2013年08月07日(水)

Sun 130714 続・久高島探訪記 ウミヘビを食し、泡盛を満喫する 天国ではなかったか

テーマ:ブログ
 朝9時の船でサトイモ君と久高島に上陸したのは、30人足らずの観光客である。島には小さな民宿以外に宿泊施設はないから、朝っぱらから自転車なんかを借りて島をうろついているヒトは、ごくわずかしかいない。
 残念だったのは、「ネコがいっぱい」のはずのこの島で、出会ったネコがたった3匹だったことである。そのうち2匹は写真に収めることが出来たが、もう1匹はプイッと向こうに行ってしまった。さすがにネコどんがウロウロ遊び回るには、余りに暑い1日だったようだ。
道
(夏の道がどこまでも続く)

 この炎天下、サトイモ閣下は心の底からカッカしながら、久高島を時計回りに1周半した。普通ならグルリと1周した時点で「もう勘弁してください」という暑さだったが、何しろ熱中症予防の水やお茶はタップリ持っている。
 ネコを求めて牛たちに出会い、青い海を求めてジャングルをさまよい、空に長い脚を広げて浮かぶ巨大なクモや、ノコギリ状の凶悪な葉っぱの下に潜り込む青いトカゲたちを眺めるうちに、「もう半周ぐらい行けるかな」という気になった。
 「日焼け止めクリーム」などというナンパなものに頼るクマ蔵ではないから、1周目ですでに両腕は真っ赤に焼けている。「こりゃ、明日と明後日は日焼けの痛みで苦しむな」という予感の中、澄みきった青い海の色にホッと溜め息をついた。
海1
(澄みきった海)

 何で溜め息なんかが出るかというに、明日から吉祥寺スタジオで早稲田大の過去問解説をする予定なのである。いやはや諸君、本屋に行って赤本を見るかネット検索するかして、政経学部でも法学部でもいい、2013年の問題をちょっと眺めてみてくれたまえ。
 何でこんなに無理な出題をするのかねぇ。こんなに大量の問題を90分で解かせるなんて、不健康な感じがして仕方がない。政経学部なんか、全く同形式の超長文読解問題が3問。それに会話形式の読解問題と、150語近い自由英作文問題が1題ずつ。これで90分は、明らかに無理なんじゃないか。
 というワケで、久高島まできても、そのことを考えて憂鬱になってしまう。いや、今井君は別にいいのだ。可哀そうなのは、こんな無理な出題に焦りに焦って取り組まなければならない受験生たちである。何で完全に同形式の問題を3題もやらなきゃイケナイの?
海2
(沖縄の海は青い)

 こうして、炎天下で島を一周半したことより、早稲田入試の暑苦しさに辟易し、「冒険はこのぐらいで切り上げて、そろそろ昼メシにするかな」ということにした。
 この島でゆっくり昼メシの楽しめる店は、「とくじん」1軒だけである。「かき氷!!」とか「コカコーラ!!」とか、その類いなら他にもう1~2軒存在しないこともないが、「おお、腹減った。今日はしっかり食べたいな♡」という欲望を満たそうとすれば、白いネコの暖簾が可愛い「とくじん」以外の選択肢はない。
とくじん
(とくじん)

 店に入った段階で、ポロシャツは完全に汗まみれ。シャツを来たままお風呂かプールに飛び込んできたみたいに、つまんだだけで水がシャツから滲み出してくる。顔からも頭からも、拭いても拭いても汗が湧いてきて、まさに熱中症寸前のアリサマだ。
 こうなれば、何をおいても必要なのは水分補給。しかし諸君、水分補給が必要なのは、肉体だけではない。心も精神も渇ききっている。ホテルの冷蔵庫から持ってきたヌルい水なんかじゃ、心が干からびてしまう。
 今サトイモ君の心に必要なのは、よーく冷えた黄金色の飲み物。凍らせたグラスにシュワシュワ爽やかな音をたてながら注げば、湧きあがる白い泡の色もマコトに美しい。沖縄のオヤジの昼メシに、オリオンビールは不可欠である。
オリオンビール
(今井君の命を救ってくれたオリオンビール)

 最初の1杯は約15秒で飲み干し、すぐに2杯目をもらう。「とくじん」は優しいオバサマ2人で切り回している。昼メシ時には、島を訪れた観光客がほぼ全員この店に殺到するから、忙しいことこの上ない。
 もちろん「殺到」と言ったって、サト助と同じ9時の船で島にやってきたのは30人ほど。その後10時の船で来た人たちと合計してもせいぜい50人だが、オバサマ2人で捌ききるのは、やっぱりキビシイものがある。
暖簾
(のれんの白ネコがニャゴロワにそっくりだ)

 「ビールもお酒も、食券を買ってください」というやり方になっているのも、この忙しさなら仕方ない。2杯目のビールの食券を買い、さんざん迷ったあげく「イラブー定食 2000円」の食券も購入した。諸君、ボクチンはこれからイラブーを食することにする。
 「イラブーって、何のことでござる?」と問うキミ。心して写真を眺めたまえ。この凶悪な黒い皮の色に、卒倒してはならない。黒い皮一面をビッシリと覆っていた爬虫類のウロコの感触に、嫌悪を感じてはならない。諸君、イラブーとは、ウミヘビのことである。
イラブー
(イラブー汁)

 昔の九州には、平気で蛇を食べるヒトがいた。「ヒラクチ」という蛇であって、オヤジのオヤツや酒のツマミに、前歯で引きちぎるようにカジっているのを、サト助も目撃したことがある。
 父・三千雄の故郷は山形県の山の奥であるが、お盆に親戚が山形に集まると、そこでもやっぱり蛇を乾かした茶色い干物が出た。山形弁のオヤジ連は、「おお、マムシか!!」と笑いながら、平気で噛みちぎっていたものである。
 いま久高島のサトイモ男爵は、とうとう蛇を食する。山の蛇じゃなくて海の蛇であるが、ウロコの気配、凶悪な色彩、口の中でくだける骨の感触、その全てが立派にヘビヘビしていて、こりゃ意地でも蛇である。
 蛇のダシがよく出た汁はマコトに味わい深いが、「ボクはいま、ヘビを食べているんだ」という意識は、やっぱりツラく悲しいものがある。「酒でも飲まなきゃ、やってらんないよ」であって、サトくんは迷わずまたまた食券売り場に並んだ。
 「泡盛1合、700円」。他の客は誰もお酒なんか飲んでいない。ビールを楽しんでいるヒトさえ稀である。みんなお行儀よく、無料の麦茶を飲んで、スマした顔でニコニコ笑っている。そんな中、サト蔵だけが「イラブー汁&泡盛」。ホントにサトちゃんは悪い子であるね。
定食
(イラブー汁定食 2000円)

 店の巨大扇風機の真ん前にこうして1時間も座って、のんびり泡盛を楽しんだ。最後はツマミもなくなったので、小皿に残った醤油を嘗めながら泡盛ロックをチビチビやっていたが、1時間経過してやっとシャツの汗が乾いた。黒いシャツに白く汗の塩分が浮き出てきたところをみると、汗の量はホントに半端ではなかったようである。
泡盛
(泡盛セット)

 13時のフェリーに乗って久高島を出発、30分で安座真ビーチに戻った。真っ青な海の上を進みながら、「もしかしてこの4時間、ボクは天国を観光してきたのではなかったか」とマジメに考えた。
 穏やかな波、澄みきった海。ステテコのジーチャン、ジャングル、クモ、ウソのように穏やかに舞う無数のヒカゲチョウ。ウミヘビ、泡盛、店のオバサマの笑顔。冷たい麦茶で涼む大人しいヒトビトの気配。眠そうな2匹のネコ。もしこの世に天国があるとしたら、眠たげな真夏の久高島には、そのすべての要素が揃っていたようである。
日焼け
(腕は真っ赤に日焼けして、時計のアトがクッキリ残った)

 安座真ビーチに偶然1台だけタクシーが待っていた。早速これに乗り込んで、ナハテラスを目指した。荷物をナハテラスに預けてきたのである。予定の羽田行きヒコーキは18時だから、しばらくホテルのラウンジで休んで、今日の分のブログぐらい書けるだろう。
 ホテルマンに泡盛を勧められ、「シングルでいいですか?」「ダブルでもご用意できますよ」と巧みに勧められ、さっき久高島で飲んだ1合と合わせて、昼間から3合の泡盛を平らげることになった。ま、たまにはそれもいいだろう。
 ヒコーキの那覇出発が1時間近く遅れて、羽田には21時過ぎに到着した。「ハワイアン航空との共同運航」と言っていたが、おお、ハワイのカホリまで漂ってくるなんて、さすが沖縄でござるね。

1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.2
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