2014年09月01日(月)

Fri 140808 デン・ハーグ探訪 マウリッツハイスを守る三角錐(おらんだサトン事件帖20)

テーマ:ブログ
 4月20日のクマ蔵どんは、オランダ滞在6日目を迎える。昨日のグロニンゲンは最初から「オマケ」のつもり。もしもマジメに観光だけを考えるなら、普通の人は行かない街であるが、あくまで「グロ人間」という響きが気に入ったのでオフザケで旅してみた、
 それでもグロニンゲンのクマどんは、素晴らしい駅舎や、17世紀初期創立の由緒ある大学本部と出会った。ガイドブックや旅番組で大きく扱われている町ばかりを訪問しなければならないとか、そんな言われは全くないのである。
 しかし諸君、連日そういう「オマケ」や「オフザケ」に興じていると、世の中の人はマコトに口うるさいものであって、いろいろにイヤミを言ってくる。我が友Mac君にしても、「オフザケ」に対して「オフ酒」と変換し、「そろそろマジメに旅をしないと、世間の人が白い目で見ますよ」と忠告するのである。
マウリッツハイス1
(デン・ハーグ、お堀にたたずむマウリッツハイス美術館。控えめで可憐な姿が美しい)

 そこで滞在6日目の今井君は、「デン・ハーグ」を目指すことにした。アムステルダム中央駅から電車で40分ほど。3日前に旅したデルフトの1つ手前の駅で下車、マウリッツハイス美術館はこの町にある。
 「そんなに近いなら、デルフトとセットで行けばいいじゃん」であるが、ホントにその通りであって、バスでバンバン回る団体ツアーの人々は、デン・ハーグとデルフトは完全にセットにしてしまうようだ。「フェルメールの故郷探訪と『真珠の耳飾りの少女』ご鑑賞」みたいなツアーは、ほぼ半日で2つの町を進軍。オランダを一気に通過して、お隣のベルギーに乗り込んでいく。
 しかしそんなんじゃ、何の出会いもないじゃないか。直線的に進軍と制圧を繰り返すばかりジャ、「おやおや、こんなシロモノもあったんだ」「おお、こんな場所も悪くないね」という旅本来のオドロキはない。オドロキのない旅は、ガイドブックと旅番組で得た知識の単なる確認作業に過ぎなくない。
デンハーグ行
(デン・ハーグに向かう)

 そこでクマどんは、3日前に丸1日を費やしたデルフトのお隣の町に出かけ、暢気に丸1日をここで過ごして、普通の人には経験できないフザけたさまざまな発見を楽しむことにする。
 デン・ハーグは、日本では単に「ハーグ」である。すでに1度書いたが、「デン」は定冠詞。英語では「The Hague」、フランス語では「La Haye」であって、さすがヨーロッパ言語では意地でも定冠詞を忘れない。
 しかし日本では、定冠詞は完全に無視。大学の「国際法」の授業中には「オランダのハーグに国際司法裁判所(ICJ)があります」と講義するので、今井君が習った皆川洸教授も、あくまでハーグはハーグ。デン・ハーグだなんてのは、今度の旅で初めて知ったようなものである。
 オランダではアムステルダムとロッテルダムに次いで第3の人口を誇り、国際機関が150も置かれて「事実上の首都」と呼ばれるほどの国際都市となっている。もちろん青いターバンの少女にメロメロの日本人にとっては「マウリッツハイス美術館の町」であって、あれ以来ここを訪れる日本人の数は激増したはずである。
マウリッツハイス2
(ルーブルみたいに巨大でも威圧的でもない、マウリッツハイスの可憐な姿が美術館の理想なんじゃないか)

 しかし、どうも様子がオカシイ。駅前はまだツンと静かに落ち着いているが、街全体が浮かれた気分に酔っぱらったみたいなのである。国民の大祝日「国王の日」がいよいよ5日後に迫っており、その前夜祭から本番のウルトラ大騒ぎに向けて、さすが国際都市の住民も、そろそろ浮かれて踊りだしそうなのだ。
 町の各所にすでに「臨時トイレ」が設置されている。「こんなものを、ホントに使うの?」というフシギなシロモノであるが、高さ1メートル半ほどのプラスチックの三角錐で、同時に3名の男性が用を足せるようになっている。公園にも、街角にも、同じものが設置されて、祭りの日の「ビールの後始末」がカンタンに出来るようになっているのだ。
 まあ、この旅行記にも前夜祭の大狂乱と、国王の日当日のウルトラ狂乱について、余すところなく詳細に描写する予定であるが、5日も前からこんなに臨時トイレを設置するところを見れば、ビールの消費量も実感できるだろうと言うものである。
三角錐
(公園に放置された三角錐の臨時トイレ)

 「さすがにハイネケンの国」であるが、確かに、消費したハイネケンが体内を駆け巡り、やがて肉体からの出口を求めて某所に殺到するとすれば、殺到してきた「元ハイネケン」を奔流のように廃棄する施設は必須であって、そのためなら三角錐の前で男3人向かい合わせだろうと構わない。廃棄の欲求はそのぐらい甘く切ないモノである。
 そういう準備を整えておかないと、何しろ運河とお堀の国である。大量の元♡ハイネケンが運河に奔流として殺到しようものなら、お堀に浮かぶ美しいマウリッツハイス美術館なんか、しばらくは安易な接近を許さない臭気に包まれてしまうだろう。公衆衛生こそ、美術を美術として、美しいものを美しいものとして受け入れるための基礎中の基礎である。
 こうして、①これまで見た全ての美術館の中で最も美しく可憐なマウリッツハイス、②それを元♡ハイネケンの奔流から守る雄々しい騎士としての三角錐諸君、デンハーグのクマどんは①②の両者に深く感動しながら、デン・ハーグ近郊スヘーフェニンヘンに向かうトラムに乗り込んだ。
 「え? 何ですって? スヘーフェニンヘン?」。おお、スヘーフェニンヘン、マコトに発音しがたいカタカナ表記であるが、英語読みではこれもまた驚くべき発音に変わる。いったいどう読むのかは、「明日のお楽しみ」だ。
トラム
(トラムに乗ってスフェーフェニンヘンに向かう)

 お、今日は短いね。そりゃそうだ。何事も「有言実行」が大切。「短くする」と何度も宣言を繰り返し、それが出来ずに何度でも反省を口にしている以上、諸君と全く同様に「2学期こそ有言実行だ!!」と、再び決意を繰り返さざるを得ない。
 「あきらめちゃダメだ。言ったことは、いつか必ず実現してみせる」でなくちゃ。もちろんそれは、受験生や大学生諸君のことばかりではない。講師も先生も、「2学期こそ、必ずテキストを最後までやり終えるぞ」「2学期こそ、生徒たちの実力をつけてやるぞ」であって、「今度こそ」の握りコブシがその固さを失うことがあってはならないのだ。

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 6/6
2E(Cd) Kempe & Münchener:BEETHOVEN/SYNPHONIE Nr.6
3E(Cd) Karajan & Wiener:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS 1/2
4E(Cd) Karajan & Wiener:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS 2/2
5E(Cd) Furtwängler & Vienna:BEETHOVEN/SYMPHONY No.7
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