2013年04月04日(木)

Mon 130311 巴御前ニャゴロワ 山吹御前ナデシコ クマのぬいぐるみ(ベルギー冬物語31)

テーマ:ブログ
 ナデシコがひどい腎不全になって、食べては吐き、食べては吐き、水も飲めなくなってどんどん痩せていったのは2月末のことだから、あれからもう1ヶ月以上が経過する。
 背中を撫でてみると、背骨がノコギリのようにトゲトゲにとがっていた。その痛々しさと言ったら、様子を見ている人間のほうが心配で「ゴハンも喉を通らない」という状態。一晩中低い声で苦しそうに鳴きつづけた緊迫の一夜のことは、これからもなかなか忘れられないだろう。
 ベルギー旅行記がまるまる1ヶ月間中断したのは、別に怠けたせいではない。ガリガリに痩せていく姿を見ながら、悲しくて悲しくて、心配で心配で、ベルギーでムール貝をむさぼった1月中旬の思い出になんか、とても耽っていることができなかった。
復活したナデシコ御前
(復活したナデシコ御前 1)

 しかし春が来て、桜や菜の花がキレイに咲いて、ナデシコの病気はすっかりよくなったようである。体重も2.5kgまで回復して、撫でてみても背骨のトゲトゲを感じなくなった。
 しかし腎不全である以上、これからは2日に1回の点滴を永遠に続けていかなければならない。2匹いるネコが2匹とも腎不全で、2匹とも2日に1回点滴しなければならないとすれば、例えば「奇数日はニャゴロワ、偶数日はナデシコ」というペースで、1年365日ネコに点滴することになる。
 暢気なニャゴロワは背中に針を刺されても知らんぷりで蹲っているだけだが、ナデシコはありとあらゆる手段で苦痛と恐怖を訴える。何しろニャゴロワのほうは点滴のベテラン、2年半にわたって約400回の点滴に耐えた女丈夫だ。針を刺された瞬間だけ「ウニャニャニャッ」と唸ってみせるが、あとは泰然自若としたものである。
ナデシコ御前
(復活したナデシコ御前 2)

 なお、「女丈夫」と書いて「じょじょうふ」または「じょじょうぶ」と読む。「おんなじょうぶ」ではないから、国語のテストで注意が必要。ま、木曾義仲と最後までともに戦った巴御前のような、超・女傑ネコと言っていい。
 もちろん女丈夫ニャゴロワにもクセがあって、点滴の最中に何故か自分の右側前方に興味をもつ。盛んにカラダをねじ曲げて、右のほうへ右のほうへと進んでいこうとする。1両編成の気動車が、急な右カーブを曲がっていく姿にソックリである。
まもなく断捨離
(春が来て、そろそろ断捨離の可能性のあるセーター。10年以上にわたって愛用してきた)

 一方のナデシコは、点滴の新規参入組。彼女は女丈夫からホド遠いマコトにデリケートなヤツであって、同じ木曾義仲に連れ添った女性でも、巴とは対極にある「山吹御前」タイプ。かよわく儚い感じのネコ君である。 
 諸君、平家物語や源平盛衰記ではほとんど名前しか登場しない山吹御前であるが、浄瑠璃「ひらかな盛衰記」では、クライマックス「逆櫓の段」に向け、木曾義仲の遺児「駒若丸」を連れて活躍する何ともシッカリした女性。シマシマ御前:ナデシコだって、今朝もしっかり点滴に耐えてみせた。
 そりゃまだ点滴の経験が浅いから、全身をブルブル震わせて恐怖を訴える。針が刺さる前から「キュルキュルキュル」と断末魔のような小さな叫びをあげ、5分ほどかかる点滴の最中もずっと等間隔で「キュルキュルキュル」「キュルキュルキュル」と鳴きつづける。吐く息の全てを声にして恐怖を訴えるわけである。
 しかし、このところは食欲もグンと増した。先月の痩せ細ったナデシコは、美味しいカンヅメをあけてやっても、悲しそうに2口か3口食べるだけ。それ以上は見向きもしなかった。あのツラそうな様子が、今ではウソのようである。黒目がちのまん丸い目で「わたくしのお食事はどこにございます?」と、粘り強くヒトを追いかけてくる。
クマさんたち拡大
(ブリュッセルの土産物屋で発見したクマさんたち)

 1月23日、クマ蔵のブリュッセル滞在がいよいよ最終盤を迎えた頃は、ナデシコは年末の膀胱結石の手術からの回復段階にあった。12月中旬、急に頻繁にトイレに駆け込むようになって、ほとんど3分か5分に一度トイレに座ってツラそうに蹲っていた。獣医の先生によれば、大きな膀胱結石3個のせいで強い残尿感があるのだということだった。
 確かに、年末に手術してとってもらった結石は、3個とも直径5mmもある大きなものばかり。「気づいてあげられなくて可哀そうなことをしたが、これでもう大丈夫だろう」と、すっかり安心してサトイモ軍曹はブリュッセルに向かったのだった。
 しかしそれでもやっぱりシマシマ御前ナデシコのことが心配でならない。ブリュッセルの街を歩いていても、小さなネコが冷たい石畳の上を歩いているとどうしても気になるし、しまいにはショウウィンドウにクマのぬいぐるみを見つけただけでナデシコのことを思い出すようになった。
さらに拡大
(ブリュッセルで。特にこのクマさんが気に入った)

 1月23日、「いよいよ明日は帰国の飛行機に乗らなければならない」という日、クマ蔵はブリュッセル近郊・メッヘレンの街に日帰り観光に出かけた。その途中、ブリュッセル北駅の近くの土産物屋で可愛いクマさんのぬいぐるみを発見。何故かすぐにナデシコのことを思い出して、思わず涙があふれそうになった。
 褐色のクマさんたちや、明るい茶色のクマさんたちが並んだ真ん中に、1頭だけ焦げ茶のクマさんが立っていて、いま写真を眺めても何故このクマさんでナデシコを思い出したのか、サッパリ分からない。
 口の周囲が白いからかもしれないし、仲間のいない1匹だけの孤独な姿に、いつも寂しげなナデシコの雰囲気を感じたのかもしれない。買って帰ってもよかったのだが、何だかホントに涙があふれそうで、そのままウィンドウの前を通り過ぎた。「写真だけで十分じゃないか」と、一瞬必死で考えたのである。
千歳のクマ
(新千歳空港で、ソックリなクマさんを発見)

 3月2日、釧路に向かう途中の新千歳空港で、ブリュッセルのクマさんにソックリなクマどんたちを発見。記録的大雪で「果たして釧路に行きつけるかどうかわからない」という危機的な一夜だったが、サトイモ軍曹はチャンとそのクマさんを1頭購入してから、鉄道で釧路に向かうことにした。
 「ナデシコが可哀そうだから、クマを買う」。不可思議きわまりない行動であるが、ネコ好きなどというものは、もともとたいへん不可思議な行動様式のヒトが少なくないのである。
後ろ姿
(新千歳のクマは、後ろ姿もいい)


1E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN①
2E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN②
3E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN①
4E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN②
5E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN①
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