2013年05月18日(土)

Wed 130424 ニューヘイブン線で事故 クラブケーキのこと(アメリカ東海岸お花見旅25)

テーマ:ブログ
 日本はマコトに治安のよく保たれたスバラシイ国であるから、世界中でどんな事故が起こっても、ヒトビトはあまり関心がないのかも知れない。
 日本時間5月18日午前7時すぎ、ニューヨークと郊外のニューヘイブンを結ぶ通勤電車が脱線、反対方向からやってきた電車と衝突する事故になった。午後6時の通勤時間帯のこともあり、負傷者60名を超える大事故である。
 ニューヨーク-ニューヘイブン線と言えば、東京なら横須賀線とか総武線にあたる重要な通勤路線。日本のテレビニュースだって、本来なら大々的に報ずるべきだと思うのだが、午後7時のNHKニュースでは、結局その報道はナシだった。
近郊電車
(ニューヨーク、グランドセントラル駅に停車中のニューヘイブン線電車)

 東京スカイツリーを訪れた親子連れが「とっても楽しかったです!!」という映像は昼のニュースでも夜のニュースでも繰り返されたが、ニューヘイブンでの大事故は「負傷者に日本人はいない模様」ということで削除されてしまったらしい。
 民放は全然見ないので状況は分からないが、うーん、きっと日本に滞在中のアメリカのヒトビトは、相当な違和感を感じているに違いない。もちろん日本滞在中の外国人は、CNNやBBCは見ても、NHKやCXやTBSを見ることはちょっと考えられないから、別にこれでかまわないのかも知れない。
 しかしでござる、これじゃ「グローバル人材を育てる!!」とか、いくら大学や政治家が力んでも、いくら何でも無理なんじゃないか。ニューヨーク近郊の列車大事故を全く報道せず、「河川敷に集まって、みんなでタコ揚げを楽しみました!!」「スカイツリー、見ると昇るじゃ大違いですね!!」とかばかりやっていて、「グローバルな感覚を身につけましょう」って、それはやっぱり噴飯ものだ。
議事堂1
(定番、噴水と国会議事堂)

 考えてみると、今井君は今から20日前に事故現場を往復している。ニューヘイブンのイェール大学を訪問したのは4月26日。メトロノース鉄道の、事故を起こした同じ電車に乗って、片道90分の道のりを往復した。事故現場BRIDGEPORTの風景もチャンと記憶に残っている。
 ボストン爆破テロの当日にアメリカに入り、1週間後にはまだ完全に封鎖されていた現場を通過。今日は今日で、自分が20日前に乗車していた電車が脱線→衝突。マコトにギリギリで危険をよけながら歩き回っているのを実感する。
 超先進国アメリカでもそうなんだから、ルワンダやバングラデシュ、ヨルダンやガサやミンダナオで大活躍中の税所君なんかは、日々危険と背中合わせで行動しているんだろうし、同様に世界で活躍中の若者たちの無事を、今井君は心から祈っている。危険を顧みず世界に目を向け、ようやく活躍の場を発見したのに、事故や事件に巻き込まれてしまったら、それは余りにも残念じゃないか。
議事堂2
(夕暮れの国会議事堂 1)

 4月21日夕暮れ、今井君はまだ暢気にワシントン観光を続けている。水陸両用の変わった乗り物とはいえ「要するに観光バス」を満喫し、ユニオン駅に戻ってきたのが午後6時。すでに春の日は大きく西に傾いて、あたりから人影が急激に減りはじめた。
 水陸両用バスに同乗していた中年オジサマたちも、あっという間に散り散りになってしまった。バスの中であんなに元気だった赤い野球帽オジサンも、インド系の3人連れも、ドライバーに盛んに運転のアドバイスをしていたオニーサンも、みんな駅の中に姿を消した。どうやらそのまま電車に乗って、家路につくらしい。
議事堂3
(夕暮れの国会議事堂 2)

 さて、それでは取り残された今井君も、地下鉄に乗ってひとまずホテルに帰ろう。こんなに人影が消えたんじゃ、いくら「この10年で急激に治安が回復した」と言ったって、やっぱり危険だろう。
 晩飯については、ホテルに帰ってからゆっくり考えればいい。昨日のオールド・エビット・グリルでもいいし、一昨日のオキシデンタル・グリルでもいい。もしどちらも激混みだったら、ホテルのコンシェルジュにお願いして予約を入れてもらおう。
 そう考えて地下鉄のホームに向かいかけたら、エスカレーターが停止している。「レッドラインは止まっています」とマコトにゾンザイに書きなぐった貼り紙があって、何だか分からんが白い汚いテープが1本、「進入禁止!!」とサトイモ君に命じている。
 となれば、一番近い地下鉄駅まで歩くしかない。もちろんタクシーという贅沢はあるが、せっかくの外国旅行でタクシーはつまらない。地図を見るに、国会議事堂と最高裁判所の間を通って徒歩20分ほどの所に「CAPITOL SOUTH」という地下鉄駅がある。
 おお、いいじゃないか。夕暮れの国会議事堂を間近に眺め、「アメリカの陰謀は…」「結局アメリカがたくらんでいるのは…」みたいな、どす黒い権力の中枢を闊歩しようじゃないか。日没とともに急激に気温が下がって、出来るだけ早くホテルでヌクヌクしたかったが、頼みの綱の地下鉄が動いてないんじゃどうしようもない。
駅構内
(人影のない地下鉄CAPITOL SOUTH駅)

 いやはや、今考えてみても、やっぱりこのお散歩は危険だったように思う。これほど閑散として人影のない街は、ブエノスアイレスでもイスタンブールでも余り歩いたことがない。わずかにチラチラするのは国会議事堂の警備員ぐらいのものだが、それだってはるかな彼方、豆粒ぐらいにしか見えない。今にも脇の薄暗がりから、銃を持った男たちが飛び出してきても全くおかしくない。うにゃぽ、アブナイ20分間であった。
 ま、無事にホテルに帰還してホッと一息、すぐに夕食に出た。どこもみんな想像を絶するほど混雑している。国会議事堂やユニオン駅や地下鉄駅に人影がないぶん、ヒトビトはこういう場所にワンサと詰めかけているのだ。オールド・エビット・グリルなんか、昨日の午後のテンヤワンヤをはるかに上回る、常軌を逸した大混雑。ホントに冗談でも何でもなくて、ロビーもバーも夕方の山手線並みの混雑ぶりである。
カフェ
(今日の夕食は、このカフェで済ますことにした)

 こんな状況では、たとえホテルのコンシェルジュさんだって、予約をとるのは難しそうだ。予約できたとして「そうですね、22時半からならスミっこのテーブルが空くかもしれません」という程度しか期待できない。日曜日のアメリカ人家族は、意地でも高級レストランで家族ディナーをエンジョイしようとするものらしい。
 何だかメンドーになったので、滞在中のホテル・ウィラードが経営するカフェで今日のサトイモ・ディナーを済ませることにした。カフェと言ったって、シャンデリアの下にキレイなテーブルがズラリと並び、ウェイターはみんな蝶ネクタイのキチンとしたスーツ姿。出迎えてくれたエントランス担当の女性も、この上なく親切な笑顔で2階席に案内してくれた。
クラブケーキ1
(クラブケーキ)

 注文したのは、クラブケーキとヒレステーキ。クラブケーキはこの店では前菜扱いだが、店によってはメインディッシュとして出すこともある。クラブとはカニのことであって、ほぐしたカニの肉を再び固めて、ケーキのように焼いて供する。
 何のことはない、カニのカンヅメをフライパンで焼いたようなシロモノである。日本人は普段の生活が豊かすぎるから「カニ缶を焼いただけじゃん」と悪口を言うかもしれないが、高級レストランでさえ、アメリカ人はマコトに得意げに、マコトに嬉しげに、カニのケーキをフォークで口に運んでは、感想だか感激だか感動だかを、互いに熱心に語り合っている。
クラブケーキ2
(クラブケーキを割ってみると、やっぱり「焼いたカニ缶」だ)

 ニューヨークもワシントンもボストンも、近くを大西洋の波が洗う海岸の街なので、カニ、牡蠣、イカにタコなど、シーフードを自慢にする店が多い。今井君もこの旅の後半は赤い牛の肉に飽きてしまったので、クラムチャウダーを前菜の定番とし、メインに牡蠣などシーフードを注文するようになった。
 ただし、シーフードを嫌悪するアメリカ人も少なくない。この日サトイモ君のそばのテーブルに座っていた女性は、思い切ってムール貝のワイン蒸しを注文してみたらしい。おそらく「ワシントンを旅するなら、シーフードに挑戦だね♡」とか、無責任な周囲に奨められてきたんだろう。
ヒレステーキ
(今井君のヒレステーキ)

 ところが諸君、彼女はムール3個か4個を口に運んだだけで、もうアタマをかかえてしまった。今年1月のクマ蔵が毎晩ベルギーで食してきたムール貝のワイン蒸しは、1皿60個が定番だったから、彼女はその1/20程度をお腹に収めた段階で、早くもギブアップしたことになる。
 ギブアップしただけじゃない、お皿をそのままにして、飛び立つ鳥のように階段を駆け下り、そのまま店を立ち去った。よほどムールの黒い貝殻が腹に据えかねたらしい。

1E(Cd) Münchinger & Stuttgart Chamber:BACH/MUSICAL OFFERING
2E(Cd) Casals:BACH/6 SUITEN FÜR VIOLONCELLO①
3E(Cd) Casals:BACH/6 SUITEN FÜR VIOLONCELLO②
4E(Cd) Michael Franks:1988-INDISPENSABLE
5E(Cd) Santana:EVOLUTION
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