2013年05月03日(金)

Tue 130409 カラまれたイヤな思ひ出 マティルダで帳消し(アメリカ東海岸お花見旅12)

テーマ:ブログ
 さすがにここはアメリカだから、油断していると突然コマッた人々と遭遇してイヤな思いをすることもある。ガイドさんにくっついて集団で移動しているんだったら、そういうリスクは全部ガイドさんが引き受けてくれるのだろうが、若い頃からサトイモ君はそういうのは大キライ。リスクも自分で引き受けるんじゃなきゃ、ホンモノの旅とは呼べない。
 今回の東海岸お花見旅でも、イヤな思いを3回ほど経験した。今井君の長い歴史の中でも、「イヤな思いが3回/2週間」というのは、かなり頻度が高い方である。リスボンへの旅で1回、スコットランド旅行で1回。2週間で1回あるかかないかで済むのが普通だから、たった15日で3回もイヤな思いをするなどというのは、マコトに珍しいと言わざるを得ない。
 その1回目が、ブルックリンの名門ステーキハウス「ピーター・ルーガー」での出来事。2回目がワシントンDCのダレス国際空港、3回目はボストンの乗り合いバス。ワシントンとボストンについてはまた後日語るとして、とりあえず今日はピーター・ルーガーでの話を書いておく。
Lトレイン1
(ブルックリン、高架の下から地下鉄を見上げる)

 ま、これは災難としか言いようがない。サトイモ君はごく大人しくステーキをムシャムシャやっていただけなのだ。すると、午後3時近くなって、サトイモ・テーブルのお隣の席に、「明らかに変わったヒト」が割り込んできた。
 だって、もうランチタイムは終わりに近くなって店内はガラガラ、他のテーブルがみんな空いているのに、あえてわざわざ今井君のお隣のテーブルを選んだのだ。サトイモ・テーブルと、1つ間隔を空けたシカゴの家族連れ4人のテーブルがあって、彼はあえてその間に挟まれた狭苦しい席を選んだ。こりゃ、変わったヒトに決まっている。
 「なんで『シカゴの家族連れ』って知ってるの?」であるが、ボクチンがずっと彼らの話に聞き耳を立てていたからで、「ニューヨークとシカゴがどんなふうに違っているか」について、50歳代と思われるママを中心に、家族4人はさっきから熱く盛り上がっていたのである。
Lトレイン2
(マーシーAve駅を発車するエルトレイン)

 さて、サトイモとシカゴの真ん中にはまり込んだ変わった御仁は、さっそくパソコンの電源を入れ、これにスマホその他いろんな電子機器をつないで、テーブルは何本ものラインで乱雑になった。「この店で充電していこう」ということらしい。パソコンの下には何冊も本を敷いたが、ということは本はパソコン台として使用するので、活字を読もうというつもりは全くないのである。
 服装は、Tシャツにジーンズにスニーカー。ここは「一応♡高級店」なので、本来ならTシャツにジーンズは好ましくないはずだが、どうやらすっかり店の常連になっているらしくて、他の客には不機嫌ぶっているウェイターたちも、彼には何も文句は言わない。
 スマホでしゃべっても、ステーキを食べながらPCをいじっていても、スマホにメールが来るたびに激しくニタニタ笑っても、彼だけはその傍若無人な振舞を許されるわけだ。サトイモとシカゴとしては、何だか気持ち悪いけれども、やっぱり我慢するしかない。
 しまいに彼は、注文したステーキを1/3も食べないで食事を終えてしまった。無礼千万な御仁でござる。しかしやっぱり馴染みなのだろう、ウェイターたちは文句も言わずにお皿を片付け、あとは完全に知らんぷりで向こうに行ってしまった。「どうなろうとお構いなし、オレたちの知ったことじゃない」である。
タクシー
(今日も街はイエローキャブだらけである)

 すると彼はますます傍若無人に隣のテーブルにチョッカイを出し始めた。「隣のテーブル」とは、シカゴとサトイモであるが、チョッカイはまずシカゴに、続いてサトイモに。シカゴのママに「そのジョークはあまりウケませんね」と言い放ったかと思えば、次にはサトイモに「自分の名前を覚えてくれない」と文句をつける。
 まあ「ジェイムズ(仮名)」としておくが、平日の午後3時、穏やかにランチとワインの余韻を楽しんでいる最中、無理やり窮屈なテーブルに割り込んできた御仁の名前まで覚えてあげなきゃいけない義理なんかない。
 もちろん、ニューヨーカーに「義理」と言っても通じないのかもしれないが、隣の客と仲良くなりたいなら、せめてテーブルの上のPCやらスマホやらを片付けて、服装や態度だって少しは考えてからにしてほしい。今井君が冷たい対応をすると、ジェイムズはますますメンドクサイ態度を取りはじめた。
 これはハッキリ言って災難である。午後の暢気なステーキランチだったのに、こんなヤツにカラまれて、すっかり台無しにされてしまった。「オレは仲良くしたいだけなんだ」「アナタにカラんでイヤな思いをさせるつもりなんかないんだ」とジェイムズはしつこく繰り返したが、いやはや、これでピーター・ルーガーそのものが少しキライになってしまった。
チケット
(今日は「マティルダ」を見にいく予定)

 何だか気分を害されてしまい、今井君は憤然とホテルに戻って芝居の時間までフテ寝することにした。ウェイターたちもウェイターたちだ。せっかくあの不機嫌なステーキ劇場を満喫していた(昨日の記事参照)のに、カラミ専門の変わった御仁をボクの隣に放置するなんて、店の品格にも関わるじゃないか。
「やっぱりこれからはウォルフガングのファンに徹するぞ!!」
「そもそも、ウォルフガングから浮気して別の店に出かけてみたサトイモ自身がいけないんだ!!」
 以上、タップリの後悔のおかげで、2時間の午睡をゆっくりむさぼり、ユッタリと今日の芝居に向かうことができた。
 19時半、今日の芝居は「マティルダ」である。ロアルド・ダール原作「マチルダは小さな大天才」、1996年には映画化もされている。
 お隣の劇場ではトム・ハンクス主演の「ラッキーガイ」が今日も超満員。そのまたお隣では「オペラ座の怪人」、「アニー」「ライオンキング」「マンマ・ミーア」「シカゴ」もすぐ近くでやっているのに、「マティルダ」は全くヒケをとらない超満員になった。
ハンクス1
(トム・ハンクス出待ちの人々)

 諸君、もし近い将来ニューヨークに出かける機会があったら、今井君の一番のオススメはこの「マティルダ」である。この数百年、能狂言に文楽、オペラにシェイクスピア、本多劇場にジャンジャン、赤テントに黒テント、古今東西の芝居を手当たり次第に見続けたサトイモが断言するのだ。これはまず間違いない。
 ストーリーその他については、ググってくれたまえ。ストーリー自体は珍しくも何ともない。大天才少女マティルダの大活躍を心行くまで楽しめばいいし、彼女の唯一の味方ハニー先生が、実はマティルダとどういう関係にあるのか、「もしかしたらマティルダとは、ハニー先生の夢の中の架空の少女なんじゃないか?」、そういうメンドクサイことは評論家や国語の先生に任せておけばいい。
ハンクス2
(この中にナマのトム・ハンクスが写っている)

 諸君がニューヨークで満喫すべきなのは、舞台の躍動感と、客席との一体感である。2時間にわたって「これでもか」「これでもか」と繰り返される笑いの連続は、「30秒に1回の爆笑」。ほとんど今井先生講演会♡に負けないレベルと言っていい♨。
 舞台は客席と一体になり、俳優は客席から登場し、客席の背後に姿を消す。客席は俳優と一体化し、俳優と一緒に笑い、歌い、踊りだす。客層の素晴らしさも、ニューヨークの劇場で一番かもしれない。ついさっきステーキ屋で妙竹林な男にからまれたばかりだから、舞台とほぼ完全に一体化できる素晴らしい観客たちに、嬉しくて涙が出そうになった。
 「マティルダ」、ぜひ日本のミュージカル劇団にも上演を検討してほしい。きっと、「キャッツ」にも「アニー」にも「ウィキッド」にも負けない、大ロングラン&大ヒット公演になると信じる。
 マティルダには、何よりも円熟した上級の観客層が必要。今の日本なら、高齢者でも壮年でも、若者でもコドモたちでも、観客層はニューヨークのお客さん以上に芝居のことがよく分かっているヒトが多い。「今こそマティルダを日本へ!!」とサトイモ君は熱望するのである。
ハンクス3
(トム・ハンクスをさがせ!!)

 帰り、お隣の劇場には「トム・ハンクス出待ち」の黒山の人だかりが出来ていた。もちろんクマ蔵はミーハーの代表格だから、トム・ハンクスを一目見ようとクロヤマの一番後方に陣取った。
 明日の昼にはニューヨークをいったん離れてワシントンDCに向かうわけだが、ここは今年のニューヨークの思ひ出に、どうしてもトム・ハンクスをカメラに収めたいじゃないか。そして諸君、巨大なアメリカ・オジサンたちの背後から適当に押したシャッターに、小さく小さく奇跡のようなトム・ハンクスが写っていたのである。
 ま、ステーキ屋でカラまれた災難は、これで帳消し。カラんできたジェイムズ(仮名)もキレイさっぱり許してあげて、明日は気持ちよくワシントンDCに向かうことにする。

1E(Cd) Joe Sample:SWING SWEET CAFE
2E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
3E(Cd) Lee Ritenour:WES BOUND
4E(Cd) Marc Antoine:MADRID
5E(Cd) Billy Wooten:THE WOODEN GLASS Recorded live
total m45 y650 d10845
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