2014年10月02日(木)

Mon 140908 冬のオランダは避けたまえ 前夜祭のハーグを訪問(おらんだ先生訪問記39)

テーマ:ブログ
 さて、オランダ滞在もいよいよホントのホント、ホントにホントにクライマックスに向かって急上昇する。その急上昇ぶりはディズニー「Center of the Earth」のクライマックスに勝るとも劣らない。または劣るとも勝らない。
 キンデルダイクで春のそよ風に吹かれつつ暢気に散歩していたのが、4月25日の午後4時。ローラースケートを履いたウルトラ長身なオランダお姉さんに3回も出会い、出会うたびに「写真を撮ってあげましょうか?」と笑顔で声をかけられた。
 「いいえ結構です」と丁重にお断りしながら、その恐るべき長身ぶりに信じがたい思いだった。だって諸君、ほとんど「2階から声をかけられる」という感覚なのだ。
 確かにローラースケートのぶん身長に+αがあるにしても、彼女の顔の位置はどう見ても2階の窓の高さ。風車群を望む一本道で、はるか向こうから「お、また彼女がやってくる!!」とわかるぐらいなのだ。
 その愛想の良さと言ったら、オリンピックを控えた日本人がみんなキチンと参考にすべき強烈さ。出会う人のほとんど全員に「写真、撮りましょうか?」とニコニコ声をかけ、ほとんどの人に「いいえ結構です」と丁重に断られ、しかしそれでも全くメゲることがない。
 まあ、そういうノドカな午後をキンデルダイクで満喫。たった1軒のカフェでゆっくりビアも楽しみつつ、ロッテルダム行きの帰りのバスを待った。ガイドブックの扱いは余り大きくないが、春から夏にかけてオランダを訪れることがあったら、キンデルダイクは間違いなくオランダのMustである。
前夜祭
(4月25日、「国王の日」前夜祭のアムステルダム。無礼講はすでに混乱と混沌の中にあった)

 ただし「秋から冬」ということになると、キンデルダイクがどんなふうになっているか、一切の保証はない。2013年1月、今井君はノコノコ真冬のベルギーに出かけ、毎日毎日あまりの厳冬ぶりに耐えかねて、結局ブリュッセル中心部の暖炉の周囲で2週間を過ごした。
 もちろん、その他の街にも足を運んだ。リエージュ、ブリュージュ、アントワープ、メッヘレン。しかし諸君、現実には「ほうほうのていでブリュッセルに逃げ帰った」と言うのが正直なところ。凍えそうな全身を温めるのに、香辛料のタップリ入ったムール貝のワイン蒸しが、連日どうしても必要だった。
 それがオランダとなると、その厳冬ぶりが思いやられる。オランダはベルギーよりさらに北に上がったところ。北海からの強烈な北風が吹きつけるだろう。ベルギーが東北とすれば、オランダは北海道にあたる。
 万が一、厳冬期のキンデルダイクなんかを訪れたら、正直申し上げて「命の保証はできない」。おそらく冬の間は、このたった1軒のカフェは営業を停止している。優しい水鳥たちは南の国でヌクヌク越冬中。雪の荒野に250年前の風車の群れが立ち尽くし、凍りついた湿原を吹雪が吹き荒れているだろう。
 だから今井君がオランダの旅を4月に設定したのは、マコトに正しい選択であった。キューケンホフではチューリップが満開だったし、ザーンセスカンスでもキンデルダイクでも、水鳥と風車たちがこれ以上ない暢気な姿で迎えてくれた。
ハーグ駅
(ロッテルダムからハーグ中央駅までは、地下鉄1本でOK)

 さて、ロッテルダム南駅でバスを降りたクマどんは、「もちろんこのままアムステルダムに帰ってもいいが、ちょっとデン・ハーグに寄っていくかね」と考えた。
 デン・ハーグには5日前に立ち寄っている。しかしマウリッツハイス美術館の瀟洒な姿に感激したぐらいで、すぐにスヘーフェニンヘンに移動してしまった。「国際司法裁判所」の勇姿は、デルフトに向かうトラムの窓から「もしかしてあれか?」と遥かに眺めただけである。
 幸い、ロッテルダム南駅からデン・ハーグまでは、地下鉄1本で行くことができる。もちろん「地下鉄1本」と気軽に言っても、東京メトロの千代田線とか半蔵門線と同じように、始発から終点まではマコトに遥かな旅だけれども、暢気なクマ君の旅では「それもまたいいじゃないか」なのである。
ハーグ
(デン・ハーグの街は若干おとなしめ。「オレンジが街を埋め尽くす」というのだが、盛り上がりはイマイチかね)

 で、到着したデン・ハーグの駅前から、とうとうオランダの旅のクライマックスが始まった。5日前のデン・ハーグ駅前はあれほどの静けさが支配していたのに、明日の「国王の日」を前に、大規模な前夜祭の準備が最終段階に入っていた。
 それでも元気な今井君はメゲることがない。前夜祭だろうが何だろうが、何としてでも国際司法裁判所を見に行かなければならない。そこら中で「通行止」、祭りの準備が忙しいので、トラムもあちこちで寸断。歩道でさえ真っ直ぐに歩けるところは少ないが、そんなことに構ってはいられない。
 たとえ国王の日の前夜祭でも、「ダッチウェザー」は変わらない。「雲が厚くなってきたな」と思う間もなく遠くに雷鳴が轟いて、たちまち大粒の雨が落ちてくる。雷鳴は次第に頻繁になり、雷鳴と雷鳴の間隔がどんどん短くなっていく。
 街角には至る所にステージが設けられ、素人バンドが大音量で演奏をはじめつつある。ステージのそばには屋台がたくさん出て、チキンにポテト、何より大事な冷たいビアを大量に準備。前夜祭の用意は万端整ったようだ。
簡易トイレ
(ビアの排出先、簡易トイレが立ち並ぶ)

 あいにくの雨のせいで人出はまだマバラだが、ビアを痛飲した後始末のための簡易トイレが街中に林立し、今や遅しと出番を待ち受けている。もちろんこれはデン・ハーグだけの現象ではなくて、アムステルダムをはじめオランダ中の主要都市で、これから明日の夜にかけて国をあげての無礼講が続くのである。
 雷鳴と雨の中で国際司法裁判所の勇姿を堪能した今井君は、15分も待ってようやくやってきたトラムに乗り込んだ、しかしこのトラムも、次の駅までで運行を停止。若い女性の車掌さんが顔を真っ赤に紅潮させて
「祭のため、ここまでしか行けません」
「全員、すぐに降りてください」
「中央駅までは、歩くしか方法がありません」
と声を嗄らした。
 まあ、それもまた望むところである。中央駅までは徒歩で20分ほど。歩きながら、ステージがあればバンドの演奏を楽しむのもよし、楽しみながら「ビアをグビグビ」もまたよし、簡易トイレの使い心地を試すのもよし。いよいよ始まったオランダ国王の日の無礼講に、日本のクマが乱入するのも悪くないじゃないか。
国際司法裁判所
(雷鳴と豪雨の中に立ち尽くす、国際司法裁判所の勇姿)

 しかし、デン・ハーグはやっぱり国際機関の集中するコムズカシイ街なのかもしれない。せっかくの無礼講なのに、全体的に大人しい。見たところビアの売れ行きもイマイチで、大人しいことでは抜群の日本人として、屋台であっという間にビアが買えたのが、かえって物足りないぐらいである。
 手にしたビアは「バヴァリア」、300mlで5ユーロ。これを一気に飲み干した今井君はすぐに電車に飛び乗って、もっと激しい無礼講の期待できるアムステルダムに帰ることにした。無礼講なら無礼講らしく、徹底的な無礼講がいいじゃないか。
 そして諸君、1時間後のクマ蔵どんは恐るべき混乱の真っただ中にいた。アムステルダム中央駅からライツェ広場にかけて、もうビアを買うこともままならず、真っ直ぐ歩行することも思うようにならないウルトラ無礼講の嵐が吹き荒れている。
 このたいへんな嵐の中、お祭り大好きなクマどんは深夜まで大活躍を続けるのだが、それがどんな大活躍だったかは、明日の記事に譲る。しかもその翌朝からは、アムステルダムの運河を埋め尽くす大量の「ズンドコ隊」の跋扈がはじまる。おお、いよいよオランダの旅のクライマックスがやってきたのだ。

1E(Cd) Avner Arad:THE PIANO WORKS OF LEOŠ JANÁĈEK
2E(Cd) Akiko Suwanai:INTERMEZZO
3E(Cd) Akiko Suwanai:BRUCH/CONCERTO No.1 SCOTTISH FANTASY
4E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DAS RHEINGOLD 1/2
5E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DAS RHEINGOLD 2/2
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