2014年10月05日(日)

Thu 140911 様々な出会い 国王の日の熱狂 尿意と熱狂の行方(おらんだ先生訪問記42)

テーマ:ブログ
 台風18号がぐんぐん接近しつつあった10月4日、朝から世田谷区代沢の獣医さんのところに出かけて、ニャゴロワとナデシコの点滴用輸液を補充してもらった。
 いやはや、血統書付きでも何でもないごく普通のネコたちであるが、点滴も4年目が過ぎようとしている。ネコに健康保険はないから、この4年でネコたちのためにかかった費用はビックリするほどである。
 獣医さんの待合室で今までの治療費を考えてニヤニヤしていたら、ママと一緒に犬を連れてきていた大学生女子が立ち上がり、丁寧に今井君に挨拶してくれた。「今井先生ですか?」「去年、自由が丘校で授業を受けてました」「とても楽しかったです」とおっしゃる。
 こういう出会いはマコトに嬉しいものなので、人見知りな諸君も遠巻きにしてニヤニヤしていないで、どんどん声をかけてくれたまえ。今井君としては、とにかくニャゴとナデシコの自慢ができるシチュエーションならば、何の躊躇もない。いくら公衆の面前で挨拶してもらっても、問題なんか全くないのである。
オレンジスーツ
(オランダ国王の日のオレンジ星人。秘技「両手ハイネケン」を目撃せよ)

 夕方からは、「十数年ぶりで一緒に酒を飲む」という稀有な機会が待っていた。いろいろな人に迷惑がかかるから詳細をここに書くわけにはいかないが、
「昔はしょっちゅう一緒に酒を飲んだ」
「その後ほぼ十数年にわたって音信不通だった」
「お互いの活躍は知っていたが、いろいろな事情で連絡を取り合えなかった」
という人と、十数年ぶりで酒を酌み交わすという経験は、なかなかできることではない。
 とにかくこれ以上その詳細は書かないが、その感激を噛みしめながら帰りのタクシーに乗ったら、そこにはまたまた偶然の出会いが待っていた。運転手さんと今井君が、ほぼ完全な同郷人だったのである。
 クルマに乗り込んで、最初に一言二言かわした時、「あれれ、もしかして」という直観はあった。「ふるさとのナマリ懐かし」であり、石川啄木どんと違って停車場の人ゴミではないけれども、今井君はタクシーの中でそれを聞きつけたのである。
 しかも諸君、クマ君はピンポイントで見事に言い当てた。まず遠慮がちに「運転手さん、もしかして秋田か青森のカタじゃないですか?」と聞いてみると、「はい、そうです。秋田県の人間ですが、どうしてわかりました?」という返事が返ってきた。
船団1
(アムステルダムの運河をズンドコ船団が占拠する)

 そりゃ当然だ。この人の訛りはどう考えたって秋田の人だ。しかも、間違いなく秋田市土崎港近辺、港町特有の訛りである。そこから先は、一気呵成であった。
「もしかして、秋田市土崎港ではないですか?」
「は? 確かに土崎ですが、どうしてわかるんですか?」
「だって、ワタシも土崎の出身です」
「ええええーっ!! 偶然ですね。ボクは港北小学校です」
「そうでしょう。ワタシは土崎小学校です」
「ということは、土崎中学校ですか?」
「はい。父は国鉄職員でしてね」
「えええっ。ボクのオヤジも国鉄土崎工場ですよ」
「そうでしょう。コトバを一言聞いただけでわかりましたよ」
と、まあ今井君は満面の笑みで応じた。
 この段階で、すでに今井君は1升近い日本酒を飲んでいた。3時間で1升というのはかなりのスピードなので、まあ泥酔に近い酔い方であったが、それでも、というか、それだからこそ、懐かしい故郷のナマリをピンポイントで聞き分けられたようである。
 お名前は、「大塚サン」とおっしゃった。オウチに帰り着くまでの15分余り、懐かしい故郷の話で盛り上がった。もう少しで共通の母校:土崎中学校の校歌を合唱しそうな勢いであったが、マコトに残念なことにその直前にオウチに到着してしまった。
路上
(ズンドコ隊が跋扈する街)

 さて4月26日、オランダの熱狂についても触れておかなければならない。午前中はまだ穏やかだった熱狂の無礼講は、午後になって若者たちが街に出てくるのと比例するように、ホンの少し暴力的な色彩を帯びてきた。
 やっぱり若者たちは前夜祭での乱痴気騒ぎが祟って、朝のうちは二日酔いに苦しんでいたらしい。午後になっても、まだ不機嫌な顔が目立つ。温和な中年男女を満載していたズンドコ船団は、不機嫌な青年諸君を交え、一気に戦闘的&攻撃的な雰囲気に変わった。
 運河を埋め尽くす大船団もvery aggressiveだが、陸の上もまたアグレッシブさでヒケをとることはない。不機嫌そうな顔がたくさん混じった無礼講ということになると、明らかに余所者である今井君なんかは、やっぱり若干の危険を感じざるを得ない。
 午後2時、すでにアムステルダムの街は、街の隅々に至るまで狂乱の宴に占拠されている。どの通りも大音量のズンドコ音楽とズンドコダンスに満たされ、真っ直ぐに歩くことは不可能。いつもなら1分もかからない1ブロックが、いちいち群衆に占拠されて10分かかっても踏破できない。
船団2
(ズンドコ船、拡大図。意外に不機嫌な表情が多いそのワケは?)

 余りのことにムカついた今井君は、ダム広場近くの某有名カフェでビアを飲んでみたが、この有名カフェも群衆にトイレを開放している。「ビールとして飲み込んだ液体の成れの果てを、50セント払ってでも放出してラクになりたい」と、真っ青な顔の若者たちが長蛇の列を作っている。
 ごく冷静に眺めていると、せっかくの「国王の日」のお祭りも、この時間帯からは「放出欲との戦い」に終始しているようである。よせばいいのに、人々はさらに大量のビアを飲みまくり、飲めばまたまた放出の欲望の虜になって、老いも若きも&男女の別なく、不機嫌な表情で長蛇の列に並ばざるを得ない。
 同じ現象はズンドコ船団の上でも発生している。大音量の音楽を響かせながら、すでに「無数」と言っていいお船が運河を埋め尽くし、ズンドコお船がそこいら中で大渋滞に陥っている。しかしお船の上では放出欲を満たすための手段がないから、渋滞したお船の上で老若男女のほぼ全員が困り果てている。
 困り果てた人々の膀胱を、ズンドコ音楽の振動が激しく刺激する。ズンドコ膀胱を抱えて困り果てた人々はひたすら不機嫌であって、橋の上から彼らを観察してみると、威勢よくズンドコ&ズンドコ音楽を響かせているのに、乗り組んだ人々の多くは助けを求めるように真っ青な顔を並べている。
船団3
(ズンドコ船団は、ますます増殖する)

 橋の上から大群衆が見つめているから、まさか「運河にハイネケンの成れの果てを放出する」という暴挙に出るわけにもいかない。船の上の人々の苦しみはまさに頂点に達しつつあるのだが、実はそれを眺めている橋の上の人々だって、実は状況は同じなのである。
 この時点で、街のレストランの多くがトイレを開放し始めた。どの店も「トイレあります!!」「50セント!!」と貼紙を出して、「苦しいときはお互いさま」ということにしているのだが、要するに「店先に垂れ流されては後始末がたいへん」なのである。
 午後3時、街中が歌と踊りに包まれ、話に聞いていた通り、オランダ中がオレンジ色に染まっていた。もうどの道もどの運河も群衆に占拠され、進むことも戻ることも不可能。音楽の轟音は骨までブルブル震えだすほどであり、数百万の人々の激しい尿意もまた爆発寸前である。 
 それでもなおヒトビトは、いじらしくハイネケンの缶を握りしめ、ハイネケンの瓶を配りあい、ハイネケンのアブクに酔って、ズンドコ&ズンドコ大音響を響かせながら、大船団はゆっくりと運河をゆく。
 酔いと尿意と不機嫌の嵐が人々のアタマを痺れさせる頃、何となく「祭りはピークを過ぎた」という寂寥感が街に流れはじめる。時計は午後4時を指し、あれほど輝かしかった4月下旬の太陽の光も、ホンの少しオレンジ色に衰えてくるのが感じられるのだった。

1E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 2/4
2E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 3/4
3E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 4/4
13G(δ) 西岡文彦:名画でみる聖書の世界(新約編):講談社
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