2013年05月26日(日)

Thu 130502 ルースクリス発見 やっぱり完全踏破を目指す(アメリカ東海岸お花見旅33)

テーマ:ブログ
 「よーし、今日は山手線1周ウォークだ」と思い立つとする。「新宿をスタートに、反時計回りに行こう」と決める。「朝スタートすれば、ちょうど夕暮れの頃に新宿に戻って来られる。高層ビルのレストランで、夕焼けの東京を見おろしながら祝杯をあげよう」と、ワクワクしながら歩きはじめる。
 ところが、新宿のお隣の代々木駅前で、大っきな誘惑が待っている。例えば、「おっ、このカレー屋、旨そうだな!!」である。山手線1周ウォークもいいが、カレーも捨てがたい。カレー。カレー♡ カレー♨ カレー!!! このとき、カレーの魅力に打ち克とうとする努力のヒトと、積極的に負けちゃおうとするヒトと、諸君、どっちが好きだろうか。
トレイル1
(ボストン、フリーダムトレイルを歩く)

 世の中に溢れるビジネス書は、絶対に前者を称揚するのである。金持ち父さんは、我慢してひたすら先を急ぐ。貧乏父さんは、我慢できずにカレー屋に入り、「大盛りインドカレー・激辛」みたいな、愚にもつかないものを注文し、丸1日をムダにする。
 「ビジネス月刊誌」などというものもあって、「年収400万 vs 年収1500万」みたいなマコトに現金なセンスの特集を、毎月毎月よく飽きもせずに続けている。この場合、「年収1500万」というのが成功者の基準らしい。
 年収1500万とか2000万とかのヒトが、素晴らしいお金持ちで尊敬すべき成功者かどうか、その辺はそういう雑誌を買って読む人種の判断次第なのだろうが、やっぱりどうしても、カレーを食べに入っちゃいけないらしい。
トレイル2
(この赤レンガのラインをたどっていけばいい)

 立てたプランはたゆまずひたすら実行しなきゃいけない。山手線1周ウォークなんだから、新宿から代々木のたった1駅で「まあいいじゃないか、カレー♡カレー♥」なんてのは、許しがたいフマジメということになる。
 お金持ちor成功者になるには、長財布にオカネをキレイに並べ、手帳とスマホを上手に使いこなし、カレーなんか見向きもせずに山手線1周を目指しテ、1分1秒もムダにせずに歩み続けなければならない。ビジネス書やビジネス月刊誌に書いてあることをみんな真に受けたら、要するに「世界中みんなアリさんになりましょう」ということにしかならない。
旧市庁舎
(旧市庁舎)

 クマ蔵どんは、そういうのは絶対にイヤなのである。ホントは今日中にあの山の向こうまで行かなきゃ行けないけど、そこにハチミツのタップリ詰まった旨そうなハチの巣を発見。そのとき、貧乏グマはハチミツに夢中、金持ちグマはハチミツを無視してひたすら前進。そんなの、ウソに決まってる。ボクはその場にしゃがみ込んで、日が暮れるまでハチミツを堪能する。
 そうやって数百年生きてきて、「失敗したな」「もっとマジメにやってればな」と後悔したことはそんなに多くない。ハーバードやオックスフォードには相手にされなかったが、それはそれで悪くない。大昔の早稲田の喧噪と混沌と混迷は、まさにクマさんのハチミツみたいなものだった。
 そうやって道端に座り込んでハチミツを満喫していたら、それがタップリ栄養になって、スンバラシイ人生を送る基礎になってくれる。「あの山の向こうまで行かなきゃ、全てが無意味なんだ」と決めてしまうと、どうせアリさんにしかなれない。
 もちろんアリさんの生涯だって楽しいだろうが、その楽しさをクマどんは余り高く評価できない。怠惰はいかんが、豪快は素晴らしい。諸君、もっと豪快に生きようじゃないか。
銅像
(旧市庁舎前、ベンジャミン・フランクリンの像)

 「ボストンのFreedom Trailを完全踏破しよう」。その決意が11時。歩きはじめたのが12時。赤いラインに沿って歩きはじめて約10分、もうそこに「代々木のカレー」「クマどんのハチミツ」を発見して、「マジメな完全踏破ととるか、怠惰な午後の楽しみをとるか」の2者択一に迫られることになった。
 いや、もちろん今井君だって、ボストンの名所旧蹟を完全踏破したかったのだ。ボストン・マサカの発生地跡も、独立戦争の志士たちが大活躍した現場も、今日のうちに目撃しておきたかった。しかし諸君、目の前に「ルースクリス・ステーキハウス」の看板が出現すれば、そこで話は大きく変わる。
ロバ
(ルースクリスは旧市庁舎内にあった。なぜかロバさん像もある)

 ルースクリスは、アメリカンステーキの名店。1965年にニューオーリンズで第1号店が開店、今やホノルルや東京にも支店を出している。東京店は霞ヶ関3丁目、特許庁のお隣、溜池の交差点から徒歩で2~3分の所にあって、分厚いヒレステーキが旨い。昨年秋、ブエノスアイレスから帰国してから、ルースクリスはすっかりクマ蔵のお気に入りになった。
 たったいま目に飛び込んできたのは、そのボストン店である。フリーダム・トレイルに沿って、見るべき名所旧蹟は16カ所。まだそのうちの4カ所しか回っていない。①ボストンコモン、②マサチューセッツ州議事堂、③グラナリー墓地、④キングズチャペル。見るべきものの1/4しか見ていない。
 この段階で、平知盛みたいに「見るべきほどのものは見つ」と、大碇を抱いて壇ノ浦の海に沈んでいくのも考えものだが、ルースクリスのフィレステーキを眼前にしながら、これを無視して先を急ぐんじゃ、人生の妙味を理解しない無粋者のそしりを免れない。
店内風景
(さすが旧市庁舎。店内は重厚な雰囲気である)

 とっくに心の中で結論は出ていたが、「オレは悩みに悩んだんだ!!」と自分を納得させるためにだけ悩み、そうやって3分ほど偽りの懊悩に苦しんでから、スタスタとルースクリスに入っていった。入り口の前にベンジャミン・フランクリンの像が建って、今井君をニコヤカに迎えてくれた。
 ルースクリス自体、「旧市庁舎」という名所旧蹟の建物の中に入っている。お隣はボストンラテン学校の跡地。諸君、怠けているようで、⑤フランクリンの像、⑥旧市庁舎、⑦ラテン学校も見た。全部で16カ所の旧跡を、チャンと約半分見たことになる。あながち「怠け放題」とも言い切れないじゃないか。
ステーキ
(フィレステーキ+シュリンプ)

 ほぼ満員の盛況で、予約なしで入れたのはラッキーだった。店内では、ボストンのパワーランチが展開中。あっちのテーブルでもこっちのテーブルでも、分厚いステーキを前に談笑しながら、ただでさえstrongなボストンの街をもっともっとstrongにするべく、ビジネス話がズンズン進んでいる様子である。
 こりゃクマ蔵も負けちゃおれん。メニューの中で一番値段の高い「ヒレステーキ+シュリンプ」を颯爽と選び、赤ワインも「ボトル1本!!」と叫んでニヤリと笑いたいところ、ムリしてグラスワインで我慢することにした。
 担当のウェイターは中国系のカッコいいオニーサン。2枚目俳優にでもなれそうなイケメンに、がっしりした長身、身のこなしも鮮やかである。「東京のカタですか?」と話しかけてきてくれた。
「自分は、中国系ボストニアン。上海の大学に留学していた時期があって、帰りにホンの短時間だが東京に滞在しました。東京はキレイな街ですね」
とおっしゃる。うにゃにゃ、何故だか分からないが「やっぱり、ボクももっと頑張んなきゃ」と、ふと自分の力こぶに触ってみたくなる瞬間であった。
断面図
(フィレステーキ、断面図)

 どういうわけか、ステーキの写真というのは上手に撮れないものである。アルゼンチンでも、東京のルースクリスでも、NYのウォルフガングでも、その巨大さや分厚さを強調しようと思えば思うほど、ボケた写真が出来上がる。
 ホントは写真でステーキの熱さや味まで表現したいのだが、うまくいったタメシがない。「これからステーキをお持ちしますが、お皿も非常に熱いので、絶対にお皿に触れないようにしてください」と予告にくるぐらいの熱さ。実際にお皿は鉄板並みに焼けていて、ステーキを切ってお皿に置くと、脂がはねてジューッと音がするほどの熱さなのである。
拡大図
(ロバさん拡大図)

 ウェイターとの出会いがあり、パワーランチの人々のパワーをもらったせいもあって、ステーキを満喫した後のサトイモ君は元気いっぱいである。外は相変わらずの快晴、フリーダム・トレイルを歩いているらしい観光客の姿も多い。「よーし、では残り9カ所、やっぱり今井君も完全踏破しますかね」と、店の前のロバさんの像の前でちょっとノビをしてみた。

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