2013年10月03日(木)

Mon 130909 オスカー・フレイレ通り 「心まで満腹に」(第2次ンラゼマ地球一周記32)

テーマ:ブログ
 光陰矢の如し。外国を楽しく旅行していれば、矢のシッポにエンジンかロケットでもついているかのように、矢は光より速く進んでいく。
 8月28日に東京を出て、シカゴ→サンパウロ→リオデジャネイロと進み、またサンパウロに戻ってきたが、気がつくともう9月6日。旅は10日目に至り、ンラゼマに残されたのは正味あと6日に過ぎない。
 特に今回の旅は、全17日の行程の中に12時間余りのフライトが4回も含まれる。サンパウロ⇔リオの往復を含めると、50時間以上を機内で過ごすことになるわけだ。そりゃ疲れるし、ストレスだってたまる。ストレスを楽しむスベを心得ていないと、心身ともにヘトヘトになってしまう。
雑踏
(クマ蔵はサンパウロの雑踏に戻ってきた)

 9月6日、「あらら、ブラジル滞在は残すところたった2日だ」と気づいて、ちょっと慌てふためく気分になった。フロントのマエストロ氏が気をきかせて、「チェックアウトの9月8日は、午後6時のレイトチェックアウトでOK」と言ってくれたから、まあ実質3日残っているのであるが、やっぱり少し慌てたほうがいい。
 だって諸君、サト助はブラジルでまだ大したことをしていない。世間のヒトは非常に厳しいから、「そんなところに行って、何してきたんですか?」と帰国早々に詰問されるに決まっている。「何をしてきたか」を1つ1つ箇条書きにして列挙してみせないと、「ただの怠け者」とレッテルを貼られてしまうのだ。
 例えばパリに行ったら、「オペラを3つ観ました」「美術館を5つ訪ねました」「合計で20を超える宮殿と寺院を訪ね、こんなにお土産を買ってきました」と、誇らしげに旅の成果と戦果を示さなければならない。それが出来ないような旅を、日本ではなかなか旅と見做してくれないのだ。
 まして、ブラジルだ。世間のヒトビトは、目覚ましい成果と戦果を当然のこととして期待する。普通のヒトは行かないような危険な場所を冒険して回ったのだから、「余程のことをしてきただろう」という期待も分からないことはない。
心まで満腹に
(サト助を有頂天にさせた「心まで満腹に」の看板)

 しかし、何しろサト助である。何かキチンとした目的があって、「あれもしよう」「これもやってやろう」と、興奮したブタみたいにブヒブヒ鼻を鳴らしながら海を越えたのではない。
 もともとの発想は「何もしない」「サンパウロの空気を吸ってみる」「リオの雑踏を歩いてみる」という程度だし、どこの国のどの街を訪ねるときも、それ以上の勇ましい目標や、ブヒブヒ鼻を鳴らすほどの貪欲さは持ち合わせていない。
 でもまあ、常識的に考えて、残り2日か3日、ホンの少しだけ貪欲にブヒブヒしたほうがよさそうだ。「サンパウロで印象に残ったのは?」と尋ねられて、「リベルダージのラーメンと、市営市場の巨大サンドイッチですかね」としか答えられないようでは、大半の常識人が腰を抜かす。
「まさかあなた、ラーメンとサンドイッチを食べに、わざわざ日付変更線を越え、北回帰線と赤道と南回帰線を2度ずつ跨いで旅したんですか?」
「そんなの、新宿か池袋でいいじゃないですか。高田馬場や五反田だって間に合いますよ」
 その程度のことは、何もアンタに言われなくても分かっているが、それでもクマ蔵としては赤道の向こうのラーメンが食べたかったのだし、日付変更線のかなたの空気を呼吸したかったのだ。
 いやはや、常識人というのは、マコトに難しいヒトビトであり、非常識なサトイモの言い分なんか、滅多なことでは理解してくれたない。ブリュッセルのときも、ダブリンのときも、ブエノスアイレスのときも、みんな同じ反応だった。
拡大図1
(看板・拡大図 1)

 そこで9月6日の今井君は、せめて成果と戦果を少しだけでも増やそうと、「何もしない」のポリシーを1度引っ込めて、サンパウロで1番のオシャレ・ストリート「オスカー・フレイレ通り」を散策してみることにした。
 パリならサントノレ通り、ニューヨークなら5th Street。ローマならコンドッティかコルソ通り、ミラノならモンテ・ナポレオーネ。いやはや、どこもかしこも同じブランドショップがズラリと並んで、21世紀の世界は、驚きと面白味にかける。
 プラハでもブダペストでも、イスタンブールでもバルセロナでも、中心街で目にする看板のうち、ほぼ5~6割は既視のもの。
「ああ、これ東京で見たことあるな」
「この店、銀座にも表参道にもあるな」
「何だ、結局H&MとFOREVER 21みたいな店ばっかじゃないか」
という失望を、この日のオスカー・フレイレ通りでも感じざるを得なかった。
 やっぱりサト助としては、ブラジルでしか見られないもの、サンパウロでしか見られない光景を渇望するのである。「なんだ、世界って1つじゃないか」という航空会社の広告コピーは、ほとんど失望のツブヤキにしか聞こえない。
拡大図2
(看板・拡大図 2)

 もっとも、このオシャレストリート・オスカーフレイレ付近で、恐るべきバッタモノ和食店を発見。この発見に、一瞬サト助は有頂天になった。店の名前は「心まで満腹に」。木材の感触を生かした看板には、「侍」「名誉」「命」「友情」「永遠」「自由」などの文字が浮き彫りにされている。
 うーん、何でこんなに怪しくしちゃったんだ? こんなに怪しいと、怪しさに加速度がついて、怪しさメーターはレベル4か5のレッドラインを超えてしまっている。
 「日本のスポ根アニメにカブれちゃった中国か韓国のヒトが、間違った和食でサンパウロの人々の度肝を抜いている」という感じ。ただし帰国後に調べてみたら、「JAM Warehouse」というオシャレ和食屋の系列店なんだそうだ。JAMとは、Japanese Food Arts & Musicの略。おお、結構マジメなお店である。
 しかしそうは言っても、この看板じゃバッタモノ感覚はやむを得ない。可哀そうなのは、店の前で通行人に声をかけているウェイターさん。まず本人がたいへん恥ずかしそうだし、道路を挟んだお向かいのレストランのヒトたちも、無遠慮に笑いながら「心まで満腹に」の看板を指差し、思い思いに暴言を吐いている様子である。
モルタデーラ
(またまた市場でモルタデーラとショッピ)

 こうして再びサトちゃんは、「サンパウロでしか見られない光景」を求め、リベルダージからセー広場、さらに問屋街から市場にかけての雑踏に足を向けることにした。
 明日9月7日はブラジル最大の祝日「独立記念日」であって、問屋街も市場もいつもの雑踏に拍車がかかり、市場に近づけば近づくほど「身動きがとれない」「足の踏み場もない」という大混雑である。
 日本なら、クリスマスが終わって「いよいよ明日は大晦日」「今年のことは今年のうちに」「今年の汚れ、今年のうちに」という年の暮れの賑わいみたいなものである。明日は最大のお祭りだから、「今日のうちに買い物はみんな済ませておくべ」というオバサマ&オジサマたちが、郊外からどっと繰り出したわけである。
 すっかりお腹が空いたクマ蔵は、またまた市営市場に入り込んで、巨大サンドイッチ・モルタデーラをむさぼることにした。もちろん、どんどんオカワリを持ってきてくれる生ビール「ショッピ」も健在。午後2時の今井君は瞬く間に満腹になった。
 もっとも、さすがに今日は市場もパンパンの満員。モルタデーラのお店も超満員で、10分ほど列に並んだあげく、お店の一番端っこ、ほとんど廊下のあたりのテーブルに案内され、チョイと寂しい思いをした。ま、いいじゃないか。ショッピも5杯カラッポにして、お腹の中でアブクがブクブク泡立つのを感じながら市場を後にした。

1E(Cd) Alban Berg:SCHUBERT/STRING QUARTETS 12 & 15
2E(Cd) Richter & Borodin Quartet:SCHUBERT/”TROUT” “WANDERER”
3E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.1 & No.4
4E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.2 & No.6
5E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.3, No.5 & No.8
total m50 y1581 d11776
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