2013年11月03日(日)

Thu 131010 パリ地下鉄礼賛 サンポール バスティーユ(第2次ンラゼマ地球一周記47)

テーマ:ブログ
 「カワイイ」は、もうすっかり世界語になって、トルコの人もブラジルの人もアルゼンチンの人も、「カワイイ」とはどのようなことか、みんな漠然となら理解できているはずだ。
 しかし、「では『カワイイ』ものの具体例を示せ」と言われたら、どんな具体例をあげたらいいか、本家本元の日本人だって困ってしまうんじゃないだろうか。まあ、とりあえずネコかねえ。
 しかし今井君としては、ニャゴロワもナデシコも「カワイイ」というより友人であり仲間であって、少なくとも「カワイイ」の一言で要約してしまうことは出来ない。リスだってフクロウだって、その辺は同じことである。
 で、ふと「パリの地下鉄はどうだろう」と思うのである。パリのメトロは本心から「カワイイ」ので、そのカワイイことと言ったら、東京やニューヨークの地下鉄とは別格である。今回の地球一周でお世話になったサンパウロの地下鉄もそうだったが、電車というものは世界中どこへ行っても、やっぱりゴツイ存在である。
 ロンドンの地下鉄は、何だかオムスビ君みたいで「まあカワイイ」「準カワイイ」と言ってあげてもいい。しかし、正面から眺めるとオムスビ君にそっくりなあの顔は、カワイイというよりもむしろ「ヤンチャ」のほうが当たっている。
 そんなオムスビみたいな顔で、ロンドンの地下をワガモノ顔にゴーゴー走り回るだなんて、小学生男子みたいにヤンチャ、園児としてはクレヨンしんちゃん並みにヤンチャである。
サンポール教会
(パリ、サンポール教会)

 イスタンブールの地下鉄も楽しい。たった1両で山の上と下を行き来するだけのロープウェイみたいなヤツもいるし、開通したばかりの勇ましいヤツは、ボスフォラス海峡の下にもぐってヨーロッパとアジアを結ぶ気でいるらしい。
 次回イスタンブールに立ち寄ったら、是非その勇ましいヤツに乗ってみたいが、昨年5月に乗ったイスタンブール地下鉄の車両は、どうも中国製であるらしくて、車両の壁のデザインが「喜」「喜」「喜」の文字を並べたシュールなもの。何だかラーメンのドンブリに乗ってるみたいで落ち着かなかった。
 昔から遊園地には「コーヒーカップ」とか「ティーパーティー」という乗り物があって、その代表格はディズニーの「アリスのティーパーティー」。どうだろう、その派生で「ラーメンどんぶり」なんてのがあっても悪くない。「喜」「喜」「喜」の文字の入ったドンブリに乗り込んでキャーキャーやれば、冷え込んだ日中関係だって、熱々のラーメン並みに温まりそうだ。
 そこで諸君、東京やニューヨークのゴツイ地下鉄にすっかり乗りなれた後で、試しにパリの地下鉄に乗ってみたまえ。別にジョシコーセーじゃなくて、サト助みたいな中年のオジサマでも、「お、カワイイね!!」と思わずニッコリするはずだ。
 サト助の感じでは、一番カワイイのは6号線。コイツがエッフェル塔の足許でセーヌ河を渡っていくシーンほど、胸を熱くさせるものはなかなかないし、2号線や8号線や10号線も悪くない。1号線は、駅のホームに安全柵なんかがついてしまって、そのぶんカワイサが半減したが、ま、それも時代の波だ。大目に見てあげればいい。
青果店
(サンポール教会前の青果店)

 見た目だってカワイイけれども、何よりカワイイのは車内アナウンスである。カワイイものが好きな今井君は、地下鉄の車内アナウンスを聞くためだけにでも、年に1度はパリに出かけたい。
 一番好きなのは、2号線モンソーの駅に接近した時。まず「あと15秒で到着」というあたりで、低く尻上がりに「モンソー…」とツブやき、その約5秒後、先頭車両がホームに入ったあたりで、今度は尻下がりの囁きで「...モンソー。」と教えてくれる。
 どうせヒトは「何だそれ?」「おかしいんじゃね?」と批判または非難するだろうが、その「モンソー……、……モンソー。」のアナウンスほど「おお、パリに来たな」と感じさせてくれるものは、少なくともサト助は考えつかない。
 10号線の「シャルルミシェル……、……シャルルミシェル」も好き。2005年に10連泊したノヴォテルがあるのがシャルルミシェルだが、この優しい囁きを聞いただけで、あの時の懐かしい思ひ出がすべて新鮮に蘇ってくる。
 新オペラ座のあるバスティーユの1駅手前、サンポールの駅に近づくと、やっぱり車内アナウンスが「サンポール……、……サンポール」と繰り返す。うーん、サンポールねぇ。昭和の日本人なら、どこの家のトイレにも置いてあった強烈なカホリのトイレ洗剤を思い出してしまう。
 しかし諸君、このサンポール駅こそ、今井君の大好きなマレ地区の中心である。駅の真上には、マコトにシックなサンポール教会。フランス語ならサンポールだが、英語ではセイントポール、要するに聖パウロであって、ポルトガル語ならサンパウロ。サンパウロを中心に地球を一周する旅を締めくくるのにはピッタリの教会なのであった。
ユーゴ
(ヴォージュ広場、ヴィクトル・ユゴーの家)

 そのすぐそばに「ヴォージュ広場」がある。入り口は目立たないが、入ってみると、「おお、まさにこここそパリであるね」と思わず頷いてしまいそうなほどパリっぽいパリがそこにあって、カフェもレストランも、画廊も雑貨屋も、あんまりパリっぽすぎて恥ずかしくなるぐらいだ。
 ミシュランの3つ星レストランがこれほどさりげなく佇んでいたりするのも、いかにもパリらしい。これほどさりげないんじゃ、食材偽造だの誤表示だの、牛脂注入肉だのフレッシュ「な」ジュースだの、そういうものとは無縁。ましてや、2流タレントが「んんんー」「んんんー」「甘いですね!!」と悶絶寸前のイヤらしい声で絶叫するグルメ番組とも、一切関わりはなさそうだ。
 文豪ヴィクトル・ユゴーのオウチもある。今井君は「ノートルダム・ド・パリ」や「レ・ミゼラブル」より「氷島奇談」が好き。熊に乗ってそこいら中を荒し回り、ヒトの血さえ平気ですする獣みたいな超悪人がカタキ役で登場。この荒唐無稽さがたまらない。「アイスランドのハン」と訳されることもある。なかなか手に入らないと思うが、諸君もぜひ図書館で借りて読んでみたまえ。
バスティーユ
(バスティーユ、7月革命記念柱。後方は新オペラ座)

 さて、さすがに「レ・ミゼラブル」の世界であって、ユゴーのオウチから徒歩5分ほどで、バスティーユに到着する。「火縄くすぶるバスティーユ」であまりにも有名。1789年、バスティーユ牢獄を民衆が襲撃したことから、フランス革命が始まった。
 牢獄であり監獄であり要塞でもあったバスティーユは、当時は政治犯と精神病者を幽閉していた。幽閉されていたヒトビトの中に、マルキ・ド・サドが含まれていたことも有名だ。
 サド侯爵は、「アルクイユ事件」と「マルセイユ事件」という2つのマコトに愚かなバカ騒ぎをやって、家族の訴えでここに幽閉された。バスティーユ襲撃って、なかなかたいへんな人物を解放してしまったのであるね。
 そこでサドどんは退屈のあまり、牢獄のトイレットペーパーにいろんな妄想を書きなぐり、それが文学作品として歴史に残るわけであるが、まあそのあたりは澁澤龍彦の河出文庫でいくらでも読むことができる。
 澁澤龍彦がイヤなら、三島由紀夫「サド公爵夫人」も悪くない。2012年、世田谷パブリックシアターで蒼井優が主演。「サド」という名前から連想するほど、困った世界ではないのである。
拡大図
(7月革命記念柱、拡大図)

 むしろ諸君、「火縄くすぶるバスティーユ」のほうに問題がある。だって、1789年、フランス革命のころには、もう火縄銃なんか使っていなかったんじゃないの?
 火縄銃ってアンタ、そんなもんは、16世紀中頃には東洋の果ての日本にも伝播。18世紀はその200年も後であって、ヨーロッパにはとっくにもっと近代的な銃が普及していたはず。その1789年を覚えさせるのに「火縄くすぶる」じゃ、時代錯誤もいいところである。
 そこでボクチンは中学生諸君に「火(1)を投げて(7)焼こう(8)などとは書く(9)めいぞ」を推奨。チャンと「カクメイ」も入っている。
 ま、どうでもいいか。フランス革命当時の銃は、銃剣や棍棒としても使用。何とも残酷な話だが、敵兵同士が接近した白兵戦になると、撃ちあいよりも銃での殴りあいがほとんどで、死者の半分近くが銃で殴られて命を落としていたのである。
 そういう恐ろしい時代を経て、21世紀のバスティーユは、もうすっかり新オペラ座の街である。「バスティーユ」というだけで監獄を意味した陰鬱な時代は、とっくに過去のものとなった。いやはや、マコトに素晴らしい。

1E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 2/4
2E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 3/4
3E(Cd) Solti & Vienna:WAGNER/DIE WALKÜRE 4/4
4E(Cd) Mascagni & Teatro alla Scala di Milano:MASCAGNI/CAVALLERIA RUSTICANA
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