2014年10月31日(金)

Tue 141007 早くも最終日 カトンを南下、海岸へ 貨物船の群れ(速攻シンガポール10)

テーマ:ブログ
 10月9日、シンガポール滞在3日目であるが、驚くなかれ、これがもう最終日。3泊4日で「週末の速攻アジア」みたいな旅を盛んにオススメしている人もいらっしゃるが、実際に出かけてみると余りにもあっけない。

 この10年ほど、今井君の旅は2週間の1都市滞在がスタンダード。かなり大きな都市でも、2週間じっとそこに滞在すれば、「もう行くところがないよ♨」「そろそろ帰りたいよ♨」と、ダラしなく弱音を吐きはじめる。

 それでも弱音を払いのけて、滞在している都市周辺の町や村にたくさんの日帰りツアーを試みる。それでも足りなくなったら、ちょっと贅沢をしてヒコーキで1時間ぐらいの往復旅行を試みるのもいい。

 「ヒコーキで1時間」は、「東京—大阪」とか「大阪-福岡」の距離であるから、ヨーロッパなら国境線を跨ぐこともしばしば。マルセイユに滞在してヴェネツィアとか、ブエノスアイレスに滞在してウルグアイのコローニアとか、国境は越えないがサンパウロ滞在中にリオデジャネイロとか、そういう小旅行に興ずるのである。

 ヒトが聞いたら「そんな贅沢をして♨」とムカツクであろうことは間違いない。しかし諸君、欧米人が東京に滞在して、「ちょっと日帰りで札幌に」とか「1泊の予定でソウルまで」みたいな大胆な小旅行を敢行したとして、いちいち腹をたてるだろうか。クマ君は、至極もっともな行動であるように思うのだ。
パヤレバ
(シンガポール、パヤレバ駅で下車。カトンの街を目指す)

 というわけで、シンガポールは速攻で3泊4日。誰にも気づかれないうちに、ヒコーキ代は貯まったマイルを使い、ホテル代は貯まったポイントを使って、オカネをできるだけ浪費しない旅を心がけた。こうしてあっけなく終わってしまうが、それはそれで致し方ないのだ。

 早くも最終日がきてしまったが、今日は「カトン」を訪ねてこようと思う。カトンは、海岸近くに高級住宅地や高層マンション群が広がる地域。マレー系を中心に、華僑の人々やアラビア系・インド系の商店が軒を並べ、ガイドブックにも「ブラナカン料理をはじめ多種多様なレストランを楽しめる」とある。

 滞在中のブギスから、地下鉄で4駅。「パヤレバ」で下車すると、確かに落ち着いた雰囲気の街である。地下鉄はここから地上を走ってチャンギ空港に向かう。

 線路と平行して「ゲイラン・ロード」が走っている。昔の日本によくあった「バイパス」タイプの道を、トラックやバスが高速で走り抜ける。横断歩道も信号もなくて、歩行者は時代遅れな「歩道橋」を渡るしかないが、昭和の日本っぽいその歩道橋を、地元のヒトはみんなこれを避けて通る。

 ジーチャンもバーチャンも、一瞬のスキをついて抜け目なく道路を横断していく。その抜け目のなさは、まさに甲子園の俊足ランナー並みであって、どんな強肩キャッチャーでも、ジーチャンバーチャンの盗塁を阻止することは困難をである。
カトン
(カトンのフルーツショップ。見るからにゴツいヤツらが楽しい)

 駅前にイオン並みの大きなショッピングモールがあり、当然のようにホーカーズもある。ここのホーカーズはマレー系が多数を占めるようだが、午前中からカレーとソースのニオイが立ち込め、あたりを睨みまわしながらドンブリを抱っこして麺をすする姿がマコトに暑苦しい。すでにこの段階で、今井君はビアが欲しくてたまらない。

 その向こうに「ホテル81」の勇姿がある。どのぐらいの勇姿かというに、5階建て、壁の塗装は色あせて剥げかけ、窓越しに見えるカーテンがレールからハズれかけて、臆病な今井君なんかは「うーん、0ドルと言われても泊まるのは遠慮するかな?」とゲッソリするほどの勇姿である。

 その勇姿を右に見ながら角を折れると、ガイドブック上は有名な「ジョー・チアット・ロード」に入る。要するに地元の商店街であるが、金物屋に八百屋、メシ屋に雑貨屋、店に並べてある品物を眺めて歩けば、間違いなくエキゾチック。日本ではついぞ目にしない驚嘆の光景が続く。
カトン2
(カトンのフルーツショップ。バナナがぶら下がる光景も楽しい)

 レストラン一つとっても、タイ料理に中華料理、ベトナム料理にモロッコ料理、ナンチャッテ寿司屋に怪しいラーメン屋、これほど多彩なレストラン群は、銀座や新宿でもなかなかお目にかかれないほどである。

 しかし諸君、残念ながら「観光客の食指が動くほどの店」はほとんど見当たらない。あくまで地元人の・地元人による・地元人のためのお店であって、リンカーンがお墓からムックと身体を起こしてシンガポールにきたら、ここで再びゲティスバーグの演説を始めちゃうんじゃないかと思うほど。まさにウルトラby the peopleであり、スーパーfor the peopleな町並みなのであった。
海岸1
(シンガポールの海岸で、貨物船の大群に感激 1)

 もちろんそれでも構わないが、今日もやっぱり問題なのは今井君の熱中症である。今日も快晴、気温は早くも30℃を超え、赤道直下のお日さまは厳しくジリジリとクマどんの皮膚を焼く。どこまででもカレーと中華麺のカホリが追いかけてきて肉体にまといつき、「ニオイによる熱中症」という珍症状を引き起こしかねない。

 そういう危機を身近に感じながら、クマどんはひたすら海岸を目指して一本道を南下した。「あと10分歩けば海」「あと5分で海」と、ウワゴトのようにツブヤキながら、「とにかく海に出れば、どうにかビアが手に入るはずだ」と、何の根拠もなしに信じ続けていた。

 「あと5分で海岸」というところに再びホーカーズがあって、容赦のないニオイがまたまた内側からも外側からも今井君を包み込む。しかし地元の人々は、この暑さの中で誰もドリンクを求める様子がない。抱え込んでいるのはあくまで熱いドンブリ1つである。その様子を眺めるだけで、渇ききり溶解しかけたクマどんの心にも肉体にも、マコトにキツいものがあった。
海岸2
(シンガポールの海岸で、貨物船の大群に感激 2)

 とうとう海岸に出たのは、その5分後である。日本人なら誰でも「治安が悪そう!!」と呟きそうな地下道の向こうに、穏やかな熱帯の海が広がっていた。ヤシの木がそこここに立って海の風に揺れ、まさにゴーギャンが狂喜乱舞しそうな情緒である。

 ただしもちろん、ハワイやタヒチの優しい海ではない。ここは21世紀海上輸送の要衝シンガポールだ。諸君、すぐ目の前に浮かぶ貨物船の数に、誰でも一驚を喫すると信じる。

 それこそバイパスに並んだ大型トラックの列の様相であって、海岸に立ち尽くして数えてみれば、目に入るだけで50隻は下らない。しかもまだ後から後から船は続いてやってくる。大型のタンカーもいるし、平べったいタンカーの列に混じって、いかにもイカツく角張った貨物船も並んでいる。

 20世紀後半、日本の女性シンガーソングライターは、横浜の根岸か磯子の丘の上から「ソーダ水の中を、貨物船が通る」とファルセットで歌ったものだった。しかし今や爆発的に成長し沸騰するアジアの要衝では、ソーダ水それ自体が激しく湯気をあげ、巨大貨物船の群れを次々と追い立てて行くかのようであった。

1E(Cd) Andrea Bocelli:SOGNO
2E(Cd) Anita Baker:THE SONGSTRESS
3E(Cd) Anita Baker:RAPTURE
4E(Cd) Sinopoli & New York:RESPIGHI/FONTANE・PINI・FESTE DI ROMA
5E(Cd) Kremer:MOZART/VIOLINKONZERTE Nos.2 & 3
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