2013年09月03日(火)

Sat 130810 DUEという店名について 完食で1.2倍返し(第2次ンラゼマ地球一周記6)

テーマ:ブログ
 シカゴの初日、旅行記はすでに6回目になるのに、今井君はまだホテルにチェックインすらしていない。午後2時、「お腹が減って」というよりは「熱中症寸前であるのを感じて」、ひたすら1杯の冷たいビールを求め、蒸し暑いシカゴの街をさまよっていた。
 たどり着いたピザ屋の名前がDUE(=2)であるのは、この店が2号店だから。昨日の写真で示した通り、1ブロック離れたところに1号店「UNO」があって、この店が2号店。「2号店だからDUE」という、マコトにザックリしたネーミングである。
 計画では、3号店が「TRE(=3)」、4号店が「QUATTRO(=4)」、5号店が「CINQUE(=5)」と続いて、そのままイタリア語で数を数えながら、7・8・9・10・11・12・13・14・15・16 …と、どんどん店を増殖させるはずだったのだという。
ピザ1
(ディープ・ディッシュ・ピザ 1)

 もちろん、アポロ計画じゃないんだから、13号店=TREDICIというのは避けただろうが、諸君、考えてみたまえ。そのまま増殖を継続して
「おかげさまで、ついに100号店に到達しました」
「もちろん100号店ですから、店の名前はCENTO。今後ともよろしくお願いします」
「これから私たちは、1000号店『MILLE』の開店を目指し、社員一同ますます熱く努力を続けてまいります」
 このあたりまではなかなか景気がいいけれども、146号店だとか、253号店だとかになると、看板も非常識に長くなるだろうし、何しろ顧客の方でアタマが混乱する。ちょっとピザ屋にピザを食べにいくのに、
「おい、今日の昼飯はDUECENTO-CINQUANTA-OTTOに行こうぜ」
「ああ、DUECENTOCINQUANTAOTTO(258)か。うーん、あそこは昨日Samanthaと行ったばっかだしな…」
「何だと? お前、ヌケガケしたな。オレがSamanthaを狙ってて、最初にデートするのはDUECENTOCINQUANTAOTTOと決めてたことぐらい、知ってただろ♨」
「いいじゃん、DUECENTOCINQUANTAOTTOぐらい。別にコッソリ2人で週末旅行に出かけたわけじゃないんだから」
「ゴマかすな。DUECENTOCINQUANTAOTTOで、2人きりでディープ・ディッシュ・ピザを注文するようになれば、もう立派なカップルじゃないか。オレは親友に裏切られた。Samanthaもヒドい女だ。もうオレは、昼飯にDUECENTOCINQUANTAOTTOに行けなくなるじゃないか」
ピザ2
(ディープ・ディッシュ・ピザ 2)

 こういう場面を想像してみると、「258」という店名がいかに非常識であるかが分かるだろう。創業社長として「MILLE」の開店を夢みるのは当然。「DUE MILLA(=2000)」の開店の日、創業以来ずっと社長に付き従ってきた古参の社員たちが、歓喜の涙でホホをグショグショにする光景も容易に想像できる。
 しかしその実現には、DUECENTOCINQUANTAOTTOと同様の悲劇を、たくさん耐えなければならない。500とか700とか、晴れがましい店を任せられた社員と、639や764みたいな店を切り盛りしなきゃいけない社員との間に、大きな格差も生じるだろう。
 その辺をどう乗り切るのか。そんなことをツラツラ考えるぐらいだったら、この際この発想は切り捨てて、「おお、面倒だ、全店『UNO』で統一しちゃおう」という意見が出てくるのは当然だ。
 というわけで、その後シカゴからアメリカ全土に討ってでたチェーン店の看板は、結局は全部「UNO」。ぜんーぶ、UNO。TREもQUATTROもCINQUEも、登場することなしに終わった。ただ、2号店だけは「DUE」として1号店の1ブロック先でチャンと営業を続けている。
店内風景
(DUE、店内風景)

 同じようなことが、おおむかしの日本でも起こった。スポーツ雑誌「Number」はすでに創刊から800号を超えているが、創刊号はもちろん「Number 1」。2冊目が「Number 2」になるのか、それとも「Number 1」のままなのか、日本中が固唾をのんで見守った。
 結果としては、マコトにアッサリと雑誌名は「Number」に固定。「毎号誌名を変更するような雑誌は認められない」という、アタマの固いお役所の決定だったらしい。しかし創刊以来30年以上が経過、800号を超えた今となっては、ピザ屋の選択と同様、「結局これでよかったんだね」とヌルい溜め息をつくばかりである。
ビア
(命の恩人、Samuei Adams)

 しかしこうなると、初めてシカゴを訪れる者としては、全アメリカにいくらでも存在するUNOよりも、創業当時の苦悩を漂わせるDUEを訪れる方が、感動も大きいじゃないか。
 こうして、熱中症寸前のサトイモ男爵はUNOよりもDUEを選択した。外のテーブルよりも、暗い半地下の席を選んで、何よりもまずLargeサイズのビアを注文。ちょっと悩んだ末に、名物ディープ・ディッシュ・ピザのSmallサイズを注文した。
 生ビールは、Samuel Adams。今年4月のボストンの旅ですっかりお馴染みになった。色も味わいもちょっと濃いめのビアである。こんなにノドが渇いているときには、アサヒ・スーパードライがホントに懐かしいが、ないものねだりをしても仕方がない。
 で、肝腎のピザのほうであるが、たっぷり40分かけて焼き上げられたディープ・ディッシュ・ピザは、昨日も書いた通り、厚さ約4cmの驚くべきシロモノ。店に入る前に「スミマセンが、焼き上がるのに40分かかります。それでもいいですか?」と声をかけられる。
 小型のフライパンに、タップリのチーズ、タップリのタマネギ、タップリのピーマン、2枚のハンバーグを詰め込み、トマトソースをドップリかけて焼いたもの。やっぱり、ピザというよりパイ。より正確には、パイというよりビックリパイである。
完食
(完食)

 ヒト口目は、マコトに美味。2口目→3口目あたりまでは「それなりに美味」。そこから先は「何でこんなことになっちゃったんだ?」と自己嫌悪に陥りながら、ウンザリ→ほうほうのていで、無理やりお腹に詰め込んでいく。
 しかも諸君、サト助はついさっきまでヒコーキの中で目いっぱい食べさせられた後である。まだお腹の中で博多一風堂・とんこつラーメンがしつこくワラワラしている状況。そこにこんなボリュームのピザを詰め込めば、クマの胃袋はすでに「あやしうこそものうるおしけれ」の境地である。
 それでも、Largeサイズのビール2杯の助けを借りて、サト助は何とかこれを完食。「どうだ、参ったか!!」というアメリカ人の攻撃に、倍返しとはいかないまでも、1.2倍返しぐらいのことは出来た。ウェイターのオニーチャンも「ボクだって、こんなには食べきれません」と白状してくれた。
 ただし、こちらからも1つ白状すれば、さすがのサト助も、ピザの耳の部分を残さざるを得なかった。タルトでも何でも、サクサクしたミミのところがサト助はどうしても苦手。「倍返しじゃなくて1.2倍返し」と遠慮がちに言ったのは、「ミミは食べませんでした」という後ろめたさの表現なのである。

1E(Cd) Bobby Coldwell:AUGUST MOON
2E(Cd) Bobby Coldwell:CARRY ON
3E(Cd) Bobby Coldwell:COME RAIN OR COME SHINE
4E(Cd) Bobby Coldwell:BLUE CONDITION
5E(Cd) Boz Scaggs:BOZ THE BALLADE
total m64 y1424 d11619
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