2014年04月17日(木)

Mon 140324 ウィーンへ ホテルアストリア シュテファン寺院(ヨーロッパ40日の旅11)

テーマ:ブログ
 2月19日、ミュンヘンから国境を越えてオーストリアに移動し、この日からウィーンに4泊する。ドイツには10日滞在したことになるが、諸君、たった10日では心残りと見残し&食い残しがタップリあって、こりゃどうしても近い将来ドイツを訪れなければならない。
 あれから10年のうちに、その心残りを少しでも解消しようと、2度のドイツ旅行を試みた。2009年のフランクフルト滞在2週間と、2011年のミュンヘン滞在10日間である。合わせて、ドイツ34日。うーん、それでもまだ足りない。というか、旅を繰り返せば繰り返すほど、「あれも食べてない」「あそこにも行ってない」と、焦る気持ちが大きくなるばかりだ。
カールス教会
(ウィーン、カールス教会。バロック建築の巨匠エアラッハの代表作)

 ま、そんなことを言ってても仕方がないので、今井君は朝9時26分発のECでミュンヘン中央駅を出発、ウィーンを目指した。ICはインターシティの略、ECはユーロシティの略。国境線を跨いで走る列車はユーロシティと呼ぶらしい。ウィーンまで約4時間半の旅である。
 まだコンパートメント形式の列車が一般的だった頃である。今ではすっかり日本の新幹線タイプの列車が優勢になったが、当時は2等車なら8人掛け、1等車なら6人掛けの個室で、ドアを閉じてカーテンを引けば、外からは中の様子を窺い知ることのできない、ほぼ完全な個室になってしまう。
 少しばかり危険な気もするけれども、外の騒音も全く入ってこないから、人の話し声も赤ちゃんの泣き声も、コドモ連や酔っぱらったサラリーマンたちの騒ぎも全く気にならない。
 日本の電車みたいに、延々と続く車内放送に悩まされることだってありえない。だって、車内放送そのものがほぼ皆無なのだ。余りに素っ気ないのと、トイレが汚いのとが玉に傷だが、慣れてしまえばサト助はヨーロッパの鉄道のほうが好きでござる。
オペラ座
(ウィーン、国立オペラ座)

 途中、ザルツブルグの駅に停車する。言わずと知れたモーツァルトの町である。今回の旅にザルツブルグは予定していない。例の「見残し」である。車窓から眺めたザルツブルグがあんまりキレイだったので、「ウィーンからの日帰り旅行を企画してもいいかな」と思ったけれども、ウィーン滞在は今日を入れてもたった4日しかない。むしろウィーンに腰を据えたほうがよさそうだ。
 ウィーン西駅到着、14時05分。ウィーンには他に南駅があって、南のイタリア国境に向かうには南駅、西のドイツに向かうには西駅を利用する。何とも分かりやすいネーミングである。
 宿泊先は、オペラ座の裏の「HOTEL ASTRIA」。ガイドブックでは4つ星の「中高級ホテル」という分類になっていたが、19世紀後半に建てられた老舗ホテルであって、外観も部屋の作りも、いやはやホントに古めかしい。エレベーターなんか、1940年代のモノクロ映画で見かけるたぐいの骨董品。金属製の網みたいな柵を、手動で開けたり閉めたりして乗り込む方式である。
 部屋のドアも何故か二重になっていて、1枚のドアを開けるとそこにはいきなり2枚目のドアが待っている。2枚のドアの間には2cmほどの無意味な空間があるだけである。その2枚を同じ鍵で開けることに、19世紀末の建築家がどんな意味を見いだしたのか、今すぐにインタビューして聞いてみたいほどだった。
シュテファン寺院1
(ウィーン、シュテファン寺院 1)

 ガイドブックではこのホテルに「オペラ座スターたちの御用達」とサブタイトルがついている。
「当時流行した世紀末様式のロビーは、今なお色あせない優雅さを保つ」
「オペラ座は目と鼻の先」
「著名なオペラ歌手や指揮者たちが、舞台の合間に立ち寄ることでも有名」
ということになっている。
 しかし、うーん、サト助が見る限り、真実と言っていいのは「オペラ座が目と鼻の先」という部分だけである。
「そもそも、著名なオペラ歌手や指揮者が、どうして『舞台の合間』などというチョー忙しい時間帯をわざわざ選んで、このホテルに立ち寄らなきゃいけないの?」
 あの日の今井君はそういう意地悪な疑問をガイドブックに投げかけていた。しかも、オペラ座のすぐ脇には「ブリストル」、すぐ後ろには「ザッハー」、それぞれウィーンを代表する超高級ホテルがある。「それなのに、ザッハーのそのまた後ろに隠れ、やや裏ぶれたこのアストリアにやってくる必要があるの?」である。
カールスプラッツ
(世紀末建築で名高いカールスプラッツ駅。1901年、オットー・ワグナー作)

 しかし考えてみれば、そこにこそ映画なりドラマなりのストーリーが生まれる余地があるのであって、何か複雑な事情をかかえた壮年の指揮者と美しいソプラノ歌手の密会なり、その密会を知って傷つく青年の苦悩なり、青年の苦悩につけいる女の悪だくみなり、お手軽に描こうと思えばその種のストーリーはいくらでもムニュムニュ生まれてくる。
 実際にそういう密会みたいなことがいろいろあったりしたかどうかは、もう面倒なのでどうでもいいということにして、サト助は夕暮れのケルントナー通りを北上、シュテファン寺院を目指した。
 ウィーンのシンボル・シュテファン寺院は、800年の歴史を誇る大寺院である。「14世紀から15世紀にかけて、ハプスブルグ家のルドルフ4世がゴシック様式の大教会に作り替えた」という歴史がある。諸君、とうとう「ハプスブルグ」の登場だ。「オーストリアに来たんだな」という感動に震えるクマ蔵であった。
シュテファン寺院2
(ウィーン、シュテファン寺院 2)

 それにしても、この日のウィーンは冷え込んでいた。シュテファン寺院に入った時はまだ4時にもなっていなかったのに、あたりはすっかり夜の雰囲気。日が落ちて、冷え込みはますます厳しくなった。ましてや、100%石造りの寺院の中だ。指先がジンジン、足先もジーンとするほど冷え込んで、「もうこれ以上は我慢ができない」と判断したところで外に出た。
 諸君、「寺院」だから→「ジンジン、ジーンと冷え込んだ」という、この余りに素晴らしいオヤジギャグで今日の締めくくりとしたい。旅の疲れもそろそろピークに近づいていたので、この夜の夕食は「NORD SEE」のシーフードをお部屋に持ち帰って済ましたほどである。疲れたオヤジのオヤジギャグぐらい、許してくれたっていいじゃないか。

1E(Rc) Backhaus:BACH/ENGLISH SUITE・FRENCH SUITE
2E(Rc) Ewerhardt & Collegium Aureum:HÄNDEL/オルガン協奏曲
3E(Rc) チューリッヒ・リチェルカーレ:中世・ルネサンスの舞曲集
4E(Rc) Collegium Aureum:MOZART/EINE KLEINE NACHTMUSIK & SYMPHONY No.40
5E(Rc) Rubinstein:THE CHOPIN I LOVE
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