2014年04月19日(土)

Wed 140326 美術館めぐり カフェ文化 なんだこりゃラーメン(ヨーロッパ40日の旅13)

テーマ:ブログ
 ウィーンに滞在したら、美術館にも行かなきゃいけない。誰かに義理があるわけではないが、「ウィーンで美術館に行かなかった」ということになれば、遠い将来(50年後ぐらいか)天国入りした後で、周囲の善男善女に責められそうである。
 天国に迎えられるほどの善男善女なら、ウィーンの美術館を無視したぐらいでサト助を責めたりするようなことはしそうにないが、善男善女以上にコワいのは、裁きをくだす神様である。
「オマエはウィーンの美術館を無視したそうだが、それはホントーであるか?」
「へえ、ホントーでごぜーやす」
「ふむ、それは地獄行きの1要素なのである!!」
「許してくださいまし。おねげーでごぜーやす。これからはきっと改心して、美術館にもチャンと通うことにいたしやす」
「何を申すか、愚か者めが。事ここに至って『改心』など許されるはずがなかろう」
神様はそう言って、裁きを下す天秤のマイナス要素のほうのお皿に、大っきな重たい分銅をのっけるに違いない。
 それがコワいばっかりに、ウィーンのサト助ちゃんは美術館を3つキチンと回っておくことにした。ベルベデーレ宮殿、アルベルティーナ、そして美術史美術館の3つである。
ヴォティーフ
(ウィーン、ヴォティーフ教会)

 途中で道に迷ったサト助は、通りかかったウィーンのオバーチャンに道を教えてもらって、ようやくベルベデーレにたどり着いた。道を教えながら、オバーチャンはなぜか嬉しそうに目をウルウルさせていたが、昨日のオペラ座のバーチャン3人組とは正反対の親切ぶりに、サト助の目もまた思わずウルウルする始末。ま、世界中にはホントにいろんなバーチャンが存在するのである。
 ベルベデーレにはクリムトの「接吻」があって、日本にはファンが多い。「クリムトに逢うためだけにウィーンに行ってきました」と言って、これまた目をウルウルさせているような人だっている。今井君はあんまりキンキラキンなのは苦手だから、絵のほうはサッサと終わりにして、雪の降り積もった庭園から美しい白い宮殿を眺めてお茶を濁すことにした。
 2軒目のアルベルティーナには、「野うさぎ」をはじめとするアルブレヒト・デューラーの名作がズラリと並んでいる。今井君が学部生の頃、東京でデューラーの銅版画展があって、すっかりデューラーのファンになった。
 一緒に展覧会を見に行った学部の友人の菊池君は、その後20歳代前半で夭折してしまったけれども、いやはや、菊池君とは実にいろいろ美術館を回ったものだった。わざわざ鎌倉まで出かけて神奈川県立美術館の常設展を見たぐらいだが、そのキッカケはデューラー銅版画展だったように思う。
美術史美術館1
(美術史美術館前で)

 最後の「美術史美術館」は、ヨーロッパ3大美術館の1つに数えられることもある巨大な美術館。もっとも一般に「ヨーロッパ3大」とは、ルーブルとプラドとロンドンのナショナルギャラリーの3つを言うらしいのだが、ウィーン美術史美術館はその3つに「勝るとも劣らない」ないし「劣るとも勝らない」というレベル。たいへんな巨大美術館である。
 しかしサト助君は、1日で回りきれないほどの巨大美術館はキライ。1日どころか「1週間かかってもムリ」という規模になると、正直「常軌を逸している」と言ったほうがいい。
 コレクションの物量作戦でヒトビトを圧倒しようなんてのは、美術を愛する者の風上にもおけないというか、「邪道なんじゃないの?」というか、やっぱり気にいらないのである。アジア・アフリカ・中南米から略奪してきたものをズラリと展示した博物館になると、ボクチンは足を踏み入れるのもイヤでござるよ。
 というわけで今井君のウィーン美術館探訪は、アルベルティーナのデューラーを除けば、うにゃにゃ、あんまり楽しいものではなかった。しかしこれで50年後に天国に行ったとしても、神様にも善男善女の皆様にもとりあえず叱られないで済みそうである。
美術史美術館2
(ウィーン美術史美術館 1)

 さて、ウィーンに行ったら「カフェ文化もエンジョイしよう」ということになっている。サト助は居酒屋みたいな下世話な店のほうが好きなので、「カフェでケーキ」的趣味は全く持ち合わせていない。しかし、ウィーンのカフェ文化を無視すれば、またまた神様と善男善女を怖がらなきゃいけない。
 「とかくこの世は面倒」であるが、あの世のことを考えても面倒のレベルは変わらない。諸君、とかくあの世は面倒が多いから、とにかくまずこの世でベストを尽くしておこうじゃないか。どうだい、今井君の言うことは。兼好法師どんならきっと「あやしき下﨟なれども、聖人の戒めにかなえり(高名の木登り)」と讃えてくれるんじゃないかね。
 で、試してみたカフェは、「ザッハー」「デーメル」「モーツァルト」の3軒。ウィーン・カフェ文化のMustな3軒と言っていいが、予想通り3軒ともとても今井君向きとは言えなかった。
美術史美術館3
(ウィーン美術史美術館 2)

 まず「デーメル」は、従業員の態度が気に入らなかったので、何も注文せずにすぐ店を出た。翌日もう1度チャレンジしてみて、この時は何とかコーヒーを飲み下したのだったが、店にも周囲の客層にも、別にカフェ文化なんか感じない。要するに昭和日本の「純喫茶」が、「チョコケーキもやってます」というだけのことである。
 「デーメル」をサッサと出た後で入ってみた「モーツァルト」も、やっぱり狭苦しい純喫茶であるに過ぎない。オレンジをアレンジした紅茶はなかなか旨かったが、そのぐらいでいちいち「文化」なんか感じられるほど、このクマは繊細にできてはいない。
 「ザッハー」では、もっとフシギな経験をした。同じようにゴミゴミ混み合った「チョコケーキつき純喫茶」にノコノコ入っていったところ、ウェイターが恭しい態度で近づいて、「あなたはこんな店に入るようなカタではありません」と言うのである。「あなたみたいな人は、こちらのほうがオススメですよ」と背中を押され、壁のむこうの広々としてソファ席のほうに通された。
 こうなると、まさか「私は50年後の天国入りに備え、今からこの世で全力を尽くしているところです」「そういうわけですから、ゴミゴミしたチョコつき純喫茶のほうがいいんです」と説明するわけにもいかない。今井君はふかふかのソファーでしばらくゆっくりして、結局ザッハーのカフェ文化には接することができなかった。
王宮
(ウィーン、王宮)

 その直後、サト助はヨーロッパで初めて「なんちゃってラーメン」を体験することになった。ウィーン裏町の「ラーメン京都」である。日本人ならラーメン屋に「京都」というネーミングはしそうにないから、これは明らかに中国の人か韓国の人が経営するお店だろう。
 出てきた「ラーメン」は、具が圧倒的に多い。丼の中の麺はたった5~6本。あとは全て野菜であって、ラーメンというより、「野菜煮込みの中に麺が数本、何かの間違いで入りこんだ」という類いのものであった。
 しかし考えてみれば、この「なんちゃってラーメン」は時代の先駆けだったのかもしれない。21世紀、日本で超新星のように人気の爆発するラーメン屋さんには、このタイプの「チョー具だくさん」な店が少なくないような気がする。
 長蛇の列を30分も我慢して、ようやくありついたラーメンが野菜煮込みにすぎなかった場合、今井君はそれを「なんだこりゃラーメン」と呼ぶことにしている。
 サト助はやっぱり麺のタップリ入った正統派の醤油ラーメンか味噌ラーメンがいい。「なんだこりゃラーメン」はイヤでござる。しかし諸君、中国や韓国の人がヨーロッパで出している「なんちゃってラーメン」こそ、日本で人気の「なんだこりゃラーメン」の先駆けだとしたら、「なんちゃって」もあながち捨てたものじゃないのである。

1E(Cd) Bobby Coldwell:AUGUST MOON
2E(Cd) Bobby Coldwell:CARRY ON
3E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
4E(Cd) Bobby Coldwell:BLUE CONDITION
5E(Cd) Boz Scaggs:BOZ THE BALLADE
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