2013年04月30日(火)

Sat 130406 ボストンが完全封鎖される 旅程変更を考える(アメリカ東海岸お花見旅9)

テーマ:ブログ
 4月17日、ニューヨーク滞在3日目の夜もまたブロードウェイに出かけて、深夜まで芝居を観ていた。ただし、芝居に集中できるような落ち着いた気持ちにはなれない。ボストンの状況が、ますます緊迫の度を高めてきたのである。
 当初の予定では、4月19日にニューヨークからワシントンDCに移動。21日までワシントンにいて、22日にヒコーキでボストンに移動、25日まで滞在することになっていた。しかし諸君、朝日新聞にも「ボストン緊迫」と大きく報道されていたように、17日あたりから東海岸全体が騒然とし始めていた。
朝日
(昨夜遅く帰国いたしました。午前4時までかけて2週間分の朝日新聞を読みました)

 そもそも、今回の悲惨な爆弾事件が起こったのは、今井君のニューヨーク到着直前。おそらくヒコーキがJFK空港に向かって高度を下げはじめた頃である。やがて降り立った空港の入国審査場には長い列ができて、おそらく事件直後から急に審査が厳密になった様子。結局、入国審査場を抜けるのに30分以上もかかった。
 その間にもヒトビトは、審査場に置かれた大きなテレビに熱心に見入っていた。爆発直後のボストンの混乱を、CNNが現場から中継中。マラソンのゴール付近で、観客席から大きな白っぽい煙が上がり、選手が次々に道路に倒れこむ光景が繰り返し繰り返し放送される。しかし入国審査場ではテレビの音声が聞こえないから、事態の深刻さがハッキリ分からない。
NYTIMES1
(事件翌日のニューヨークタイムズ)

 ニューヨークのホテルに入ってからも、CNNをつけっぱなしにして状況の把握に努めた。普段の外国旅行ではあんまり真剣に新聞を読まないが、毎朝部屋に届けられるTHE NEW YORK TIMESを、今回ばかりはマジメに読みふけった。
 2日目、爆発の悲惨さが明らかになった。CNNでもTHE NEW YORK TIMESでも、「被害者の脚や腕が現場に散乱」「脚を失った人々のうめき声で周辺一帯は悲惨な状況」と、事態を生々しく伝えつづけた。
 3日目には、問題の爆弾が圧力鍋を使ったものだったことが明らかになった。CNNでは、Don Lemonという名の記者が圧力鍋を持ってボストンの現場付近に立ち、圧力鍋がどれほど凶悪な凶器になりうるかを説明した。
NYTIMES2
(事件翌々日のニューヨークタイムズ)

 午後、テレビ解説者は「愉快犯である可能性」に言及。「犯人は今もこのテレビを見ながら、『オレがやったんだゼ』『オレのやったことで世界中が真っ青になってるんだゼ』と、ニタニタ笑っているかもしれない」と述べた。中年の女性キャスターはそのコトバを聞いて表情を歪め、「Disgustingな事件だ」と吐き捨てた。
 このあたりからテレビも新聞も「次の犯行の可能性」について触れはじめた。
「犯人はまだ爆弾を所持している可能性が高い。圧力鍋にクギやベアリングのボールを詰め込むタイプの爆弾なら、すぐにまた製作できるはずだ。犯人がボストンから移動した可能性もある。しかし特にボストン周辺では注意が必要だ」
という内容である。
ホテルからの眺め
(4月18日、ホテル35階からマンハッタン南側を望む。花曇りの空の下、スタテン島方面の海がよく見えた)

 その翌日には、MIT構内で1人の警察官が射殺され、犯人の1人が銃撃戦で死亡。残るもう1人の写真が公開された。19歳、テレビで見るかぎり15歳か16歳の少年にしか見えない。異様に若いというか、悲惨なほど幼い表情。「あどけない」という形容の方が当たっているかもしれない。
 少年はまもなく追いつめられたが、CNNでもABCでも、まず警察の広報官が、続いてキャスターたちも
「ボストン市民は、決して家から出ないように。犯人は銃器を所持、爆弾を身につけている可能性が高く、非常に危険です」
「警察のIDを所有する警察官を除いて、ノックがあっても決してドアを開けてはならない」
と連呼しはじめた。まさに「ボストン緊迫」である。
 この段階で、まずボストンの空港が閉鎖。続いて、ボストン市内の地下鉄とバスとタクシーが全面的に停止する。犯人を追いつめようと市民全員が一致結束。日常生活は完全にストップすることになるが、針の穴一つ残さない形で、ジリジリと犯人確保への努力が続いた。
イーストリバーからの眺め
(NY、ルーズベルト島からのイーストリバー。遠くにクライスラービルの尖塔が見える)

 ニューヨーク滞在4日目、サトイモ君はもうDon Lemonとすっかり顔なじみになった。もちろんこちら側からの一方的な顔なじみにすぎないが、画面に登場するたびに必ず左手に鍋のフタ、右手には圧力鍋本体を握りしめている。この2日間で、彼の口からいったい何度「Pressure Cooker」というコトバを聞いたか、誰にも分からないぐらいである。
 しかしこんな状態で果たしてワタクシは、4日後にボストンに向かっていいものだろうか。それも観光目的で、「東海岸お花見旅」とかそんな暢気なタイトルをつけ、トボケたサトイモみたいな顔で緊迫の街を訪ねるのは、やっぱり非常識すぎるんじゃないか。
 何よりも、犠牲者や被害者のことを考えなければならない。東洋の片隅からノコノコお花見旅だなんて、もっと穏やかな時期を選んで、チャンと出直したほうがいい。脚や腕を切断せざるを得なくなった人がたくさんいるのに、いくら暢気なクマさんでも、まさか観光だのお花見だのをしていいとは思えない。
ビッグアップル
(ブロードウェイにビッグアップル。英語教科書の表紙みたいな光景)

 4月18日の朝、今井君は旅程変更を真剣に考えはじめた。ボストンの3泊分は、ホテルへの前払いですでにクレジット決済されていて、キャンセルしても返金してはもらえない。「ディスカウントですが返金は不可です」という部屋を予約したんだから、そりゃ仕方がない。
 部屋代3日分がムダになるのは確かにもったいないが、空港も閉鎖、鉄道も道路も閉鎖、住民でさえ「部屋から出てはいけない」と厳命を受けている街に、フザケた観光客が入り込むだなんて、土台ムリ。入り込む努力をするのだってバカげている。
 ならば、ワシントンでの滞在を3日延ばせばいいだけである。NY4日→ワシントン3日→ボストン3日→NY3日の旅程を、NY4日→ワシントン6日→NY3日に変更するだけのこと。その程度なら、PCを10回か15回クリックすればカンタンに済んでしまう話である。
チケット
(4月17日のチケット)

 しかも後からよく考えてみたら、今井君はケッコ危険と紙一重の所にいたのだ。サトイモ自身、ホンの1週間ちがいで爆弾の炸裂現場に居合わせたかもしれない。宿泊予定のホテルは現場からそんなに離れていなかったのだ。警官射殺事件のあったMITだって見学の予定に入っていた。
 新聞報道によれば、犯人はその後タクシーでニューヨークに移動しようとしていたとのこと。タイムズスクエア付近で同様の犯行に及ぶ計画でいたらしい。
 うぉ、サトイモ軍曹はノホホンとお芝居三昧を続けていたが、もしタクシードライバーが機転を利かせて警察に通報していなかったら、クマ蔵どんもPressure Cooker Bombの被害者の1人になっていた可能性だって「なきにしもあらず」なのである。

1E(Cd) Bernstein & New York:BIZET/SYMPHONY No.1 & OFFENBACH/GAÎTÉ PARISIENNE
2E(Cd) Prunyi & Falvai:SCRIABIN/SYMPHONY No.3 “LE DIVIN POÈME”
3E(Cd) Knall:BRUNNER/MARKUS PASSION 1/2
4E(Cd) Knall:BRUNNER/MARKUS PASSION 2/2
5E(Cd) Kubelik & Berliner:DVOŘÁK/THE 9 SYMPHONIES 1/6
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