2013年08月09日(金)

Tue 130716 安部公房 ホリイのずんずん調査 ハイラインへ(アメリカ東海岸お花見旅52)

テーマ:書棚の思ひ出
 光陰、矢のごとし。4月中旬から51回(+番外編3回)も書き続けた「アメリカ東海岸お花見旅」であるが、気がつくともう2ヶ月近くも怠けてしまっている。
 第51回を書いたのが6月18日。タイトルが「130525 終わったら終わる」だったので、あれが最終回だったと勘違いしてしまった読者も少なくなかったはずだ。
 しかし諸君、たとえ2ヶ月ご無沙汰したって、サトイモ君はどこまでもしつこく、ネッチリと粘るのが身上。「最終回」と明記しない以上、絶対に中途半端で終わることはない。これからまだ3回は書かなければ、お花見旅は終わらない。
ハイライン
(高架の線路にワサワサ生えた草たち。NY、ハイラインの光景)

 しかしホントに光陰は矢のごとく過ぎ去って、暦の上では昨日が立秋。どんなに猛暑が猛り狂っていても、今日からはもうしっかり秋であって、「残暑お見舞い申し上げます」なのである。
 もうすぐセミの声も、アブラゼミからツクツクボウシに変わっていく。今日はカンカン照りの甲子園だって、あと10日経過して、準々決勝→準決勝と進む頃には、外野の芝生の上を赤トンボが舞い始める。
 矢のように飛んでいく光陰の中、いつまでも暢気に「お花見旅」なんかを書き続けていれば、やがて来年の春が来て、1年後輩のサクラの花が、ワシントンや千鳥ヶ淵や弘前公園をピンクに染め上げるだろう。今年のお花見旅には、さすがにそろそろ決着をつけてしまわなければならない。
 さあ、いまだに4月末のニューヨークをほっつき歩いているクマ蔵どんを探しにいこう。2週間にわたる旅の最終日、クマどんはチェックアウトしたホテルにスーツケースを預けて、最終日の散策に出たのだった。
ジョージ・デューク
(ジョージ・デュークが死去)

 ところが諸君、「今日こそお花見旅を締めくくろう」と決意した今井君が新聞を広げると、どうしても今日中に書いておかなければならない話を、次から次へと発見してしまう。
 まず、ジョージ・デュークが亡くなった。ジャズ・フュージョンの世界で長く活躍し、2013年8月5日、ロサンゼルスで死去。ピアノ、トロンボーン、作曲など多彩な才能を誇り、クウィンシー・ジョーンズやアル・ジャロウとも親交があった。
新聞広告1
(山口果林「安部公房とわたし」の新聞広告)

 女優・山口果林が作家・安部公房と暮らした日々の思い出を綴った「安部公房とわたし」が講談社から発売になった。安部公房は、三島由紀夫や谷崎潤一郎と同じように「次のノーベル文学賞候補」と長く言われ続けたヒトである。
 コドモの頃の今井君は彼の大ファンで、本屋に新しい文庫版が出るたびに、たとえそれが大学入試の前日でもあっても、意地でも買いに出かけたものである。パルコ劇場、安部公房スタジオなど、演劇の世界での活躍にも目を見張った。
 おお、クマ蔵図書館をひっくり返してみたら、文庫本の山はともかくとして、安部公房スタジオ公演「仔象は死んだ」の公演パンフレットとチラシが出てきたでござる。1979年6月から7月の上演。作・演出はともかく、音楽まで安部公房自身で手がけているのはオドロキだ。
安部公房
(コドモのころ、安部公房の大ファンだった)

 今日の新聞広告によると、「君は、僕の足もとを照らしてくれる光なんだ」ということである。うーん、困っちゃったね。大好きだった作家とか演出家とかの私生活が、没後20年も経過してこうやって熱く描かれてしまうと、やっぱりサト助は恥ずかしい。
 おそらく今井君はこの本を手に取ることはないだろうし、マスコミなんかでもあんまり話題にせずに、彼をそっとしておいてほしい。そういうことを書いている割に、若き安部公房と山口果林の写真が当時の芝居のパンフレットに掲載されているのを見ると、やっぱりうれしくて仕方ないのである。
パンフレット1
(安部公房スタジオ「仔象は死んだ」のチラシ)

 同じ朝日新聞に堀井憲一郎「かつて誰も調べなかった100の謎」の広告も出ている。こちらは文芸春秋だ。週刊文春の伝説のコラム:「ホリイのずんずん調査」が単行本になったというのである。
 代ゼミ時代の8年間、毎週1回火曜日に名古屋に出講していた。1週間90分×30コマの激務に疲労しきったクマ蔵は、帰りの新幹線の中でいつもお酒を飲みながら週刊誌をめくった。
 あんなに疲れていたんじゃ、難しい本や分厚いマジメな本を開く気力は湧かないものでござる。週刊文春の「ホリイのずんずん調査」はあの頃のお気に入り。週刊朝日の超ロングラン、東海林さだお「あれも食いたいこれも食いたい」と並んで、代ゼミの今井を支えてくれた2大コラムだったのである。
パンフレット2
(安部公房「仔象は死んだ」パンフ。最上段左が当時の山口果林)

 問題は、単行本を購入するかどうかである。山口果林の本は、買わないだけじゃなくて、出来るかぎり目撃したくない。ホリイのほうは、「ペラペラめくってみる」という行動にはまず確実に出ると思う。
 しかし、果たしてレジに運んで買うかどうか。疲労しきった夕暮れの新幹線でダラしなくニタニタ笑い流すべきものが、立派に装丁され、帯にも「○○氏推薦!!」とか、大袈裟な推奨文がくっついている。
 難しい顔をした中年のオジサマが、「読書は大切だよ」とつぶやきながら、立派なホリイ本を買っていく。うーん、少なからず滑稽な絵にしか見えないじゃないか。
 というか、ホリイはきっと自分の単行本をネタに、またまた新手の「ずんずん調査」をやらかすに違いない。サトイモ君はそっちの方がずっと楽しみなのである。
新聞広告2
(ホリイのずんずん調査)

 さて、そろそろ観念して、ニューヨーク最終日のサト助を見つけにいこう。いくらなんでも読者をジラしすぎだ。そもそも、今日はブログの危機なのだ。現時点で午後1時半。3時には吉祥寺のスタジオに入り、7時頃までは早稲田大学・国際教養学部2013年の解説授業を収録しなければならない。
 収録が終わったあとは、吉祥寺で飲み会の予定。それも普段の「軽い祝勝会」というタイプではなくて、おそらく帰宅は日付が変わってからだ。ということは諸君、あと1時間弱でブログをアップしないと、2012年6月27日から1年2ヶ月近く継続してきた連続更新記録が途絶えてしまうことになる。
黄色
(黄色いお花。ニューヨーク・ハイラインの風景)

 で、肝腎の4月下旬のクマ蔵どんであるが、困ったことになかなか見つからない。いったいニューヨークのどこをほっつき歩いているのか、行方不明なのである。
 タイムズスクエアのインターコンチネンタルホテルから、地下鉄の駅に降りていくところまではしっかり目撃しておいたのに、その後の行方がつかめない。
 第一、この10日ほどアメーバブログの調子がおかしくて、写真がうまくアップロードできない。いくら頑張っても「アップロードに失敗しました」の表示が出る時間帯がある。焦っている時ほどこの表示に悩まされるので、サトイモ閣下はますますカッカして、サッパリ仕事がはかどらない。
キヨスク
(NY地下鉄チェインバーストリート駅。キオスクがカッコいい)

 おお、ついにクマ蔵どんを地下鉄チェインバー・ストリートの駅で発見。暢気にキオスクの写真なんか撮影していらっしゃった。なに、「地下鉄を1駅乗り過ごした」? マコトにクマったクマどんでござるね。最終日なんだから、地下鉄ぐらい、チャンと目的の駅で降りてくれなきゃ困ります。
水色
(ニューヨーク、ハイラインの風景)

 で、この日のクマ蔵が目指したのは「ニューヨークの新名所」として評判の「ハイライン」。かつてハドソン河沿いに高架があり、ミート・パッキング・ディストリクト(MPD)やチェルシー地区あたりを貨物列車が走っていた。貨物線はとっくに廃線になり、沿線は一時荒れ果てて犯罪の温床にもなっていた。
 治安を考えれば当然のことであるが、高架と線路を撤去してしまおうということになった。しかし、ここで市民団体が保存運動に立ち上がる。高架も線路も出来るだけ元のまま残して、草花を植え、樹を植えて、散策路として整備。ニューヨーク市民の散策と憩いの場にしようというのである。
桜
(ハイラインの風景。線路の真ん中でサクラが咲いていた)

 この日は4月下旬の日曜日。完成したばかりのハイラインは、近郊から訪れたヒトビトでたいへんな混雑だ。うーん、高架鉄道を利用しただけあって、やっぱりちょっと狭苦しい感じが否めない。
 草花といっしょに写真を撮るヒトが多くて、そこいら中で渋滞が起こる。これも完成したばかりだからなのだろうが、むしろハイラインは、高架からMPDやチェルシーの古い町並みを眺めたり、ハドソン川の遠景を満喫したり、そういう楽しみ方のほうが向いているようである。

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