2013年05月25日(土)

Wed 130501 煮えすぎた フリーダムトレイルを歩き出す(アメリカ東海岸お花見旅32)

テーマ:ブログ
 4月24日、ボストンの街は、昨日とは打ってかわった快晴になった。気温もぐんぐん上昇して、昨日は凍えかけたクマどんも、「おやおや、こんなに暖かいなら、長い散歩に出ますかね」と、まずお部屋の中で大きなノビをしてみた。窓からは相変わらず「ボストン茶会事件」のお船が見おろせた。
 ボストンは、団結の街である。爆破テロ犯を市民が一致団結して追いつめていく過程は、アメリカ全土が息を飲んで見守った。市内を走るバスは今日もなお、「行き先なんかどうでもいい」と言わんばかりに「WE ARE ONE BOSTON」「BOSTON STRONG」の表示を掲げつづけている。
バス
(WE ARE ONE BOSTON)

 しかし、ボストンが団結の街であるのは、18世紀の独立戦争時代からずっと変わらない。「ボストン茶会事件」でも、「ボストン・マサカ」の時も、ポール・リビアが大活躍する1775年4月18日の「真夜中の疾駆」でも、ボストン市民は常に強力な団結ぶりを示すのである。
 そこで、4月24日のサトイモ君は、ボストンの団結の歴史をたどる「フリーダム・トレイル」を歩いてこようと思う。独立戦争や南北戦争を中心に、アメリカ近代史の名所旧蹟を1本の道でつないだ約4kmの散策路がFreedom Trail。道路に赤いレンガを並べ、レンガがムリな所は赤いペイントを塗って、散策者が迷わないように配慮している。
駅
(ボストン、サウスステーション)

 生まれつき異様なほど怠惰でフマジメな今井君が、こんなマジメな観光に興味をもつのは、異常な事態と言っていい。どこを旅行しても、「定番」と言われるような名所はとにかく大キライ。定番であればあるほど毛嫌いして後回しにするのだが、今日はどうしてもフリーダム・トレイルを完璧に歩き通そうと思う。
 今井君の普段のフマジメさを知っているヒトがこの決意を耳にしたら、
「今井、どうしちゃったんだ?」
「クマさん、熱でもあるんじゃないの?」
「サトイモ君、煮えすぎちゃったの?」
と、そろってボクチンの額に手をあててみるに違いない。
 京都で「金閣と銀閣と清水寺に行きたい」、奈良で「東大寺と興福寺に行って、鹿に鹿センベイあげるんだ」。ロンドンで「ロンドン塔とビッグベン」、パリで「エッフェル塔と凱旋門」、ローマで「コロッセオとフォロロマーノ」。うぉ、今井君が「ああ、そういうのは後回しね」と、アタマをかかえて絶叫しそうな超定番でござるよ。
掲示板
(サウスステーションの行先掲示板)

 ところが、ボストンの快晴の朝、夢のように広大なスーペリア・スイートで目覚めたクマどんは「何が何でもフリーダム・トレイルを踏破するんだ」と、並々ならぬ固い決意を固めていた。やっぱり、煮えすぎて、煮くずれちゃったのだ。
 煮えすぎちゃった以外、考えられることと言ったら、ハーバードの影響ぐらいである。混乱と喧噪と混沌が大好きだった今井君は、ハーバードの端正な静謐の中、はらはらと雨に散る桜の花びらを見つめながら、「少しはマジメにならなきゃな」「混迷大好きは昨日まで」と思ったのかもしれない。
ピアノ
(駅ではピアノの生演奏が始まっていた)

 眼下に停泊した「ボストン茶会事件」のお船も、「今回ぐらい、マジメにボストン探訪しましょうよ」と語りかけてくれる。11時、部屋を出て、サウスステーションに向かう。明日はもうニューヨークに戻らなければならないから、ニューヨーク行きアムトラックのチケットを入手。駅もまた花やいだ雰囲気で、「WE ARE ONE BOSTON」「BOSTON STRONG」に沸いている。
 地下鉄レッドラインに乗って、Park Street駅で降りる。外は「ボストンコモン」。東京で言えば、日比谷公園に該当する広大な公園である。17世紀から続く長い歴史の中には、アメリカ史の名場面の記憶がテンコモリ。目の前はマサチューセッツ州議事堂だ。
議事堂
(マサチューセッツ議事堂)

 マサチュウセッツと入力して「雅中摂津」と変換するMac君にもビックリ。もちろん「マサチュー」を「マサチュウ」と入力した今井君が悪いのだが、この金色キンキラキンのドームにもまたビックリ。JFKの政治キャリアが始まったのがココである。ハーバード大学を出たあと、第2次世界大戦直後にマサチューセッツ州下院議員に当選。うにゃにゃ、アメリカって、どこまで行ってもケネディとリンカーンがついてくる。
墓地
(グラナリー墓地。18世紀の独立戦争で倒れた人々が眠る。「幕末の志士」にあたる人々である)

 2013年春の今井君が目指す「Freedom Trail完全踏破」のスタート地点もココ。トレイルには赤いペイントの線が描かれ、それがどこまでも続いている。ペイントはすぐにレンガにかわり、なるほどこれなら迷う気遣いはない。
 京都や奈良や金沢や鎌倉にも、ちょっとマネしてほしい工夫である。ペイントだとおそらく「景観を害する」という懸念が高まるだろうから、赤レンガを試すといい。「地図と首っぴき」というのがツラいヒトは多いはず。「赤いレンガをたどっていけばいい」というボストンでは、サトイモ君は気軽にゴロゴロ転がっていきさえすればよかった。
トレイル
(スタート地点。赤ペイントはすぐに赤レンガのラインに変わる)

 さてと、いよいよボクチンはフリーダム・トレイル散策を始めてしまった。今日の予定は、
① 午後3時ぐらいまででフリーダム・トレイルを踏破
② 3時半、MITに到着→構内を散策(諸君、Mac君が「雅中摂津工科大学」というダメそうな大学に変換してくれたので、MITと略させてくれたまえ)
③ チャールズ川遊歩道→ニューベリー・ストリート→コップリー→出発点:ボストンコモンに戻る
という経路。これをほぼ全て徒歩でこなそうという計画である。
サミュエル・アダムズ
(グラナリー墓地内、サミュエル・アダムズの墓。2代大統領ジョン・アダムズの従兄弟で、彼もまた「建国の志士」である)

 ボストンを知っているヒトなら、言下に「そりゃムリだ」と断定するであろうプラン。今井君のいい加減な性格を知っているヒトなら、
「そりゃ絶対ムリ」
「そんなの、途中でヤメるに決まってるじゃん」
「またいつもの計画倒れですか?」
とニヤニヤ冷笑を浮かべるに違いない、我ながら無謀なプランで歩きだしのだった。汗ばむほどの陽気になって、歩きはじめて2分、早くも「セーター着てくるんじゃなかったな」と後悔しはじめた。

1E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER①
2E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER②
3E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER③
13A(γ) A TREASURY OF WORLD LITERATURE 19:TOLSTOY 1:中央公論社
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