで店に居座って、そのまま地元民になっちゃってもいい。缶詰サーディンとパンの味には、そのぐらい深い趣きがあった。

 しかし諸君、午後1時、さすがクマ助のヤセ我慢も限界に達した。北国出身のクマどんは、北風にカンタンに屈することはないが、熱い地中海の太陽にはやっぱりネロネロ屈してしまう。

 いったんこの灼熱地獄から退散して、シェ・ジャノーは明日の再攻撃に活路を見いださんと考える。この時Mac君は「見いださんと」☞「三井田サンと」と変換してクマの気合いと執念を打ち砕こうとするが、甘く見てもらっては困る。明日こそ必ず名店シェ・ジャノーの攻略に成功しようと、固く心に誓いつつ、灼熱のバロン・デ・ゾフを後にしたのであった。

1E(Cd) Solti & Wien:WAGNER/DIE WALKÜRE①
2E(Cd) Solti & Wien:WAGNER/DIE WALKÜRE②
3E(Cd) Solti & Wien:WAGNER/DIE WALKÜRE③
4E(Cd) Solti & Wien:WAGNER/DIE WALKÜRE④
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