2013年04月24日(水)

Sun 130331 リトルトーキョーで基本に忠実なヤキトリを食す(アメリカ東海岸お花見旅3)

テーマ:ブログ
 さて、ニューヨークに着いて最初の晩メシであるが、やっぱり何と言ってもヤキトリがいいじゃないか。
 出発前の成田空港のラウンジで、蕎麦に握り飯にケーキのサンドイッチに、当たるを幸い食いまくり、ヒコーキが飛び立ってからは「機内食でございます」「スープのサービスでございます」「到着前の軽食でございます」と、座っているだけなのに次から次へと食べさせられつづけて、正直言ってもうお腹に詰め込むのが困難なほどになっている。
 しかし諸君、「じゃ、晩メシなしでネグラに這いずりこむの?」ということになると、そりゃやっぱりミジメな感じ。大学入学直後の下宿でのミジメな日々を思い出しかねない。ならば、リトルトーキョーに出かけて「ヤキトリで軽く一杯」をやるのが一番いいだろう。
ビーフ串とともに
(NY「やきとり大将」の自撮りサトイモ君とビーフ串)

 タイムズスクエアからリトルトーキョーへは、地下鉄で行く。Sラインでグランドセントラルに出たら、4・5・6号線の急行でユニオンスクエアに南下。ユニオンスクエアで各駅停車に乗り換えて1駅、ASTOR PLACEで降りる。東に向かって1ブロック歩くと、ダウンタウンの暗闇の奥に、懐かしい赤提灯がいくつも風に揺れている。
 どういうわけかリトルトーキョーにはタトゥー屋が多くて、むしろ赤提灯よりもタトゥー屋のほうが目立つほどである。さすが「なりたい職業ランキング」で141位の「政治家」を上回った「入れ墨師・140位」だけのことはある。日本だけじゃない、ニューヨークでもタトゥー屋さんは大繁盛なのだ。
メトロカード
(ニューヨークのメトロカード)

 もちろんここでも韓国料理屋と中華料理屋の進出が著しい。ヤキトリ、スシ、うどん屋など、純和食のお店は5軒ぐらい。他は日中韓3カ国の折衷で、折衷の度合いが高まれば高まるほど、経営者は韓国系と中国系が多くなる。
 最近はこの流れに、フィリピンやベトナムやタイなど東南アジア勢が着実に食い込みつつあって、和の勢力の縮小傾向に拍車がかかる。うにゃにゃ、純和食系にはもっともっと頑張ってほしい。そもそも、ヤキソバパン1個で5ドルもとるのはオカシイじゃないか。
メトロ
(ニューヨーク地下鉄Sライン)

 サトイモ君が選んだのは、いちばん大人しそうで、いちばん純和風な「やきとり大将」。他の店はどうもちょっとワイルドすぎて、看板に放送禁止用語がデカデカと記されていたり、あんまり感じの良くないワイルド系東洋人のたまり場になっていたり、さすがに到着当日のサトイモとしては、思わず目が眩みそうな気がしたのだ。
 入店してみると、「何だ、こりゃ下北沢かい?」という感じ。それも、小田急線が地下に潜ってオシャレに変質しつつある21世紀の下北沢じゃなくて、東京中の不良大学生が集っていた昭和50年代の下北沢の雰囲気である。
 カウンターに座って見回してみれば、「ヒコーキで12時間旅した先は、4半世紀昔の下北沢だった」「ヒコーキじゃなくて、むしろタイムマシンだったんだ」という感じ。ここでも再び目が眩みそうな感覚に襲われる。
やきとり大将
(ニューヨーク「やきとり大将」、午後10時の風景)

 注文を取りにきた日本人女性も、やっぱり昭和50年代な感じのオカタ。ただ、下北沢というより博多の駅ウラか、長浜や中洲の屋台の雰囲気のオネーサンである。調理人はほとんどが東南アジア系のヒトビトだが、彼らの前掛けにもやっぱり「博多」の文字が踊り、調理場に飛び交うコトバは、若干の訛りはあるものの、みんな立派な日本語である。
 諸君、こうしてサトイモ君の目の前には、昭和の焼き鳥屋の光景が再現されることになる。「ヤキトリ7種盛り」は、砂肝、ささみ、つくね、かわ、ビーフ串など。エダマメもマコトにキレイな若草色に輝いて、塩味のアンバイはむしろ渋谷や新宿に立ち並ぶチェーン店より上手なぐらい。ビールも「サッポロ黒ラベル」であって、グラスもキチンと冷凍室で冷やしてあった。
ぢどり亭
(東京都渋谷区幡ヶ谷「ぢどり家」、午前2時の風景)

 すると当然サトイモ君の頭の中では「オレはいったい何やってんだ?」という思いがムクムクと湧き上がる。この風景、例えば2日前に入った渋谷区幡ヶ谷の飲み屋と全く変わらない。大学学部時代からの友人と午前2時まで飲んで、一昨日もシコタマ楽しかったのだが、
「あれから2日、東に向かってはるばるヒコーキで12時間も旅して、目の前の光景は何も変わっていないじゃないですか」
「東京は東経140度。ニューヨークは西経75度。時差は13時間。ほぼ地球の裏側までやってきたのに、やってることは同じじゃないですか」
今のクマ蔵をもしもニャゴロワやナデシコが目撃したら、例の厳しいマナザシで冷たく睨みつけるに違いない。
枝豆
(やきとり大将、エダマメとヤキトリ7種盛り)

 しかし今井君としては、ニューヨークのこのヤキトリの味の方が、オシャレに変貌しつつある下北沢の焼き鳥よりも好きなのである。なつかしい、あまりにもなつかしい、昭和50年代の何の変哲もない焼き鳥。わざわざニューヨークまで旅して出会った和食は、基本に忠実な、「変哲」一切ナシの旨いヤキトリなのであった。
 東京中というか、日本中のどの焼き鳥屋さんでも、工夫しすぎて基本を忘れ、想像力を働かせすぎて普通の焼き鳥を出さなくなった。「変哲マミレ」と言ってもいい。変哲マミレで基本が消えると、いったい何を食べてるのか分からなくなる。
 ラーメンも同じこと。サトイモ君は大昔のデパートの食堂で食べた澄んだスープの醤油ラーメンが好きだ。工夫しすぎてスープはドロドロ、チャーシューが分厚すぎ、具が多すぎて、「麺はどこですか?」「これは、煮込み料理ですか?」「ボクはホントにラーメンを食べてるんでしょうか?」と、思わず質問したくなるほどである。
夜景
(NY 8th Avenue、「いかにも都会」な夜景)

 こうしてカウンターに座って約1時間、基本通りのヤキトリとエダマメを満喫。午後10時、勘定を払って席を立った。しかし、4月の心地よい風に吹かれながらリトルトーキョーを歩きはじめた瞬間、店のヒトに呼び止められた。「サービスはnot includedです」というのである。
 おお、旨いヤキトリのせいで、ニューヨークにいることを失念していた。油断もいいところで、ホントに下北沢のお店にいるような勘違いをしていたのである。ニューヨークのチップは15%~20%だから、お勘定30ドルなら→5ドルは必要。マコトに、申し訳ないことをした。すぐに6ドル+αのチップを払って、第1日の晩メシを締めくくった。

1E(Cd) Rampal:VIVALDI/THE FLUTE CONCERTOS②
2E(Cd) Rampal:VIVALDI/THE FLUTE CONCERTOS①
3E(Cd) Rampal:VIVALDI/THE FLUTE CONCERTOS②
4E(Cd) Preston:BACH/ORGAN WORKS①
5E(Cd) Preston:BACH/ORGAN WORKS②
total m156 y605 d10800
最近の画像つき記事
 もっと見る >>

Ameba芸能人・有名人ブログ

芸能ブログニュース

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。

    Ameba芸能人・有名人ブログ 健全運営のための取り組み
    芸能ブログニュース