2013年01月16日(水)

Sun 121223 パリさんさようなら 凱旋門からコッソリ叫ぶ(パリ速攻滞在記21 最終回)

テーマ:ブログ
 「パリ速攻滞在記」と題して、12月22日に東京を出発し、28日にパリを出て29日夕刻に東京に戻るたった8日の旅の記録を、21回にわたって書き記してきた。今日がその最終回になる。
 パリに滞在したのは正味6日だけであって、そりゃホントに短すぎる。何となく「そろそろ調子が出てきたかな?」という段階で、もう帰らなきゃいけない。外国旅行のスタンダードが2週間である今井君にとっては、「そんな、殺生な」である。
 だからこそ、1点豪華主義の計画を立てた。こんな短期間でシャルトルだのランスだのルーアンだのに日帰り旅行を企て、「あれもこれも」をやってしまえば、団体ツアーのはとバスコースみたいになって、「何やってたんだか」で終わってしまう。
 だから、徹底してモンマルトル。徹底してオペラ。オペラ座内部のガイドツアーだけでも3000円もとられるオペラ・ガルニエで8時間近くも過ごし、貴賓室に近いボックス席の醍醐味を2夜にわたって満喫したのだから、これで文句を言ったらバチがあたるというものだろう。
凱旋門1
(12月28日、快晴の凱旋門)

 12月28日午前10時、ホテルをチェックアウトする。お世話になった301号室ともお別れであるから、「301号室さん、さようなら」であり、「ホテル・ランカスターさん、さようなら」である。
 サトイモ男爵はこの2つの「さようなら」を必ず口に出して言うことにしている。ついでに、飛行機が東京に向かって飛び立つ瞬間にも、例えば「フランクフルトさん、さようなら」「ミュンヘンさん、さようなら」であって、必ず小声で口に出して言ってみる。
 もちろんその場合、周囲のヒトが耳にすれば「おかしなヒトが乗っている」「正気を失ったクマが乗っている」「黒こげサトイモがワケの分からない念仏を唱えている」ということになって、当然ヒトビトの恐慌を招くから「絶対にヒトに聞こえないように」細心の注意を払う。
フーケッツ
(シャンゼリゼ、フーケッツ。今日も忙しそうだ)

 だって、心の中で言うだけなのと、実際に口に出して言ってみるのとでは、感激のレベルが全く違って当然なのである。ドイツ語のAuf wiedersehenでも、フランス語のAu revoirでも、イタリア語のArrivederciでも中国語の再見でも、要するに「また会う日まで」であって、これを言っておけば、また会う日はグッと近づいてくる。
 「恥ずかしいから言わない」とカタクナになっていれば、ハタメにはカッコいい渋いオジサマに見えるかもしれないが、マコトに残念なことに、その街やホテルや部屋との再会は、はるかに遠のくことになってしまう。
 今井君としては、周囲のヒトから「シブいオジサマ」「LEONかUOMOから飛び出してきたみたい」とウットリされる必要性はほぼ0%なのだから、「おお、オレってケッコ、渋いんじゃん」とかやっているヒマがあったら「301号室さん、ホテル・ランカスターさん、さようなら」と、口をモゴモゴさせながらチャンと口に出して言っておきたいのである。
にんじん
(シャンゼリゼ、シェ・クレマンの野菜たち)

 スーツケースをホテルのフロントに午後3時まで預かってもらって、サトイモ男爵はシャンゼリゼの坂道を登っていく。最終日のパリは快晴。シャンゼリゼの向こうに凱旋門。ま、「パリさん、さようなら」には最高のシチュエーションであるね。
 凱旋門のテッペンに登るにはエスカレーターがあるが、何しろここはヨーロッパだ、エスカレーターは動いている日もあれば動いていない日もある。動くか動かないかは誰にも予測がつかない。動いているなら動いているが、動いていなければ絶対に動かない。誰がどんなふうに交渉しようが、動かないものは絶対に動かない。うお、これぞヨーロッパである。
階段
(螺旋階段の表示。284段、標高差50m)

 12月28日のエレベーターは「わたしゃ、動きたくない」と決めたらしい。ならば、螺旋階段を284段、グルグル&グルグル&グルグル、果てしなく登っていくだけである。標高差50m、何度グルグルしたか分からないが、昔の部活を思い出しながら我慢に我慢を重ねていけば、約5分でチャンと凱旋門のテッペンにたどり着く。
螺旋階段
(凱旋門、螺旋階段)

 凱旋門からは、凱旋門を中心にして360°放射状に道路が延びている。凱旋門はまさに星の真ん中なのであって、地下鉄駅を「エトワール=星」と呼ぶのも「ムベなるかな」でござる。
 こりゃ縁起がいいや。センター試験を直前に控えた諸君のために、テッペンからの写真をオマモリとして配布したいぐらいである。というか、是非オマモリとしてダウンロードしたまえ。この場所から、諸君の道は360°、どこまでも真っ直ぐに伸びていく。
凱旋門から1
(凱旋門から続く道 1)

 たった1週間の旅行記を21回にもわたって連載し、意地の悪い人の目には「ダラダラ引き伸ばしている」と映ったかもしれない。確かに諸君、今井君はワザと引き伸ばしていたのである。最終回が、センター試験の3日前になるように計算し、計算ずくで1月16日にパリの最終日を持ってきた。凱旋門から360°のパノラマで、諸君の道が真っ直ぐに伸びている写真をここに掲載する予定だったのである。
 受験生以外のヒトも、是非とも写真をダウンロードしたまえ。ここは近代のスタート地点である。ここから360°、あらゆる方向に向かって、近現代が真っ直ぐに駆け抜けていった。妨げるものがあれば果敢に挑戦し、挑戦しては倒し、挑んでは圧倒して、一直線に21世紀まで駆け抜けてきた。
凱旋門から2
(凱旋門から続く道 2)

 そこにたくさんの大きな悲劇が横たわっていたとしても、人類は力強く乗り越えてきた。この力強さをこそ、若い諸君に吸収してほしい。旅行記をわざと引き伸ばしてまで、快晴の凱旋門の勇姿と、凱旋門から伸びる真っ直ぐな道の姿を、1月16日の記事に掲載したかったのである。
 なお、明日の記事には受験生諸君のオマモリとなるべき写真を、さらに数枚掲載する予定。何故か今井君は現在ベルギー:ブリュッセルに滞在中。東京も大雪との情報だが、ブリュッセルも大雪であって、同じ大雪の中から受験生諸君にエールを送りたい。オマモリ写真をダウンロードしたいヒトは、明日の記事も必ずチェックしてくれたまえ。
凱旋門2
(真下からの凱旋門)

 さて、凱旋門から降りてきたクマ蔵は、「モンマルトルさん、さようなら」もチャンとやっておきたい。メトロ回数券が余っていたから、エトワールの駅から2号線に乗り、ブランシュ駅で下車。ムーラン・ルージュ前からすっかり見慣れたモンマルトルの坂を登って、一軒のカフェに入った。
 クリスマス休暇のモンマルトルは、マコトに花やいだ雰囲気。カフェはどこも満員で、滅多なことでは入り込めそうにない。お馴染み「肩と肩が触れあい、ヒジとヒジ、ヒザとヒザがぶつかりあう」というアリサマであるが、それを誰も不思議に思わない。
凱旋門から3
(凱旋門からサクレ・クール方面を望む)

 今井クマ蔵が注文したのは、やっぱりマキマキ王国エスカルゴ軍団。白ワイン。カモ肉のロースト。こんなに混雑してたんじゃ、注文したものが出てくるまでに延々と待たされるが、今日の目的は食べることそれ自体よりも「モンマルトルさん、さようなら」の挨拶なのだから、待たされても待たされても、別にイライラする必要はない。
 もちろん最後には「スミマセン、注文したカモさんがまだ来てません」と、待ちわびる渡り鳥がなかなか我がテーブルに飛来しないことを店員さんに告げるしかなかったが、それもまた楽しい思い出である。
モンマルトルにて
(モンマルトル、最終日の昼食)

 午後3時半、ホテル前からタクシーに乗って、シャルルドゴール着16時チョイ。飛行機は20時発だから、時間はタップリある。お馴染みダイアモンドさんの特典で目一杯空港ラウンジを利用した。
 しかしさすがにシャルルドゴール・ターミナル1は古い。1970年代の雰囲気というか、コンコルド時代の遺物というか。2012年に亡くなったシルビア・クリステルがその辺から不意に飛び出してきそうなエマニエル夫人的空間の中で、すでに相当酔っぱらいつつ、「パリさん、さようなら」「またすぐに来ますからね」と呟いている今井君であった。

1E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 2/3
2E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 3/3
3E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEIHNACHTSORATORIUM 1/2
4E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEIHNACHTSORATORIUM 2/2
5E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH vol.1
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