2014年10月07日(火)

Sat 140913 メロン君を育てる ライデン大学へ 雷電為右衛門(おらんだ先生訪問記44)

テーマ:ブログ
 毎回の外国旅行の決まりにしていることがいろいろあって、いったん決まりにした以上、誰にどうバカにされようと、決まりというものは意地でも守りぬかなければならない。今井君の旅行の決まりとして、バカバカしいこと甚だしいのが「メロン」である。
 まず旅の前半のうちに近くのスーパーでメロンを1個購入する。その場合、メロンが高級だったり高価だったりしてはダメなので、スーパーで発見できる最もありふれたメロンでなければならない。
 フランスなら「モノプリ」、オランダなら「アルバート・ハイン」、イギリスなら「テスコ」。ありふれたスーパーの食品売り場で、地元のママやバーチャンたちに混じって、1個3ユーロから5ユーロのメロンを選ぶ。
 買ってお部屋に戻ったら、後生大事にこれを育て上げる。スーパーのメロンなどというものは、「食べごろは4~5日先」という若いものがほとんどで、その場で切って食べてしまえば、味はキュウリと択ぶところがない。
 グルメ番組なんかで、キュウリを一口かじって「あまい!!」と絶叫するようなのがあるけれども、要するにそれは「痩せ我慢」の典型であって、キュウリかじって甘いか甘くないかを真剣に論じているヒマがあったら、ヌガーかチョコレートでもポリポリやるほうがずっと賢明というものである。
メロン
(大切に育てたメロン君)

 「痩せ我慢」のキーを打ち間違えて「痩せガンマン」と画面に出てくると、自らの間違いとはいうもののまさに「我が意を得たり」であって、「キュウリ甘いですね!!」なんてのは、痩せガンマンというか、武士は食わねど高楊枝というか、そんな番組をやらされるタレントさんも、よほどの痩せ我慢をなさっているはずである。
 さて、閑話休題は早めが肝腎であって、さっさと話をメロンに戻すけれども、そこから先の今井君は朝夕メロン育てに余念がない。冷たい風にもあてないようにメロンちゃんを大切に守り、とにかく光がたくさん当たるよう、キズがついたりしないよう、「甘くなれ♡」「甘くなれ♡」と念じながらその日を待つ。
 「その日」とは、いよいよメロンちゃんを切って食するのに相応しい旅のクライマックスのことである。2013年9月、サンパウロの旅のクライマックスは、「オリンピック開催都市決定!!」の瞬間がそれであった。
 例の「トウキョー!!」の瞬間であるが、今井君がいたのがサンパウロ、決定会議がお隣のブエノスアイレスだったから、臨場感も抜群。4日前からメロンを育て、「東京に決定」の一報に絶叫しながら、メロンちゃんにナイフを入れた。その甘いこと甘いこと、昔の人なら「甘露もこれに及ばない」と表現したところである。
ライデン
(ライデン中央駅で)

 アムステルダムのメロンちゃんは、「国王の日」に合わせて購入した。たった4ユーロのメロンではあっても、大切に守り育てることすでに4日にわたり、むしろ「爛熟が心配」というぐらいに成長しきっていた。
 これはもう元禄文化というより、文化文政時代の爛熟文化的メロン。うーん、すでに若干危険なニオイを漂わせていたが、さすがにホテル19階のお部屋なら、うるさいコバエどんたちがブンブン飛びはじめたりすることはない。
 ナイフを入れたのは、正確には4月27日午前8時。国王の日の祝賀と無礼講の狂乱は昨日の土曜で終わったけれども、それは国王の日が日曜と重なった場合の臨時措置であって、正確には本日4月27日日曜日こそ、国王ウィレム・アレクサンダーの誕生日なのである。
 正直なところ我がメロンちゃんは、「甘露も及ばず」と涙するとか、「甘い!!」と無条件で絶叫するとか、そこまで手放しで感激する甘さには達していなかった。しかしそれでも、
「キミとしては出来るだけのことをやったじゃないか」
「全力は尽くしたんだ。もう悔いはないだろ!!」
と、ポンと肩をたたいて上げるとか、「優しく頭ポンポン」ぐらいはしてあげていいだろう。もっとも、「メロンの肩をたたく」「頭ポンポン」と言ったって「どこが肩か?」「どこがアタマか」という疑問は残るけれども、国王の誕生日というおめでたい朝に、そんな疑問に首を傾げているのは、要するにオロカというものである。
水鳥
(ライデンでは、カオジロ君たちが子育て中)

 アムステルダムの街には、昨日の狂乱の残骸が少し残っている。オレンジ色の紙吹雪が運河を覆い、明らかにハイネケンのビール瓶のものと分かるガラスの破片が散乱し、同じハイネケンの缶が踏みつぶされて転がっていたりする。
 しかし諸君、オランダという国は、やはり我々日本人として「先生!!」と尊敬すべき几帳面さを保持しているようだ。一昨日から昨日にかけての狂乱の宴の激烈さから見て、一夜明けた今朝の整理整頓ぶりはまさに驚嘆に値する。おそらく清掃担当の皆様が徹夜で街の清掃に努めた結果である。
 雨模様だったが、今井君はこのダッチウェザーにもめげず、歯の間にはさまったメロンのニュルニュルをシーハー&シーハーやりながら、「ちょっとライデンまで行ってきますかね」ということにした。
 ライデンは、オランダで最も有名な大学の町。画家レンブラントやシーボルト先生の出身地でもあり、ライデン大学は日本研究でも有名。世界で初めて「日本学科」が設置されたのも、このライデン大学である。
ライデン大学
(名門・ライデン大学)

 ライデンと聞いただけで、今井君はどうしても雷電為右衛門を思い出す。大相撲史上最強の力士・雷電為右衛門は、あんまり強すぎて「品格がない」とされ、最強の力士でありながら横綱に推挙されず、大関どまりになってしまった。18世紀末の、少し可哀そうな力士である。
 「らいでん」という発音の力士には、他にも「雷電為五郎」「雷電灘之助」「雷電震右衛門」などというのも存在した。江戸時代のヒトビトにとって「らいでん」とは、強い者を象徴する発音だったのかもしれない。
 するとおっちょこちょいな今井君は、すぐに「雷電」とライデンの関係を思ってしまったりする。設立16世紀末、ライデン大学の名声は、オランダを先生と仰ぐ江戸時代の日本にも知れわたっていたはず。不可思議なほど強いものに「らいでん」の名前をつけるのだって、ごく自然な行動だ。
シーボルト
(ライデン、シーボルトの家)

 もちろん「雷電」と言えば、菅原道真を題材にした能「雷電」がある。道真どんは「太宰府に左遷されて憤死、死後は雷となって内裏に祟りをなした」という伝説で有名。歌舞伎「菅原伝授手習鑑」のモトにもなっている。
 能「雷電」では、菅原道真は鬼神の扮装、面は「顰(しかみ)」などを使用する。まあ諸君、「能面 しかみ」でググって見たまえ。おそろしや&おそろしや、一人でトイレに行けなくなっても知らないよん。
 こうなると、前代未聞&史上最強のせいで横綱にしてもらえなかったほどの力士に「雷電」とつけるのも、このお面を見ただけで納得できると言うもの。別に無理やりオランダのライデンとの関連を考える必要もなさそうである。

1E(Cd) Solti & Chicago:HÄNDEL/MESSIAH 2/2
2E(Cd) Bonynge:OFFENBACH/LES CONTES D’HOFFMANN 1/2
3E(Cd) Bonynge:OFFENBACH/LES CONTES D’HOFFMANN 2/2
4E(Cd) Karajan&Berlin:HOLST/THE PLANETS
5E(Rc) Amadeus String Quartet:SCHUBERT/DEATH AND THE MAIDEN
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