2013年09月04日(水)

Sun 130811 バスタブと自動課金の冷蔵庫 シカゴの濃霧(第2次ンラゼマ地球一周記7)

テーマ:ブログ
 こうしてようやくシカゴのサト助は、予約していたホテルにチェックインの運びとなった。東京を出てから20時間後、旅行記を文庫本に換算してすでに30ページも書きまくった後のことである。
 すでに何度か書いた通り、サト助はインターコンチネンタルホテルのプラチナ会員であるから、いつの間にか「アップグレードいたします」ということになって、今回のシカゴもまたジュニア・スイート。旅の始まりは、豪華&豪華の連続である。
 アップグレードまでしてもらって申し訳ないが、シカゴのインターコンチはすでに少々古色蒼然としたところがあって、周囲の超豪華ホテルと比較すると、ほんの少し見劣りがするかもしれない。
 何しろ、この周辺は超豪華ホテルがズラリと並んでいる。こんなせまい地域に、コンラッドがありマリオットがあり、パークハイアットがありリッツカールトンがあり、シェラトンやスイスホテルが霞んで見えるぐらいだ。
 やっぱりこういうところも、「アメリカ人は限度がない」なのであるが、こんなにたくさんの高級客室がひしめきあって、ホントに需要があるのか心配になってしまう。
 だってシカゴは観光地ではない。外国から観光客がやってきても、胸を張って「観光の目玉」と言えるのは、さっき今井君が乗ってきたばかりのシカゴ河クルーズと、ミシガン湖の花火ぐらい。ということは、これだけの客室の洪水を、ビジネス客だけで埋めなければならない。
シカゴ
(2日目のシカゴは快晴)

 こういうふうで、平日のインターコンチ・シカゴは少々苦戦しているようである。近郊から「おのぼりさん」的観光客がやってくる土曜日曜は別として、平日ならサトイモ軍曹のような表六玉にも、すぐにジュニア・スイートが提供できる状況になっている。
 「古色蒼然」を実感したのは、まずバスタブの小ささである。サト助は日本人中年男性の完全標準体型であって、身長も体重もアメリカ人スタンダードから見れば、縮尺3/4と言ったところ。アメリカ人の75%程度の体積に過ぎない。
 ところがその今井君が、バスタブにハマりきらない。浴槽に足を入れれば、腹まで外に出ちゃう。腹を入れれば、膝の上まで浴槽から高く掲げて、まるで腹筋を鍛えている中年男みたいな、マコトに困った姿勢になってしまう。こりゃ早めにバスタブを取り替えないと、ライバルに太刀打ちできそうにない。
濃霧1
(ミシガン湖から濃霧が流れてくる 1)

 もう1つ、明らかに古色蒼然としているのがミニバー。要するに冷蔵庫である。高級ホテルのほとんどが「ご自由にお使いください」とした上で、代表的なドリンクをセットしているのに対して、インターコンチ系列の多くが20世紀独特の「自動課金システム」をいまだに採用しているのだ。
 つまり、セットされたドリンクを取り出した瞬間、コンピュータが
「オマエ、いま冷蔵庫からドリンク取り出しただろ。オレはオマエの行動を目撃したぞ」
「あとでチャンとカネ払えよ。ごまかされないように、フロントには連絡しとくからな」
「オマエ、ホントによくビールばっかり飲むな。いい加減にした方がいいぜ」
と、マコトにお節介な行動をとるのである。
 この機械がホントに敏感に出来ているから、冷蔵庫をちょっとでも刺激すると
「オマエ、いまドリンクいじっただろ!!」
「ゴマカしたって、ムダだかんな!!」
と最大限の意地悪をする。
濃霧2
(ミシガン湖から濃霧が流れてくる 2)

 だから、コンビニで好きなドリンクを買ってきて冷蔵庫で冷やしておこうと思っても、そんな勝手な行動は許されない。ホテル側が前もってセットしたドリンク以外には飲めないのである。
 すると、コーラの銘柄にうるさくて「オレはペプシ以外はイヤだ」という人も、無理やりコカコーラを飲まされる。「ボク、オランジーナがいいな」とコドモがねだっても、「ダメよ、ファンタしかありません!!」と叱らなければならない。そういうのを「ワガママ」と一蹴してしまえば、食文化は貧弱になる。
 話がビールとなると、未成年の諸君は分からないだろうが、話はもっとずっと入り組んでくるので、「スーパードライしか飲まない」「サッポロ黒ラベル以外は受け入れない」「プレミアムモルツでなきゃ、乾杯だって楽しくない」と、ワガママはコドモの比ではない。
 それなのに、この自動課金システムだと、「バド・ライトとアムステルしかありません」と分かった途端、その夜はマコトに寂しく過ごすことになる。「近くのスーパーで好きなのを買ってくる」と頑張っても、買ってきたヤツを冷やしておけなきゃ、どうしようもない。
濃霧3
(ミシガン湖から濃霧が流れてくる 3)

 何と言っても今井君の大敵は「バド・ライト」だ。ビールとは名ばかり、ほとんど水と変わらない無味無臭のうす黄色い液体の中で、寂しいアブクがブクブクしているだけのシロモノ。20歳(アメリカは21歳)を過ぎて、初めて飲んだビールがあんなんじゃ、ビールに対する大きな誤解が生まれちゃう。
 アメリカ人は野球観戦でも何でも、あんな薄いビールで完全に満足しているようだが、諸君、バド・ライトだけはいかんよ。ボクだけじゃなく、ドイツ人もチェコ人もイギリス人も、みんな深く深く頷いてくれるはずだ。バド・ライトは、あれはアブクの入ったお水。決してビアとは認められない。
 ま、シカゴ滞在初日の夜は、こうして自動課金システムの冷蔵庫と悪戦苦闘しながら過ぎていった。幸い大好きなハイネケンが2本入っていたから、何とか一晩過ごせたようなものである。
濃霧4
(ミシガン湖から濃霧が流れてくる 4)

 翌日、シカゴは快晴。気温は35℃近くまで上昇した。ところが、快晴のはずのシカゴの街に、東のミシガン湖から驚異的な濃霧が吹きつけてくる。快晴のはずが、すぐ目の前のビルが、すっかり濃霧に包み込まれてしまった。
 徹底的に陳腐な言い方をすれば「墨絵のような幻想的な風景」であるが、別に山水でも何でもなくて、鉄とコンクリートとガラスで出来た高層ビルが、真っ白い霧に覆い隠されてしまっているだけである。
 「へえ、さすがアメリカ。こういう現象もあるんだな」であって、シカゴに慣れていない観光客の多くが、このフシギな現象に度肝を抜かれて立ち尽くしていた。

1E(Cd) The Doobie Brothers:MINUTE BY MINUTE
2E(Cd) Grover Washington Jr.:WINELIGHT
3E(Cd) Kenny Wheeler:GNU HIGH
4E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
5E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
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