2014年06月16日(月)

Fri 140523 OVチップカード オークラ 親切オネーサマ(おらんだサトン事件帖3)

テーマ:ブログ
 4月15日、こうしてクマ蔵は朝9時のスキポール空港に到着してしまった。ホテルにチェックインできる時刻は、早く見積もっても13時。まだ4時間もどこかで時間をつぶさなきゃいけない。
 時間をつぶすといっても、こんなに大きな荷物がある。羽田空港のカウンターで計ってもらった時には「25kg」と表示された。そんな巨大なものをガラガラ引きずりながらでは、時間つぶしもマコトに困難なのである。
 まず、スキポールの鉄道駅に行ってみた。アムステルダムに2週間滞在して、近郊の街にいろいろ小旅行を繰り返すいつものパターンを予定しているから、何と言ってもまず手に入れなければならないのは「OVチップカード」である。
 SuicaとかIcocaみたいなICカードであるが、諸君、オランダは狭い国だから、このカード1枚で国の隅々まで旅ができる。地下鉄もトラムも、近郊電車もバスも、この1枚でOK。アムステルダムだけじゃなくて、ハーグのトラムも、デルフトのバスも、グロニンゲンの電車だって、全部この1枚で済ませられる。
スキポール
(オランダ、スキポール空港駅)

 さすがに日本ほどのオトギの国は世界中にまだ存在しないから、「ショッピングだって交通系カードでピピッ」というところまでは進んでいない。しかし諸君、この方面でのオランダの技術は、欧米先進国の中でもおそらく最も進んでいる。
 パリやロンドンにも似たようなカードはある。しかし性能は「まだまだ♡」というか「まだまだまだ♨」な感じ。「ここにタッチ」ということになってはいるが、ちょっとやそっとタッチしただけでは、まあ反応しない。
 カードをリーダーに載っけたら、優しく何度もナデナデ&ナデナデナデしてあげる。ついでだから、呪文も唱えよう。「反応してね」「反応してね」と3回繰り返して目を閉じれば、もしかするとゲートが開くかもしれない。
 しかし諸君、その時ゲートの開き方の激しさにビックリしてはいけない。自ら砕けて散ろうとするかのように力強く、「バンッッ!!!」という響きもろともゲートが開く。
 開いたら、可及的速やかにここを通り抜ける。まさに脱兎の如き素早さが要求されるので、万が一逡巡しようものなら、ゲートは開いた時に勝るとも劣らぬ激しさで、「バンッッ!!!」と地響きをたてながら閉じてしまう。
 「オマエが逡巡したんだから悪いのだ。もう決して通してやらない」と、ゲート君に思い切り叱られているような感覚である。そして実際、もう押しても引いても、ニッチもサッチも行かないのだ。
かざす
(オランダ、OVチップカードのカードリーダー)

 さらに南下してマドリードやバルセロナ、リスボンやイスタンブールに行ってみると、状況はさらに悪化する。リスボンなんか、紙製のカードである。今井君みたいにバカ丁寧に扱えばいいけれども、南の国のヒトビトはマスコミ独特の枕詞を引用すれば「底抜けに明るくておおらか」。チケット類の扱い方にもそのおおらかさが如実に現れて、紙のカードはたちまちヨレヨレになる。
 ただでさえ反応の悪いカードリーダー君たちだ。ヨレヨレの折れ曲がった紙カードに記録された情報が、そうカンタンに読み取れるはずはない。だからリーダーからゲート君への「開いていいよ」という指令は、滅多なことでは伝わらない。
 こういうふうだから、気難しいゲート君はそこいら中でスタックする。底抜けに明るくおおらかな南国のヒトビトは、その度に顔を紅潮させて機械を蹴飛ばすなり、跳び箱の要領で機械を飛び越える行為に訴えるなり、一人一人の性格にあった自衛策を講じることになる。
 ところが諸君、オランダの誇るOVチップカードは、ネーミングこそカッコよくはないが、反応の鋭敏さは日本の交通系カードに並ぶほどのもの。さすがオランダ、江戸時代に200年以上にわたり、チョンマゲにオハグロの日本人を忍耐強く指導し続けてくれた先輩国家だけのことはある。
 確かに、「オートチャージ」「ショッピング」はできない。チャージするにはチャージ機に並ばなきゃダメだし、そのチャージ機の少なさもまたヨーロッパ独特。ICカードの時代になっても、やっぱりヨーロッパのヒトビトは長蛇の列が好きなのである。
オークラ1
(ホテルオークラ・アムステルダム全景)

 さて、無事にOVチップカードは手に入ったし、巨大スーツケースを引きずっての時間つぶしはやっぱりイヤだから、この際タクシーでいったんホテルに向かうことにした。まだ午前10時だけれども、フロントにお願いして荷物だけ預かってもらうことにすればいいのである。
 タクシーの運転手さんも、マコトに英語が上手。このあと14日間、オランダのヒトビトが余りに英語がウマいのに感激し続けることになる。ほぼ全国民がネイティブ並み。イギリス人よりもアメリカ英語が上手かもしれない。
 分かります? 「イギリス人がイギリス英語に飽きてアメリカ英語のマネをしている時より、オランダ人のアメリカ英語のほうがウマいかもしれない」ということであるが、オランダ人どうし英語で話すときでも、ネイティブ並みの猛スピードに戸惑いは全くないようである。
オークラ2
(ホテルオークラ前の運河風景。八重桜が満開だった)

 運転手さんは気さくな人で、どんどん話しかけてくる。こういう時は、彼なりの営業活動であることが多い。「アムステルダムにはいつまでいるんですか」「どんな街を観光するんですか」という質問にマトモにこたえていると、当然「その街なら、電車よりタクシーが便利ですよ」とか「1日貸し切りも出来ますよ」と、実はそういう方向に持っていきたいのである。
 今井君も、そういう熱心な営業活動は(法律で規制されている場合を除いて)キライなほうではない。商売熱心、素晴らしいじゃないか。「デン・ハーグ、デルフト、キューケンホフ、ロッテルダム…」と予定の街の名を上げていくと、ドライバーは「キューケンホフ」にすぐに反応した。
「明日行くなら、朝からホテルに迎えにいってあげる。1日貸し切りでいろいろ回ってあげてもいい」
「費用もかえって安く済みますよ」
というのである。
 たいへんありがたい申し出なのだが、それでは今井君の旅のスタイルに反することになる。あくまで電車とバスとトラムを乗り継いで、ゆっくり車窓を眺め、乗客の表情や行動を観察しながら旅を進めたい。
 「残念だが、電車をつかいます」とハッキリ言って断わると、そこから先は会話がすっかり途切れてしまった。うにゃにゃ、やっぱり営業トークだったのである。
眺望
(今井君のお部屋はほぼ最上階の19階。窓からはアムステルダム南郊が美しかった)

 今回14連泊するホテルは、ホテルオークラ・アムステルダム。日本のホテルオークラがアムステルダムに出している支店である。ホントはもっとずっと中央駅に近いインターコンチネンタルホテルがよかったのだが、3ヶ月前にヒコーキとホテルの予約を進めていた時、すでにインターコンチは予約で満員になっていた。
 オークラは、中央駅からはるかに遠い。徒歩で30分もかかる。ホテルの目の前をトラム12番は走っているが、この路線は国立美術館やゴッホ美術館やコンセルトヘボウなど、いかにも日本人が大好きな文化施設が林立するほうに行ってしまう。
 中央駅に向かうトラムは16番と24番。2~3分置きに来るから非常に便利だ。しかし16番と24番の停車場まで、ホテルオークラから徒歩7~8分。雨でも降ったら厄介であるが、その厄介な雨がひっきりなしに降ってくるのがオランダ独特の天候なのであった。
 こういう難点はあるけれども、フロントのオネーサマがマコトに優しく対応してくれたのが嬉しかった。オネーサマの名前を失念してしまったのが残念であるが、午前10時をちょっと過ぎた時間だったにも関わらず、まず快く荷物を預かってくれた。
 そのあとも大きな地図をカウンターに広げ、「ガイドブックには出てませんが」というオススメの観光スポットを3~4箇所教えてくれたり、長期滞在には絶対条件のスーパーマーケットのありかや、トラムの乗り継ぎ方など、様々な情報も地図に書き込んでくれた。感謝&感謝である。今回の滞在がたいへん気持ちよく始まったのも、もっぱら彼女のおかげだったように思う。

1E(Rc) Solti & Chicago:BRUCKNER/SYMPHONY No.6
2E(Rc) Solti & Chicago:BRUCKNER/SYMPHONY No.6
3E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 6/18
4E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 7/18
5E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 8/18
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