2014年09月08日(月)

Fri 140815 ベルギー料理とオランダ オランダでギリシャ料理(おらんだサトン事件帖27)

テーマ:ブログ
 「オランダ料理」というものは、滅多に取り上げられることがない。ベルギーが「美食の国」と紹介されるのと、ほぼ正反対と言ってよくて、オランダはイギリスと並んで「旨いもののない国」の代表にされているようである。
 ベルギーは、チョコレートの国であり、ワッフルの国であり、ビールの国である。今井君は野蛮なクマであるから、チョコやワッフルにはほとんど興味がないが、ブリュッセル滞在中に行き当たりばったりの店でワッフルを買ってみて、最初の一口のあまりの旨さに、思わず絶叫したことがある。
 「ムール貝のワイン蒸し」というのも絶品であって、厳寒の冬の旅の最中には、これ以上の慰めはない。今井君は凝り性であるから、13日間ベルギーにいてムールのワイン蒸しを13回も貪り、1日60個、2週間で800個のムールを嚥下 ☞ 消化しきった。
オランダ猫
(ユトレヒトにて。ネコがウィンドウで店番をしていた)

 当時の様子はこのブログにも異様に詳細に記録したから、興味のあるヒトは右欄「旅行記」の中から「ベルギー冬物語」をクリック。いやはや、白ワイン蒸しばかりではない。「ビール蒸し」もあれば、「唐辛子たっぷりバージョン」なんてのもあって、外はマイナス10℃の厳寒にさらされているのに、店の中では全身汗まみれ、「シャツを取り替えなくちゃ」と必死になっていたりする。
 それが「ビール」ということになれば、ブリュッセルで過ごした2週間のうちに、すっかり大ファンになってしまった。ちょっとしたお酒屋さんにはいれば、百種類以上のベルギービールがズラリと並んでいるし、スーパーのお酒コーナーですら、十数種類のビールからよりどりみどりの状況である。
 2014年現在、日本でもプチ・ベルギーブームが起こっている。新宿や丸の内、大阪でも梅田や淀屋橋に瀟洒なベルギー料理屋ができて、なかなかの賑わいのようである。読者諸君もいろいろ調べて、是非とも一度はベルギー料理を味わってみたまえ。その豪華さと繊細さに驚嘆するはずだ。
運河
(運河右岸で、大パーティーが進行中だった)

 それに対してお隣のオランダは、食文化の点ではすこぶる評判が悪い。事情に詳しいヒトビトの間では、「宗教改革の時代に、カトリックにとどまったか、プロテスタントに移行したか」が食文化の分かれ目だったとするのが一般的のようだ。
 つまり、プロテスタントでは贅沢は御法度。「一切の贅沢を排除してひたすら働くことこそ、プロテスタンティズムの倫理であり資本主義の精神なのであって、オランダ人は外食みたいな贅沢を悪徳ととらえている」とおっしゃるのである。
 ということになれば、チョコレートだのワッフルだのムール貝だのというのは、まさに「悪徳」の最たるものであって、せいぜい屋台でニシンの酢漬け=ハーリングをかじる程度。どこへ行くにも「お弁当もち」の国では、美食文化なんか育ちようがない、そういう議論である。
大聖堂
(夕暮れ近いユトレヒト大聖堂)

 いやはや、「あの国はケチくさい」という話になってしまうと、特にライバル国が夢中になってそれを宣伝するので、いつの間にかケチョンケチョンのボッコボコ状態になる。
 日本ではライバル県とライバル県の間、ライバル都市とライバル都市の間で似たようなことが起こるので、ライバル県の名物料理をケナすことに人生を賭けたような、依怙地なジーチャン&バーチャンを昔はよく見かけたものである。
 イギリスとオランダは、そのケチョンケチョン&ボッコボコの典型のようであるが、うーん、実際にはどうなんだろう。今井君のごくごく貧弱な経験でしかないが、イギリス滞在中に「マズいな」「旨いものなんか何にもないな」とゲンナリしたことは一度もない。
 オランダも同様であって、旨いものは旨いし、「おお!!」と絶叫するようなメシ屋も少なくない。「あの街のメシはマズいよ」「あの国に行っても食の面では期待できないよ」なんてのは、どうせウケを狙ったネガティブキャンペーンに過ぎないので、すでにアムステルダムでも今井君は証拠の絶品ステーキを紹介したはずだ。
 要するに「結論が先にあって、現実がどんなに結論と違っても、意地でも現実を否定する」というヤツである。「東京のラーメンはマズい!!」と絶叫することが目的で、どんなに旨いラーメンと出会っても
「マズいな」
「東京のラーメンはマズい」
「この程度のラーメンなら、ウチの近所にいくらでもある」
と顔を歪めてみせる。そういうヒトは日本にも少なくないので、オランダの食文化を否定する態度も、ほぼ同じようなものである。
イワシ
(イワシのフライ、おいしゅーございました)

 しかし4月22日、ユトレヒトの今井君は何故かギリシャ料理屋に入ってしまった。「オランダにいるのにギリシャ料理」というのでは、何だか行動によってオランダ料理を否定したみたいであるが、場所はユトレヒトのど真ん中、大聖堂の真下、ユトレヒト大学本部から至近、美しい緑の運河を見下ろすシチュエーションなど、この店を選ぶのはむしろ当然と思われた。
 注文したのは、イワシのフライとスブラキ。たいへんおいしゅーございました。アテネを旅したのはもう3年も前のことになってしまったが、スブラキにウゾにギリシャワイン、懐かしい味と香りにまさかユトレヒトで出会えるとは思わなかった。
 ギリシャビール「Mythos」も、おいしゅーございました。ギリシャのミソス、トルコのエフェス、アルゼンチンのキルメスの3つは、この今井君がウルトラ♨オススメのビールである。
 「あれれ、ビールならチェコとかドイツとかじゃないんですか?」であるが、それもまた「結論が先にある」というヒトビトの意見なので、現実に味わってみれば、ホントに旨いのがどのビールか、それはあくまでその人の好みの問題。クマどんが絶讃し続けているベルギービールだって、旨いと思うヒトには旨いだろうし、マズいと思うヒトをどう説得したって、ホントに旨いとは思ってくれないのである。
スブラキ
(スブラキ、おいしゅーございました)

 さて、1つだけ信じたくないことがあって、「あれれ、後ろの席の中年男子の手が、今井君のジャケットのポケットに入っていた」という逸話だけ、ここに記しておく。
 海外を旅する日本のヒトビトが「治安」「治安」とそればかり心配する態度はどうかと思うが、残念ながら今でもスリや置き引きの被害はあるようだ。旅の思い出を台無しにしかねないから、ま、用心に越したことはない。
 さすがにクマどんは、「ジャケットのポケットに貴重品を入れたまま椅子にかけておく」みたいな不用心なことはしないから、この時も何の被害もなかったが、他人のジャケットのポッケに、試しに手を突っ込んでみるヒトが存在するとすれば、その行為で何らかの得をした経験がそうさせているに違いない。
 「そんなことしてみても、何の得もないよ」と教えてあげるためにも、ジャケットのポッケは常にカラッポにしておくこと、貴重品は自己責任で厳重に管理することを忘れてはならない。今井君はすぐにジャケットの具合を直し、中年男子は「おやおや、気づかれちゃいましたか?」と、マコトに具合悪そうに、何も食べずに黙って店を立ち去った。

1E(Cd) Argerich:SCHUMANN/KINDERSZENEN
2E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.1
3E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.4
4E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.5
5E(Cd) Leinsdorf:MAHLER/SYMPHONY No.6
total m83 y1378 d14308
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