2014年08月17日(日)

Thu 140724 キューケンホフ公園へ 長蛇の列 リッセのこと(おらんだサトン事件帖8)

テーマ:ブログ
 4月16日、アムステルダム滞在2日目のクマどんは、さっそくキューケンホフ公園にチューリップ畑を見に行こうと思う。「春のオランダでチューリップを見なかった」などと発言したら、気難しいメンドーな人たちに何を言われるか分からない。
 こう見えても今井君は小心翼々としたクマどんであって、人々のコムズカシイ一言&一言が、いちいちグサリと心に深く突き刺さる。これまでもこのブログで
「年末のパリに1週間いたけれど、今回はルーブル訪問を省略」
「またマドリードに10日滞在したが、プラドは1回だけだった」
と正直に告白したが、それはちょうど
「山形に旅行したがサクランボは食べなかった」
「柳川に行ったけど、鰻を食べただけ。舟下りは省略した」
「能楽堂に出入りしているが、見るのは専ら狂言ばかり。昔はよく能を見たが、いまは狂言に夢中」
「パリでオペラ座に入りびたりと言っても、専らガルニエのほうでしてね。バスティーユは、どうも新しすぎて気合いが入りません」
「トルコ料理は大好きですが、私がオカワリするのは『エズメ』ばかり。ケバブよりずっと深みがありますよ」
「ほぉ、ギリシャ料理店でもワインですか。ギリシャワインも悪くありませんが、ウゾとかメタクサを試してみませんか? オリーブオイルの料理にウゾの香りはピッタリですよ」
みたいなものであって、要するに個人的な趣味を告白しているだけのコト。別にフシギがられる筋合いのものではない。
花畑1
(オランダの広大なチューリップ畑。アムステルダムからハーグ方面に向かう車窓から、頻繁に花畑の光景を目撃できる)

 しかし今井君はあくまで臆病なクマさんだから、最近はビックリするぐらい夢中になって、メンドーなヒトビトの批判を回避しようと、まるでミルフィーユを作るみたいに丹念に、薄っぺらい努力を何枚も何枚も積み重ねている。
 他人の考えるスタンダードなりステレオタイプなりを、不用意に外さなきゃいいだけのことだから、このミルフィーユ作りは思いのほかカンタンだ。ローマに行ったらシスティーナ。NYならメトロポリタンにグッゲンハイム。ウィーンなら美術史美術館。要するにそれだけのことである。
 そして諸君、春のオランダなら、意地でもキューケンホフでチューリップ見物である。「春のオランダ」と聞けば誰でも「チューリップですか?」と尋ねるので、その通りのことをすればいい。無理をして「いえ、アルゼンチンステーキです」「いえ、グロニンゲンとスケベニンゲンの街歩きです」みたいな妙竹林な発言をするから、イヤミニンゲンのイヤミゴコロをくすぐってしまう。
 そこでクマどんは、滞在2日目の朝から素直かつ勤勉にキューケンホフを目指した。高校野球で1塁ランナーが出たら、何はともあれバントで2塁に送る。無理して果敢な作戦に出ると、テレビ解説者やスポーツ新聞の悪口雑言を浴びる。
 走者1塁のバントと、春のオランダのキューケンホフ。これはほとんど同値と言っていい。夏休みに子供連れでトーキョーに来たら、意地でもスカイツリーとディズニー。それを外して「神保町カレー屋めぐり」だの「ぶらり合羽橋」なんてのを敢行すれば、悪口雑言がそこいら中で炸裂しかねない。
花畑2
(キューケンホフお花畑の遠景)

 キューケンホフは、面積30ヘクタールの広大なお花畑。チューリップにアイリスに、ヒヤシンスにアマリリス、スイセンにパンジー、合計約700万株が一斉に花をつける。3月下旬から5月中旬までの2ヶ月間しか開園しない。だから、春にオランダを訪れてここを外すのは「マトモニンゲンのやることじゃない」と言われても致し方ない。
 アムステルダムからバスで30分ほどだから、ロケーションも絶好だ。ライデンからでもハーグからでもバス30分。空港のあるスキポールからでもやっぱりバス30分。こんなにアクセスのいいお花畑は、さすがに世界中にも例を見ない。
 そのバスが、「5分おき」とか「10分おき」とかで頻繁に走り回る。こんなにたくさん人が押し寄せて、花畑のほうが山手線か隅田川花火みたいに大混雑にならないか心配であるが、実際に入場してみるとヒトビトはちょうどよくバラけていて、春のそよ風がマコトに爽快に感じられる1日であった。
チューリップ
(チューリップ君たちの近景。キューケンホフにて)

 今井君は、アムステルダム中央駅から電車でスキポールへ、スキポール空港からバスに乗るルートを選択。国際空港からバスが5分おきに走っているということは、「朝のヒコーキでやってきて、夜のヒコーキで帰る」という日帰り弾丸チューリップ見物ツアーなんかも少なくないということだろう。
 アムステルダム中央駅のホームで「iPhoneを線路に落としちゃいました」と途方に暮れているオランダの女子学生に遭遇。「命よりスマホが大事」という気持ちは、オランダでも日本と同じらしい。危うく電車にひかれちゃいそうになりながら、それでもスマホだけは守ろうとする。何とか駅員さんに拾ってもらっていたけれども、マコトにハラハラする光景であった。
中央駅
(アムステルダム中央駅ホーム。女子学生がスマホを落としたあたり)

 スキポールまで大混雑の電車で15分ほど。空港の外には長蛇の列が出来ていて、列はバス乗り場から100メートル以上続いている。誰が見たって、「こりゃダメだ」「こりゃ今日はあきらめましょう」「何か別の計画を立てましょう」と、あっという間に心を決める光景である。
 それでもすぐには決心がつきかねて、クマどんは長蛇の列の最後尾にくっついた。あんまり長いから「これってホントにキューケンホフ行きのバスの列?」とみんなが不安になり、世界中から花を見に集まったヒトビトが、お互いに顔を見合わせて苦笑している。
 タクシーの運転手さんたちが、盛んに大声で営業をかけてくる。
「こんな列に並んでたって、どうせラチはあきませんよ」
「きっと2時間待ちですよ。3時間かもしれませんよ」
「その点、タクシーなら今すぐ行けますよ」
「3人4人揃えば、タクシーのほうが安いぐらいですよ」
「帰りも待っててあげますよ」
「この際、貸し切りにしませんか? 他のオススメ観光地にも回ってあげます。ずっとお得ですよ」
など、なかなか言葉巧みである。
 列の真ん中に割り込んで強引に口説き落とそうとするドライバーもいるが、いろいろと規制があるのか、多くはバスの列を遠巻きにして道の向こうから大声でそういう勧誘を続ける。警察車両やバス会社の担当者が回ってくると、その声がピタリと止まる。夏のセミか秋の虫みたいなものであるが、確かに魅力的なお誘いである。
キューケンホフ
(キューケンホフ公園エントランス。ディズニーの賑わいと変わらない)

 そういうタクシーの存在に業を煮やしたのか、バス会社のほうでも一気に数台の臨時便を出して長蛇の列の解消に努めた。おかげでクマどんは15分ほど待っただけで済んだ。「3時間かもしれません」などという惨劇にはならずに済んだのである。
 スキポールから20分、ライデンやハーグやハーレムからも20分というあたりに「リッセ」という名の美しい住宅地が広がっている。もちろん乗客の目は間近に迫ったキューケンホフのお花畑のほうに向いているが、ヘソ曲がりのクマ君はリッセのキレイな町並みがまず気に入った。
 どうかね、日本のお金持ち諸君、「オランダ・リッセで不動産投資」なんてのは。オシャレじゃないか。あのまま放置しておくと、きっとリッセにも旺盛な中国の投資熱が大波のように押し寄せて、美しい町並みは「緑虫強」や「IKI MASU」や「SUMO」でいっぱいになっちゃうでござるよ(昨日の写真参照)。
 なお、キューケンホフ公園についての詳しい記述は、また明日にする。「記事は2枚程度に」と宣言してからホンの5日も経たないうちに、またまた3枚を超えるようになっちゃってることに、重い罪悪感が頭をもたげはじめた。

1E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPOHONY No.1
2E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPOHONY No.2
3E(Cd) Solti & Chicago:BRAHMS/SYMPOHONY No.1
6D(DMv) THE OTHER BOLEYN GIRL
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