2013年02月16日(土)

Wed 130123 ヌカしてばかりは危ないよ 対ムール8戦目 呆然3連発(ベルギー冬物語20)

テーマ:ブログ
 いやはや、昨日の記事はマコトに失礼いたしやした。あれだけコムズカシイことをヌカし放題ヌカしてしまって、さぞかし皆さん腰をヌカされたかと存じやす。
 でも、でがす。いつもふざけてばかりのサトイモ閣下だって、チョイと座りなおして「タマにはコムズカシイこともヌカしてみようかな」と思い立てば、あの程度のコムズカシイ話なら、いくらでもヌカし放題ヌカせるんでごぜーやす。
 ただ心配なのは、あんまりヌカしてばかりいて、読者の皆様がこぞって腰をヌカしなさると、「今井ブログはヌカし放題でコムズカシイ」「こんなにヌカしてばっかりなら、読んでやらねえ」「この際『お気に入り』からヌカしちゃおーぜ」と考えちゃうかもしれないことでごぜーやす。そりゃ、待っておくんなまし。
ベギン会修道院
(ブリュージュ、ベギン会修道院と水鳥たち)

 こういうわけで、今朝はそれこそ戦々恐々としながら「アクセス分析」をクリックした。センター試験直後には1万アクセス越え。1月から2月は平均して1日6000アクセスを堅持。しかし「コムジカシイ文章でヌカし放題だから、『お気に入り』からもヌカしちゃおうぜ」という気運でも高まっちゃたら、あっという間にアクセス数は急降下しかねない。
 ところが諸君、昨日のアクセスもやっぱり7000近くあって、「なんだ、これならいくらヌカしたって大丈夫じゃないか」という結論になった。よおし、これからもヌカすぞ。たくさん、好き放題コムズカシイ話をヌカしてやるぞ。クマ蔵どんの決意は、そんなふうに固まりかけた。
馬の噴水
(おウマ2頭がゲーする形式の噴水。すっかり凍りついていた)

 しかし諸君、「1回だけヌカす」のと「連続ヌカし放題」というのでは、話が全く違うじゃないか。1回だけならホトケサマのように優しい読者も、数回連続してヌカしつづけたら、きっとエンマサマみたいに怒髪天をつくに違いない。1回ヌカして絶賛を浴びたからと言って、それでいい気になってヌカしつづけるサトイモを「愚イモ」と呼ぶんじゃないだろうか。
 そういうことが恐ろしくなった臆病なサトイモ軍曹は、「次にコムズカシイ話をヌカしてコネ回すまで、1ヶ月は待ったほうがいいだろ」「せめて1週間ぐらいは間隔を置いたほうがいいだろう」と愚考するに至った。「ホトケの顔も3度」から「ホトケの顔は1週間おき」というスタンスに移行するのはカンタンだ。
マクシミリアン
(この日の昼食は、修道院の脇の有名店マクシミリアン)

 そこで今日は、コムズカシイ話は一切ヌカさないことに決めた。
「ええっ、コムズカシイ記事のほうがいいです」
「なーんだ、せっかく今井先生のコムズカシイ文章に慣れて、センター現代文に対処しようと思っていたのに」
「だってあのコムズカシサだけは、小林秀雄以上っすよね」
「今井ブログでコムズカシイ現代文の読解力を上げようと思ってたのに」
など、落胆の声も聞こえてきそうだが、いくら今井君が百戦錬磨のツワモノでも、昨日のレベルでモノを書き続けるのは相当な体力がいる。
 まあ、カンベンしてくれたまえ。そもそもこんなにヌカしつづけていたら、世の中のライターさんたちだってムズムズするじゃないか。予備校の英語講師なんかがベンラベンラと好き放題ヌカしつづけて、縦横無尽&自由自在にバカバカしいコトバ遊びに興じてみせていたんじゃ、領海侵犯&領空侵犯もいいところだ。
凍りついた運河
(ブリュージュの運河は、すっかり凍りついていた)

 そこで、今日はごくごく素直な日記形式に立ち戻って、1月19日のブリュージュのクマ蔵を観察するだけに留める。ブリュージュ到着が13時すぎ、ブリュージュで降りた十数名の観光客の後ろから、雪に覆われた初めての町にオッカナビックリ歩き出した。
 もちろん頭の中では、昨日の記事で書いた通りのことをフガフガ&モゾモゾ考えつづけていたのであるが、頭はコムズカシイ話で一杯であっても、お腹の中はもうすっかりカラッポである。
 いつも書いている通り、旅行中の今井君は朝食を食べると必ずポンポンの調子が悪くなって、「安心の小部屋」に駆け込む欲求が急激に膨張する。肉体的にも精神的にも、この欲求を克服するのは困難。「大惨事の危険」に抵抗するのは不可能だから、朝食は絶対に避けて通らなければならない。
店内風景
(マクシミリアン店内。ロシア人女性団体にすっかり占拠されてしまった)

 だから、13時すぎのランチへの欲望は、かつて人類が直面したいかなる欲望にも増して強烈である。ブリュージュの旧市街に踏み出した瞬間から、「コムズカシイ」も「ヌカす」も、もうどうでもいい。求めるものは、ひたすらランチ、ひたすらワイン、今回の旅ではひたすらムールである。
 「愛の湖」周辺には、中世のムードたっぷりの修道院が並び、厚く氷の張った運河の上に雪が積もって、白鳥さんたち&カモさんたちがゆっくり羽を休めている。マコトに美しく、マコトに心なごむ光景であるが、野蛮なクマ蔵の心は、ひたすら「ムール!!」「ムール!!」「対ムール戦8連勝!!」を叫んでいる。
 こうなると「おいおい、またムールかよ」「ホンキで13連勝するつもり?」という内心の冷静な叫びは、もう聞こえない。昭和の小説でお馴染み「もう一人の自分」は、申し訳ないがすでに時代遅れ。舞台のスミにでもすっこんでてもらうしかない。
本日のムール1
(今日もムール。対ムール戦8連勝に挑む)

 選んだのは、ネットでもガイドブックでも絶賛の有名店「マクシミリアン」、正式にはMaximiliaan van Oostenrijk。「愛の湖」の奥、ベギン会修道院の入り口に立つ名店である。混んでいるかと心配したが、親切に奥の広間に入れてもらえて、落ち着いて対ムール8戦目に突入することができた。
 最初のうち誰もいなかった広間だが、もうもうと湯気の立つムールに挑戦しはじめて5分後、イタリア人6人のグループが入ってきた。諸君、イタリア人恐るべし。ランチにもディナーにもまさに命をかけている。注文するのにタップリ15分かけて、それでも注文は決まらない。
 ウェイターとの質疑応答は真剣そのもの。素材から、料理の仕方から、同じ料理でも6人それぞれのお皿にどんな工夫が必要か、トッピングはどうするか、パスタの茹で方、6人それぞれに除外してもらいたい食材は何かまで、微に入り細を穿って討論し、注文が終わるまでに20分は優にかかった。
本日のムール2
(貝殻入れ。あっという間にヤマモリになった)

 あれれ、イタリア人グループの動向に注意を向けている間に、今井君は今日も60個のムールをペロリと平らげてしまった。どんな味がしたかと言えば、本日もまた白ワイン蒸しのワインのアルコールが全く飛んでいない。スプーンでスープをすくって飲むたびに、ほぼ同量の「熱燗ワイン」が胃の中に流れ込む。
 こりゃいいや。こんなに身体が暖まる料理には、滅多なことではありつけない。中世のまま時間の流れの封印された厳寒の町で(おっと、コムズカシイことをヌカしはじめたぞ、用心&用心)、こんなにポカポカ暖まれる料理は、まさにサイコーでござるね。
聖母教会
(聖母教会。13~15世紀、ブリュージュ最盛期の建築である)

 ちょうどそこへ、約30名のロシア人女性団体ご一行がご到着。どうやら大学のゼミの同窓会である。教授にあたる60歳代の女性が中心で、残りの人々は40歳代前半と思われる。さすが教授は威厳にあふれ、まだ現役バリバリな感じ。おそらく彼女が中心で「冬のブリュージュをゆく♡中世西欧の繁栄とその残照」みたいな団体ツアーを敢行したのだ。
 このロシア女性団体の迫力に、さすがのイタリア人グループもすっかりションボリしてしまった。つい5分ほど前には「このお店、乗っ取っちゃおうかな」というぐらい意気軒昂だったのに、もはやグーの音も出ない。
 かく言うサトイモ里之丞も、この段階で店からの撤退を決意。何しろ昨日の記事通りのコムズカシイことをヌカしながらブリュージュまでたどり着いたのだ。まさか「対ムール戦8連勝!!」の思い出だけを引っさげてブリュッセルに戻るわけには行かない。
聖歌の合唱1
(聖歌の合唱 1)

 こうして、お腹にはムール貝をいっぱい詰め込み、冷たいワインと熱燗ワインで身体中ポッポしながら、里之丞は中世の町ブリュージュをさまよいはじめた。停止した時間を象徴するように、運河の水も固く凍りついている。
 その運河の脇に、ヒッソリと「聖母教会」が立っている。聖母教会の建立は13世紀から15世紀。500年以上もここに立ち尽くして、町の隆盛と急激な衰退を眺めていたわけだ。
 運河も凍る氷点下5°の夕暮れ近く、教会の中では暖房もつけずに聖歌隊の合唱が続いていた。クマ蔵が入っていった時が、まさにクライマックス。教会の中の凍りつくような空気を、鋭利な女声独唱が切り裂いて、聖母マリアの清らかさと気高さを讃えた。
聖歌の合唱2
(聖歌の合唱 2)

 聖母教会を出ると、早くも夕暮れが近い。うにゃにゃ、「どうしても、もう1回ブリュージュを訪問しなきゃな」という気持ちになった。そりゃそうだ。だってヌカしてばっかりで、ムール食べて、イタリア人とロシア人の激しさに呆然として、聖歌の美しさにもう1回呆然として、それだけでもうブリュージュの旅は終わりになりそうだったのである。

1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 5/10
2E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 6/10
3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 7/10
4E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 8/10
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