2013年09月10日(火)

Sat 130817 レッドラインを北上 木材の街 ロヨラ大学(第2次ンラゼマ地球一周記13)

テーマ:ブログ
 これを書いている時点で、9月10日午前8時である。現在パリに滞在中。昨日夜23時にサンパウロからヒコーキに乗り、12時間かけて大西洋を南西から北東に斜めに横断した。
 アマゾン上空を飛びこえ、やがてダカールやカサブランカなどアフリカ西岸の街を迂回し、リスボンやサンチャゴ・デ・コンポステラの上空からイベリア半島に入った。
 思えば、ここまで長い道のりだった。シカゴからサンパウロまで北西から南東へ、サンパウロからパリまでは南西から北東へ。大西洋に大きな「V」の文字を描いて旅してきた。
 シカゴはまだ真夏だった。サンパウロは、季節は冬から早春のはずだったが、人々の装いはすでに夏、みんなTシャツ一枚で街を闊歩していた。今日の午後遅くパリに着いてみると、季節はもうすっかり秋であって、歩道には落ち葉が舞っている。
 秋の雨の後は気温がグッと下がって、人々はすでに冬の装い。日が暮れてからオペラ座近くにラーメンをすすりに出かけると、名店「ひぐま」の前に長い列を作って談笑しているパリの人々は、冬のジャンパーにマフラーまで巻いて、寒そうに首をすくめているのだった。
シカゴ
(CHICAGO劇場)

 この旅行記も、そろそろ先を急がなければならない。書きはじめて既に13回目、もう半月も書き続けているのに、サト助はいまだに出発地シカゴの3日目をウロウロしている。
 実際の今井君がとっくにパリに着いて、「旅も残りあと3日」という寂寥感でいっぱいなのに、旅行記の中のサトちゃんが、まだシカゴでその乗り鉄ぶりを発揮しているようじゃ、やっぱり「長過ぎる」のそしりを免れない。
 しかし諸君、「今井サンって、要するに鉄道マニアなんですか?」「何だ、サトイモ男爵って『乗り鉄』の一種なんですね」とヒトコトで要約されてしまおうと、やっぱりシカゴ滞在の締めくくりとして、サト助は地下鉄に乗ってショートトリップを試みずにはいられない。
 名目上はあくまで「ノースウェスタン大学を見学に行ってこようかな?」である。一応は今井君も予備校講師だ。授業中にハーバードやMIT、イェールやコロンビア大の話をして、生徒たちのモチベーションを少しでもアップさせたいじゃないか。
 今回の第2次ンラゼマではシカゴ大とパリ大を見学して、その感想を授業の合間に語りたい。ノースウェスタンは、シカゴ大ほどではないにせよ、1851年創立の名門私大。シカゴ大が東大とするなら、ノースウェスタンは早慶に該当。ただし、世界大学ランキング20位以内に顔を出す超名門である。
地下鉄車両
(シカゴ地下鉄)

 昼過ぎからシカゴ中心部の町歩きを済ませたあと、サト助は地下鉄レッドラインに乗って、ミシガン湖の西岸沿いに一気に北上することにした。レッドラインの終点Howardの駅でパープルラインに乗り換えれば、ノースウェスタン大のあるDavisの街まで60分ほどのショートトリップになる。
 もちろんそんな街は観光地でも何でもないから、地下鉄の車両の中に観光客の姿は全く見かけない。しかしそんなことを言えば、もともとシカゴの街自体が観光地でも何でもないので、「治安が心配」とか臆病なことを言っていてもはじまらないのだ。
 そもそも、日本人旅行者は「治安」「治安」と言い過ぎなのである。そんなに治安ばっかり心配していたら、六本木だって新宿歌舞伎町だって、雰囲気的には治安の悪さで世界有数だ。河合塾新宿校なんか、その治安の悪い歌舞伎町から徒歩わずか10分のところで、立派に営業してるじゃないか。
時計
(シカゴで最も有名な時計のある風景)

 「治安が悪い」とか「犯罪都市」などという言い方は、他人の街に対する罵声にしか聞こえない。ついさっきまで楽しく過ごして来たサンパウロだって、去年のブエノスアイレスだって、ガイドブックには「世界有数の犯罪都市」と書いてあったりする。
 しかし実際にその街へ行き、自由に歩き回ってみると、人々はみんな穏やかな表情で暮らし、ごく平穏に日々を送って、高齢者には席をゆずり、席を譲られたジーチャンバーチャンも笑顔で挨拶を返し、席を譲ってくれた人の荷物を持って上げたりする。
 シカゴについても、ガイドブックの記述はマコトに「おそるおそる」というか、オッカナビックリの旅を推奨している。「シカゴは治安がよい街とは言えません」「特別な用事もないのに知らない街に入り込まないようにしましょう」とか、シカゴの街に失礼な記述が目立つ。
 もしも日本の自分の住む町について同じことを書かれたら、どんな気持ちがするか、考えた方がいい。もともと観光の旅などと言うものに、「特別な用事」なんかないはずなのである。
 世界基準の考え方は「自由に歩き回って、あとは全て自己責任」。常に自己責任でしっかり危険を回避すれば、人々が穏やかに暮らす街に「犯罪都市」などという罵声のようなレッテルをはる必要なんか1つもないのだ。
グランド
(地下鉄レッドライン、GRAND駅)

 ローカルな電車に乗って「特別な用事もない街」にショートトリップするのは、マコトに楽しい経験である。アメリカ人が東京にきたら、ぜひ京浜東北線に乗って、川崎→横浜→大船までの一時間を楽しんでほしい。ヨーロッパ人が関西を旅するなら、ぜひとも天王寺から阪堺電軌に乗って、大阪から堺まで、チンチン電車の車窓を楽しんでほしい。
 もし気になる街があったら、ちょっと途中下車して歩き回ってもいいが、電車から車窓を眺めながら往復するだけで、いくらでも大きな発見があるはずだ。ボクチンなんかは「治安の保たれた有名観光地」より、この種のショートトリップのほうが好きである。
 シカゴの地下鉄レッドラインを北上していくと、10分ほどで地上に出て、高層ビルの立ち並ぶ中心街を離れていく。すると車窓風景は一気に変貌して、「おやおや、シカゴって、ずいぶん木材の好きな街なんですね」と気づく。
 まず電柱が、太い1本の材木である。日本ではまだ「電信バシラ」と呼ばれていた昭和中期、電柱は木材が主流だったが、シカゴの郊外ではいまだに木材の電柱が健在。シカゴ大の周囲でも、朽ちかけた木材の電柱をたくさん見かけた。
 そうこうするうちに、「おや、枕木も木製だ」と気づく。鉄の赤錆に染まった木の枕木の感触が、サト助にはマコトに懐かしい。大きく左にカーブしてSheridanの駅を過ぎると、駅舎もまた木製のものが多くなる。中心街「ループ」の高架鉄道と同様、「わざとやってんの?」と聞きたくなるぐらい、ほとんどテーマパークの様相を帯びてくる。
車窓
(木製の外階段がある住宅が目立つ)

 沿線の住宅にもまた、材木の姿が目立つようになる。建物自体はレンガやコンクリートなのだが、4階建て5階建ての住宅の外階段の多くが、みんな後付けの木製階段なのである。
 それも「オカネが不足して、仕方なく粗末な木の階段でガマンしてます」と言うんじゃなくて、木の階段を後付けすることにこそ、シカゴ人共通の美意識があるようなのである。石の建物+木の外階段。日本人の目にはきわめて珍しくチグハグに見える光景が、レッドライン沿線に延々と連なっていく。
 その真っただ中に「ロヨラ大学」を発見。諸君、10年前の人気ドラマ「プリズン・ブレイク」を記憶しているだろうか。主人公は「IQ200、ロヨラ大学を次席で卒業の天才」という設定だ。
 あれま、「ロヨラ大学なんて知らないね」とか、「世界ランキング350位」とか、そういうランク付けとは全く別のところに、真の天才は隠れている。しかも諸君、IQ200でも「次席」というのがいい。その時の「首席」って、いったいどんなヤツだったのか。サト助の興味はどこまでもどこまでも広がっていくのであった。

1E(Cd) Bobby Coldwell:AUGUST MOON
2E(Cd) Bobby Coldwell:CARRY ON
3E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
4E(Cd) Bobby Coldwell:BLUE CONDITION
5E(Cd) Boz Scaggs:BOZ THE BALLADE
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