2014年05月05日(月)

Fri 140411 グランクラス ジェノバ☞ニース☞マルセイユ移動(ヨーロッパ40日の旅28)

テーマ:ブログ
 ゴールデンウィーク後半、首都圏は早朝の震度5弱にビックリして飛び起きたわけであるが、今井君はちょっと所用があって宮城県仙台に滞在中。先ほどオウチに帰ってみると、渋谷区の留守宅では2~3の不安定な置物が倒れていて、おやおや、なかなかたいへんな地震だったようである。
 午前5時18分、仙台も揺れた。まずちょっと強めの縦揺れがあって、5~6秒遅れてからユサユサ円を描くように揺れはじめた。揺れはかなり長く続いて、「なんだ、まだ大震災の余震が続いているのか」と慄然としたのであったが、この程度の地震には仙台の人はもうすっかり慣れっこになってしまっているようである。
 お昼過ぎ、仙台駅から新幹線で帰京。「その前にお蕎麦ぐらい」と思い、新幹線の時間まで30分ほどあったから、駅3階の気楽な蕎麦屋に入った。珍しくビールもお酒も頼まなかったが、「かき揚げ天ぷら蕎麦」についてきたかき揚げの巨大さに動転して、それだけで酔っぱらった気分になった。
車窓1
(リビエラ☞コートダジュール移動の車窓風景 1)

 帰りは、初めて「グランクラス」といふものを経験した。グランクラスは「はやぶさ」タイプの列車に1両だけ連結。グリーン車よりもうワンランク上のステイタス、白い総革張りの1人掛けシートは、まさにファーストクラスの趣きである。
 ただしこれに乗るには、目玉が片方ぐらい飛び出るほどのオカネを払わなければならない。仙台☞東京の片道で19380円もする。普通の指定席なら11400円だから、乗車時間たった1時間半のために、+8000円も払わなければならない。今井君は、そういう無意味な贅沢はキライでござる。
 無意味と言っておいて、しかしヌケヌケとグランクラスにふんぞり返って帰ってきた。諸君、これには万やむを得ない事情があったのだ。どうか許してくれたまえ。
 「仙台まで行ってこなきゃな」と決まったのが、5月3日の深夜。この段階で「JR東日本えきねっと」のHPを開いてみたら、さすがに大型連休だ、5月5日の午後で空いていた指定席は、この列車のグランクラスの1席のみ。普通車の指定席もグリーン車も、どの列車もみんなカンペキに売り切れで、他の選択肢は1つもなかったのである。
 乗車してみると、シートはマコトに心地いいが、客層が何だかイヤらしい。大声で会社での自慢話をしては笑いこけるオジサマたち。アテンダントを呼びつけて「あれはないの?」「これはないの?」「あれちょうだい」と無礼な言葉遣いをする中年男。ボクチンは、大人どうしの会話は声も態度も抑制し、優しい笑顔で交わすべきだと信じる大人しいクマである。
イタリア国鉄
(イタリア国鉄・1等車両)

 その「アテンダント」のサービスも、ちょっと濃厚すぎるんじゃないかね。ま、実際に乗ってみなければわからないが、サービスが頻繁すぎて、居眠りしていてもしょっちゅう目が覚める。サービスのための行ったり来たりが多すぎるのだ。
 例えば、「和軽食になさいますか? 洋軽食になさいますか?」「お飲物は何になさいますか?」「お済みでしたらお下げいたします」なんてのがある。たったいま駅の蕎麦屋で「巨大かき揚げ蕎麦」をすすり、かき揚げのニオイのゲップを抑えるのがやっとのクマ蔵にも、容赦なく「和と洋どっちでございます?」がやってくる。
 客の注文を1人ずつアテンダントが尋ね歩き、「あれはないの?」「○○ちょうだい」という横柄な客の注文に困り果て、「申し訳ございません、○○はございません」とひたすら謝罪のコトバを並べる。で、ようやく注文をとり終わったところで、「洋軽食の数が足りなくなった」と気づくのである。
 すると今度は、洋軽食を注文したお客1人1人に「申し訳ございません、和軽食ならご用意がありますが、洋軽食は数が足りなくなってしまいました」と、深々とアタマを下げて回る。
 変にド派手なファッションのオネーサマはイヤラシく舌打ちするし、ふんぞり返った中年オジサマ連からは「何だ、結局ねえのかよ」と嘲笑するし、車内のイヤな雰囲気にクマ蔵君はゲッソリする。
車窓2
(リビエラ☞コートダジュール移動の車窓風景 2)

 それでも今井君の席まではギリギリで「洋軽食」が間に合って、マコトに幸運なクマ蔵は、後部座席の舌打ちと嘲笑の中で、待ちに待たない洋軽食のフタを開ける。おお、小さなサンドウィッチ6個と、どういうわけかツクネが2個。ツクネには、油で炒めたニンニク2切れがからまっている。
 これに「お飲物は何になさいますか?」がセットになるから、車内はさらに騒然となる。「和か洋か」の2者択一でさえ15分もかかったのに、「お飲物」のほうはアルコールを含めて10種類もあるから、ラチのあかないこと甚だしい。
 コーヒー&紅茶となると、「お砂糖ミルクはどうなさいますか?」「ちょうだい」or「いらない」というのもやらなきゃいけないし、アイスコーヒーの人には砂糖じゃなくて「ガムシロップはどうなさいますか」と言い換えなきゃいけない。
 ようやく決まった全ての食料品を、何と「お一人様ずつシズシズと」運んでくるのである。ヒコーキみたいに、ワゴンでまとめて運んでくるようなことはしない。ヒコーキだって空席が多ければ、1人ずつトレーに載っけて手渡すことがあるけれども、こんなに混雑した満員の車内で「1人1人シズシズ」をやっていたんじゃ、配り終わるころには列車はもう栃木県に入っている。
ケータイマナー1
(フランス国鉄「ケータイONしていいよん」の掲示)

 この濃厚&濃密なサービスの間、他の車両と同じ車内放送がグランクラスにも全部入っている。あらかじめ収録された日本語と英語の放送。その後で車掌が懇切丁寧に伝える各駅の到着時間、トイレや車掌室の位置、ケータイ電話のご使用についてのお願い、その理由。なぜ不用意に座席を移動してほしくないか。運転手の氏名、自らの氏名と所属車掌区、車内販売からのお知らせなど。車内を騒然とさせるための全ての工夫を、東京到着まで延々と念入りに繰り返す。
 今井君は、やっぱり欧米の鉄道の静寂を愛するのである。ベルギーの鉄道には「静寂の大切さ」を端的に示す掲示があったし、1週間前まで旅していたオランダでは窓ガラスに小さな白い「S」の文字があった。「S」とはもちろん「SILENCE」のことであって、車内で携帯プレイヤーの音漏れなんかがあると、客の中には奮然と別の車両に移動する人だっている。
ケータイマナー2
(フランス国鉄「ケータイOFFしてちょ」の掲示)

 3月6日、クマ蔵はイタリアのジェノバからフランスのマルセイユに移動する。まずIC341で、GENOVA PIAZZA PRINCIPEの駅を 08:55発。途中Ventimigliaの駅でパスポートコントロールがある。コワい顔の警察官が車内にバラバラと入ってきて、1人1人パスポートを点検して回った。
 諸君、この駅がイタリアの西の端っこで、この直後にイタリア-フランスの国境を通過するのだ。ドイツから入った今回の旅では、ドイツ☞オーストリア☞イタリアといくつもの国境を越えてきた。まだ「モナコ」が残っているが、本格的な国境を越えるのは、これが最後になる。
 ニースには11:51着。マルセイユまでの直通電車はないから、ここでフランス国鉄の列車IC4764に乗り換える。NICE VILLE発13:33、マルセイユのMARSEILLE ST CHARLES駅には16:04着。7時間にわたる大移動で、ついにクマ蔵はフランス入りしたわけである。
 途中は、リビエラ☞コートダジュールのウルトラ有名観光地がズラリと並ぶ。サンレモ、モナコ、ニース、カンヌ、マントン、マルセイユ。余りにも花やかな街の名が並ぶけれども、3月上旬は完全にシーズンオフであって、車内も車窓も閑散としていた。
 しかしやっぱりクマ蔵どんは、日本の新幹線の喧噪や騒然や濃厚よりも、欧米の鉄道の素っ気ない静寂のほうを愛するのである。ユーレイルパス1等の使用期限は3月10日。その日にマルセイユからパリに移動するのが、今回の旅の最後の長距離移動になる。静寂を愛する欧米旅行者に混じって、このクマもまた静謐を満喫しようと考えるのであった。

1E(Cd) Sheila E. & The E-Train:HEAVEN
2E(Cd) Tower of Power:TOWER OF TOWER
3E(Cd) Tower of Power:URBAN RENEWAL
4E(Cd) Tuck & Patti:CHOCOLATE MOMENT
5E(Cd) Incognito:ADVENTURES IN BLACK SUNSHINE
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