2013年02月28日(木)

Mon 130204 「バッカじゃないの?」な夜と朝 「侍」の和食に満足(ベルギー冬物語28)

テーマ:ブログ
 今日で2月が終わる。2月の終わりの1日を、どういうわけか今井君はキツい二日酔いで迎えることになった。原因は、昨夜9時から渋谷区幡ヶ谷であった会合。中年の会合は酒なしでは済まないから、夜9時から飲みはじめ、午前3時近くまで延々と飲み続けた。
 では「いったい会合の目的は何か」と言えば、「久しぶりに飲もうぜ」だったのだから恐れ入る。実りある6時間だったかというに、予測通り「収穫はモミガラだけ」な感じ。オマケに、「ミノリアル」に対するMac君の変換は「身のリアル」。ますます恐れ入る。久しぶりに大学の授業に出てみたら、教授の身辺雑記だけ聞いて終わっちゃった感じ。空しく2月28日を迎えた。
自分撮り
(1月21日、ブリュッセル・グランプラスに帰ったサトイモ君。またまた自分撮りに熱中しはじめる)

 空しさをかかえて午前3時の暗い街に出れば、空しさとともに激しい空腹感がこみ上げる。飲んだ酒の量からして、こみ上げたのが吐き気ではなくて空腹感だというのは、むしろ驚くべきことである。ま、サトイモ君の胃腸はまだまだ健康そのものなのだ。
 考えてみれば「会合」の最中、サトイモ君が酒以外に口に入れたのは「シラスおろし」だけである。シラスおろしばかり3回もオカワリすれば、そりゃお腹が空くのも当たり前。特に今夜は健康を考えて、ずっと「緑茶ハイ」「ウーロン茶ハイ」を交互に飲んでいた。おお、いかにもお腹が空きそうなメニューでござる。
 友人をタクシーに乗せて見送ったあと、目の前の「日高屋」に入って、1人で「野菜たっぷりカタヤキソバ」をすすった。「午前3時、『まもなく閉店』の日高屋で1人ヤキソバ」。若干惨めではあるが、人生の悲哀を一身に背負ったような、なんとなくハードボイルドな世界じゃないか。
グランプラス
(グランプラスでは雪が融けはじめていた)

 こういうとき、男子とはマコトに不思議な生き物であって、「よおし、このまま徹夜で勉強するぞ!!」とか「よおし、今から生まれかわるぞ!!」とか、愚にもつかない決意を固め、熱くカッカと燃え上がって、もう自分で自分を制御できなくなる。
 落ち着いた女子から見れば「バッカじゃないの?」もいいところなのだが、ツンとしたオトナ女子に「バッカじゃないの?」と冷たく言い放たれると、精神的に幼い男子の炎はもっともっと激しく燃え上がる。男子をボンボン燃え上がらせたい女子諸君、カンタンな話だ。「バッカじゃないの?」を遠慮なく連発してみたまえ。
プチホテル
(ブリュージュで見かけたヨサゲなプチホテル)

 例えば、彼氏が「よおし、オレは絶対に東京大学文科一類に合格してみせる!!」と叫んだとする。スタバのテーブルを殴りつけながら「理Ⅲに行くぞォ!!」と絶叫したとする。女子諸君、そこですかさず「バッカじゃないの?」。その一言で、彼氏はおそらく4~5日は徹夜で突っ走る。
 彼氏がステーキを噛みちぎりながら「脱サラして、会社作って、日本一になる」「見てろよぉ」と歯ギシリしたとする。よおし、今こそ「バッカじゃないの?」の出番。おそらく彼氏は1週間、ボンボン燃え上がりつづける。「バッカじゃないの?」と冷たく言い放たれて、それでも燃え上がらない男子をこそ「草食系」と呼ぶのである。
レストラン
(ブリュージュで見かけたヨサゲなレストラン)

 ただし、このとき気をつけなければならない点が2つある。
①「バッカじゃないの」であって「バカじゃないの?」ではない。「バッカ」と「バカ」は違うのである。男子をボンボンさせるのは、実は「バッカ」の「ッ」なのであって、小さな「ッ」のもつ底力をバカにしてはならない。というか、バッカにしてはならない。
② こういうタイプの男子の努力は継続性が決定的に欠けている。継続的に、魅力的に、しかも出来れば冷酷さを演じながら「バッカじゃないの?」の油を注ぎ続けなければ、やがて炎は小さく縮み、燃え尽きる。励まし続けなきゃいけないカノジョもたいへんだが、最も簡単なのは、カノジョ自身が着実に努力を重ねて、バッカな彼氏より1歩先を進んであげることである。
店内風景
(すっかりお馴染みになったLE ROY店内)

 諸君、こんなことを書き続けている今井君こそ、まさに「バッカじゃないの?」である。するとバッカ今井は、早朝の玄関に仁王立ちになり「何としても朝刊の来るのを待ち受けて、配達のオニーサンに『おはようございます』と言ってあげたい」とか、ますますバッカなことを考える。
 ところが午前4時、無事に自宅にたどり着いたバッカ今井は、「すでに朝刊が届いてしまっている」というマコトに残念な事態に気づき、愕然として両手をワナワナさせることになる。
 メンドーなので、せっかくの朝刊を新聞受けに残したまま、ションボリ自室に立てこもる。意地でも立てこもって、「どうしても徹夜で1冊読み終えるぞ!!」と決意する。本を広げ、ワインをグラスに注ぎ、酔眼も朦朧と1行1行を追い、もちろんのことであるが、10分後には椅子に座ったまま深い眠りに落ちる。
 目が覚めると、ワインはグラスに残ったまま。本も開いたまま。床暖房も、エアコンも、照明も、全てついたまま。時計はすでに午前10時を回っている。バッカ今井から小さな「ッ」が消えて、正真正銘の「バカじゃないの?」に変貌した瞬間である。
ベルビュー
(LE ROYでお馴染み「ベルビュー・クリーク」を注文する)

 1月21日、中世の街ブリュージュからブリュッセルに戻ったあとのサトイモ閣下も、バッカからッがこぼれ落ちる感覚を味わった。あまりの寒さに「ちょっとLE ROYに寄っていくかな?」と思ったのが失敗のモトだった。
 この夜のブリュッセル・グランプラスは、ちょっと寒波が緩んで、凍りついていた雪も、石畳の上でダラしなく融けはじめていた。しかし諸君、ここでちょっと驚いてくれたまえ。「イシダタミ」に対する変換は、「石田たみ」。石田さんちのタミちゃんが突然の登場じゃ、文章を書き続ける気力も失せてしまうじゃないか。
日本酒
(翌1月22日、ブリュッセルの和食屋「侍」を訪れた。さっそく懐かしの熱燗をお願いする)

 まあ、いい。LE ROYは、ブリュッセル滞在11日目にして、すでに4回目の訪問。すっかり「懐かしい我が家」なお店になった。「やっぱり我が家ほどくつろげる場所はないね」、予備校の暗記例文集なら「Be it ever so humble, there is no place like home」、そんな気分である。
 幸い窓際のテーブルが空いていた。サトイモ男爵は早速大好きなベルギービールCHIMAY BLUEを注文。ついでに、トーストにハムとチーズとパイナップルをはさんだサンドイッチもお願いして、これでもう勢いが止まらない。
  「CHIMAY BLUEをもう1本!!」「CHIMAY BLUEをさらにもう1本!!」「せっかくだからベルビュー・クリークも!!」と、延々とビックリマーク洪水を続けているうちに、すっかり酔いが回ってしまった。
 もうこうなれば「バッカ今井」の誕生は必然の結果である。ホテル・アミーゴに戻るが早いか、ハチミツ入りの紅茶をいれてソファに陣取り、完全にいつものパターンでコムズカシイ文学全集を広げた。そのままソファで眠りに落ちるまで、15分もかからない。
鍋焼きうどん
(ブリュッセルの鍋焼きうどん。おいしゅうございました)

 こうして、1月22日は強烈な二日酔いで迎えることになる。どうやら軽いお風邪も引いたみたいで、2月28日朝と状況はほとんど同じことである。こういう朝は「まず熱いお風呂!!」というのがサトイモの常套手段。お風呂の中で15分ほど読書して、たった15分で昨夜のぶんを取り返した気分になるのも悪くない。
 ヨーロッパでこういう朝を迎えた場合、「よおし、今日は久しぶりに日本食。『なんちゃって和食屋』にGO!!」と決意することにしている。すでにオペラ座の近くに「侍」というヨサゲな和食屋を見つけてあって、こんな朝が来るのを待ち受けていた。
 「わざわざヨーロッパまできて日本食?」であるが、滞在10日を過ぎると、さすがにオコメやウドンが懐かしい。中国の団体ツアーなんか、ウムを言わせず毎日バスで中華料理店に連れていかれる。地元の華僑が経営する店の決算に、みんなで貢献させられる仕組みのようだ。ボクだって、チャンと海外の日本人を後押ししたい。
岩木山
(和食店「侍」の壁には、岩木山とリンゴ畑の絵が。津軽平野、藤崎か板柳付近を描いたものと思われる。太宰治の原風景をブリュッセルで発見した)

 「侍」は、マコトにマトモな日本食を出してくれた。わざわざ挨拶に出てきてくれた経営者は、30代後半の日本人男性。生まれてからずっとブリュッセルだが、日本語も流暢、出している料理も、ホントにチャンとしたおいしい和食であった。
 今井君は、まず「鍋焼きうどん」。それと、日本酒の熱燗。だってこんなに寒いんだから、カラダの内側からしっかり温めなくちゃいけない。左隣のテーブルのベルギー人中年カップルは、2人とも天ぷら定食。高級天ぷら店の高級天ぷらより少々コロモの多い天ぷらを、お箸を器用につかって高速でバリバリやっている。
 右隣のベルギー人中年カップルは、天ぷらも寿司もサシミも含まれる高級和食定番コース。右も左も高そうなコースなのに、日本のサトイモ里之丞が「鍋焼きうどん、単品」じゃ、何だか申し訳ないですな。お箸の使い方だって、今や「一番下手なのは日本人か?」と思うほど。こりゃまた、ホントにスミマセン。
自分撮り
(ベルギー人中年カップルと、クマどん自分撮り)

 しかし、「なんで右も左も中年カップルばっかりなの?」「若い欧米人は、和食はキライなの?」という疑問がないでもない。ウーン、まあ、こんなに値段が高いんじゃ、若い客が少ないのも仕方ないですな。
 パリのラーメン屋がどこもみんな長蛇の列であることを考えれば、①高級路線でツンとしつづけるか、②安いラーメンとカレーと焼き鳥を揃えてデレデレするか、ツンorデレの2者択一を、欧米の和食屋の多くが迫られていることになるようだ。

1E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 8/10
2E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 9/10
3E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 10/10
4E(Cd) Carmina Quartet:HAYDN/THE SEVEN LAST WORDS OF OUR SAVIOUR ON THE CROSS
5E(Cd) Alban Berg Quartett:HAYDN/STREICHQUARTETTE Op. 76, Nr. 2-4
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