2014年06月04日(水)

Sun 140511 受験地獄は死語 クリニャンクール ブキニスト(ヨーロッパ40日の旅38)

テーマ:ブログ
 伝説のドラマがリメイクされるんだそうな。タイトルは「受験地獄・東大受験 その朝めざまし時計が鳴らなかった」。オジサマ世代としてはマコトに懐かしい「火曜サスペンス劇場」。32年前に放送された名作なのだという。
 32年前の主演は、太川陽介と倉田まり子。それじゃまるっきり日曜夕方のNHK「レッツゴーヤング」の世界であるが、考えてみれば当時の大学受験の世界なんだから、マコトに妥当なキャスティングだ。石川ひとみや「ずうとるび」が出ていないのが不思議なぐらいである。
 しかし諸君、いまどき「受験地獄」というコトバが生き残っているとは驚きではないだろうか。受験勉強が地獄のようだったのは、やっぱりもう30年も昔のことであって、21世紀の若い諸君が大学受験を地獄と思っているということは、今やちょっと考えられない気がする。
 この30年、おそらく予備校の大活躍のおかげで、受験を地獄と思うようなヒトはほぼ絶滅危惧種になったのではないだろうか。世界には「地獄絵図」というコトバが当てはまる局面が他にいくらでもあって、日本の大学受験なんか天国みたいなもの。「幸せなこの時代を心行くまでエンジョイしたまえ」と、予備校講師と職員とで、30年にわたって若者たちに切々と訴え続けてきた。
サンマルタン1
(パリ、サンマルタン運河)

 「東大合格だけが人生だ」という考え方も、唖然とするほどの時代錯誤である。テレビの世界のヒトたちには、是非とも一度マジメに予備校を徹底取材していただきたい。いまや、そんなコドモっぽい発想に取り憑かれている受験生なんか、これまた絶滅危惧種である。
 ならばちょっとコトバを入れ替えて、「医学部合格だけが人生だ」ではどうか。これまた余りに古くさい。「受験生のトレンドは、東大から医学部に移っています」などと知ったかぶりをするキャスターや雑誌記者も多いようだが、そんなのはもう10年以上も前のこと。少なくとも今井君の目の前の受験生たちは、その程度の損得勘定から100歩も200歩も先に進んだ立派なオトナばかりだ。
 いやはや、どうやらテレビの世界は、世の中のトレンドから四半世紀ぐらい遅れているようである。「東大だけが人生だ」☞「東大離れが進んでいます」☞「東大より医学部が人気です」。うーん、そんなコトバを聞くと、クマ蔵なんかは「これって、アーカイブ?」と思わず噴き出してしまいそうになる。
オレンジ
(パリも3月になると汗ばむほど暖かい日がある。生オレンジジュースの屋台が出ていた)

 「めざまし時計が鳴らなかった」という暢気なサブタイトルも、やっぱり噴飯もの。だって諸君、「めざまし時計に人生を預ける」なんてことをすると思うかい? メールにツイッターにLINEが早朝からバンバン入ってきて、「とても寝てなんかいられない」というのが、朝の受験生の実態だと思いますけど。
 受験を地獄と認識し、「東大合格だけが人生」と考えているような困った若者が、
「めざまし時計が鳴らなかったので、東大入試の朝にグースカ寝てました」
「グースカ寝坊しちゃいました」
☞「だから『バクダンを仕掛けた』と脅迫電話をかけました」
というんじゃ、ずいぶん暢気なお寝坊さんが、いきなりヤタラに激しい稚拙な行動に出るじゃないか。Mac君、キミの変換した「尾根某さん」とは何ぞや?
 ま、実際にどんなリメイクになるのか、見てみなきゃ分からないけれども、もう一度クマ蔵はテレビの世界のヒトビトにお願いしたい。と言っても、テレビの世界の華やかな面々が今井ブログなんか読んでいることは、全然期待していないけれども、これじゃ21世紀の受験生たちのレベルから考えて、余りに幼稚、余りにアーカイブ的、余りにも時代錯誤だ。
「受験生は、受験を地獄と感じているに違いない」
「1枚の紙切れで人生が決められてしまうのは可哀そう」
「東大や医学部合格を、人生の全てと思っちゃダメだぞ♡」
と言うんじゃ、マコトにスミマセンが、70年代フォークソングからちっとも卒業できていないんじゃないかい?
ブキニスト
(セーヌ両岸に、古本の露店『ブキニスト』がズラリと並ぶ)

 さてと、最終盤のパリの今井君は、雨の降る日曜日の午後、「クリニャンクールの蚤の市」に出かけてみた。テレビのアーカイブが好きなのと同じように、骨董品も大好き。実際に買うということはしないが、ブリュッセルでもバルセロナでもリスボンでも、名もない蚤の市に迷い込んで、半世紀前の雑貨や切手や古本をポカンと口を開けて眺めて回る。
 蚤の市へは、地下鉄4号線Porte de Clignancourtで下車。冷たい3月の雨の中、「パリ最大の蚤の市」は確かに広大であって、午後になっても界隈の賑わいはちっとも衰えていない。
 ただし残念なことに、この日のクリニャンクールは「蚤の市」というより単なる雑貨市である。アジアと東欧で大量生産されたバッグやオモチャが並んでいるだけで、「100年前の骨董品」みたいな期待はことごとく裏切られた。
外観
(パリ、トゥールダルジャン)

 まだあの頃は今井君も弱虫で、「治安」「治安」「治安」とそのことばかり気にかけていた。クリニャンクールに来る途中、地下鉄4号線Chàteau d'Eauの駅で若者たちが大声で騒いでいるのを目撃し、その騒ぎにショックを受け、何となく蚤の市を満喫する気分ではなくなってしまった。
 別に蚤の市を歩き回らなくても、本や切手やポスターの骨董品なら、セーヌ両岸にズラリと並んだ「ブキニスト」の店を覗いて歩けばいいのである。
 Bookinisteとは、もちろんBookを売る人々であって、3~4メートル四方の黒いブリキの箱に古本をギュッと詰込んだ店が、セーヌ両岸に200メートルほどズラリと並んでいる。神田神保町のパリ版であるが、神保町とは比較にならない小さな露店ばかりである。
門前
(トゥールジャルダン拡大図)

 ちょうどそのあたりに、レストラン「ル・ブキニスト」があった。パリ滞在中、マトモなレストランでの夕食は、この店での1回だけである。あとは近くのスーパー「Monoprix」でハムやチーズやオリーブを買って、毎日できるだけ貧しい感じの夕食にしていた。
 いま手許にあるガイドブックを開いてみると、「ル・ブキニスト」は「中高級」にランクされている。「従来の重厚なフレンチのイメージとは異なる、新しいセンスにあふれている」のだそうだ。
 周囲には、アランデュカスだのタイユヴァンだの、ギーサヴォワ本店だのトゥールダルジャンだの、「この店で修業しました」というだけで日本なら行列ができそうな、ウルトラ有名&高級店が並んでいる。
 それに比較すれば、確かに「ル・ブキニスト」は「中高級」のランクに甘んじなければならないだろう。しかし諸君、あの頃の今井君は「中高級」の段階ですでに緊張しまくっていたのであった。
 ワインも注文したが、何を飲んだのかサッパリ覚えていない。メインディッシュに何を食べたかの記憶もないし、旨かったかどうかもわからない。記憶にあるのは、両側をドレスアップしたオジサマ&オバサマに挟まれた狭いテーブルで、「粗相をしてはいけない」「とにかく粗相をしないで最後まで無事に乗り切ろう」とひたすら念じていたことだけである。

1E(Cd) Chailly & RSO Berlin:ORFF/CARMINA BURANA
2E(Cd) Chailly & RSO Berlin:ORFF/CARMINA BURANA
3E(Rc) Solti & Chicago:BRUCKNER/交響曲No.6
4E(Cd) Brendel:BACH/ITALIENISCHES KONZERT
5E(Cd) Brendel:BACH/ITALIENISCHES KONZERT
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