2014年09月04日(木)

Mon 140811 竜虎と金剛 「雨が好き」のこと 運河クルーズへ(おらんだサトン事件帖23)

テーマ:ブログ
 いきなりお相撲のことで恐縮であるが、元小結の竜虎が亡くなった。ついこの間、元関脇・金剛が亡くなったばかり。米倉斉加年が死去して演劇の昭和が遠くなり、代ゼミが大規模な縮小を発表して予備校の世界の昭和が終わる。同様にお相撲の世界でも、どんどん昭和が遠くなる。
 竜虎は、NHK解説でお馴染みの北の富士と一緒に「イケメン力士」として人気があった。「キップのいい相撲」と言えば、激しい突っ張りの「福の花」とともに竜虎の名前が上がったものである。
 今やこの世界でも「キップのいい」という形容詞は過去のものになった。「キップってなあに?」と真顔で質問さえされかねない。「キップ」とは諸君、「気風」のこと。「きふう」から「きっぷ」と音声変化した。だからキップを漢字で書けば「気っ風」☞人の気性のことである。
 すると「キップがいい」とは、辞書的に言えば「思い切りがよく、サッパリとした感じであること」。キップのいい突っ張りが福の花のウリだったとすれば、竜虎のウリもやっぱり突っ張り。激しい突っ張りからのはたき込みなど、横綱&大関が嫌がるスピード感溢れる相撲で、最高成績13勝2敗。いい力士だった。
 引退後しばらくは親方業。それをヤメてタレントに転向し、「大江戸捜査網」「必殺仕事人」 「暴れん坊将軍」など、定番の時代劇でチョンマゲ姿に復帰。ついでにクイズ番組なんかにも出て、雛壇の常連になった。そのへんのことは今井君にはどうでもいいので、彼はどこまでも「キップのいい突っ張りの竜虎」である。
教会前
(4月21日、アムステルダムは雨。教会前のオブジェも雨に濡れていた)

 元関脇・金剛のほうは、「ほら吹き金剛」の異名で知られるビッグマウス力士。「ビッグマウスで実力のほうはサッパリ」というのではマコトに惨めであるが、金剛はチャンと有言実行もして、1975年には平幕優勝を果たしている。
 優勝した場所では、確か大関貴ノ花と横綱北の湖を連続して破っているのだが、今井君は当時きわめて珍しい「北の湖ファン」。連日ノリノリでホラばかり吹いている金剛が当時は大キライ、派手な色のマワシを見るたびにムカついたものだった。
 大ボラは大ボラなりに実力も伴っていたのだが、とうとう大関には上がれずに引退。控えめにしていれば周囲の目も温かくなり、実力以上に評価してもらえたのかもしれないが、ビッグマウスは「ちっとも実力が伴っていないじゃないか」という批判の対象になりやすい。
 もちろん「情けなんかかけられたら、たとえ大関に昇進してもそのほうが屈辱」「他人のオナサケで昇進するより、平幕で金星を上げつづけるほうが好き」という思いが優先する。そういう金剛の生き方が、やがて大好きになった。その後も親方として大活躍して、8月12日、死去。冥福をお祈りする。
猫
(アムステルダムは、ネコ好きが多いようである)

 さて4月21日、滞在7日目のアムステルダムは、マコトに残念なことに朝から強めの雨が降っていた。日本の梅雨時のように、冷たい雨がシトシト安定的に降り続いて、傘を差さずに歩き回ることは困難である。
 いわゆる「ダッチ・ウェザー」というのではない。ダッチ・ウェザーとは、
① 晴れていたかと思えば一天にわかにかき曇り、
② 突然の雨がバラバラと降り注ぎ、「おやおや」または「あわわわ」と慌てふためいて鞄の中から傘を取り出すのだが、
③ 傘を広げたころには既に雨は止んでしまっている、
以上のような、言語道断に不安定な天候のことを言う。
 ダッチ・ウェザーなら、今井君みたいなイタズラなヤカラは「傘なんか持ち歩かない」という選択肢を優先する。だって面倒じゃないか。傘を広げれば、確実に片手がふさがってしまう。普通クマどんは傘を左手でもつのだが、たとえ右利きであっても、左手がふさがってしまえば何かと不便である。
コンセルトヘボウ
(雨に濡れるコンセルトヘボウ)

 そもそも現代人は、一般に傘にこだわりすぎである。「普段どっちの手で傘をもっているか」さえ意識していないクセに、天気予報でも何でも「折りたたみの傘があると安心です」「本格的な雨になるので大きめの傘をもちましょう」みたいなことを、マコトにしつこく繰り返す。
 諸君、傘なんか持たずに、思い切って雨の中に飛び出そうじゃないか。ちょっとぐらい濡れたって、両手があいて身軽なほうがいい。そもそも、濡れた傘を持て余しながら電車で通勤通学だなんて、それだけで鬱陶しいじゃないか。
 ただし、誤解しないでほしい。今井君は「フシギちゃん」じゃない。昔から「雨が、好き…」とつぶやき、うっとり微笑みながらこっちに視線を向けるフシギちゃんは数多い。クマどんは、断じてその類いのフシギちゃんではなくて、ただ単に「傘、メンドくせ!!」というだけのことである。
 I am
(国立美術館前のI amsterdam。sterdamって、なあに?)

 しかし諸君、4月21日のアムステルダムは、「もし傘を差さずに闊歩すれば、そのこと自体がフシギちゃん」という類いの、安定的に降り注ぐイヤな雨であった。ネコたちも濡れ、教会の屋根も濡れ、橋の欄干も濡れ、ゴツい自転車で走り回る豪快な人々は影をひそめた。
 その分トラムの存在感が増して、警笛代わりのトラムのカネが重々しく雨の街に響いた。あの重い音を、文字でどう表現したらいいだろうか。「ゴーン」でもなく「ガーン」でもない。
 そこで登場するのがやっぱり「ディンドーン」だ。欧米言語の擬声音や擬態音も、やっぱり捨てたものではない。「ディーン」「ディーン」と重たい音を響かせながら、雨の街をトラムが縦横に走っていた。
 傘ギライのクマどんは、傘を差さずに観光できる方法を探して、朝のお風呂の中ですっかり考え込んでしまった。考えられるのは、
① コンセルトヘボウでコンサート
② ゴッホ美術館か国立美術館を丸1日ほっつき歩く
③ 運河クルーズ
④ カフェでしゃがんで1日過ごし、腹が減ったらステーキ店を襲う
の4つぐらいである。
チケット
(運河クルーズのチケットを手に入れた)

 このうち、①はコンサート自体がないから×。④については、そんな怠惰な生き方に対してイヤミな意見が集中しそうだから×。②か③かに深く悩みながら、それでも何とか傘を差さずに、雨のアムステルダムを美術館方面に向かった。
 しかし美術館に到着してみると、予測していた通りの長蛇の列である。誰でも思いつくことは同じであるようだ。ゴッホ美術館のほうは、「チケットを買うだけで2時間」というアリサマ。国立美術館はそれほどでもないが、やっぱり入場まで数十分はかかる。これは諦めたほうがよさそうだ。
 ということは、ごく自然に選択肢は③だけになる。美術館横のショップでチケットを購入して、13時30分のクルーズ船に乗り込んだ。やれやれ、クルーズはアムステルダム観光のヤマ場であるらしいのだが、今井君にとってはあくまで「傘代わり」。これで2時間はノンビリ両手をフリーにしておけるというものである。

1E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 2/10
2E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 3/10
3E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 4/10
4E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 5/10
5E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 6/10
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