2013年09月02日(月)

Fri 130809 アメリカ人に「限度」という発想は通じない(第2次ンラゼマ地球一周記5)

テーマ:ブログ
 シカゴに到着した初日、まだチェックインも済んでいない段階から、早速お船に乗ってシカゴ河の観光に出た(スミマセン、昨日の続きです)。
 まさに「今年のサト助はちょっと違うぜ」という勢い。「ワイルドだろぉ?」であり「トトノイました!!」であり、「ぐーっ!!」「フォーッ!!」であって、「何でだろう?何でだろう?」である。放っておくとギター侍まで再登場しかねない。
 シカゴ河はちょうど「人」の字と同じように真ん中で3又に分かれていて、クルーズはその3又の交わったあたりから始まる。街の真ん中の橋のたもとから観光船に乗ると、マコトにご丁寧に75分もかけ、ガイドさんがしゃぶり尽くすように余すところなく説明してくれる。
 これほど丁寧な説明は、東京の地下鉄の車内放送に勝るとも劣らない。船が川岸を離れると同時に、すでにマイクを握って待ち構えていたオニーサンが「お待たせいたしました」とニコニコ笑って、滑るような流暢な英語で解説を始めた。
ビル群1
(シカゴ河クルーズ船からの風景 1)

 もちろんアメリカ人なんだから英語が流暢なのは当たり前であるが、では日本人が隅田川の舟下りで周囲の解説を始めたとして、その日本語は果たしてこんなに流暢だろうか。「流暢にもほどがある!!」という発想は、アメリカ人には通じないのである。
 せめて口ごもったり、コトバを選んだり、聴衆の表情を見ながら解説の濃度をいろいろに変化させたり、そのぐらいしてもいいじゃないか。暗記したまま、口が回る限りの猛スピードでしゃべりまくるというんじゃ、聴衆はついてこない。
 話す方は仕事なんだから、毎日5回も6回も同じコースでクルーズして、1年に1000回を超えてしまう。その調子で5年も船会社に勤務すれば、すでに同じ話を5000回も繰り返している。そりゃ早口にもなるだろうし、口ごもらずに流暢にしゃべりまくるのが自慢になるころだ。
 しかし諸君、話のプロの側から見れば、「口ごもるのもテクニック」「聴衆の表情を見ながら濃淡をつけるのは、もっと大事なテクニック」であって、「流暢ならいい、滑らかだからいい」という発想では、チャンとしたプロにはなれない。
ビル群2
(シカゴ河クルーズ船からの風景 2)

 この調子で、両岸の全てのビルの故事来歴等を語っていく。「参りました!!」と叫びたくなるほどである。
① 建設前にはここはこんな場所でした
② 誰それがこんな理由で、ビルの建設を思い立ちました
③ 建築途中には、こんなエピソードがありました
④ 高さ○○メートル、アメリカ第△位、建築は♡♡スタイル、♨♨賞を受賞、今後の計画はカクカクシカジカ。
 河岸のほぼ全てのビルについて、この類いの説明が立て板に水の流れるような英語で延々と続く。別にサト助だけじゃなく、英語をつかって60年も70年も生活してきたアメリカンバーチャンも、英語を武器に世界と戦い続けたアメリカンジーチャンも、この流暢さにすっかり辟易してしまった様子である。
 その証拠に、10分に1度ぐらいチョコっと挿入されるジョークにも、全く反応がない。ジョークというより「コネタ」のレベルだが、「クスリ」という笑いはおろか、ジーチャン&バーチャンのホホが緩んだ気配さえ感じられない。
 ま、それでも2回だけ、船上がワラワラした緩い笑いに包まれた。「バドワイザー」の発音に絡めたジョークと、「ワタシには夢がある。シカゴ市の旗の星がどんどん増えることである。しかしシカゴ・カブスが早く優勝してくれないと、市旗の星の数が増えないので困る」という、マコトに残念なジョークであった。
カサミラ
(バルセロナのカサ・ミラを髣髴とさせる)

 クルーズの75分間、これほど小さな面積の中にこれほどたくさんの高層ビルを建ててしまったアメリカ人の執念に、今井君はほとんど胸焼けがしそうなぐらいだった。
 うんにゃ、チャンと大きなゲップも出てきた。でも「アメリカ人はオナラよりゲップがキライ」という噂なので、誰にも気づかれないように、こっそりゲップを飲み込んだぐらいである。
 話の流暢さに限度があるのと同じように、高層ビルの密度にも、やっぱり限度があると思う。いろんな財閥が、いろんな建築家に、競ってたくさんのお金を払い、奇抜な高層ビルを建てまくったのがシカゴの20世紀終盤。その結果、シカゴのお空はマコトに暑苦しい直線で好き放題に区切られてしまった。
 奇抜な四角形や三角形に区切られたお空。そのうちに直線だけでは足りなくなってしまったのか、空間を切るのに曲線を採用するようになる。昨日の記事に写真を示したトウモロコシビルが、おそらくその最初だったのだろうが。曲線が増えるほど、「バブル」というコトバの意味が強烈に伝わってくる。
 その傾向が高じて、最近になってミシガン湖の近くに「アクア」という名のビルが完成。「空間を曲線で切ってみせるのが斬新、またはセクシー」ということになったのは、おそらくガウディ・ブームのせいと思われる。
 クルーズのおしまいあたりには、「あらま、こりゃバルセロナの『カサ・ミラ』そのものじゃんか」というビルも登場。どこまでも直線的に突き進んできたアメリカのヒトたちにとって、「空間を曲線で切る」という不合理で贅沢な発想は、やはり相当な衝撃だったのである。
看板
(ピッツェリア「DUE』。向こうに「UNO」も見える)

 クルーズ終了、12時45分。まだホテルにチェックインできる時間まで2時間近く残っていたから、今井君はビールを求めてシカゴの街をほっつき歩いた。クルーズの解説があんまり流暢なものだったので、その暑苦しさにすっかりノドが渇いてしまった。
 シカゴの蒸し暑さのせいもあった。この日のシカゴは、湖の濃霧を突き破るほど強烈な夏の陽光に焼かれていた。道路のアスファルトが溶け出すほどになれば、数限りない高層ビルはまさに焼き肉屋の炭火のようにカンカンに熱くなり、そこに湖の濃霧がぶつかって、またシュンシュン蒸発していく。
 「早くビールにありつかなければ、旅の初日に熱中症になる」という危機感の中、サト助が選んだのは、ピッツェリア「DUE」。「ビールのついでに、ランチもいいじゃないか」と考えた。
 イタリア語の「2」を屋号にしたこの店から歩いて十数歩のところには、「1」を表す「UNO」という名の店もある。店の故事来歴はまた明日の記事に譲るとして、今日はとりあえず写真だけ眺めてほしい。
ディープディッシュピザ
(ディープ・ディッシュ・ピザ。スモールサイズの4分の1)

 これが「Smallサイズ」の4分の1をお皿にのっけたもの。さらにMidiumサイズもLargeサイズもあって、何と言ってもビックリするのはその分厚さである。
 ピザといっても、「実際にはパイみたいなもんなんだ」と店員さんは笑ったが、厚さ約4cm、その名も「ディープ・ディッシュ・ピザ」。もしもLargeなんかを注文したら、「めんどくさいからフライパンに入るだけ詰め込んで、そのまま焼いちゃいました」というアリサマだろう。
 ここでもやっぱり、アメリカ人には限度がないのである。ビルの密度も、解説の流暢さも、ピザのサイズも、アメリカ人が「どうだ、参ったか?」と叫ぶ瞬間がおそらく何より好きなのだ。
 しかし諸君、サト助はいつか近い将来、4~5人でシカゴを訪れて、ラージサイズに挑戦してみたい。残らず平らげて、「どうだ参ったか?の倍返し」をやってみたいのである。

1E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
2E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
3E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/THE COMPLETE PIANO SONATAS①
4E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/THE COMPLETE PIANO SONATAS②
5E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/THE COMPLETE PIANO SONATAS③
total m59 y1419 d11614
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