2013年02月18日(月)

Fri 130125 せんげん台で機密計画 リエージュの朝市へ リューベン(ベルギー冬物語22)

テーマ:ブログ
 2月19日、今日は19時半から埼玉県せんげん台で講演会があって、遅くとも17時には代々木上原を出なければならない。しかし今日の今井君には、実は秘密のプランがあって、出来れば16時半にオウチを出たいと考えている。
 どういう秘密プランかは、今すぐに明らかにすることは出来ない。「実はコレコレでしてね」と、こんなところに軽率に書いてしまうと、その場所にヒトが10人も20人も集結して「あ、今井だ!!」「やっぱ、今井はここに姿を現した」など、大混乱にはならなくても、中混乱とか小混乱の恐れがある。
 その場合、何と言っても恐ろしいのは「ツイッターでツブやいちゃぉ」の類いである。フェイスブックでもラインでも同じことだが、「今井が…に来てるらしい」という情報は瞬く間に広がって、たかが巨大サトイモを発見するために、四方八方から若いヒトが集結しかねない。
雪の南駅
(1月20日、雪のブリュッセル南駅出発。リエージュに向かう)

 幸いなことに、今日の首都圏のお天気は雨。天声人語的に言えば、二十四節気の「雨水」が今日にあたる。雪は雨に変わり、雨に融けた雪が地にしみわたり、眠る虫たちの目覚めを促して、やがて啓蟄につながるわけである。まさにその通りのお天気になった。
 不幸中の幸いと言うか、「今井、ハッケーン!!」な人々も、こんな冷たい雨じゃ、なかなか外に出て来られないだろう。そのスキをついて、俊足イマイは見事に秘密プランを敢行しようと思う。果敢に2盗→3盗を連続するイチロー選手みたいなものである。
自分撮り
(今日も巧みな自分撮りに励む)

 ではサトイモ選手の2盗→3盗とは、現実にはどういう作戦なのか。その秘密は明日のブログに正直&赤裸々にあかすことにして、今日はとにかく冷たい雨の中、ひたすら作戦成功に邁進したい。
 秘密を明かされたとき、読者諸君はそのあまりの下らなさ、あまりのバカバカしさに唖然とするだろうが、それならそれでかまわない。ぜひ思う存分、アゴが外れるほど、徹底的に唖然としていただきたい。それほどクダランことに夢中になるのが、サトイモ里之丞の真骨頂なのである。
雪の車窓
(車窓は厳しい雪景色が続く)

 今からちょうど1ヶ月前の1月20日、ベルギー滞在の後半戦を迎えた今井君も、やっぱり他人が聞いたらアゴが外れるほどバカバカしい毎日を送っていた。今日の予定は、リエージュ日帰りの旅である。
 昨日のブリュージュは、ブリュッセルからひたすら北西に向かった。リエージュは昨日の正反対で、ひたすら南東に向かうのである。「南東」でも「東南」でも同じことであるが、コトバの響きとしては「北西」よりずっとポカポカ暖かそうだ。
中央駅
(リエージュ中央駅)

 しかし諸君、ベルギーを南東に向かえば、冷たい北海からはズンズン遠ざかるけれども、ドイツに接近するにつれて標高がグッと上がってくる。ブリュージュは泥と砂で運河が埋まってしまう海抜0メートル地帯であるが、リエージュはもう目の前がドイツ国境。ケルン、フランクフルト、ミュンヘン行きの特急が頻繁に走る。
 海の近くも確かに寒いが、山に向かって標高が上がれば上がるほど、寒さは当然厳しくなる。海辺のブリュージュは、日本なら小樽とか秋田とか新潟に該当。山の町リエージュは、長野、盛岡、会津に該当。海の寒さと山の寒さは、性質が大きく異なるのである。
まもなくパレ駅
(ローカル線に乗り換えて、まもなくリエージュ・パレ駅に到着)

 ブリュッセル南駅のファストフード店で、おそらくこの世で一番カタい、ガンコきわまりないサンドイッチを購入。乗り込んだ電車の中で必死に噛んで飲みくだす。ここまでカタいと、唾液だけじゃどうにもならないから、ミネラルウォーターの助けを借りるが、今井君としては口内炎の復活が心配だ。
 すでに何度も書いた通り、年末のパリ旅行中に「ヒポポタマス」のカバ肉ステーキ(もちろんホントはウシさんの肉だが)を必死で噛んだおかげで、1月上旬は後遺症の口内炎に苦しんだ。ようやく全快したのは1月11日、ブリュッセルに到着した頃である。
 成田を出る頃は、舌の裏側がまだピリピリ痛んで「ボクチンはこのまま舌のガンになって死んじゃうんじゃないか」「カバなんか食べたバチがあたって、地獄に堕ちるんじゃないか」と、顔の色も青緑に染まるほど悩んでいた。飛行機の中でトローチ5個ナメて、やっとそういう状況から全快したばかりである。
 せっかく脱した不安感が、今度は「世界一カタいガンコサンド」を噛みくだすことで復活なんかしたら、バカバカしいもいいところだ。お値段は、ミネラルウォーターと合計しても5ユーロちょっと。「うーん、ここはあきらめて、潔く捨てちゃったほうがいいんじゃないか」とウジウジしている間に、あらら、もう胃袋に全部消えてしまっていた。
宮殿
(リエージュ・パレ駅前、プランス・エベック宮殿)

 リエージュに向かう車窓は、今井君にとってすっかりお馴染みの雪景色である。町も家も、線路も畑も、みんな冷たい雪に埋もれて、見渡すかぎり動くものは何もない。里之丞のコドモ時代、「列車に乗る」とはイコール「この雪景色を延々と車窓に眺めていく」ということであった。
 川端康成どんは雪国に慣れていなかったとみえて、長い国境のトンネルを過ぎると、「夜の底が白くなった」と書いている。実際の雪国では、夜の底が白くなると同時に、列車が線路の継ぎ目を踏んでいく音も、雪のない地面を走っていたときの硬質の冷たさが消えて心地よく優しい響きに変わる。
サンラベール
(パレ駅前、サン・ランベール広場 1)

 こういうときの乗客は、シットリしたたいへん暖かな気持ちになっている。外は凍えるほど寒いのに、自分たちだけがこんなに暖かい列車の中にいて、心地よく身体を丸めて居眠りしたり、世界一カタいパンを楽しんだり、何の役にもたたない雑誌や小説を読んで、眠気にヨダレを垂らしたりしている。
 リエージュまで1時間半近く、サトイモ男爵はそういう怠惰な幸福にくるまっていた。何しろ、今日のリエージュには何のミッションもない。半日、ダラダラ怠けるためだけの旅なのだ。
 コドモの頃なら、列車から降りれば「1日中スキーを楽しむ」または「楽しまなきゃイケナイ」というミッションがあったが、こんなオトナのサトイモに成長して、ベルギーの日曜の田舎町で「よおし、あれもしよう」「これもしよう」などと張り切っているのはおかしいのである。
広場
(パレ駅前、サン・ランベール広場 2)

 日曜ごとに開催される「リエージュの朝市」を見るのは確かに楽しみだが、実はクマ蔵はガイドブックが喧伝する朝市に、ほとんど期待をいだいていない。ガイドブックの記述は常に大袈裟&針小棒大であって、旅するものの基本として「ガイドブックに10と書いてあったら、2ないし3と心がけるべし」である。
 「そんじょそこらの朝市とはスケールが違う」とガイドブックは書いている。今井君としては、「ほぉ、ならば行って、見てくるか」と反応するのであるが、ここで旅のベテランが楽しみにするのは、むしろ「何だ、この程度か」「ほーら、思った通りだ。これで何が『そんじょそこらの朝市とスケールが違う』だ?」というガッカリ感である。
 宣伝に乗せられ、期待に胸を膨らませて田舎町を訪れる。しかしすぐに「宣伝にヤラれれた。オレもアホだな」と頭を掻きながら退散する。しかし、退散のついでに、寂れた町の寂れたレストランに入って、「失敗失敗。また失敗したな」と呟きながら過ごす1時間の中に、一生忘れられない経験が詰まっていたりする。旅の醍醐味は、そういうところにある。
リューベン1
(リューベン駅に到着 1)

 リエージュ到着の20分ほど前、列車はLeuvenの駅に着く。発音は「ルーベン」ないし「リューヴェン」であるが、今井君の世代の人間なら、リューベンという発音を聞いてハッとしないものは少ない。
 若い諸君、パパかママに「リューベンって、知ってる?」と尋ねてみたまえ。「へえ、リューベンか」「リューベンって、Charのバックでドラム叩いてたヒト?」「その後、原田真二のバックでドラムやってたよね」。40歳代のパパやママなら、間違いなく今日一日、Charと原田真二の思い出を語りつづけるはずだ。
 Char、原田真二、桑名正博、リューベン。1970年代から80年代の日本の音楽シーンは、まあそれなりに熱かった。それをはっきり「ロック」と呼べずに「ニューミュージック」という恐るべきコトバで総称していたのが多少不幸だったとしても、きっとパパ&ママのクローゼットには、彼らの笑顔が大写しのレコードジャケットが、今もコッソリ隠されているはずだ。
リューベン2
(リューベン駅に到着 2)

 列車はお昼頃リエージュ中央駅に到着。普通の人はここからバスに乗って「そんじょそこらの朝とはスケールの違う朝市」を目指す。しかしここでもサトイモ里之丞は、やっぱりヒト味違う。すぐに国鉄ローカル線に乗り換えて、徐行で2駅。4両編成のローカル線は、リエージュ中心街に近いリエージュ・パレの駅に到着した。

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