2013年04月26日(金)

Tue 130402 マグノリアにウットリ リトルイタリーでネットリ(アメリカ東海岸お花見旅5)

テーマ:ブログ
 コロンビア大学のある高台は、ガイドブックで見ると一般に「モーニングサイドハイツ」と呼ぶらしい。おやま、日本なら30歳代ファミリーが住んでいそうな、郊外の「コーポ」「ハイツ」「テラス」みたいな感じであるね。
 かく言うサトイモ君も、20歳代前半で「松和荘」という恐るべき昭和の下宿を卒業した後、セザール松戸→テラスエルム新松戸→サンライズハイツ南浦和→ライフピア春日部第3→鷲宮サンハイツと移り住んだ経験の持ち主であるから、ニューヨークのガイドブックで「モーニングサイドハイツ」というページをめくるたびに、若い頃の苦々しい記憶が蘇るのである。
 コロンビア大学の北側には、多くの小規模カレッジが並んでいる。マグノリアの花が咲き乱れるカレッジ街を抜けていくと、巨大なリバーサイド教会の姿が現れ、その先に「サクラパーク」がある。「東海岸お花見旅」と題した今回の旅で、まず最初の目的地と考えていたのが、このサクラパークであった。
マグノリア1
(カレッジで咲き乱れるマグノリアの花たち)

 だって諸君、地図にも大きくハッキリと「サクラパーク」の記載がある。お花見の季節にサクラパークの文字を見れば、誰だって東京・千鳥ヶ淵のようなサクラ色の霞がかかった夢の風景を思い浮かべるじゃないか。ニューヨークでそれが見られるなら、それこそまさに「お花見旅」の幕開けにふさわしい。
 ところが目の前に現れたサクラパークは、写真でご覧になる通り、近所のコドモたちが駆け回るごく小規模の公園に過ぎない。サクラの樹なんか、いくら数えても5~6本、それもまだごく若い樹ばかり。確かに満開ではあるけれども、マコトに意気上がらない寂しい満開ぶりである。
 「チラホラ」という感じのサクラの下、近所の保育園だか幼稚園だかのコドモたちが元気に走り回っている。その様子は、埼玉か千葉のベッドタウンの小公園とかわらない、心からノドカな雰囲気である。ただし、わざわざニューヨークまでお空を飛んでやってきて、最初に目指した「サクラパーク」に求めるものとは全く違った。
サクラパーク1
(モーニングサイドハイツ、リバーサイド教会)

 ガッカリ肩を落とすような気分のサトイモ君を励ましてくれたのが、そこいら中に咲き乱れるマグノリアの花たちである。マグノリアって、これほど花やか&ツヤヤカに咲き乱れる花だとは知らなかった。
 マグノリアは、映画のタイトルでもお馴染み。「マグノリアの花たち」もあれば、そのものズバリの「マグノリア」もある。東京都内屈指の女子高の文化祭が確か「マグノリア祭」というタイトルだった。
 日本名「モクレン」から今井君の脳裏に浮かぶマグノリアのイメージは、ホントに地味なものだった。中学生のころ愛読した小説の中のセリフに「斉藤さんちのモクレンが咲いたよ」というのがあった。描かれた季節は3月中旬である。
 小説冒頭は、いろいろな事情で大学受験が思うようにいかなかった主人公をガールフレンドが訪ねてくるシーン。「金魚が元気に泳ぎだしたんだ」みたいな、まだ寒さのキツイ浅い春を感じさせるセリフに混じって、「斉藤さんちのモクレンが咲き出したよ」のヒトコトが来る。
 中学生の頃に3回も繰り返して読めば、思わず深く記憶に残ってしまう。今でも今井君の頭の中の「モクレン」というものは、斉藤さんちの庭でチンマリ、浅い春の寒さに凍えながら、チラホラ恥ずかしそうに花をつけているイメージなのだ。
サクラパーク2
(サクラパークとリバーサイド教会)

 ところがニューヨークのマグノリアは、そういうイメージを一気に覆す花やかさである。最も花やかだったのはセントラルパークで咲き乱れるマグノリアであったが、その写真はまた後日の記事で示すことにする。
 遠目には、日本のサクラの大木とソックリに見える。巨大なピンクの茂みが、はるか遠くからでも(Mac君の変換は「春香と奥から」という隠微なものであったが)鮮やかに見えて、日本人なら誰でも「おお、見事なサクラであるね」と呟くはず。ところがどうも様子が違う。そのピンクの茂みが、サクラよりもずっとツヤヤカに輝いて、花びらの1枚1枚が陽の光を強く反射するのである。
サクラパーク3
(マコトに地味なサクラパーク)

 今回の旅のいたるところで、マグノリアの大きな茂みに驚かされた。なるほど「マグノリアの花たち」であり「マグノリア祭」なのだ。遠目にはサクラと同じピンクの雲でありピンクの霞であっても、その雲や霞の魅力は「すぐに散ってしまうハカナサ」にあるのではない。ツヤヤカさと強烈な輝きこそがマグノリアの魅力なのだ。
 キリッと冷え込んだ春の朝に、大木の全体をピンクの強い光りで輝かせる。むしろ寒さに萎えかけた人間を、奮い立たせるほどの力強さがある。「斉藤さんちの小さな庭で寒さに耐えてチラホラ」という今井君の固定観念は、今度の旅で一気に変わってしまった。
マグノリア2
(マグノリアのツボミたち。咲き乱れるお花は、明後日の記事で)

 サクラパークでガッカリしたサトイモ君は、マグノリアの花に元気づけられて、「ヨーシ、ならば昼飯をガッツリ食おうじゃないか」と決意。こういう時には33丁目「ウォルフガング」の巨大ステーキも悪くないが、今日はチョイとリトルイタリーを訪ねてみることにした。
 リトルイタリーとは、もちろんLITTLE ITALYであって、むかしむかしナポリから移住した人たちが多く住んでいる地域。マンハッタンをずっと南まで南下、キャナルストリートの巨大なチャイナタウンに囲まれて、イタリア料理店が十数軒、こじんまりと軒を並べている。
リトルイタリー
(リトルイタリー、LA NONNA)

 ホンの10数年前までは、リトルイタリーはもっと規模の大きな街だったのだ。ところが急速に拡大と増殖を続けるチャイナタウンの勢いに押されて、今では「風前の灯」な感じ。規模はすっかり縮小し、お店のヒトビトにも何だかあんまり元気が感じられない。
 「NYならどんなことでも不可能なない。ホントのパスタが食べたくなったら、リトルイタリーに行けばいい」とは、サトイモ君が好きなドラマの主人公のセリフであるが、ウーン、このままではLITTE ITARYはVERY LITTLE ITALYに縮小し、リトルトーキョーみたいな小さな街になってしまいそうだ。もちろんそのリトルトーキョーだって、今やリトルコリアに変貌しつつある。
店内風景
(LA NONNA、店内風景)

 十数軒の中からクマ蔵どんが選択した店は「LA NONNA」。「おばーちゃん」という店であるが、やっぱりここも元気がない。元気一杯のイタリアのバーチャンでも出てくるかと思いきや、仏頂面のイタリア系男子が数人、仏頂面のままランチ営業を続けていた。
 お客は、クマどん以外に3組ほど。お店の中はカップル1組、オジサン1人。オジサンはボンゴレスパゲティ1皿をつまらなそうにすすって、サッサと出て行った。外のテラス席には、道路工事のホコリがモワモワ飛び交っているが、ここにカップルがもう1組。こちらもあんまり盛り上がっている様子はない。
ピザ
(巨大ピザ、ランチ用1人前)

 と、お店の奥のほうから大量のジャパニーズが列をなして出てきた。うぉ、ジャパニーズ・ツアーは今でもなお、こんな大人数で固まって行動しているのだ。出てくるは出てくるは、「いったいこんなにたくさん、どこに隠れてたんだ?」とビックリするほどのジャパニーズ・ピープルが、夢のように整然とした列を作って、静々を出ていらっしゃる。
 おそらくこれはツアーの方々。トラピックスとかクラブツーリズムとかで
「春爛漫!! 花のニューヨークをご満喫!!」
「リトルイタリーで本場のパスタに舌鼓!!」
「5つ星ホテル(当社基準)に御滞在!!」
なヒトビトである。何でこんなに団体で行動したがるのか、サトイモ君はオドロキのあまり、そこいら中をゴロゴロ転がりたくなるのを我慢しながら、ネットリと彼ら&彼女らを見送ったのであった。

1E(Cd) Preston:BACH/ORGAN WORKS②
2E(Cd) Preston:BACH/ORGAN WORKS③
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