2013年01月28日(月)

Fri 130104 朝食にまつわるあれこれ LE ROYの夜 夜の紅茶(ベルギー冬物語8)

テーマ:ブログ
 今日は久しぶりに旅行記「ベルギー冬物語」にチャンと戻り、「番外編」ではなく本編をマジメに書こうと思う。しかし諸君、巷ではインフルエンザ大流行中。東京でも朝からチラホラ雪が舞い、成田空港でもA滑走路を一時閉鎖して、除雪作業だか安全確認だかを行なった。
 何しろ大切な時期だ。風邪に注意、インフルエンザに注意、交通機関の乱れに注意。手洗い、うがい、早寝早起き、受験生諸君は会場下見と代替交通機関のチェックを心がけてくれたまえ。おお、自分ではチャンとやれないことでも、アドバイスするのは実にカンタンですな。
グランプラス1
(ブリュッセル、夜のグランプラス。ブラバン公の館)

 1月13日夜10時、ブリュッセル滞在の3日目も終わろうとする頃、今井サトイモ里之丞は居ても立ってもいられないほどの空腹を感じた。飲み屋の一軒ぐらい、まだゆっくり行ける時間帯でもある。チョイと一杯やりに行こうじゃないか。
 何しろ昨日も今日も、1鍋ずつのムール貝しかお腹に入れていない。昨日の朝はホテルのビュッフェの朝食をとったが、世界中どこへ行っても、今井君は朝食とは相性が悪い。朝食をタップリとるたび、午前10時ごろにポンポンが大ピンチに陥るのである。
いちご
(ブリュッセル、イチゴも焼き鳥みたいに整列させられる)

 5年ほど前、イタリアのパルマとフェラーラで2日連続の大ピンチに陥った。当時の日本では「早寝早起き朝ゴハン」の大ブーム。小学生や中学生が「頭をよくする」ためには、とにかく何でもかんでも「早寝早起き朝ゴハン」。朝ゴハンを食べないのは天下一の馬鹿者みたいな言い方をされた。
 そういうブームのために大きなストレスに襲われ、「朝ゴハンを食べなかった」というコンプレックスのために顔を真っ青にしているヒトだっていた。あの頃、モトモト胃腸の病気で苦しんでいるヒトが、「でも朝ゴハン食べないとバカだって言われそう」とこぼしながら、無理やり朝ゴハンを詰め込んでいたんじゃないだろうか。
お菓子
(ブリュッセル。和菓子並みに手の込んだお菓子がズラリと並ぶ)

 かく言うクマ蔵は、朝だろうが晩だろうが、もともとメシは大好き。塩鮭か焼きタラコか明太子があれば、今でも朝に丼飯3杯は軽い。大根オロシでもいいね。お茶漬けもいいですな。温泉旅館なら「ついでにビール1本!!」と仲居サンに笑ってみせるところ。「朝から日本酒、熱燗でください」なんてのも悪くない。
 しかし海外でビュッフェの朝食となると、まさか「どんぶり飯と、納豆」「焼きタラコと、ビール」と要求するわけにもいかない。ヨーグルト、生ハム、チーズ、ドライフルーツ。普段あんまり食べつけていないものを、サトイモ男爵は意地汚いから、秋のクマ以上の勢いでムシャムシャいくらでも飲みくだす。
 そこへ、「タマゴ料理はいかがですか?」とウェイトレスが聞きにくる。ブリュッセル「ホテル・アミーゴ」のレストランはミシュランで星1個もらっている名門だ。ミシュラン星つきレストランのタマゴ料理がどんなものか、どうしても試してみたいじゃないか。
チョコファウンテン
(ドロドロのチョコが湧き上がるチョコレート・ファウンテン)

 いや、もちろん意地汚い今井君だって、もしもタマゴ料理が有料なら二の足を踏む。タマゴ2個の目玉焼き、20ユーロ。スクランブルドでもプレーンオムレツでも、やっぱり20ユーロ。1ユーロ=90円時代でも、1800円の計算になる。ましてや今は、1ユーロ=122円。諸君、目玉焼きに2500円も払って、たまるもんですか。
 しかし今井君はこの高級ホテルクラブの上級会員である。世界中どこへ行っても、豪華朝食はタマゴも無料。2500円のタマゴ料理を2週間毎日食べれば、本来なら3万円請求されるはずが、何と何と「夢の0円」で済む。こうなると「意地でもタマゴを食ってやる!!」「気持ち悪くなるまで食いまくってやる!!」という結論に至らざるを得ない。
 こうして、イタリアのパルマでは大聖堂横の土産物店のトイレに駆け込み、フェラーラでも大聖堂横のマクドナルドに助けを求め、どちらも危機一髪で許されない大爆発を未然に防いだ。あれ以来、欧米型の朝食は出来るかぎり避けるように心がけている。
チョコイチゴ
(チョコディップのイチゴ、ここでも大整列)

 以上のような経緯があって、1月13日夜のサトイモ里之丞は異様に腹をすかせていた。大爆発を警戒して、朝食はヌキ。昼飯はムール貝1鍋でいったん腹いっぱいになったが、何しろムールちゃんたちは、どんなに大粒でもあまりお腹にたまってくれない。
 しかも、ムール貝と一緒に大量の繊維質もとっている。鍋の中には大量のタマネギと大量のセロリが入っている。ワインで蒸したタマネギ、ワイン蒸しのセロリ、ともに美味である。スープ好きのクマどんは、鍋のスープと一緒にセロリ&タマネギもムサボリ食って、鍋の中に何一つ残さない。
 すると、上品なカタはあまり話題にしない「オツージ」というシロモノもたいへんスムーズになって、ますますお腹が減るという道理である。夜10時、まだまだ遊び足りなかったクマ蔵は、ホテルから徒歩30秒のグランプラスに出かけることにした。
グランプラス2
(夜のグランプラス、ギルドハウス群)

 1月のブリュッセルは、最高気温も氷点下のまま。大寒波である。あまりの寒さに、グランプラスも閑散としている。それでも暖かそうな火がボーボー燃えさかる「LE ROY」だけは、この時間でもまだまだ大繁盛。店の2階に上がり、美しい夜の広場を窓から眺めながら、ニワトリの丸焼きをサカナにベルギービアを痛飲した。
 LE ROY自体も15世紀から続くギルドハウスの中の店だが、目の前に広がるグランプラスの成立は13世紀に遡る。こりゃたいへんだ。目の前の市庁舎も、ブラバン公の館も、王の家も、ギルドハウス群も、みんな500年以上の歴史を誇るのである。こんな場所で、野蛮なクマだかサトイモだかが、いい気になってチキンなんかムサボリ食っていていいものだろうか。
Le ROY
(LE ROY)

 ウェイターの優しいオジサマのオススメで、大好きなベルギービア「Leffe」の最高級バージョン「ロワイヤル」を味見していると、向こうのテーブルのパーティーが大騒ぎになった。パーティーの主人公であったらしい70歳ぐらいのオジサマが、飲み過ぎで突然倒れちゃったらしい。
 ベルギービアは、ビールのクセしてアルコール度が高いから、いつものビアのつもりでグビグビ痛飲すると、思いのほか泥酔するのである。アルコール度6ならまだいいが、8とか9とか、ワインに近い強さのものだって全然珍しくない。
店内風景1
(LE ROY店内。いつでも暖かい火が燃えさかる)

 泥酔したオジサマは何度もトイレに連れていかれ、パーティーの人々に手荒い介抱を受けていたが、やがてみんな面倒になったのか「外の冷たい空気にあてたほうがいいだろう」ということになった。おお、乱暴でござる。あの泥酔状態で、氷点下5度まで下がって痛いほどの寒風が吹きすさぶ戸外に連れ出されたら、心臓マヒで死んじゃうかもよ。
 もちろん、だからといって今井君にはどうすることも出来ない。いきなり立ち上がって「私は医者だ。心配いりません。任せてください」とカッコよく手当を申し出るわけにもいかないじゃないか。「任せてください。私は日本の予備校講師です」じゃ、一同あっけにとられてオジサマを置いて逃げ出しちゃうじゃないか。
店内風景2
(LE ROY 店内風景)

 こういうふうで、今井君はすっかり無力感に打ちのめされ、オジサマの行く末を心から案じながら、惨めな思いでホテル・アミーゴに帰還した。どうやらブリュッセルは、しばらくこの大寒波が続きそうである。分厚い毛糸のボーシを買わないと、耳も頭も凍りついてしまう。
 「よし、明日はどうしてもボーシを買おう」と決意しつつ、今井君は午前4時近くまで文学全集を読みふけった。今ではスバラシイ思い出となった344号室であるが、旅先のホテルで深夜ゆっくり読書しながらハチミツ入りの紅茶を楽しむのも、なかなか悪くないものである。

1E(Cd) Gradys Knight:JUST FOR YOU
2E(Cd) Barenboim & Berlin:LISZT/DANTE SYMPHONY・DANTE SONATA
3E(Cd) Barenboim & Berlin:LISZT/DANTE SYMPHONY・DANTE SONATA
4E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE①
5E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE②
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